幼稚園の日記(ブログ)

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2009年5月11日 月曜日

運動会用に張られたテントに押しやられたように狭くなった色水コーナーでは数人の子ども達が今日も遊んでいました。その中で、朝泣いて来た年少児のNちゃんが年中児に混じってせっせと色水を作っていました。よく見ると、たくさんの花びらと緑色のはっぱを入れて、少しずつ水を足して色を出していました。小柄で力の弱いNちゃんが、花びらをつぶして色を出すのはきっと想像以上の力と根気がいるのではないかと気にしながら見ていると、ふと手を止めてその場を離れてテラスの方に向かいました。しかし、やりかけの色水の方をチラッチラッと横目で見て気にしている様子でした。そして、私の隣にいたSちゃんが、Nちゃんの作りかけの色水に触れようとした瞬間、走って戻ってきました。「これはNちゃんの!!」と言わんばかりに作っていた色水を守るようにして、再び色水を作り始めました。少ししか出ていない色に、さらに根気よく花や草をこすって色を出していました。色水コーナーを後にして、お部屋の様子を見に行くと、お部屋では広告で作った剣を持ち、男の子達が遊んでいました。そのなかで私が牛乳パックで作った容器と植物の種、脱脂綿を机に並べ始めると、今まで走り回っていた男の子達が机の周りに集まってきました。そして、Yくんが「先生、それ金曜日に古森先生が言よったやつよね?」「種入れて黒いお布団かけて置いとくんやろ?」と言いながら覗き込みました。それを見て、「作りたい!」と興味を持った数人の子たちに作り方を説明すると、「お水は少しよね。」と言いながら慎重に水道のレバーを手前に引く姿や、水の量が多い子に、「お水もっと少しよ。」と教えてあげる姿が見られました。そして「白いお布団を入れて、種をお布団の真ん中に入れてね。」と言うと、1粒ずつ丁寧に入れていきました。私は。その姿を見て”3歳児でここまで出来るんだ、お水の量まできちんと見て同じように作っていくんだな”と感動しました。そして、仕上がった子ども達のケースをロッカーの上に並べた後、再び色水コーナーに行ってみると、朝、色水を作っていたNちゃんが、作った色水を大事そうに抱えて持っていました。その色水は緑でもなく、お花のピンクでもないとても素敵な色に仕上がっていました。私は思わず、「これ持って帰ってお母さんに見せてあげよう!!」と声をかけていました。Nちゃんのお母さんがどのように思って下さったのか、とても楽しみです。

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 金曜日に古森先生に教えてもらったヒミツのおみやげ作りは、昼食前には全員することができました。その際も、朝作った子ども達に、「Aちゃん、作り方教えてあげて。」と言うと、お水の量や脱脂綿の置き方、種の置き方など1つ1つ丁寧に伝えてあげ、特にお水の量は「先生、このぐらいやったよね?」と何度も確認しに来て正しく教えてあげていました。ひよこ組のKくんとMくんも、お兄ちゃんたちに教わりながら一緒に作ることができました。Yくんは、その種が入っていた袋を事務所で見せてもらったようで、その種がどのように育つのか、自分でも絵に描いていました。降園前に、子ども達に「これはどんなものか知っとる?」と聞くと「知っとる知っとる。」と言う子もいれば「?」と首をかしげる子もいました。子ども達には期待を持って育てていけるように関わっていきたいと思います。

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コメント (素敵な色水とヒ・ミ・ツのおみやげ☆   ちゅうりっぷ組 細川渚 はコメントを受け付けていません)

2009年5月8日 金曜日

 皆さんは、今朝の空、見ましたか?雲一つない青空を・・・本当にとっても気持ちの良い大空が広がっていました。そんな中、朝1番のバスから降りてきた、Y君は、イチゴのプランターの所に走って行きました。「先生、18個あるよ。イチゴってすごいね。昨日は、小さくて青かったのに今日は、大きくなって赤くなっとるよ」「あーあー、これカラスに食べられとるよ」と目をキラキラと輝かせて発見したことを友達や教師に伝えていました。昨日の副園長の「明日は、何個なっとるかねー」というつぶやきを聞いていた子ども達は、その発見を楽しみに登園してきたのでしょう。まさに、子ども達に脱帽です。昨日の教師達の反応に対して子ども達の反応は、教師の言葉や行動に興味を持ち1つ1つを自分の物として、行動し知恵にして貯えていくのです。それなのに・・・私達は、・・・反省するばかりです。

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今日は、園庭にみんなで集まった時、副園長からこんな話を聞きました。「昨日、食べた春菊やベビーリーフは、みんなに食べてもらって嬉しいから今朝もまた、少し大きくなっているよ。そして、今日は、イチゴの所にミツバチが来ていましたよ。イチゴは、何色の花が咲くのか知っているかな?白い花びらの真ん中は、黄色だよね。ミツバチは、お花のご馳走を吸いに来て黄色の粉で体にお化粧してまた次のお花に行くんだよ。そして、「あなたも、お化粧してあげるよ。」と言ってミツバチは、次のお花と仲良くなっているんだよね。ミツバチがお花と仲良くしてくれるから次々とイチゴの赤ちゃんが出来るんだよ。でも、カラスが入らないように網は張るけど、ミツバチが入れないとお花と仲良くなれないし・・・色々、考えないといけないね」と子ども達に投げかけてくれました。その話を聞いている時にぞう組の子ども達の側にミツバチとモンシロチョウが飛んできました。それを見て「あっ、ミツバチさん、こんにちは、モンシロチョウさん、こんにちは」と口々に声をかける子ども達。「さっき、古森先生が言っていた、ミツバチがお花と仲良くしよるけん来たんよ。そして、モンシロチョウもお花と仲良くなりたいけん、来たんやないん」とK君がつぶやきました。そして、「ミツバチさん、来てくれてありがとう」という子ども達の姿に私は、嬉しくて嬉しくて感動でいっぱいになりました。そして、副園長からの提案で今、楽しい計画が進んでいます。それは教師と子ども達のヒ・ミ・ツです。きっと、お父さんやお母さんへの素敵なプレゼントになると思います。私自身、本当に反省が多い日々です。その反省を明日から生かせるように「環境による保育」を大切に頑張っていきたいと思います。

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 今日は、年中、年長のミニソフトバレーのクラスマッチがありました。お父さんやOBの方も参加され、大盛況になったようです。ちなみに年中の1位は、ひつじ組。2位は、うさぎ組。年長の1位は、くま組。2位は、らいおん組でした。お疲れ様でした。来週は、年少さんのクラスマッチです。頑張って下さい。応援しています。

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コメント (「ミツバチさん、モンシロチョウさん こんにちは」                                  ぞう組 山田 美和 はコメントを受け付けていません)

2009年5月7日 木曜日

 ゴールデンウィークという長い連休が明けました。子どもたちは、泣いてくるどころか、「○○ちゃーん!!」と、大きな声で友だちの名前を呼びながら、にこにこ笑顔で登園してきてくれました。「僕ね、ゴールドタワーに行ったんよ。」 「私はフェリーに乗ったんよ。」 「昨日買ったエルモのストラップつけてきたけん見てー。」などと、とても嬉しそうに連休の楽しかった出来事を話してくれました。

 そして、今日はプール横の畑に春休み中に種をまいていた、小松菜と春菊が青々とできていました。みずみずしくてとってもおいしそうなそのベビーリーフを、古森先生が子どもたちと一緒に収穫して、洗ってお皿に盛り付けて下さいました。

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その場で、マヨドレをつけて、「うわー!おいしー!」と言って、子どもたちはパクパク食べていました。「卵の入っていないマヨネーズだよ。」という古森先生の声に、アレルギーのあるぱんだ組のK君も安心して、マヨドレをたっぷりつけて何回も何回も食べていました。「1人1枚食べたら交代だよ。」の声に、こっそりもう一枚手に持ってから交代するたくましい(?)Y君の姿も見られました。野菜が苦手な子も、いつの間にか手にとって口に入れていました。みんなで育てた野菜を、子どもたちと一緒に収穫して、すぐに自由に食べることができるのも、三葉ならではの保育だなぁ、と感じました。

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 また、今朝登園してみると先週から子どもたちの間で話題になっていたイチゴが、連休の間にたくさん赤い実をつけていました。年長さんのからすよけのお陰で無事赤い実をつけたイチゴはなんと60個!古森先生は、子どもたちに収穫させたいと教師と子どもたちに声をかけてくださいました。ところが、何としたことか教師たちそれぞれが、ほかの事に気をとられて子どもたちとそのいちごを収穫することを忘れていたのでした。今しかないこのチャンスを逃してしまっている教師たちにがっかりしながら古森先生はそのいちごを収穫し、各学年に20個ずつ分けて下さいました。目の前でいちごを小さく切って分けて食べたり、いちごの汁を最後まで飲み干す子がいたり、食べ方は各クラス様々でしたが、みんなで分けて食べるいちごの味は、また格別でした。しかし、園の畑で育て、自分達の手で収穫して食べるまでの過程や心の動きが大切であり、それが食育であることを考えるとどの教師もそれを怠ってしまったことを、反省すると共にとても残念で仕方がありません。明日、色づいたイチゴをみつけたら教師たちは誰もが一番に自分のクラスの子どもたちと採りたいとねらっているに違いありません。勿論うさぎぐみもです。

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 また、うさぎ組は、今日ステキな場所を見つけました。なんと、テラスのオーニングの隅に、すずめが巣を作っていたのです。みんなでそーっと見に行ってみると、「ピーピー。」と、かわいい声が聞こえるのです。「うわー。よくこんな狭い所に作ったね。」と言いながら、ピーピーというすずめの鳴き声に耳をすませていました。「すずめのお母さんがね、わらを口ばしではさんで、1本ずつ運んできて巣を作ったんやね。」というH君の一言に、「へぇ。」とみんなうなずいていました。教師の私も顔負けの一言でした。「狭いけど出れるかなぁ。」 「大きくなったら出れるよね。」と、すずめの成長を期待して、じっと巣を見上げている子どもたちでした。これから、すずめたちがどうなっていくか、子どもたちと見守っていきたいと思います。

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コメント (「場所・時間・タイミング。今日子どもたちに伝えられることは?」   うさぎ組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2009年5月1日 金曜日

昨日の朝、戸外環境を設定している時古森先生が泥場からこぼれた土をくわで戻している姿を見て、私もやりたいと思いスコップを持ってかけつけました。泥場を見ると土が23メートルも外に流れていて、子どもたちにとって遊ぶ環境ではなくなっていました。いち早くそのことに気付いた古森先生は一生懸命土を戻しながら私にたくさんのことを教えてくれました。土を入れていくことで子どもが遊びやすい環境ができ、遊びが発展していくということ、私たち教師は心を込めて体を使いどんなに大変なことでも環境作りをしていくことが、あいうえおを教えるよりも大切なことであり、これが三葉幼稚園の保育であることを教わりました。環境による保育を毎日現場で教えていただいているにも関わらず、なかなか自分がいろいろなところで気付かず悔しく思っています。

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 そして今朝、泥場をのぞいてみると年中児の男の子が土の中に手をつっこんでいる姿を見ました。私はこれを見て、「あっ!古森先生が言っていたのはこのことなんだ」と思いました。というのも、土を盛り上げた時に土がとてもふかふかになっていたからです。普段の土は子どもたちが踏み込んでかたくなっているのに、手を少し加えただけで、子どもたちが土の感触が変わったことに気付いてくれたんだと思いました。今度は、子どもたちと土のことについて話してみようと思います。この三葉幼稚園の泥場の土と砂場の砂は、特別な物であるということも、三葉で働くようになって初めて分かりました。泥場の土は、真土で何度もふるいにかけられて業者さんがダンプで運んできてくださっています。又、砂は瀬戸内海では採れず、年に1回、九州の海からこの三葉幼稚園に持ってきてもらっているのです。

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 このように多くの人の手にかけられて運び込まれた土や砂を使って遊ぶ三葉の子どもたちは、とても幸せだなと感じました。そして、環境による保育の大切さとその、あり方を今後も学んでいきたいと思います。明日から長い連休に入ります。この5日間の連休でいろんな人に出会い、いろんな遊びを経験することと思います。また連休明けにみんなのたくさんの笑顔を見れたらいいなと思います。

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コメント (「こころのこもった、ふかふかの砂♪」      さくら組 河野ゆい はコメントを受け付けていません)