2020年9月30日 水曜日
今朝はポツポツと雨が降っていましたが、子どもたちの昨日の鯛給食パワーのお陰で雨は立ち去り、心地よい1日となりました。それを見た子どもたちは嬉しそうに外へ飛び出して行きました。
一方年長クラスでは、砥部焼き体験がありました。今年はコロナウイルスの事もあり、観光センターへ行くことは諦めて、幼稚園で行う事にしました。観光センターへ行けなくなった事を残念がってはいられません。どうすれば幼稚園でも砥部焼きを楽しめるか考えていると、そこでまた助けてくれたのが園長でした。朝「先生持ってきたよ。」と渡してくれたのは、何枚もの絵付けをした砥部焼きです。なかには30年も前に描かれたものもありました。会議室に飾ると、砥部焼き会館ならむ三葉会館・砥部焼き体験センターになりました。三葉会館に子どもたちが入ると、いつもと違う会議室の雰囲気と素敵なお皿で目が輝き、楽しい時間がはじまりました。砥部焼きセンターに行けなかったことは残念でしたが、三葉会館だからこそのそれなりに意味のある砥部焼き体験となりました。
まず、園長が話をしてくれました。砥部焼きの素晴らしい所の紹介です。「この皿は今はまだ割れやすい」こと、しかし、「ある魔法を使ったら、白色になって割れにくく、丈夫になるんだよ。」と話すと子どもたちは不思議そうに見ていました。「みんなが使っているのは土の粘土、砥部焼きで使っているのは石で出来ているんだよ。砥部は昔は海だったんだけど、そこが盛り上がって山になり、その山には岩がいっぱいあって、その岩を粉々にして粘土みたいにしてお皿をつくっているんだよ。」と説明してくれました。砥部焼きをお皿に描くときの約束として「茶色の絵の具は青色になって、緑色の絵の具は緑色のままなんだよ。だから、色を混ぜたらだめなんだよ!それと、何回も同じ所を塗ってしまうと、焼く時に割れてしまうことがあるから気をつけてね。みんなが描いている絵は失敗はないから、失敗と思わないで考えるとそれよりももっと上手な素敵な作品作れるよね。」と話してもらいました。
そして子どもたちは絵を描き始めました。子どもたちはすごく真剣にお皿に絵を描いていました。花を描く子もいれば、お城を描いている子もいました。何を描こうか悩んでいる子もいましたが、園長が昔描いた10枚のお皿の中に沢山のヒントがあり、それを見て思いついたのか、すぐに席について描き始める子もいましたが、その絵も園長のお皿をヒントにして、自分なりの絵になっていました。年長ならではの細かい作業がお皿に現れていて、見ているだけで、どれも楽しくなる作品ばかりでした。
お昼前各クラスでは、運動会の座席を決めるくじ引きがありました。子どもたちはすごくニコニコしてくじ引きをしていました。兄弟がいる子どもたちは上の兄ちゃん姉ちゃんに連れられて、一緒にくじ引きをしました。「私の席はどこ?」と聞いている子がいたので、「Aちゃんの席はここよ!」と指で示してあげると、すごく嬉しそうにしていました。このくじ引きは子どもたちには運動会が増々楽しみになったことと思います。運動会まで残り2週間、子どもたちと楽しみながら、練習をしていきたいと思いました。
今日の給食
胚芽米、唐揚げ、ニラもやし炒め、春雨と野菜のネギ和え、バナナ
2020年9月29日 火曜日
今日は農林水産省・食育等推進事業「笑顔の給食」に南海放送さんのご尽力により愛媛で養殖している鯛を使った給食とメロンが用意されました。そして、料理研究家の中村和憲先生がその養殖されている鯛がどこからどのようにして、みんなの口に入るのか教えてくださいました。南海放送からは仲田さんと丹下さんが来園してお世話して頂きました。
以前も一度、鯛給食を食べました。その際も、鯛が愛媛で養殖されていることコロナの影響で鯛を出荷できなくなっていることなどは知っていた子どもたちでしたが、今日は更に中村先生のお話により、多くのことを学ばせていただきました。
中村先生から「鯛のこと知ってる?」と聞かれると8割の子が手を挙げました。その後、愛媛の鯛が養殖日本一ということ、鯛を養殖するのに2年かかるということ、おいしい鯛をみんなに食べてもらう為、養殖している人たちがえさを工夫するなど心を込めて育ててくれていることを子ども達にわかりやすく話して頂きました。そんなにして大切に育てた鯛がコロナの為に出荷できなくなっている話を聞くと、子ども達からも「それは大変!」「かわいそう。」という反応がみられました。その後、魚など海のものには①ミネラルと亜鉛がたっぷりで心も体も元気になること ②DHAたっぷりで頭が良くなること ③カルシウムたっぷりで骨が強くなることも知り、更に鯛を食べることへの期待が高まりました。話をしてもらった後、養殖の映像を見て『いただきます』になりました。ここでも中村先生から『いただきます』をいう意味も教わりました。「今は『いただきます』だけど昔は『いのちをいただきます。』だったんだよ。」「魚の命、肉や野菜の命もいただいている。っていうことをわかって『いただきます』を言おうね。」と話してもらい今日はみんなで『命をいただきます。』と言って食事を始めました。
お弁当箱のふたを開けると一番に鯛を口に入れ「おいしー!」「おかわりしたーい!」と子ども達から声があがりました。いつもはみんなでお礼を言うことが多いのですが、今日はインタビュー方式です。「中村先生や南海放送の方へ伝えたいことがある人?」と園長が聞くと20人くらいの子どもたちがマイクを持ってお礼を伝えました。「鯛がおいしかったです。ありがとうございました。」から始まり、「話をたくさんしてくれてありがとうございました。」「鯛をおいしく作ってくれてありがとうございました。」中には「また鯛を持ってきてください。」と言って次のお願いをする言葉や「命を食べさせてくれてありがとうございました。」と言って中村先生を驚かせる言葉もありました。それぞれ一人一人の言葉を聞き、今日の活動の意味の大きさを感じこの経験を教師も深く考えこれからの活動にも活かしていきたいと改めて感じました。
中村先生からは『食は人を作る』「まさに三葉の子ども達の明るさ・感性・興味全てに『食が人を作る』を実践できている。」と驚きと感動の言葉を頂きました。
いつも以上によく食べ、食事を楽しむ様子が見られた子ども達。中村先生や南海放送のお二人も子どもたちと一緒に食事を楽しんでいただきました。そして、見送りでは「ありがとうございました。」と同時に「また来てください。」と素直な気持ちを伝えていました。
子ども達にとても大切な食育を指導してくださった中村先生、そして、この機会を与えてくださった南海放送の仲田さん、丹下さん、子どもたちも教師もとても楽しい充実した時間を頂きましたこと、お忙しいのにたっぷりの時間お付き合いいただきましたことお礼申し上げます。ありがとうございました。
2020年9月28日 月曜日
朝は、少し肌寒く秋を感じるようになってきました。休みあけの子どもたちは、「おはようございます。」と挨拶をして、元気よく登園してきました。ままごとのコーナーでは、ちゅうりっぷ組のNちゃんとJちゃんが野菜を切って料理を作っていました。Jちゃんは、にんじんをおろし器を使ってすりおろしていました。そして、すりおろしたにんじんと水を鍋に入れるとオレンジ色のスープを作りました。「おいしそうなスープができた!」「スープ、飲んでもいいよ。」などと、友達との会話を楽しみながら遊んでいました。年中・年長のお兄ちゃん、お姉ちゃんに混じって遊ぶ年少さんの姿もたくさんあり、年中さんが踊りをしていると真似をして一緒に踊る姿もみられるようになりました。
すみれ組は、部屋で椅子取りゲームをしました。これまで、何度もゲームをしてきた子どもたちは、椅子取りゲームが大好きです。自分たちで椅子を丸く並べて、男の子からゲームの始まりです。初めに話した約束事を守って、ゲームを楽しんでいくうちに椅子がだんだんと減ってくると、子どもたちは友達に負けないようにと、いつ曲が止まるか集中して用心しながら曲を聞いて歩いていました。友達に椅子を取られてくやしくて泣いてしまう子もいましたが、「次は、負けない!」と言いながら、最後まで残った友達に拍手をしていました。
今日の椅子取りゲームを通して、すみれ組の子どもたちは、ゲームの楽しさと負けるくやしさを知ることができました。友達と一緒に楽しみながら運動会の練習もがんばっていきたいと思います。
2020年9月27日 日曜日
朝、夕は涼しくなってきましたが、日中まだまだ暑い日もあり、この温度差が夏の疲れを大きくしているように感じます。ひよこ組の子ども達は毎朝元気よく登園してきますが、中には鼻水が出ている子も見られます。通常は年齢を園生活の期間で3クラスに分けて保育していますが、早朝保育の子ども達は1か所で時間までお預かりしております。その時間は1歳児達も年上のお兄ちゃん、お姉ちゃんの刺激を受けながら遊んでいます。
1歳児のUくんはペットボトルの中に厚紙を細長く切って1本ずつ入れて遊んでいました。まだ手先が発達していないUくんは、ペットボトルを持つ手も紙を持つ手もたどたどしく表情は真剣です。側にいた新入園児のAちゃんも「これは何かな?」というような表情でペットボトルと細長い紙を両手に持ったまま見ていました。
そこへやってきた2歳児のSくんが興味津々で見ていました。そのペットボトルは中に入っている紙にビニールテープを貼っているので、赤や緑や黄色がきれいに見えます。Sくんはペットボトルの中に入っている色とりどりの紙をペットボトルを逆さまにして振りながら出していました。細長い紙が出てくるたびに、床に並べて満足そうにしていました。
すると1歳児がやってきて1本、2本と持っていき始めました。最初は「ダメ」と怒っていますが、しばらくすると「仕方ないか?」という表情で黙々とペットボトルの中に入れ始めました。そこにKちゃんがペットボトルを持ってやってきて同じように色のついた紙を入れ始めました。見ているとKちゃんはSくんが入れやすいようにペットボトルを少し傾けていました。
幼児達は遊びの中で、どのようにすればより使いやすくなるのかを日常の経験の中で身につけているのです。朝の合同の保育室では、1,2歳なりにお互いに刺激し合って遊んでいます。特に1歳児は同じように真似ようと真剣な表情で2歳児の様子をよく見ています。また2歳児はいつも目を輝かせて幼稚園児の姿を見ています。三葉幼稚園の1,2歳児は、3,4,5歳までの一貫した幼児保育教諭のなかで次々と刺激を受けたり、真似たり、体験したりしてより速い成長が見られるのです。
2020年9月25日 金曜日
今日も子どもたちは、雨の中元気いっぱい登園してきました。何やら2階のテラスから「すごーい!!」と年長児たちの歓声があがっていました。気になり、子どもたちに何がすごいのかたずねてみると、、、「幼稚園ぜんぶが迷路になっとんよ!」と興奮気味に教えてくれました。パァッと園庭を見てみると、降ってきた雨が水の道をつくり、そこには巨大迷路のようになっていたのです。HくんやOくんは「ここは行き止まりだから、こういってゴール!!よっしゃー‼︎」と雨の日だけ現れる巨大迷路を楽しんでいました。
図書館の下でも、年中児のSくん、Tくんが野菜の皮と実の部分色が違うことに気付き、調理を始めました。きゅうりの皮の濃いみどりと中身のきみどりを交互に並べ、「花火みたい!」と嬉しそうに完成させると、たくさんの教師や友達に見せては「きれいでしょ!」と自慢げに話していました。
雨がやんだ少しの時間に年長児の踊りが始まりました。なんと今日の踊りの練習は初めてのことばかりでした。今までしたことがないことに 、始めは頭を悩ませる姿もあった子どもたち。でも、1つの課題をクリアするごとに子どもたちの顔がみるみるうちに変わっていきました。前の友達をよく見て走っていくこと、みんなでそろって隊形移動をすること、近くの友達と助けあうこと、1つずつ意識しながら練習していきました。
すると、、、1階2階のテラスにはたくさんのお客さんが!!
そこから聞こえてくる応援の声は、子どもたちにとって大きなパワーに変わっていきました。踊っている年長児もニコニコ、応援してくれていた年中、年少、プレ年少児たちもニコニコ。その姿を見て、私たち教師もニコニコ。朝の雨がウソのように、三葉幼稚園にはあたたかい笑顔が溢れ晴れてきました。
年長児たちは、園長や担任たちとある約束をしました。「土日の2日間の休みがあっても大丈夫!今日のは全部忘れない!!」といっていた子どもたち。またみんなの輝く笑顔を見られるのが楽しみです。
今日の応援がとても嬉しかった年長児の中には、全部のクラスに「応援してくれてありがとう。」という子や昨年の担任に「どうだった?鼓笛隊も楽しみにしててね!」と伝えに来る子がいました。そんなエピソードを聞いて、教師も心がほっこりしました。
みんなが一つになった運動会を、ぜひ楽しみにしていてください。
2020年9月24日 木曜日
秋らしく涼しくなってきた今、9月の初めに生石農園から持ち帰ったコスモスがたくさん咲き出しました。登園してコスモスに水をあげ観察するのが日課になっている子ども達がつぼみを見て「もうすぐ咲くね」と話したり、「新しいお花が咲いてるよ」と友達に教えたりする姿がとてもほほえましく、コスモスを植えたねらい以上に子ども達の心の成長が見られてうれしく思っています。
そんな中にアブラムシやアリがついて枯れてしまった茎を見つけた教師が、「ありゃ~」と枯れた葉やつぼみをちぎったり、効くと言われているお酢のスプレーをかけたりしていると「先生、どうしたの?」と男の子たちが寄って来ました。「ここにアブラムシがいるでしょう~?」と話すと他のところも探して「ここにもいるよ!」と教えてくれたり、息をふ~っと吹きかけて飛ばそうとしたりして守ろうとしていました。コスモスが満開になるまでみんなで観察しながら世話をしていきたいと思います。
運動会の年中のダンスの曲は「踊るロックンモンスター」という曲です。ちょっぴりダークなロック調の曲がお気に入りでそこそこで口ずさんでいます。先週、園長に「モンスターってどんなのかな?」と問いかけられ、子ども達と考えてみました。最初「う~ん・・・」と首をかしげていた子ども達でしたがHちゃんが部屋をキョロキョロ見渡して「あ!ピアノモンスターがいるかも!白と黒のところ(鍵盤)が歯よ!」という一言をきっかけにそれぞれが自分の考えたモンスターを言い出しました。Sくんは「この壁モンスターは体当たりで攻撃して、決めポーズはこれ!」とポーズまで考えて見せてくれました。園長に「小さい子が泣いたらいけないからかわいいモンスターがいてもいいね」と言われたのを覚えていたEちゃんとUくんは「このモンスターは泣いてる子に優しいよ」「ふわふわでぎゅってしてあげる」「おいしいキャベツを食べさせてあげる」と特徴を教えてくれました。又、Tくんは毎日新しいモンスターを考えては「こんなのはどう?」と提案してくれます。今日は「先生、あめモンスターは強いよ」と言いに来たのでキャンディーのあめだと思った私は「甘い攻撃するのかな?」と答えると「違う!違う!!あめモンスターは次、水たまりモンスターに変身するよ!」と言いました。そこでやっと”雨モンスター”だと気付き、大人では到底思いつかない発想に驚かされました。イメージがふくらみ、続々と新しいモンスターを考える子ども達、今から当日が楽しみです。
踊りの方も、園長に面白いアドバイスをもらいました。振り付けはほとんど変わっていないものの、隊形や声かけ一つで子ども達が嬉々として動く姿に教師はあっけにとられました。モンスターの大集合!?ふわふわしゃぼん玉!?・・・詳しくは書きません♪当日までのヒ・ミ・ツです。かわいい?コワい?モンスターたちをお楽しみに!
2020年9月23日 水曜日
今朝、バスの中では敬老の日のハガキの事が話題になり「おじいちゃんから電話が家にきたよ」と嬉しそうに話をしていました。また、年長組の女の子達は『ふるさと』の歌を優しい声で歌うなど楽しい雰囲気の中で登園しました。
幼稚園では、年長児がリレーで1位を目指して友達を誘って走っていました。A君は「H君一緒に走ろう!」と走るのが早い友達を呼び、走り終えると「H君と一緒に走ると練習になる」と満足そうな笑みを浮かべてもう一度並んでいました。すると、年中、年少児達も「やりたい!」と言って同じクラスの友達を誘ったり、教師を誘ったりして元気いっぱい走る姿が見られました。
また、たんぽぽ組の子ども達も朝の片付けを終えると室内で好きな遊びをしたり、園庭でジャングルジムや三輪車等で遊んだりと元気いっぱい遊んでいました。ジャングルジムでは、Iちゃんが「見てて先生!」と言うと慣れた様子で登り、「お~い」と笑みを見せながら手を振っていました。「凄いね!」と言うと「Iちゃん凄いやろ」とニコニコ顔で言っていました。また、三輪車で遊んでいたE君は一緒に遊んでいたH君の後ろに並ぶと楽しそうに「しゅっぱ~つ」と手をあげて合図をしました。「頑張れ~」と言うと「お~」と言って三輪車をこいでいく姿がとても可愛かったです。
その後、たんぽぽ組はさつまいも掘りでお世話になるポンタ農園まで散歩をしました。友達と手を繋いで出発すると子ども達の興味はあちこちに向き道に咲いている花を見つけて「きれい」と言っている子もいれば道に落ちている石を拾い集める子、列を離れて走る子と大変なこともありましたが犬のポンタ君と農園の方が出迎えてくださりました。子ども達のアイドルのやぎのメイちゃんは歳をとって亡くなったんそうで寂しくなりましたが犬のポンタ君の出迎えに「ポンタ君」とニコニコ顔で子ども達は呼びかけていました。さつまいも畑に着くと大きなツルに興味津々な様子が見られ、前のめりになって見る子もいて、帰り道では「おいも楽しみだね!」と言うとHちゃんは「楽しみ!」と頷き笑顔で園に戻っていました。
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