2024年4月27日 土曜日
新学期が始まり1ヶ月が経ちました。月齢の高いれもん組の子ども達は新しい環境にも慣れ、笑顔で登園してきてくれています。先週の晴れた日、「きしゃぽっぽで遊ぼう!」と外へ出ると、さんさんらんどの入り口で大きな鯉のぼりを見つけました。子ども達は「さかな!さかな!」と大興奮!その日は大好きな機関車の遊具よりも鯉のぼりに釘付けの子の姿も見られました。風でひらひらと揺れるたびに“動いた!”と嬉しそうに指を差して保育教諭にアピールしていました。後日の雨の日、子ども達が興味津々だった鯉のぼりを作ってみることにしました。「シール貼りしよう。」と声を掛けると嬉しそうにやってきました。おさかなの形の上に大きいシールはもちろん、小さいシールも指先を上手に使って貼っていきます。口を尖らせて集中している姿がとっても可愛く思いながら見守っていると、Aくんが「あか、あか」と貼ったシールを指差しながら見せに来てくれました。「それはあお。きいろ。」と言うと「あお、きいろ」と真似をして何度も言っていました。そして目玉シールを貼ると鯉のぼりらしくなり、満足そうな顔でニヤッとしていました。シールを4,5枚貼ると満足して次の遊びに行く子もいますが、3匹ほど集中してシールを貼っている子もいました。Tちゃんは大きいシールの中に小さいシールを貼って面白い模様を作っていました。納得がいかないと剥がして貼り直す子もいてそれぞれ満足するまで遊んでいました。
今週は雨の日が多く、なかなかお外で遊べませんでしたが、室内ではどんな遊びが好きかな〜と色々試すことができました。巧技台やダンスなど体を動かす遊びや、ままごと、お絵描き、粘土、ブロックなど様々です。粘土遊びでは、保育教諭が粘土を細長く伸ばしていると、Kちゃんが“ちょうだい”と手を伸ばしてきたので渡すと、短く切って「ちゅるちゅる〜♪」と言いながら粘土のケースを器代わりにうどんを作っていました。それを羨ましく思ったA君が「ちょうだい」と言うと、ひとつまみあげるKちゃん。Aくんは「スー」と言いながら食べる真似をして、「あっとう。」と返しました。KちゃんもAくんのようにすする真似をして、2人で笑い合い、何度もそのやり取りをしていました。そんなかわいいやり取りをほっこりしながら見ていると“先生もほしいの?”という風にAくんが私の分まで取り分けてくれました。「パクパク、おいしいね!」と言うと2人ともニッコリ笑って満足したように次の遊びに移って行きました。するとそこに先程のやりとりを見ていたYくんがやってきて、真似して遊び始めました。まだ年齢的にも並行遊びが多いのですが、昨年もも組やみかん組だった子が多いれもん組ではこのように子ども同士での関わりも見られ、周りの子供たちもいい影響を受けながら遊んでいます。
これからも子どもの発達に合わせて遊びを工夫し頭も身体も自ら成長して行ける環境を与えていきたいと思いました。
2024年4月20日 土曜日
新学期が始まって早3週間が経ちました。もも組は初めてお母さん、お父さんから離れて生活する子がほとんどで、不安で泣く子もたくさんいましたが、少しずつ保育教諭や生活環境になれ、泣かずに過ごす事ができるようになってきました。まだ登園時は泣く子もいますが、お母さん、お父さん、安心して下さい。そんな子も部屋の中に入るとピタッと泣くのをやめて遊び始めています。ボールが大好きな子は、ボールを転がすと笑顔で追いかけて行きます。まだハイハイの子がほとんどなのですが、一生懸命追いかけている後ろ姿やボールが取れた時の笑顔がとっても可愛いのです。どんな遊びが好きなのかな〜と毎日いろんなおもちゃや遊具出して見ています。子どもが入れるトンネルを出してみると、最初はどう遊ぶのか分からない様子だったので、トンネルの反対側から覗いて見てみると、それに気が付いた子ども達がにっこり笑って次々とトンネルの中に入って来て、通り抜ける事が出来ました。保育園に来て初めて出会う遊具、用具、出来事などなど1つ1つが珍しく興味の対象になります。“やってみよう!”“たのしそう!”と思える環境作りをしたいと思います。
4月中旬の天気の良い日は、少しだけみつばっこハウスの前に人工芝を敷いて遊んだり、屋外遊ぎ場へカートに乗ってお散歩をしたりしました。外遊びが好きな子ども達は人工芝の上をハイハイで行ったり来たりしたり、カートに掴まって歩いたり掴まり立ちが出来るようになった子はいろんな所で嬉しそうに掴まり立ちをしています。珍しい物を見つけては、触ってみたり動かしてみたり、恐いもの知らずの子ども達です。自分達で見て、触って、叩いて、色々な不思議に気付いていきます。幼稚園のお兄ちゃん、お姉ちゃんがいる遊ぎ場へお散歩へ行くと、見た事のない景色や雰囲気にキョロキョロ周りを見ていました。つい最近までひよこ組だったたんぽぽ組の子が気が付いて、近くに来てくれました。「あかちゃん?」と少し不思議そうに見ていましたが、恐る恐る優しく手を触ってくれたり、手を振ってくれたりしてくれ、カートに乗っていた子ども達も嬉しそうでした。お父さんお母さんの中には、まだ“泣いてないかな?”“大丈夫かな?”と心配されている方もいらっしゃるかと思います。子どもは泣く事もコミュニケーションの1つです。泣いて、誰かに構ってもらって、親以外にも自分の身方が沢山いる事を知ります。ほとんどの子がすぐに笑顔でお母さんお父さんに“バイバイ”が出来るようになります。
2024年3月17日 日曜日
おゆうぎ会が終わり2週間が経ちましたが、「どうぶつでんしゃしたい!」と踊りのりくえすとが絶えないれもん組。曲をかけると他の遊びをしていた子もパッと立ち上がって踊り始めます。「Tちゃんはおさるさん♪」「Rちゃんはうさぎさんよ!」とおゆうぎ会で自分がなった動物を自慢し合いながら踊っています。Rちゃんは動物が出てくる順番を憶えていて「せんせい、つぎはおさるさんよ!」と誘いに来てくれました。「つぎはねずみさ〜ん」「わにさ〜ん」と皆に呼びかけてちっちゃな先生は大忙しです。みかん組の「あひるサンバ」も同じお部屋で何度も見ていたのでバッチリ踊れます。一緒に練習する機会が少なかったですもも組の「ペンギン⭐︎ペンギン」もいつの間にか覚えていて、歌いながら踊っていました。一曲一曲、体をめいっぱい使って踊っているにも関わらず、一通り踊り終えると「もういっかいおどりたい!」「つぎは?!」と催促の声が止まらず、疲れ知らずの子ども達。いったいその小さな体のどこにらそんな体力があるのかいつも不思議に思います。好きなことに対する集中力や吸収力は目を見張るものがあり、“次はこの踊りにしようかな、この振りをしたらかわいいだろうな”と提供する私たちもワクワクしています。
雨が降ったこの日は、チラシ遊びをしました。チラシの写真を切り抜いていると、早速「なにしてるの〜?」と集まってきました。それをテープで壁にくっつけ、「いらっしゃいませー」と言うと「?」という顔をしていたのがパッと明るくなり、「これください!」と欲しい商品を指差して教えてくれました。「どうぞ」と渡すと「ありがとう」と嬉しそうに持って、また並びなおしていました。お金は作っていなかったのですが、どんな反応をするのか気になって次のお友達には「100円です」と伝えてみました。周りを見渡してそれっぽい物が見当たらなかったので、グーを出して“つもり”で私の手のひらにお金を乗せてくれました。お客さんが少なくなってきた頃にTくんがやってきました。「200円でーす。」と言うと、「Tくんおかねもってないよー」とポケットを確認して困り顔。すると、別の所でチラシを千切って遊んでいたMちゃんが「あるよ!」と千切った紙を見せてくれました。「じゃあ、Tくんもこれでお金作ってみようよ。」とチラシを渡すと、自分でビリビリして「あった〜!」と嬉しそうに商品と交換しに行きました。やり取りを楽しもうと思い始めたお店屋さんごっこだったのですが、2歳の子ども達がお店屋さんでの一連の流れを理解していることや、自ら代わりになりそうなものを探したり作ったりできるとは思わず、とても驚きました。以前、年長児のお店屋さんに招待してもらった時のことを覚えていたのかもしれません。今は離れて生活していますが、異年齢児との関わりに良い刺激をもらっていることが分かり、そのような機会を大切にしたいと思いました。ほとんどの子どもがたんぽぽ組に進級するれもん組の子ども達。更にお兄さん、お姉さんたちとの交流が増え、刺激をたくさん受けどんどん成長していくのだろう思うと、とても楽しみです。このクラスでの生活は残り2週間となりましたが、思う存分遊ばせ、成長の手助けをしていきたいです。
2024年3月2日 土曜日
春の訪れを待つ3月ですが、今朝はチラチラとみぞれが降り始め、保護者の集合時間が近づくにつれて雪が降り始めていました。そんな冬の再来を感じさせる今日、ひよこ組のおゆうぎ会がありました。
いつも通りの登園を心掛けて受け入れをしていましたが、いつも通りではなくて、みかん組・れもん組の幼児たちが少し不安になり、涙が出てしまう幼児がチラホラ。しかし、お部屋を分けてしばらくすると、玩具で遊んだり、絵本を読んだりと、どの部屋も落ち着いて衣装に着替えてスタンバイできました。
さぁ、会議室に移動です。どのクラスからも「がんばるぞ~!お~~!」とかけ声が聞こえてきました。
会議室でそれぞれ座席に座って、手遊びをしているスキに保護者に席に座っていただき、おゆうぎ会スタートです。
はじめは、みかん組の手遊びからです。「みかんぐみさ~ん。おいで~~!」と舞台から声をかけると、「よいしょ!よいしょ!」と自分たちで舞台に上がっていく姿は、可愛いあひるちゃんの大移動です。まつぼっくりでは、歌いながら手遊びしたり、手遊びの仕草も個性ある可愛い姿でした。
あひるサンバの踊りは、前日の練習時に「舞台で踊る人数が少ない方が、子ども達が一人一人よく見えるね」と、古森先生にアドバイスを頂き、半分に分かれて踊ることにしました。「できるかなぁ~」と心配する保育教諭でしたが、子ども達は半分に分かれて、踊りをする子は前に出てリズムに合わせて体を動かしてニコニコ笑って踊っていました。後ろで待っている子ども達も手拍子しながら前で踊る友だちの様子を見たり、応援したりする姿がとっても可愛かったです。
次はもも組です。普段から手遊びも大好きで、特に「げんこつやまのたぬきさん」はお部屋でもノリノリでしていました。「おっぱいのんで ねんねして」の仕草は、とにかく可愛くて、首を真横に倒してねんねするのです。最後の決めポーズの「ばいば~い」も得意顔です。本番はちょっぴり緊張したけど、とっても上手にできました。踊りでは、ペンギン帽子を被って、ペンギンになりきったもも組さんは、音楽が流れだすと、トコトコ歩いたり、おしりを振ったり、体を揺らしたり、友だちと手をつないで歩いたり、泣き顔だったり、様々な表情を見せてくれました。本当に可愛いペンギンさんでした。最後のおまけコーナーでは、ミニカーやトランポリンを出すと緊張していた表情も和らぎ、いつもの顔に戻ったもも組さん。好きな遊びを楽しむことができました。
最後はれもん組です。それぞれの動物に変身して舞台に登場です。「どうぶつれっしゃが やってきた」は、練習では保育教諭が一緒に出て踊っていたのですが、「子ども達だけでも踊れるんじゃないかな?」と古森先生からアドバイスを頂いたので、本番は子ども達だけで中央に出て踊ってみようと、ぶっつけ本番でやってみました。「さぁ、いっておいで!」と保育教諭に見守られながら、やったことのない事を本番でやってくれる子ども達です。「あれ?いつも先生も踊るのに、来ないの?」と、保育教諭を気にする子どももいましたが、ちゃんと前を向いて堂々と踊ることができたことは、さすが!れもん組さんだなぁ~と感心しました。歌の「きらきらぼし」は、会場の後ろまで、マイクを使わなくても聞こえる大きな声で歌っていたれもん組さんです。練習でも大きな声で歌えていたので「上手だね。大きな声で歌えていたね!」とたくさん褒めてもらった事で、自信に満ち溢れた歌声でした。急に変更したことにも対応することができた子ども達の姿に、とても成長を感じました。
プログラムに”おたのしみ”を入れて、みかん・れもんができる事を見てもらおうと、各クラス保育教諭が「何をしようかな~?」「何を見てもらおうかな~?」と考えました。
みかん組は、音楽に合わせて鈴を持って並んで歩く様子を見てもらう事にしました。これは毎週スポーツダンスでサーキットとして、コーンで決められた道を歩くことの応用です。最初はぐるぐる同じところをまわっていましたが、2日前からちょっとアレンジを加えてコーンをジグザグに置いて、ぶつからないように、当たらないように歩いてみました。さらに鈴を持って振って鳴らしながら、ニコニコ笑って歩く姿はとても可愛かったです。
れもん組はピアノのリズムと保育教諭のかけ声を聞いて動くようにしました。保育教諭のかけ声で、うさぎ・ねずみ・さる・わにになって、動きを表現しました。最初は踊りの動物だけだったのですが、古森先生が、きりん・かめ・ぞうなどなど、色々な動物を言ってくださり、色々な動物の表現を楽しんですることができました。この遊びは実は幼稚園児達の遊びでいう、リトミックなのだそうです。
本当に本当に最後のプログラムの踊りの「ピカピカブー」では、曲が流れると自然に体が動き出す子ども達です。もう踊り慣れている大好きな曲だから、身体も動くし笑顔もこぼれます。
今日のおゆうぎ会では、泣いたり、笑ったり、座ったままだったりと、色々な表情を見せてくれたこどもたち。園長が挨拶の冒頭に話したように、「泣くも笑うも その子の表現」それを優しく見守って受け止めてくださり、ありがとうございました。足元の悪いなか、たくさんのご協力ありがとうございました。
2024年2月10日 土曜日
先週の事…暖かかったので園庭で遊びました。幼稚園児達が遊んでいなかったので、貸し切り状態で子ども達は大喜びで遊び始めました。ジャングルジムにいつの間にかスラスラ登って行くようになり、てっぺん手前まで登ると「せんせ〜おーい‼︎」と余裕の表情で呼びかけ、私たちをヒヤヒヤさせてくれた子ども達ですが、降りる時も自分で!としっかり下を確認しながら降りていて、その姿はすごく勇敢です。時々踏み外してしまう時もあるのですが、心配している保育教諭をよそに、子ども達は「おちたねぇ〜」と笑っていて、たくましい子ども達に驚きました。何でもやってみたい子ども達は、今度はさんさんらんどに登って行く坂のフチを登り始めました。慎重に慎重にカニ歩きでどんどん登って行きます。ある程度の高さまで行くと保育教諭が降ろすのですが、その時の子ども達の嬉しそうな顔がまたとても可愛いのです。いろんな事をやってみたい、挑戦してみたい子ども達なので、危険のない様にしっかり見守るようにしたいと思います。
みつばっこハウスへ引っ越しをして約2ヵ月が経ちますが、子ども達はすっかり慣れて楽しく過ごしています。時々、ケンカをしながらも友達と遊ぶ事が楽しくなってきた子ども達は、1人が何か楽しそうな事を始めると、マネをして一緒に始めます。この日は、昼食前やお昼寝前に絵本を読む保育教諭のマネをしていたT君のマネをして次々に友達が集まって来ました。そして保育教諭の様に絵本を2.3冊足の間に挟んで持っていて、よく見ているな〜と保育教諭は何気なくしている行動に注意しなくては、と反省しました。絵本の前は大好きな「アンパンマン」「わにのかぞく」の手遊びをして、絵本を読む前の「おはなしおはなし〜〜しっしっし〜しずかにききましょお〜」もしてから絵本が始まりました。何人も同時に始まり、誰を見ていいか分かりませんでしたが…ちゃんと覚えていて声を出して読んでいる子、ちゃんと絵本を見える様にこちらに向けて見せてくれている子など、よくちゃ見ているな〜と感動しました。友達に食べ物の絵本を見せて「これいる?」と声掛けをしながら「はい!どーぞ!」と食べさせてあげている子もいて、見ていてすごく楽しくなりました。また、遊びの中で順番を待つ事もできる様になりました。平均台を出すと、最初は我先にと行ってしまっていましたが、保育教諭が「赤の方に順番だよ!」と声をかけると、自然と並び始め、前の友達の肩に手を置いて電車が出来ていました。入園して間もない友達もその様子を見ていて、マネをして一緒に並んでいました。早いもので今年度も後2ヵ月。たくさんの事ができる様になった子ども達と、もっともっといろんな事をして、元気に楽しく過ごしたいと思います。
2024年2月3日 土曜日
立春を間近に日中の陽ざしの中にふと、春の訪れを感じます。寒くても暖かくても、お外遊びが大好きなもも組の子ども達は、朝のお茶タイムが終わると誰に言われることもなく、次々に帽子を取り出し、頭に乗せ「早くお外に行こー」のアピールが始まり、おかべぺったんで並んで待っています。
そんな子ども達に保育教諭が「もも組さんー」と呼びかけると、元気いっぱいに「はーい!」と手をあげる可愛いしぐさをします。元気に「はーい!」をすればお外行けるよね…と思っていて、「みかん組さんー」でも「りす組さんー」でも「はーい!」と手をあげるのには…笑いが出てきます。
保育教諭達が笑っていると、よくわからないけれども子ども達も笑い始めなんとも幸せなひと時があります。
園庭に出ると、開放感からまずは自由に走り始め、少しすると各々が好きな遊びの場所に行きます。
季節を問わず人気なのは、ままごと遊びで、バケツや廃材カップの中にスコップで集めた砂を少しずつ入れています。
カメの形のバケツを腕にかけ、あっちこっちと散策をしている子もいます。
ここ最近の人気は縄とびで、ひっぱって歩いたり揺らしたりしています。
K君やT君は、以前縄とびで電車ごっこをしたのを覚えていたのか、お客さんのいない電車をひっぱり、時々後を確認し、かけ声をかけていました。
また半ば強引に(笑)お客さんになってもらおうと友達に縄を渡す姿も見られます。
ボールを転がして遊んでいたY君はキックができるようになり、足に当ったボールが前に進むのを手を叩きながら、喜んで追いかけていました。
この日はお外がポカポカと、とっても気持ち良かったので先日から感染予防対策に始まった温かくって美味しいみそ汁をテラスで食べることにしました。
いつもとは違う環境に「何するの?」と準備中はうろうろする子ども達でしたが、スプーンが配られると、にこにこで待っていました。
そして目の前に出てきたみそ汁を脇目も振らず、すごい集中力で残すことなく、こぼすことなく、食べていました。
外気に触れながら食べる 季節の野菜の入った栄養満点のみそ汁は、子ども達のおなかも心も満していました。
食べ終ると「せーせ」と 呼び空っぽのお椀を見せてくれる子が何人かがでてきました。その顔は自信たっぷりです。そして私達保育教諭は、言葉が出始めたもも組の子ども達が「せーせ」と呼んでくれる事が嬉しくって、鼻を指差し「これ誰?」と何度も聞いてしまいます。
するとM君は自分の鼻を指さし「せーせ」と言っていました。
まだおしゃべりのできないF君も保育教諭の鼻をマスクの上から押してきました。
もも組の子ども達は、お部屋の入口のソファーで古森先生を始め幼稚園の先生や来客者や幼稚園児から声をかけてもらうのを待っています。
いつも「可愛いね。すごいね。」と言って認めてもらい、感性が育ち自信をつけています。
誰からも愛され大切にされる安心できる環境で伸び伸びと過ごせている事を嬉しく思います。
2024年1月13日 土曜日
今年は暖冬傾向にあるようで、1月だというのに戸外でも天気の良い日はポカポカと日差しが暖かく、過ごしやすい日が沢山あります。そんな日、もも組の子ども達は室内・園庭で身体を動かして機嫌よく遊んでいます。
室内ではカートを出すと、「ぼくも!わたしも!」と我先ににとかけ寄ってきてサッとカートに乗ります。1番に乗れた幼児は満足そうにニコニコ笑いながら室内を走り抜けます。乗れなかった幼児は「後ろから押すね!」と言うように友達の乗るカートを押し始めるのです。会話のやり取りがあるわけではないのですが、、同じものや友達のしている事が気になり、いつの間にか別の役割ができているのです。1つの遊具で別々の遊びをやっていくうちに、いつの間にか一緒に遊ぶ楽しさを覚えているのだなぁと思いました。
「園庭であそぼうか!!」という保育教諭の言葉を聞くと、反射的に帽子を被って入口の所に集まって「かべペッタン」もますます上手になりました。お約束のかけ声の「ももぐみさ~ん」にも「は~~~い!」と元気に応え、「おそといくひと~」「は~~い!」と返事する。このやりとりも、とても可愛いのです。
そして出入り口の扉が開くと、ぱーーーーっと飛び出して我先にと急ぎ足で行く子ども達。月齢の高い子は競争心も芽生えてきているように思えます。個々のペースで小走りしたり、歩いたり、やっと歩き始めた子は這い這いしたり、なかには何を思ったのか逆走して戻ってきたりしながら、園庭の目的場所まで行きます。
外には、ジャングルジム、滑り台、ボール、砂遊び、ブランコなど様々な遊びスペースがあり、自由に好きな遊びを楽しみます。この日は縄跳びの縄を出してみました。本来の使い方は出来ないけれど、1本の縄を2人で持って揺らしたり、引っ張り合ったりして楽しそうにしていましたが、遊んでいるうちに強く引っ張りすぎて、友達の手から縄が離れてしまいました。するとすぐ拾って友だちに渡してあげていました。
1歳児達は同じような発達段階の友達の中で自己中心でありながら、人の遊んでいる物に興味を持ちます。その物を介していつの間にか役割分担ができてきて、「一緒にあそびたいな」という意識が生まれることで友達との関わり方を身につけていくという発達の姿に気付かされとても嬉しくなりました。
1月11日。幼稚園の鏡開きとやきいもの行事に参加させてもらいました。といっても、もも組が遊ぎ場に行った時にはもう鏡開きは終わって、やきいもが焼かれているときでした。「ひよこ組さんも、おしるこをどうぞ」と言っていただいたので、おやつにおもちの入っていないおしるこをいただきました。1人づつおしるこの入ったお椀を受け取ると、上手に口に持っていき傾けて、おしるこを一口。「おいし~!」と思ったのでしょう。顔が隠れてしまうほどお椀を傾けて、残さないようにしっかり味わっていました。顔中あんこだらけになって、お椀は空っぽになっても、両手でしっかり持って離そうとしません!もうなくなってしまったから「おかたづけしようね!」と声をかけても、何度もお椀を傾けてのぞいている子や、回収に行くと、お椀を回収されないようくるっと背を向ける子もいて、その必死さに笑ってしまいました。
大人との関わりだけでは見られない日々の遊びの中で、自分だけでなく他の幼児に興味を持つことで得られる知恵や行動。行事や園児と関わることで学ぶことなどがたくさんある子ども達のチャンスを大切に、成長をサポートしていきたいと思いました。
コメント (「わたしのおさかな」ひよこ れもん組 満永舞子 はコメントを受け付けていません)