2008年1月31日 木曜日
発表会まであと2日。子ども達もカレンダーを見ながら「もうすぐ本番やねー。」と友達同士で顔を見合わせていました。
昨日も、くじらぐみは最後のケアフル竹原訪問に行かせて頂いて、発表会の劇をおじいちゃん、おばあちゃんの前で演じて喜んでもらうことができました。幼稚園とは違って狭いスペースで工夫しながら動く姿に何だか嬉しくなりました。そして古森先生に80点をもらって大喜びだった子ども達は今日も室内で練習した後、「よし!古森先生に見てもらいにホールに行くぞ!」と必要な道具を持って、意気込んで行きました。すると、くまぐみが古森先生に指導を受けている所でした。くまぐみさんも楽しい劇になるように工夫していて、くじらぐみの子ども達もストーリーがおもしろくなっていたことで興味深気に見ていました。そうしているとぞうぐみさんもやってきて、「がんばれ!」とくまぐみさんに声援をおくりながら良い所、悪い所を一緒に考えながら真剣に見ていました。そして、やっとくじらぐみの番になりました。インタビューは元気良くいったものの、いざ始まると袖で待っている数名の子ども達が、「これは僕が持つんよ!」「ちがう!オレよ!」などとコソコソとケンカを始めてしまい、それが客席まで聞こえてきました。舞台に出ている間はどの子も意識を持ってやれるのですが、自分の番が終わると話したり、トラブルになったりするのです。出ていないときも大切だということを再度、古森先生に注意されました。
その後、ぞうぐみさんが劇をしている時、袖に待機している子ども達みんなが大きな声で楽しそうに歌って取り組んでいる姿を見て「かっこいい。このままじゃ負ける・・・」とそれぞれが思ったようで、クラスに戻ってから、「僕がケンカしてしまったからごめん。次はもう大丈夫やけん!」とみんなで話し合い、少ししんみりしていました。そこへ、ぞうぐみの子ども達が、「くじらさん、一緒に外で鬼ごっこしよう!」と誘いに来てくれました。このような時は気分転換が大切です。くじらぐみの子も大喜びで、「行く!みんな帽子かぶれ!」とすごい勢いで出て行きました。
30分間、ルールを変えながら思い切り園庭中を走り回りました。やっと、どのクラスも劇の形ができてきて、見合いながら互いに励まし合ったり、刺激し合ったりしながら練習を進めていくようになっています。
2008年1月30日 水曜日
「今日は外で遊べるね。」とバスに乗ってくるなり、ひよこぐみのRくんが言いました。外は風も冷たくて、「寒いよね。」と言っている子どももいましたが、私が次のコースの子ども達と戻ってみると寒いと言っていた子ども達が戸外で元気よく友達同士で長なわをしたり、個々でなわとびをしたり、砂場やままごとコーナーで遊んだりしていました。
また、生活発表会の曲も流れていて年中さんのちびっこ剣士・小次郎丸の曲で年中さんはもちろん、他の学年の子ども達やこあらぐみさんもお兄さん、お姉さんと同じように新聞紙で作った剣を持って踊っていました。
戸外で一緒に遊んでいると後から、「せんせい。」と呼ぶ声が聞こえてきたので振り返ってみると、鬼のお面を被ったひよこぐみのTくんとHくんが三輪車で 二人乗りをしながら、「おにだぞー、おにだぞー」と言って近づいてきました。「こわい、こわい。」と逃げながら部屋に帰ってみると沢山の鬼さんがいて、どの子もお面をとても気にいっていました。「持って帰る。」と言う子に、2月1日の豆まきの日に使うことを話してようやく納得させて新聞紙で豆を作ることにしました。
作り方を説明すると、「つくる、つくりたい。」と言って、それまで泣いていたSくんも、「ぼくにも新聞ちょうだい。」といって作り始めました。おにぎりのように大きい豆、あずきのように小さい豆、様々な豆ができました。「この豆を鬼さんにぶつけて元気な子になるんだね。」と、はやく豆まきの日が来ないかなぁととても楽しみにしています。
2008年1月30日 水曜日
先日、年中さんが「つくってあそぼう!」のテレビ視聴をしました。その内容は「色水を使ってあそぼう!」という内容でしたがその中にあった吹き絵」を環境の1つとして出してみましたが、環境の出し方や技法について安易に出してしまったところがあり、今後のコーナーをどうするか教師たちの課題となりました。
その課題の中で「小森先生がきっかけづくりをして下さって「流し絵」を提案して下さいました。それにまわりの教師も「これはおもしろい!」と教師の方が夢中になって遊び始めました。用紙に好きな絵の具を落とし、紙を傾けながら絵の具が流れていくのを楽しむ遊びです。いちばん初めに作って下さった小森先生の作品は絵の具が流れたところを道に見立ててそのまわりにクレパスで木や家、人間を描いて、地図になっていました。それを見た子どもたちは、「やってみる!」と登園してきた子どもたちから始めました。年中のYちゃんはくるくると紙をまわし、出てきた形から耳や手足をクレパスで付け足して「馬」や「ワニ」を作りました。紙の上を2、3筋同時に流れていくのでみんな「おっとっとっと・・・おっとっとっと・・・」とまわした紙の方向に頭を傾けながら、絵の具を追っている子、夢中になりすぎて、ついつい立ち上がってしまい歩きながら「おっと!」言いながら全身で絵の具を運ぶ姿が見られました。
絵の具遊びでも今日の「流し絵」「版画」「野菜スタンプ」「お絵描き」といったように様々な手法があることに遊びを通して気付かされました。又、環境を用意しても、そこに教師が楽しんで子どもたちと一緒に、遊ぶ、かかわっていくこと、共感していくことの大切さをどの教師も思っているところです。一緒に遊び、発見したり感動したりして楽しんでいきたいと思います。
戸外はこのように毎日盛んですが少しずつ作品展に向けて子どもたちも意識を持ち始め、昼食後などの時間を利用して廃材遊びを楽しんでいます。子どもたち同士、刺激し合って毎日、思考錯誤しながら作ったり描いたりしているので、どのような作品、絵が出来上がるか今から楽しみです。
又、たたき染めコーナーでは、布から障子紙に変えてみるなど素材の研究にも取り組んでいます。1つの遊びでも材料を変えるだけで、また違った発見が見られるので教師自身が興味をもって遊びにかかわっていきたいと思います。
2008年1月29日 火曜日
今日は2月1日に『まめまき』があるので、その時につけるお面を作りました。お面作りの前に、「みんなの中にいる怒りんぼ鬼とか泣き虫鬼とかをやっつけるんだよ。」と言うと、「じゃあ、怒りんぼ鬼からニッコリ鬼になるようにかわいい顔描こうっと。」と節分を楽しみにしている様子でした。
また、今日はこあら組さんのために、さくら組の前にうさぎがかごの中に入って出ていました。それを見た、たんぽぽ組の3人の女の子が、「あっ、今日、こあらさんが来るんやね。」「前は私らもこあらさんやったね。」「寂しくて泣きよった。」といろいろなことを思い出しながら話していました。「こあらさんにも優しくしてあげてね。」と言うと、「分かっとるよ。だってお姉ちゃんやもん。」と嬉しそうに言いました。自分達より小さい友達が来ることで大きくなった事を感じているようでした。
昨日、青コースのオペレッタを古森先生に見て頂いた時のことです。かっこよく踊っている人参大臣のために新聞紙で剣を作って持たせて下さったのです。剣を持った人参大臣達は嬉しそうにそれを受け取ると高くあげてポーズをとりました。そこで赤コースも作ったのですが、新聞紙の剣の意味が理解できなかったようでした。そこで人参のオレンジ色を塗り、葉っぱをつけてみました。すると子ども達はその人参を取り合い、他の踊りの子もとても羨ましがっていました。また、今までパセリ役で踊りたくないと言っていたKちゃんは、緑色のポンポンを持つと大はりきり。今まで嫌がっていたのが嘘のように今日はとても楽しそうに踊って、食事の後も、「パセリがしたい。」と曲を流してくれと言ってくる程でした。「パセリだい好き。」と言って、今日はポンポンを持って帰ってお家でも練習するそうです。持つものや衣装でこんなにも意欲がおおきくなってくることに驚きました。
2008年1月28日 月曜日
今日も朝からとても冷え込みました。午後からは雨が降り始め、その雨もあられになって一層寒さを感じました。さて、子ども達はいつものように登園し、戸外ではなわとび、サッカーなど身体を動かして遊んでいました。
屋外用のカセットデッキは発表会の踊りの曲を流して踊っていましたが、駈足の曲に変えると年少児が嬉しそうに園庭を走り始めました。何周も走って一緒に走っていた教師達も息が切れそうでした。
なわとびをしていた年長児は個人用なわで友達同士で回数を競い合って跳んだり、中には二重跳びができる子がいたり驚きました。年中児は「先生、まわしてー!」と長なわの前に並んで一人ずつ数を教えて跳ぶことを楽しんでいました。
ひよこ組さんはなわをヘビのように動かしたり、自分がぐるぐる巻きになってほどけなる可愛らしい姿もみられました。片付けの後は発表会の練習です。りす、ぺんぎん組は歌をもっと素敵な声でお客さんに聴いて欲しいと練習するのですが、なかなかうまくいかず、古森先生に『こぎつね』『そうだったらいいのにな』の歌についてお話をして頂きました。ぞう、らいおん、きりん組は『にじ』の歌詞を分かりやすく話して頂くと、さすが様々な経験をしてきた年長児だけあってすぐ情景が思い浮かび、歌が驚くほど変化したそうです。本番がとても楽しみです。
さて、今日は手造り給食でした。先生達の手造り味噌にごぼう、さつまいも、人参の根菜類、白菜、厚揚げ、こんにゃく、しめじ。身体によい食材がたっぷりの具だくさんみそ汁でした。子ども達が温かいみそ汁を食べられるよう、出来上がりの放送が流れると準備万端、わくわくしながら待ち、「いただきます」の後はどの子もパンより先にみそ汁から食べ始めていました。「あったかくって天使になりそう・・・」と呟く子も。根菜類は身体を温めてくれます。心も身体もぽかぽかになって大満足の笑顔がいっぱいでした。
こんな寒い日も温かいおみそ汁を頂ける三葉っ子は本当に幸せです。栄養のあるものを食べてしっかり身体を動かして遊び、強い身体になって風邪なんかに負けません。
2008年1月25日 金曜日
今日は市民会館で発表会の総練習をしました。年少児にとっては初めての大舞台ということもあり、市民会館に到着して中に入るなり目を丸くしてワァーと歓声をあげ、辺りを見渡していました。
2部(青コース)の子ども達は1部の舞台をお客さんになって見ていると、気持ちも次第に高まってきたようでした。Sちゃんは「踊りとっても上手だったね」「Sも踊り頑張る!!」と小さく両手でガッツポーズをしました。またMくんは踊りや演技を夢中になって見入っていました。
早めに昼食を食べると2部の青コースの総練習です。いつもよりご飯を食べるもの早く、気合十分の子ども達でした。「早く着替えせんといかん!とそそくさと衣装に着替え、自分達の出番がくるまで「ドキドキするね。」「楽しみだね。」と小声で話しながら胸に手を当てたり、他の学年の子達がしている様子を舞台の袖からそうっと見たりして今か今かと待っていました。
やさいのパーティーのマヨネーズ役の子ども達は年長さんのようにマイクの前で台詞を言うことになっています。始まる前に少し時間があったので、「ここのマイクが上がってくるから幕が上がったらここまで走ってくるんだよ。」と説明するとAくんは緊張していたのかハアーと大きく呼吸をしました。普段からAくんは人前でものを言うことが苦手なようで質問すると手を上げるものの、いざ発表すると言えなくなってしまうのです。練習が始まった初めの頃も友達のしている様子をじっと見ていることが多かったのですが、オペレッタの最初に4人でマイクを使って台詞を言うことが決まってから少しずつ練習に参加するようになったのでした。そして今日の総練習では幕が上がるとすぐにマイクの前に出てきて大きな声で台詞も言うことができていました。踊りや歌が終わり舞台を下りた子ども達の表情はとても満足そうでみんな笑顔でした。
発表会まで残り1週間になりました。市民会館で総練習したことで一層期待が膨らんだ子ども達は「見に来てくれるけん頑張らんといかん。」と意欲的に練習をしています。
2008年1月24日 木曜日
朝、バスでみんなを迎えに行く途中・・・
空からチラチラ、かわいい雪が降りてきました。「あっ!!雪や!!」の一言に、子ども達の目は窓の外に釘付けです。
「すごいね。きれいやね。」「よかったね。」「この前、大洲のおばあちゃんとこでも降ったんよ。」「スキーに行きたいのになぁ。」会話も弾みました。
気温が上がらず、冷たい風の吹く1日となりましたが、園庭を見回すと・・・あったかい場所を発見。ままごとコーナーにはビニールの風除けが張られ、それには野菜の絵が描かれていました。オクラ、たまねぎ、きゅうり、にんじん、ピーマン・・・先生達自身が楽しみながら描いたのですが、「ごぼうの葉っぱって・・・?」みなさんはご存知だったでしょうか?「さといもの葉っぱをもうちょっとギザギサにして・・・」と古森先生に教えて頂きながら描いたごぼうの葉っぱ・・・。意外と覚えていないものなのですね。
午前中は晴れ間も見られ、テラスのいろんなところを舞台にして踊る姿があったり、あったかくなったままごとコーナーでてきぱきといろんな料理を作る姿が見られたりしていました。
ちょうど昼食時、「いただきます」をしたその時、朝よりもたくさんの雪が降り出しました。どこに行く時よりも早くテラスに飛び出した子ども達。両手をお皿にして雪を集めようとしたり、「あーん」と口を開けて食べようとしたり・・・1階の年少さんのテラスでは上靴のまま駆け回る子もいました。今日も子ども達の素敵な笑顔がたくさん見られた1日となりました。
そんな寒い中、ほっと一息。1階の廊下の給湯機の前のソファーで、「あったかいお茶飲んだら元気になるね。」とお茶を飲みながら会話するかわいい子ども達のグループの姿がありました。子どもにもこんな安らぎの空間も大切なんですね。
コメント (「北風のくれたテーブルかけ がんばるぞ!」 くじらぐみ・丸山美和 はコメントを受け付けていません)