2024年4月25日 木曜日
久しぶりに晴れた雨あがりの園庭に子ども達の賑やかな明るい声が戻ってきました。いつものように泥遊びや色水遊びを楽しんでいるのだろうと思ったら、園庭の隅に数人の子ども達が集まって何やら大騒ぎしていました。何事かと近寄ってみると「なめくじ!!」という声が聞こえ、A君の小さな指で優しくつまんで手のひらに乗せたなめくじをみんなで見て喜んでいたのでした。他にもダンゴムシを沢山集めたりまだ少し残っている桜の花びらを集めたりと自然の中で色々な発見を楽しむ子ども達の姿が見られました。このような子ども達の様子を私達も一緒に楽しんでいきたいと思う毎日です。
朝登園するなり、さんさんらんどの空をこいのぼりが泳いでいるのを見たO君は「先生見てー!こいのぼり!!」と指差して興奮気味に知らせてくれました。空を泳ぐこいのぼりを眺めているとうさぎ組さん達がわっしょい!わっしょい!と大きなこいのぼりを持ってさんさんらんどの上の方に運んでいました。数日前から年中さんがこいのぼり作りをしていたのを知っていた年少さんも興味津々。いつの間にか「がんばれー!!」と応援していました。そしてそのこいのぼりが空に泳ぐとみんな一声に「うわぁ~」と大歓声があがり、「めっちゃ高い所でゆらゆらしてる」と風に泳ぐこいのぼりを見て「やねよりたかいこいのぼり~♪」と大合唱が始まりました。
昨日年中さんに完成したこいのぼりを見せてもらったことを覚えていた年少さんのなかには、自分たちも作ろう!と家からこいのぼり作りに使えそうな物を持って来てくれる子もいました。うさぎ組さんの泳ぐこいのぼりを見て早く作りたい!と子ども達は話を聞き終わるや否やすぐにクレヨンを用意していました。ちゅうりっぷ組のこいのぼりの大きな目玉は力強く好きな色を塗り、ギラギラ輝いていました。お絵描きをしたり、包装紙や廃材を糊で貼ったりして色々な模様のオリジナルこいのぼりが完成しつつあります。さんさんらんどの空をそれぞれのクラスの色も模様も違う沢山のこいのぼりが泳ぐのが楽しみです。
こいのぼり作りを頑張っていた子ども一人一人にうさぎ組さんから手作り兜のサプライズプレゼントがありました。突然の事で驚きながらも「ありがとう」とお礼を言ったり兜を被った自分の姿を鏡で見たりしてとても嬉しそうでした。
2024年3月16日 土曜日
さんさんらんどで子どもたちが元気にサッカーをしたり築山に登ったりして園庭を広く使って遊んでいました。
今日の園庭には玉入れも出ていて、年少さんたちが遊んでいました。すると数人の男の子がボールを拾いながら「たくさん入るからすぐにかごがいっぱいになっちゃうね」と話していいました。
年少さんたちは秋の運動会で鈴割りを沢山していて、ボールの投げる方や強さが以前と比べ上手になっていました。子ども達に「じゃ少し難しくしてみようかな」と言ってかごの紐を5センチほど短く用意をしてみました。準備ができたので「よーいドン!!」と言うと子ども達はボールを次々に投げていきました。先ほどまでと違ってボールがなかなか入りません。子ども達も「あれ?さっきまでと違うぞ」と言った表情で続けていました。しばらくすると、すみれ組のS君がかごに少しずつ近づきボールを真上に向けて投げる投げ方に変わっていきました。その様子を見ていた、子ども達も遠くから投げ入れるのではなく近くに寄ってかごの下から投げていました。数センチかごの高さが変わると子どもにとって難易度が大きく変わることと高さが変わると投げ方と投げる距離を変えるということを思いつくことにも驚かされました。
園庭のプランターには沢山のパンジーが咲いています。教師と見ていたちゅうりっぷ組Dくんが「何かお花がお顔になってるよ」と言ったので「どこにお顔がある?」「ほらここに」と指で差した方向を見ると、模様が目や鼻のようになっていました。「顔に見えるね!」と言うと「先生こっちにはおひげもある」と笑いながら教えてくれたので振り向くと、さっきの花の模様より目と鼻もはっきりとしてさらにはひげが沢山生えているよう見えました。水やりでよく見ていたのですが、模様を顔ととらえる感性がとても面白く感じました。いつまでも、子どもと同じようにあらゆる方向から見て物事を見たりとらえたり感じたりしたいと思います。
2024年2月21日 水曜日
ここ数日明け方には雨が降って、子ども達が登園する時間帯にはさっきまでの雨が嘘のように止み三葉っこ達はいつものように外遊びを楽しんでいます。
年少児達も登園して所持品を片付けると「先生お外に行ってくるね!!」と園庭に飛び出して行きます。この日も子ども達の所持品の片付けを見守ったあと園庭に出ると、先に園庭に出ていたRくんが「先生雨の道ができてるよ」と話しかけてきました。何の事だろうと思い「雨の道ってどこにあるの?」と聞いてみると、「先生教えてあげるから見てて」と言うと園庭にできた水溜りの間を走り抜けたり、勢いを付けて飛び越えたりして見せてくれました。すると、一緒に見ていた子ども達も「すごーい」「俺も一緒にしたい」などと言って走っていきました。その姿を見て園庭を見渡すと色々な所で年中、年少児が同じように遊んでいました。ひつじ組のHちゃんも水溜りギリギリまで足を近づけ、膝を曲げて自分が跳ぶ様子をイメージしているようでした。Hちゃんが水溜りに落ちないかとドキドキしながら見ていると、Hちゃんは笑顔でしっかり飛び越えることができました。「Hちゃん凄いやん」と声をかけると、嬉しそうに何度も飛び越えて跳ぶ距離を少しずつ伸ばしていきました。子ども達の自分がどのくらいなら飛び越えられるのか判断したり、小さな水溜りが続くところではリズムよく飛び越えたりしている姿を見ていると、誰から教えられるわけでなく自分達の感覚で判断して自然に距離を伸ばしたり、挑戦してみたりしながら成長していることに気が付き応援したり見守ったりする大切さに気付きました。
長靴で登園してきた、ちゅうりっぷ組のTちゃんとIちゃんは水溜りに入ると「水がいっぱいやね。歩いたら模様が出てくるね」などと土が盛り上がってできる模様に気が付きゆっくり歩いてみたり、すり足で歩いてみたりと歩き方を変えてできる変化を見て楽しんでいました。
先日ちゅうりっぷ組とすみれ組は降園前にじゃんけん列車をしました。前日子ども達には、じゃんけんに負けると勝った友達の後ろに並ぶというルールを話していたのですが、先頭になりたい気持ちが強い子どもが列をぬけて次のじゃんけんに割り込んでいつの間にか先頭に立っていました。そこで今回は子ども達にじゃんけん列車のルールを再度説明してから始めることにしました。じゃんけんのたびに勝っては喜び、列車が長くなることが嬉しく喜び子ども達は大はしゃぎ。「じゃんけん列車じゃないゲームも今度してみようね」と子ども達に伝えると「やったー!!」と喜んでいました。また子ども達と色々な集団ゲームを楽しみたいと思います。
2024年1月24日 水曜日
今日は強い寒波が到来するということで、前日に子ども達と一番大きい氷ができるかな?と考え遊ぎ場のいたる所にままごとで使っているステンレスのボールや、プラズチックのお皿の中に水を入れて設置しておきました。
登園した年長児達に「ねえ、カバンを置いたら外に来てみてよ」と言うと、「え~寒いのに」と言うような表情で渋々園庭に出てきました。園庭にできていた水溜りの場所に連れていくと、「あっ!凍ってる!!」と言いトントンと割れないように優しく氷をつま先で何度も楽しそうに踏んでいました。何度も踏んで遊んでいるうちに、勢いよく踏んでしまい「パリパリ」と音がすると「パリパリっていい音がした!」と顔を見合わせると、踏む強さを変えて「バリ」「グシャッ」などと音の変化を楽しんでいました。
そうしていると、ぞう組のSちゃんが登園してきました。昨日年長児のSちゃんとRちゃんはバスで本園に移動する前にちゅうりっぷ組にやってくると「先生伊予柑が入ったお皿片付けないでね」と言ってきました。何のことを言っているのだろうと思いながらついていくと、長椅子の上に液体の入った製氷皿がありました。何を作ったのか聞いてみると伊予柑の氷を作りたいと、収穫した伊予柑を絞って果汁を水と混ぜて準備していたのでした。そこで、今朝Rちゃんとくま組のEちゃんと一緒に製氷皿を見に行ってみることにしました。すると、製氷皿に入れていた伊予柑の果汁は凍っていませんでした。「全然凍ってないよ。なんでなんだろう」と果汁の中に手を入れてみると、「ちょっとだけ凍ってるよ。触ってみて!」と言ったので指を入れてみると少しだけ底の方に氷になりかけた部分がありました。「本当だね。少しだけどできてたね」と言うと、「いっぱいできてないけど、ちょっとできてたからよかった」と嬉しそうにしていました。
荷物を片付けた年少さんも園庭に出てくると、年中児達が触っている氷を見つけ「わ~氷がある」と興味深々で集まってきました。同じ場所に置いてあっても、容器の種類によってできている氷の厚さが違うことに気が付いていて「こっちはすぐ割れちゃうね」「こっちはカチカチだよ」など言っていました。
今日は、昨日簡単メールにてお知らせしていたお味噌汁を食べる事になっていました。昨年度も子ども達の体調不良が増えていた時に、お味噌汁作戦を実行すると子体調不良の子どもが見事に減っていったのでした。部屋で机を出して準備をしていると、「先生もうお弁当食べるの?」とKちゃんが不思議そうに聞いてきました。今から体が元気になるようにお味噌汁を食べるんだよと教えると、「え~。楽しみ」と笑顔で準備を始めました。お味噌汁を配ると子ども達は匂いを嗅いでいたり、何の具材が入っているか話をしたりしていました。お味噌汁を食べ始めると、子ども達は夢中で食べお椀をピカピカにしていました。食べ終えた子ども達は「ポカポカする」「暑くなってきた」と話し効果抜群でした。まだ寒い日が続きますが子ども達の体調に気を配りながら発表会の練習や園庭での遊びなど元気に楽しく過ごしていきたいと思います。
2024年1月10日 水曜日
今朝は冷たい雨が降り登園してきた子ども達は白い息を吐きながら、手を握りしめ「さむいよ~」と言って登園していました。そんな中、登園してきたYくんは少ししょんぼりした表情で「おはよう」と言ってお部屋に入っていきました。どうしたのと聞くと「今日雨降ってるから凧あげできない」と昨日友達とした凧あげを今日もすることを楽しみに登園していたのでした。そこで「今度晴れているときに自分で凧を作ってあげようよ」というと「つくるつくる」と笑顔で飛び跳ねてとても楽しみにしていました。
ということで年少は、学年で集まり発表会に向けての活動をしました。冬休み前に子ども達に発表会で何をしたいのか希望を聞いて改めて子ども達に何をするのか聞いてみると「おれ踊りやったよ」「私はオペレッタの○○」と覚えていて嬉しそうに答えていました。そこで、オペレッタと踊りのグループに別れて活動しました。踊りでは並び順を決めてから、もう一度並ぶように子ども達に伝えると、サッと自分の並ぶ位置に駆け足で集まりあっという間に並び終わっていました。それを見た教師達から「すご~い。早く並べたね~」「順番もばっちりあってるよ」と言われて、近くの友達と顔を見合わせて嬉しそうに笑っていました。一方オペレッタでは音楽をかけて教師が踊るのを真似ながら踊っていました。また、昼食後には、オペレッタの子ども達は自分で使用するお面を少しずつ作っていくことにしました。作りながら「先生これかぶってするんよね?」と聞いてきたので、そうだよと伝えると笑顔になり「かぶれるんや」と今から楽しみにしていました。
降園前に、子ども達に明日鏡開きがあることを伝えると「やったー」と大喜び。始園式で古森先生からお汁粉にして食べることを聞いていた子ども達は「お汁に入れるんよね」「お餅を割るんよね」と覚えてることを口々に言っていました。子どもだけでなく、教師達もとても楽しみにしています。古森先生から教えてもらった鏡開きの意味などをもう一度子ども達と一緒に思い出しながら、手作りのお汁粉の甘さと自分達でついたお餅をゆっくり味わいお正月の名残を楽しみたいと思います。
2023年12月1日 金曜日
今日の空は曇っていてとても寒く登園して来たSちゃんは「先生寒い~。手が冷たくなった」と手に息を吹きかけ温めていました。こんな寒い日も三葉っこになって8か月の年少さん達も元気に戸外で遊んでいました。ままごとコーナーで、ちゅうりっぷ組のTくん達が自分達で調理したお皿を持って集まってきました。Tくんに「何のお料理を作ったの?」と聞いてみると「あったかいご飯をたくさん作ったんよ!」と話してくれました。そこに、Rくんが「たくさんできたよ~」とフライパンを重そうにしながら持ってきました。「Rくん野菜たくさん入っていておいしそうだね」と声をかけると「寒いからあったかくなるご飯作ったんよ」と教えてくれました。そして、持ってきたスープをそれぞれ自分が用意した器によそい、おいしそうに食べていました。
その他のコーナーでは、教師に作ってもらった藁縄を頭の大きさで結んでもらうと落ち葉を縄の間に差し込み冠にしていました。ちゅうりっぷ組のTちゃんは「先生葉っぱが入らないから持ってて」と持ってきたので紅葉してきれいなオレンジ色をした葉っぱを差し込んで渡すと「ねえ、先生きれいでしょ」ととても満足そうにしていました。
戸外で遊んだ後は部屋に戻り、クリスマスツリーや飾りを作りました。今回“参観日”ではなく“参加日”です。すみれ組とひまわり組は保護者も参加し段ボールや廃材を使いクリスマスツリーなどを作っていました。途中部屋の様子を見に古森先生が来られて子ども達に「何を作っているの?」と聞くとサンタなどと答えたので、古森先生に「プレゼントが欲しい」と頼まれたことで子ども達も自分が欲しい飛行機などを作り始めました。ちゅうりっぷ組では保護者に呼びかけなかったことから、保護者が立ち見状態にあったため「入ってください。どうぞ!」と声を掛けてくださいました。保護者の方が参加してくださったことで子ども達も、楽しく会話しながら活動することができました。
一学期とはまた違った子ども達の姿をご覧いただけたことと思います。お忙しい中参観いただきありがとうございました。
2023年11月10日 金曜日
ちゅうりっぷ組とすみれ組の保育室は今作品展に向け、子ども達が描いた絵や作品が順次並べられていっています。今朝は雨が降っていましたが、子ども達が登園する時間には雨は止んでいました。子ども達に「片付けが終わったら外に行っていいよ」と伝えると、「やったー」「もう終わったけん行ってくるね」と言って、次々に園庭へ飛び出して行きました。年少児達は砂場で料理を作ったり、体操服をドロドロにしながら泥団子を作って友達と大きさを比べたりしていました。その他にもサッカーやいろおになど園庭を広く使い沢山の遊びが行われていました。
年少児達が園庭で遊んでいると、ぱんだ組とりす組の子ども達が「おはよー」と元気な挨拶をしながら本園からやって来ました。年中児達は運動会競技のねぶた祭のねぶたの修理と、更にかっこよくするため飾りつけに来たのでした。部屋の中央にねぶたを移動させたくて、教師が「布の横を持って」と声を掛けると、近くで見ていたぱんだ組の子ども達が駆けより布の端を持ち上げました。持ち上げた布を置く際には「そっと優しく置いてね」と声を掛けると、Tちゃんは横の友達と手の動きを合わせるように確認しながら手を下ろし、S君は指先で優しく持っておろしていました。年中児になると教師が一つ声を掛けると、各々が考え適格に行動していることに感心ました。
今日年中児達ははねぶたに飾り付けをするということで、お家から思い思いにキラキラしたものなどそれぞれが考えて材料を持って来ていました。担任の教師が「みんな面白いの持ってきているから見て~」と声をかけてくれたので、持参してきたものを持って並んでもらいました。中でも面白かったのは内側が銀パックのお菓子の袋や保冷バックを持ってきている子どもがいる中、りす組のN君は肝油の蓋を持ってきていました。Nくんが持ってきた蓋の裏側も銀色でキラキラと輝いていたのです。缶の蓋という予想にないものが出てきたので思わず笑ってしまいましたが、子ども達の発想力にはいつも驚かされます。雨の為バスがくるのを待っていたぱんだ組の子ども達から「まだいっぱいいキラキラにしたいから先生もおかし沢山食べてね」とお願いされれたので微力ながら協力したいと思います。四クラスそれぞれが作ったねぶたは、運動会とは一味違ったねぶたになりそうです。そんな年中児達のやる気とアイディア、工夫、一人一人の参加意識を目にしてたくさんの刺激をもらい自分のクラスの年少児達もあのように成長することを願いながら、年少児達が自分たちの集合作品からみんなが仲間であることや、自分の作品がみんなの中で必要な存在である喜びを感じてくれたらと楽しみになりました。
コメント (「楽しいことたくさん見つけた!」ちゅうりっぷ組須賀真由美 はコメントを受け付けていません)