2008年10月4日 土曜日
風が心地よい秋晴れのお天気に恵まれた中、今日は青コースの運動会でした。
「先生、今日の運動会がんばるけん!」「どうしようかドキドキするなぁ」「だって今日が本当の運動会やけん」「お父さんにかけっこで絶対に一番になれよ、っていわれたんよ」 登園してきた子ども達がそんな会話をしているうちにファンファーレがなり入場行進が始まりました。手足をしっかりと動かして入場し、自分達だけで指さしをしながら並ぶうちにだんだん実感がわいてきたようでした。
応援合戦でも「がんばるぞ!!オー!」とみんなで大きな声をかけることが出来ていました。お父さんや、お母さん達にも応援宜しく!!と声をかけていき、応援してもらうと会場全体が盛り上がって運動会気分も頂点に達していきました。
年中は「すずわり」「かけっこ」「踊り・てをつなごう」未就園児のかけっこのお手伝いをしましたが、どの競技も力いっぱい自分達が練習してきたことを発揮することが出来ました。今日の教師達は子ども達のやる気をより高める役割です。 私達が手を出し過ぎるとせっかく今まで学びとってきた事が無駄になってしまいます。
すずわりではひつじ組とうさぎ組の子どもたちがどちらが早く割れるか競争して、先に割れたひつじ組は大喜びでした。しかし、なかなか割れないうさぎ組さんは先生が少しお手伝いしていくことで徐々に割れていくドキドキ感を両方のクラスが味わえて、うさぎ組さんのすずが割れた時には歓声が上がりました。
年少さんのひっぱれおもタイヤではラインの引き方で子ども達が転んでしまうのです。そこでラインの引き方も子どもの目線に合わせて勾配をを工夫してみました。すると子どもたちは喜んで参加し、楽しむようになりました。踊りも競技も組体操も子ども達がしている中でアクシデントが起きることがあります。 その時に私達は「大丈夫よ」「ころんだら痛いよね、でもよく頑張ったね」としっかり受け止めて安心して力を出し切れるような存在でいようと申し合わせました。そして今日の運動会では力いっぱい走ったり、踊ったりする子ども達一人ひとりを認めていきながら感動でハートがいっぱいになりました。
年長さんの鼓笛隊で教師の誘導のミスがあって子ども達の出番をやり直すという事がありましたが、せっかく練習してきたメロディオンの子ども達にはきちんと出番を作ってあげたい・・との思いで再度することになりました。 年長さんの鼓笛隊は明日、もう一度チャンスがあるので子ども達に対して教師も悔いの残らないようにしていきたいと思います。
また、きょうの運動会のほのぼのとした場面がパン食い競争で見られました。パンをめがけて卒園児、年中、年少、そしてリレーを待っている年長さんも全員が走りました。パン食い競争に参加した年長児からは「リレーの前になんだか力がわいてきたな・・」などという声も聞こえてきて皆が参加する楽しい運動会の雰囲気がもっと大きくなったような気がしました。
今日の日の為に子どもと教師がそれぞれ学んできたことをこの運動会で出せたことが今日一番の喜びでした。 一生懸命な子ども達の姿はみている人に感動を与えてくれた運動会で、私もテーマのような「心の金メダル」を子ども達からもらったと思います。
2008年9月9日 火曜日
まだまだ残暑きびしい毎日が続いていますが、朝のうちは涼しい風も感じられるようになってきました。 今日も元気に登園してきた子ども達は早速、園庭にとびだしてくると踊りやリレーを異年齢を交えて、楽しんでいました。年長児たちは今日はとても楽しみにしていたことがありました。 実は今まで使っていた丸いバトンは年中児や年少児用にして年長児用はまるでオリンピックのような長いバトンを買ってもらったのです。だから今日から新しいバトンでリレーをするのを楽しみにいたのです。遊んでいるうちに、子どもたちは今まで使っていたバトンと違ってしっかりと持って次の人にきちんと渡さないと落してしまうので、だんだん「手渡す!」ということを意識し始めました。年長児たちは、「ぜったいに、おとしたらいかん!!」「おとしたらまける!!」という気持ちさえもわいてきたようです。 リレーはバトンの渡し方一つでも勝敗の行方が変わってしまうのだと知って、これからの練習にいっそう意欲的になっているようでした。
今日の反省会のときに職員の間でもバトンの手渡しのことについて話が出ました。左手で受け取って右手に持ち替え、次の人の左手に渡すこの流れは人の体のしくみとつながっていることなどを古森先生から教わり、「そうか、なるほどー」とかつて自分達がリレーで走った経験などがよみがえってきて楽しい話題になりました。
そして、今日からこあら組さんに新しいお友達が増えて、2学期の未就園児保育がスタートしました。 1学期から参加している子どもたちは長いお休みが明けて久しぶりに会った友達と本当に楽しそうに遊んでいました。中でも小麦粉粘土のままごとコーナーが人気で、新しい木製のままごとの道具によく合っていました。 初めて参加されたお母さん方も興味を持って、色のついた小麦粉粘土を手にとって触り「これ触ってると、気持ちいいね」「なんだか、おちつきますね」などと自然に会話も出てきて仲間に入って遊ばれていました。とても和やかな雰囲気になり、これから入園まで楽しい経験を沢山しながら少しづつ、子どもたちと一緒にお母さんも幼稚園に親しんで頂きたいと思いました。
また、今日は子ども達が楽しみにしている手作り給食の日でもありました。 農園で採れたかぼちゃ、ジャガイモ、いつもお野菜を頂いている清水農園さんからはおくらが届きました。 メニューはわかめ入り玄米ごはん・かぼちゃとなすびの煮物・にんじんの天ぷら、えのきのお味噌汁・おくら、にんじん、トーフのサラダ・手作りコロッケ・デザートは梨でした。 手作り給食の日は少し早めに出勤して下ごしらえをしてからお手伝いのお母さん方へバトンタッチするのですが、自分達が少しでもかかわっていることで子ども達が喜んで沢山食べてくれるのがいつも楽しみです。ひつじぐみの子ども達も熱々のコロッケのおかわりをもらって満腹、満足な表情でした。
今日も、もりもりたべて、元気いっぱい活動する三葉っ子たちです。
2008年7月13日 日曜日
今日は子ども達が待ちに待った夕涼み会でした。 午前中は私達教職員と後援会の方々とで夜店の準備と遊びのコーナーの仕上げをしました。
くじ引きのコーナーでは子ども達はきっと「何が当たるかな?」とわくわくしながらやってくるだろうとその様子を思い浮かべながら一つ一つ商品を並べていきました。 おばけやしきでは怖がらないで楽しんでもらえるおばけを用意していました。 プールに出来た魚つりは水族館をイメージして前日から大忙しでディスプレイしていました。 3階には涼しいお部屋でちょっと一息できる映画のコーナー、2階の保育室は夜店で買ったものをゆっくり食べられる休憩室になりました。園庭の真ん中に出来たやぐらではカラオケが出来るようになって、その舞台の下には子ども達が楽しみにしている夕涼み会のおみやげを隠しておきました。
夕立にあうこともなく、お天気に恵まれて4時前には開門の時間を待ちきれない子ども達が沢山集まってきていました。 中には卒園児たちの懐かしい顔も見られて年に一度のこの日を楽しみしてくれている様子がうかがえ嬉しく思いました。
開門と同時に早速園庭にできた夜店や遊びのコーナーに群がった子ども達はゆかたや甚平すがたでいつもよりちょっとおしゃれして嬉しそうでした。私はカラオケのコーナーにいたのですが、次々とお客さんがやってきて「うたいたい♪」と曲をリクエストしてくれました。 今年、子ども達に人気の曲は「ゴーオンジャー」と「プリキュア5」でしたが幼稚園で習った「バケツ100ぱいの夏休み」や「かたつむり」なども、元気よくうたってどんどん盛り上がっていました。盆踊りの合間や終わってからも可愛い歌声がたくさん聴かれて私達もずーとノリノリ状態で楽しませてもらいました。
盆踊りの時間になるとコース別にあつまって、今度は園全体がおまつり気分になりました。
今まで「あそび心を取入れて楽しく並んだり集まったりできるよう」にと古森先生からはいろんなアイディアをいただいてきましたが、今日の夕涼み会ではかくれんぼ形式や、青コースではみんなが揃うまで馴染みのあるイカのおすしを踊りながら集合するという方法を取り入れてみました。それが効果的だったのか今まで今ひとつノリきれていなかった青コースの子どもたちが見事な盆踊りを披露してくれました。
どの子もニコニコ笑顔で手足を大きくのばしてきれいな円を描きながら一体になっていることに見ている方々もきっと感動されたのではないかと思います。
子ども達の気持ちを高めてくことそれが自然にできたこと、子どもたちの経験と心の成長も合わさって楽しい盆踊が楽しめたことは私達教師にとっても嬉しい事でした。 夕涼み会が子ども達と保護者、そして私達にとって楽しい一夜になったことは言うまでもありませんがこうして楽しい中にもきちんと教育的な要素が目に見えて現れてきていることに感動した夕涼み会でした。
ただひとつ残念だったのは、ジュースの缶やタバコの吸いガラ、食べ物のゴミを放置して帰られた方がいらした事、そして遊びのルールを守れない小学生が、教師達が一週間かけて作ったおばけやしきやつりぼりを注意しても注意しても壊してしまったことです。
これからも保護者や地域の方にも協力していただいて、三葉幼稚園の子供達が社会的なマナーを身に付けて規範意識をもって行動できる人に育って欲しいと思っています。それには環境となる大人の意識が必要です。
ゴミについては役員さん方が後始末をされていましたことを申し添えます.
2008年6月18日 水曜日
そろそろ夏の遊びが本番になってきました。
水を使った遊び、水鉄砲やしゃぼんだま、さかなつり、プールあそびなどを子ども達は思う存分楽しんでいます。
朝涼しくても気温が上がるとすぐに冷たい水が恋しくなるのは子どもが自然に敏感だからでしょう。暑くなれば子ども達の遊びの内容も自然に変わっていきます。私達もその状況を見ながら柔軟に環境を変えていき、様々な体験をさせたいと思っています。
今日は歯科検診がありました。子ども達に自分の為に診断して下さるお医者さんに親しみを持って受診出来るようにと古森先生からあらかじめお話の方法を教えていただきました。たんぽぽ組では「お口の中にいるバイキンマンをアンパンマン先生(お医者さん)が見つけてくれるので、みんな大きく口を開けてね。」と言うと子ども達は大喜びで「わあ!」と言う声を上げ、喜んで検診を受けられたようです。
歯科検診も保育の指導の一環として子ども達に色々な事を伝えていくチャンスです。どのクラスも「静かに並んで待とう」「自分の名前を大きな声で言おう」「終わったらお礼を言って帰ろう」という約束をしていて子ども達はよく守っていました。
お医者様の方も名前を言うまで待っていて下さったり言えない子には「お名前は?」と聞いて自分で言えるように促してくださったりしていました。
又、順序よく並ぶことは自分は誰の後ろに並んだらよいのかを考えたり、前の人について行って動くという運動会や遠足の時などの集団行動の仕方を身につけるチャンスでもあります。 先を見通しての今からの活動が後々身についてくるのです。
ひつじ組では今お部屋の中でおもちゃや廃材などをいっぱい出して遊ぶ子どもが多いのでお部屋の中が物だらけになってしまいます。時には足の踏み場も無いほどです。
「遊ばないものは片付けよう」「みんなが使うところはきれいにしよう」とゴミを拾ったり、ほうきで掃いたり、ぞうきん掛けをしたりする事をそのつど指導しているのですが、なかなか出来ないので一人ひとりに声を掛けているところです。自分達の使うところを片付けて気持ちよくすごせるように、日常生活の中で「自分達で出来ることはしよう」という気持ちを持たせていきたいと思っています。
2008年5月29日 木曜日
今朝は雨が降っていたので「今日はお部屋でのあそびを・・」と思いながらも外遊びの大好きな子ども達のために雨のあたらないテラスにスタンプ遊びや野菜・葉っぱの版画を用意しました。
ままごとも園舎側のテント下へ移動しそれぞれの保育室には、えのぐ遊びや廃材コーナーを準備して、子ども達が登園してくるのを待っていました。 しかし、「先生おはよう!!」と元気な声が聞こえてきた頃には雨も上がり、子ども達は次々と園庭に出ておもいおもいの場所で遊び始めていました。
雨上がりには当然みつばっ子達は泥んこ遊びを始めるだろうと予想していたのですが、私の予想をはるかに超えたダイナミックな泥んこ遊びが至る所で始まりました。 くじら組の女の子たちは園庭の水たまりをさらに広げて土手を造り水を足して「海だ!海になったよ」と大はしゃぎしているうちにエスカレートし過ぎて全身、泥水につかってしまいました。
すぐにきれいに洗って着替えるように伝えて年長児達がいなくなった所に今度は年少さん達が集まってきて「お池ができてるー」と言いながら遊び始めました。
泥がはね上がり汚れた手足を見せ合い大笑いしながら大胆に水をすくってはぺちゃぺちゃと泥のやわらかい感触を楽しんでいました。年長さんの海が池になりお昼前には水が温まって「温泉だー!!」という声が聞こえて来ました。三葉幼稚園に交流保育で来ていたミキスタディさんも外国人の先生も一緒に入って「わー!」っと大喜びでした。
それを見た年中のSちゃんが「きもちいい?いもちいいでしょ?」と言うと先生が「イェース!ハッピー!」と答えました。するとSちゃんも「うん、ハッピー!」と返して意気投合している姿が見られました。
テラスのスタンプや版画のコーナーでは毎日様々な素材が加わってます。毎日子ども達は今日はどんな形に会えるのか楽しみにしてやってきてどんどんイメージを広げ、デザインから形を組み合わせた絵になってきています。
年少児達もおもいがけず出来た形に感動しながら遊び続けています。
今日、半分のクラスが内科検診、耳鼻科検診を受けました。受診態度もよく元気でたくましい体をしているとお医者様からほめて頂きました。
2008年4月24日 木曜日
昨日降った雨で今日、園庭には沢山の水溜りが出来ていました。登園してきた子ども達は早速外へ飛び出して行き、泥んこになって遊び始めました。ふと気がつくとひつじ組の子ども達も全員外へ出て行ってお部屋の中には誰もいない状態になっていました。いったいひつじ組の子ども達はどこでどんな遊びをしているのだろう?と出てみると砂場で大きな穴を掘って、雨どいで水を流し、水が吸い込まれていかないようにかわるがわる水を運んでいました。 「もっと持ってきていっぱいにしようや!!」「次はオレが持ってくるけん」新しいクラスになってから仲良くなった友達と、声を掛け合いながら一緒に活動している姿が見られて嬉しく思いました。 最近裸足になって遊ぶことが多くなった子ども達はパタパタと泥をはね上げながら遊んだり、手を泥んこにしてベチャベチャ触ってみたりして、やわらかい土の感触を味わいながら、今日は一段と大胆に遊んでいました。裸足に慣れていない年少さんも、年中、年長さんが楽しそうに遊んでいるのを見ると裸足になって、全身泥だらけになって開放的に遊び始めました。
今日は南海放送のテレビ局の方が、子ども達が遊んでいる様子を撮影されていたのですがどこを見てものびのびと活動している子ども達の笑顔に感心されていました。今の時期に入園したばかりの年少さんが泣かないで遊んでいるのは、ここ最近でも珍しいことですが、それだけ楽しい遊びが見つけられているのかもしれません。
テラスでは、昨日収穫した玉ねぎを年長さんがつるして保存する為に先の方を切り落とし教師にひもで結んでもらっていました。
そして50個程は、明日の手作り給食にスパゲティーに使おうと皮をきれいにむいて自分達が収穫した玉ねぎでおいしい給食が食べられる事を楽しみにしています。
おもいっきり戸外で遊んだ子ども達は「おなかすいた、早くご飯がたべたい」と言ってきて、給食も残さず食べ、「ごはんのおかわりするー」と食欲も旺盛でした。外でおもいっきり遊んで、沢山食べて、大きく育っていく子ども達のたくましさを感じた一日でした。明日の手作り給食も、きっともりもりたべる子ども達の姿が見られると楽しみです。
2008年3月12日 水曜日
「先生!昨日はてんとう虫がおったんやけど、今日はおらんのよ…」と両手に虫めがねと図鑑を持って春探しをしていたM君達。「今日も暖かいけん冬眠しとった虫さんが出てきとるかもしれんのよ。」と3人で探しはじめました。しばらくすると「きてきて!イチゴの花が前よりもいっぱい咲いとる!」「こっちはつぼみがあった!」と発見!するとY君が「ちょうちょみつけた!」と言うと周りの子ども達は虫めがねで周囲をキョロキョロ。「違うこっちよ!よく見てみて!」と言うので見ると、それは豆のつるの先でした。図鑑に載っているちょうちょの口とつるの先のうずまきの形が「本当!ちょうちょに似とる!」といろいろな春を見つけました。
砂場のところでは、ひつじ組とひまわり組の子ども達がお店を開いていました。3学期に入って異年齢児とも交流が深まり戸外でもいろいろな場所で様々なクラスが一緒になって鬼ごっこやサッカーをして遊んでいます。
3月6日木曜日。ひつじ組は合歓の木を訪問しました。お年寄りと歌やふれあい遊びをして楽しい時間が過ごせました。合歓の木に着くと少し緊張していた子ども達でしたが、おじいちゃん、おばあちゃんに「かわいいね。」「こっちに早く来てお顔みせて。」など言葉をかけられると、自然に顔もほころびはじめ笑顔で交流することができました。帰り際には、目を細めながら「○○ちゃん、今日はありがとう。」と一人ひとりの名札の名前を読みながら握手をして下さったおばあちゃんが目を細めながら名札を読んでくれている様子をみて、「おばあちゃん、帽子に書いてる名前の方が大きいけん読みやすいよ。」と次の子もその次の子も帽子の名前を見せながら声をそろえて名前を言う姿がみられました。すごく嬉しそうに園へ帰ってきた子ども達は、次に訪問する時はみんな年長さんです。
今日ひつじ組では、H君がクラスで最後のお誕生日を迎えました。今日で全員5歳になりました。いよいよ2日後になったさよなら会の準備に仕上げにとりかかりました。もうすぐ年長さんになることを心待ちにしている子ども達、明日はクラス別お別れ会と参観日です。このクラスで顔を合わせるのは保護者の皆さんも最後です。子ども達は保護者の方たちが来てくれるのを楽しみにしています。
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