2025年6月4日 水曜日
月曜日にじゃがいも掘りに行った子どもたちは、今日のさつまいもの苗植えを楽しみにしていました。出発前、古森先生に「じゃがいもはお母さん芋に灰をつけて植えたでしょ?」「さつまいもはお母さん芋じゃないんだよ」と話してもらうと、「え〜!!」「なんで!?」と子どもから声が上がりました。「さつまいもは苗って言って、こんなツルを土に刺すと〝私が根っこになりますよ〜!”って言って根っこが生えてきて、その1番元気な根っこからさつまいもができるんだよ」「だから、さつまいもの苗をまっすぐ植えたらどう?」と質問されると、「下だけしか土につかないから根っこが出ないよね。だから、茎を土の中に斜めに植えたらいいんだね」と古森先生から教わりました。植え方をしっかり教えてもらってからレインボーファームへ出発です。
レインボーファームまでの道中、「秀野邸よりも遠いね」とバスの中でもワクワクな子どもたちです。バスは古川の橋を渡って乗馬センターの馬が見えてくると、レインボーファームに到着です。レインボーファームのおじちゃん、おばちゃんにご挨拶をして、畑に案内してもらって、もう一度おじちゃんからさつまいもの苗植えの仕方を教えてもらい苗植えの始まりです。
黒いマルチ赤い印があり、「1人2本植えるから、こことここね!」と、教師が何も思わずに子どもたちを誘導していましたが、古森先生に「右手と左手で赤い印を押さえたらいいよ」と話してもらうと、子どもたちはすぐに理解して赤い印を押さえることができ、1人2本ずつ植える場所が決まりました。子どもたちに全てやってあげるのではなく、出来ることは分かるように説明して、自分で考えさせ、理解できるようにすることが大切だと反省しました。
子どもたちは、よく話を聞いて植えたので、予定していた苗植えはあっという間に終わりました。「じゃあもう1つの畑もやっちゃおう!」となると、レインボーファームのおじちゃんたちも「元気いっぱいですごいな」と褒めてくれました。
そして2回目の苗植えが終わると、レインボーファームの方が蒸かし芋を用意してくださっていました。小さい一口サイズの蒸かし芋をを見て、子どもたちの目はキラキラです。
「いただきまーす!」と食べると、ホカホカ塩が効いていてとっても美味しくて、子どもたちからは「おいし〜!」と声が上がりました。
レインボーファームの周りには普段は見れない植物が沢山あります。それを古森先生が「これは何かな?」と取って子どもたちに見せてくれます。
そしてそれを見たレインボーファームのおじちゃんも「これも持って帰っていいよ」「これもこれも!」と子どもたちの手にいっぱいの野菜のお土産をくださいました。
きりん組のIちゃんは今朝、「ニラみそきゅうりをずっと食べときたい」と話していました。おじちゃんからきゅうりをもらったIちゃんは、「やったー!これでニラみそきゅうりが食べれる!!」と大喜びです。幼稚園に電話をすると、年中さんが駐車場のニラを取ってくれて、調理師さんがニラみそを作ってくれていました。今日は、おみやげでもらっただいこんもニラみそにつけていただきました。
レインボーファームでたくさんの経験ができて、子どもたちも教師もとっても楽しかったです。
2025年6月3日 火曜日
朝から雨がしとしと降っていましたが、2階から園庭を見下ろすとテント下に年中児達の楽しそうな姿が見えました。よく見るとテントの屋根から落ちてくる雨粒を色々な容器を持って受け止めていました。外に出てその理由が判明!!今日は子ども達が集めたこの雨を、泥舟に貯めて水遊びをしていたのです。年中さんを見て、ちゅうりっぷ組の子ども達も容器を見つけて手を伸ばし、一生懸命雨水を集めていました。雨水の集め方も色々あって、開いた傘を反対に向けて雨を受け、そこから一気に流し入れる方法を年中児達は今までの経験から知っていたのです。今は蛇口をひねると簡単に水が出ますが、こうやって自分達が楽しむ為の水をみんなで集め、それ自体が遊びにもなっていて、”三葉っ子頼もしいなあ”と感心しました。また、この水遊びや包丁ままごとをしている場所からテントの通路を通って「こども館」下の泥場へも行き来でき、泥団子作りをしていました。園舎出入り口付近では、年中のJ君が廃材で作った傘をさしていて、至る所で雨を楽しんでいて微笑ましかったです。雨天でも、いえ、雨天だからこそ、教師も子どもも知恵を出して普段できない遊びを楽しむ事ができます。これから、梅雨に入りますが、この自然環境を子ども達と存分に楽しんでいきたいです。
ちゅうりっぷ組ではIちゃんが持って来てくれたカブト虫の幼虫を飼っています。2週間程前から、よく動いていた幼虫が動かなくなり、その周りに空洞ができました。そして色も白色から赤茶色に変化しています。有難い事に、ケース越しにその様子を観察する事ができます。年中さんや年長さんが、ポンタ農園で見つけてきたモンシロチョウの青虫にも興味を持ち毎日観察しては、数を数えたり、「大きくなっとる!」と成長を楽しんだりしています。昆虫に親しみを持っているちゅうりっぷ組に今日、T君が持って来てくれたカタツムリが仲間入りしました。そのカタツムリを見て粘土でカタツムリを作り始めました。そして沢山できた粘土のカタツムリは、本物のカタツムリの横に並べていました。身近に生き物がいる事で命の大切さを知る事ができます。これからも子ども達とその成長を楽しみに大切に育てていきたいです。
2025年6月2日 月曜日
今日は先週雨で延期になっていたじゃがいも掘りに行きました。
朝登園してきたたんぽぽ組のIちゃんに「今日はじゃがいも掘りに行くよ」と伝えると「じゃがいもさん行く」と嬉しそうでした。出発前にバスの乗り方、集まること等々子どもたちにお約束ごとを話すと「うんうん」と頷きながら聞いていました。その他にも「年長さんのお兄いちゃん、お姉ちゃんが掘るのを手伝ってくれるけど、自分たちで頑張って掘っていってね」と言うと「Iちゃんは自分でできるー!!」「先生Aも自分でできるよ」と子どもたちは口々に自分たちだけでできるとやる気満々です。
秀野邸に着くと先に行った年長児たちがじゃがいもを掘っているところでした。たんぽぽ組が自分たちのじゃがいも掘りを見ていることに気付いた年長児たちはますます力が入り、大きなじゃがいもが掘れると「じゃがいも掘れたー」と言ってたんぽぽ組の子どもたちに見せてくれました。その後もあちこちで「出てきたー」「おっきいの掘れたー」と年長児たちの声にたんぽぽの子どもたちも喜んでいました。
年長児たちが掘り終え次は、いよいよたんぽぽ組の出番です。一人一人年長児が対面や横について一緒に掘っていきます。ぞう組のBちゃんは掘り進めてじゃがいもが見えるとたんぽぽさんに「ここにじゃがいもあるよ」と指差して教えたり、じゃがいもを運ぶ際には「こっちが大きいよ」と声をかけて自分が持っていた大きいじゃがいもをたんぽぽの子どもに持たせるなど年長児たちの優しさにとても感動しました。たんぽぽ組の子どもたちも年長さんの助けもあって自分たちで掘ることができました。青組のHくんはじゃがいもが掘れると「じゃあも(じゃがいも)。じゃあも」と両手でじゃがいもを持って嬉しそうに教師に見せていました。
年長児たちはたんぽぽ組のじゃがいも掘りの手伝いを終えると、その側にある玉ねぎを抜きました。大きく育った玉ねぎはなかなか抜くことができず悪戦苦闘の子どもたちです。しかしそこは年長児、一人で抜けないと分かると近くの子に「手伝って!!」と声をかけ一緒に抜いている姿や、声をかけなくても抜けずにいる子を見つけると自然と足を運び手伝いに行く年長児たちは流石です。
じゃがいもや玉ねぎ抜きが終わり、帰る準備をしていると「おっきなのが取れたんよ!先生見て!!」と声をかけられたので振り返ると、さくら組のAちゃんが大きな玉ねぎを両手に持って立っていました。「一人で抜いたの?」と聞くと「Aが自分でできたんよ。おっきかったんよ」と嬉しそうに話をしてくれました。
バスを待っている間年長児たちは、じゃがいもの葉っぱや茎を集めたり、収穫した玉ねぎやじゃがいもをキャリーに入れて運んだりしていました。幼稚園に持ち帰り子ども館の下にシートをひいて広げていくと、玉ねぎの匂いでいっぱいになり「いっぱい玉ねぎの匂いがするね」などと話していました。
収穫した小さいじゃがいもは蒸して給食と一緒にいただきました。「今日収穫したじゃがいもだよ」と言って配っていくと、青組の子どもたちはじゃがいもの匂いを嗅いだり、一口一口少しずつ口にして味わったりしていました。降園前には玉ねぎを甘酢であえてもらっていただきました。玉ねぎを口にした子どもたちは、「甘い!!」「おいしいー!」と言っていました。Dくんは口に入れると、何度も頷きながら味わって食べていました。
自分たちで草抜きや水やりなどをして育てる過程を学び、収穫した野菜をその後すぐに調理して食べることが出来る環境があることに改めてありがたいことだなと感じました。これからも環境を大切にし、子どもたちには様々な体験をさせていきたいと思います。
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