2025年10月2日 木曜日
日中はまだ暑さが残るものの朝晩涼しくなり、時折吹く風から少しずつ秋の訪れを感じられる季節になりました。園庭では朝、年長児達がトラック内の小石を集めていました。運動会に向けて、毎日裸足で過ごしているので怪我をしないように一粒の石も見落とさないぞという姿が見られ頼もしく思いました。一度、部屋に入って一息ついて園庭に出てきた年長さん。凛とした表情で、鼓笛隊の練習が始まりました。すると、遊び終わって部屋に戻ろうとした年少児達の足が止まり誰が言うまでもなくテント下に次々座り始めたのです。小さなお客さんの目はかっこいい年長さんに釘付けになっていました。「すごい、かっこいい‼」「音が雷みたい」と言いながら迫力ある演奏や姿にその目はキラキラ輝き、憧れの眼差しになっていました。これからラストスパート、他学年からもたくさん刺激を受けながら運動会に向けて気持ちを高めていきます。
運動会気分が高まる中、今日はいよいよ保護者席を決めるくじ引きの日。子ども達はお父さん、お母さんおじいちゃんおばあちゃんが見に来てくれるのを楽しみにしています。1席または2席を公平にくじ引きでできるように順番に並ぶ表情はワクワクドキドキ‼子どもが引いた番号を読み、くじと座席表それぞれに名前を記入しながら「〇〇ちゃんは△△番のここね。」と座席を指差すと「前の方?やった‼」と喜ぶ姿も見られました。くじ引きの結果は後日、運動会の案内状兼プログラムでお知らせしますので楽しみにお待ちください
ちゅうりっぷ組では昨日、10月の月刊絵本『ぺぺとぽぽのきのおうち』を読みました。大きな木にお引っ越しをする様子や木の中に階段があってのぼっていくと屋上にりんごが沢山あったというストーリーに子ども達は大喜び。「ちゅうりっぷ組さんの木のお家を作りたい!!」というMちゃんの一声で早速新聞紙に緑色の絵の具で色を塗りました。そして、今日、子ども達と約束していた木の幹を用意すると、何本かあった枝を見て、「ばいきん城みたい。」とK君が言いました。そこで、太い木の幹に2本の角を付けることにしました。出来た木を壁面に貼るためにその前に飾っていたトンボを教師がはずすと「トンボのけたら駄目!!」と子ども達からの声が〜!そのまま木の周りに飛ばすことにしました。大きな木を見て、「ドアがない」「キッチン、階段ない」「フルーツもない。」などなど次々必要な物が出てきました。作ったり、描いたりする事が大好きなちゅうりっぷ組の子ども達。どんな木のお家になるのか楽しみです。
2025年10月1日 水曜日
今日から10月です。運動会まであと17日。お休みの日を除けばあと練習できる日は10日です。気持ちばかりが焦る教師に対して練習も遊びも全力で楽しまないと!!と毎日頭をフル回転!!何事も全力で楽しむ逞しい三葉っ子たちに私たちの方が元気をもらう毎日です。
登園後すぐ園庭に出てくる子ども達ですが、テラスから園庭に行く時にさ~っと園庭中を見渡し、今何の遊びが行われているのか、誰先生が何の仕事をしていてどんなお手伝いがあるのか、大好きなお友達はどこにいるのか・・・等々、状況把握した上で遊び始める姿が見られます。たくさんの友達と先生がいて、いろんな遊びの環境がある三葉の生活で日々培われている“能力”と言っても過言ではないでしょう。これからどんどん成長して、小学校中学校・・・と最終的には大人になっていく子ども達ですが、状況把握力は集団の中で、又はチームの一員として輝くために大切な力となります。実際子ども達と話していてもいろいろなことを「よくわかっているなぁ」と感心させられることばかりです。
今朝、古森先生が駐車場からプレゼントを持って来てくれました。枯れたひまわりのお花とねこじゃらしです。子ども達は「え!これひまわりなん?」「かさかさになってる」「図鑑で見たことあるよ。種になってるんだよ!」とひまわりを受け取って口々に話し始めました。廃材の空き箱を渡すとその箱の中にぽろぽろと種を取って遊んでいました。最初はぽろぽろ外れる感覚が面白かったようでいろんな手が伸びて触ろう触ろうと頭を寄せ合っていましたが、種と一緒に周りの皮のようなカスのような物が一緒に取れて種が埋もれていくことに気付いた子がいました。ぱんだ組のIちゃんは友達が取った種とカスを職人のような手さばきで空き箱の蓋に分別して入れていました。几帳面なIちゃんに触発されて年長児も「種とカスをわけんといかん」と分け始めていました。
そうこうしていると、らいおん組のRくんが古森先生の手にあった草を見て「ねこじゃらしだ~!!」と嬉しそうに言いました。古森先生が「ねこじゃらしってふわふわで面白いでしょう?本当に猫がじゃれついてくるんだよ」と話してくれました。でも幼稚園に猫はいません。すると目をキラーンと輝かせてぞう組のTちゃんとMちゃんが「にゃぁにゃぁ!!」と猫に変身して大暴れ!とても聞き分けの良い猫ちゃんたちなので時々人間役と入れ替わりながら猫じゃらしでしばらく(結構長い時間)楽しそうに遊んでいました。その様子が面白くて面白くて大笑いの教師たちでした。
そんな中登園してきたくま組のSちゃんの手には小さな袋がありました。「これな~んだ!」と嬉しそうに話すSちゃん。袋の中はアサガオの種でした!夏休み前に持って帰ったアサガオを夏の間大切に世話して育ててきたSちゃんのアサガオから種が採れたのでお母さんと袋に入れてみんなに見せようと持って来てくれたそうです。古森先生にも「上手に育てたんだね」と褒めてもらい大喜びのSちゃん。ひまわりの種を取っている友達のところに行くと「比べっ子してみよう」と自分たちで手に乗せたり、指でつまんで空にかざしてみたりしていました。自分たちでそんなことができるなんてすごいなぁと思って見守っていると「な~んかアサガオの種って餃子の形みたい!」と言ってみんなで大笑い!!感性が鋭くて大人っぽい三葉っ子ですが子どもらしい素直な心たっぷりなのでそこがかわいい!そこがおもしろい!!大好きです♡三葉っ子。
野菜の収穫が大好きな子どもたちに誘われて駐車場に行きました。夏に植えたナスはまだしばらく収穫できそうです。子ども達の身長の4分の1程ありそうな長いナスも取れました。くま組のAくんは教師と一緒にナスを収穫するとナスの実をなでて「あったかいね」と言いました。ちょうど太陽に当たっていた部分だったようです。Aくんの気付きに周りの子どもたちも「触らせて!」と言い「ほんとだ~!!じゃあ他はどうかな?」といろんなナスの温かさを確かめていました。子ども一人ひとりの気付きがみんなの刺激になり、だからこそ面白いよなぁと思いながら微笑ましく見守りました。
駐車場から園に戻ると大きな声で「ただいま帰りました!」のご挨拶が定番の子ども達です。その声を聞いて古森先生が事務所から出てきてくれました。「古森先生これ見て!いっぱい取れたんよ!!長いよ~!!」と嬉しそうに見せる子どもたちに「あのね、」と古森先生がお話してくれました。「秋のナスは夏のナスに比べてとってもおいしいんだって。『秋ナスは嫁に食わすな』っていう言葉があるのよ。だからお嫁さんとか、女の先生達くらいの年の人は食べたらいけませ~ん!って言われているのよ。秋のナスは灰汁が強いから肌ががさがさになるのよ~あとはおいしいナスを独り占めしたい人の意地悪よね。」とふふふと笑いました。それを聞いた子どもたちに「みずほ先生食べたらいかんよ。ほっぺがさがさになるよ」「他の先生にも言わんといかんね。子ども達は食べていいんよ。まだがさがさにはならんけん。おいしいしね。」といたずらっぽく笑う子どもたち。古森先生の話をにこにこ面白そうに聞いていたくま組のIちゃんは「でもかわいそうやね!」と、にこっと笑って走って他の先生のところに行きました。その後N先生のところに行き「このナスは先生たちは食べさせんけんね。なんでかって言うとほっぺがさがさになるからよ。ほっぺがさがさになったらいやでしょ?だからね、トマト食べとき。」と言ったそうです。トマトを食べると肌がきれいになると夏の収穫時期に古森先生に聞いて教わったことを覚えていたようです。“夏の話をここに繋げて来たか~!”という驚きと「秋ナスは嫁に食わすな」の言葉の面白さや意味を理解してつぶやいたであろうIちゃんの言葉に古森先生と目を見合わせて笑ってしまいました。なんでもよくわかる三葉っ子。毎日みんなのおかげで私はとっても楽しいです。
コメント (「くじ引き〜運動会の座席決まりました〜」 ちゅうりっぷ組 須賀 真由美 はコメントを受け付けていません)