2012年1月30日 月曜日
今日のバスではいつもの月曜日の会話「休みにお出かけしたよ。」という話をしていました。「お買い物に行ったよ。」「昨日はお父さんが風邪やったけん家におった。」と話している中「椿さんに行ってきたよ。人がいっぱいやった。」とお椿さんのお祭りに入った話も聞かれました。
1月もあと2日となり、生活発表会に向けての活動も盛り上がってきています。年少では踊りかオペレッタのどちらかに出るのですが、昼食後には子どもたちから、「曲をかけて!今日はオペレッタがいい。」と出演するものだけでなく、どの踊りも楽しんでいました。そして、今日の片づけが終わった後には、A君が一か所に椅子を集め、「大型バスでーす。 ♪大型バスに乗ってます♪」と発表会で歌う大型バスを歌い始めました。すると、一人また一人と乗り込み最後には全員で大型バスに乗って歌を歌っていました。発表会まで歌や踊りを楽しみ、楽しく自信を持ってステージへ上がれるようにしていきたいと思います。
♪おおがたばすにのってます♪ ♪うしろのひとはーねむった♪
また、今日は全クラスが副園長に歌や踊り、劇を見てもらいました。担任と子どもたちが話し合いながら劇の内容や踊りを考えているのですが悩んだり、行き詰ったりしているところのアドバイスや課題をもらうのです。子どもたちも副園長の言葉が魔法の言葉で言ってもらったことを直せばもっと楽しく良くなることを知っています。踊りの振りや劇の動きが実際の生活の中での動きと違うものも多くあったのでもらった課題をクリアしていけるように普段の動きを見直し、取り入れていくようにしたいと思います。
そして、練習をした後は、みんなのお楽しみの昼食の時間です。献立にはコーンスープとあったのですが、ただのコーンスープではありませんでした。『具だくさんの』コーンスープです。「これがスープ?」と思うほど具がたくさん!以前、「カレーの中に入っている果物はなんでしょう?」というクイズを放送で経験していた子どもたちは「この緑のなんだろう?」と具材にも興味津々!「わかった!ブロッコリーや。」とブロッコリーの茎の部分を見つけて自慢げでした。野菜たくさんの具だくさんコーンスープを食べ「風邪にも負けないぞ。」とパワーをつけました。ちなみにスープの中には、勿論コーンがいっぱい!にんじん、たまねぎ、ブロッコリー、マカロニ、豆乳が入っていました。(ボリューム、おかわりたっぷりのスープです)
2012年1月19日 木曜日
今日は雨。久しぶりの雨に、子どもたちも「お外で遊べんね」と残念そうでした。そんな中、プールのお部屋で教師が何やら準備をしているのを見つけた子どもたちは、自分のお部屋で遊んでいる友達に声を掛けにいきました。それを聞きつけて、ぞくぞくと子どもたちが集まってきました。そこでは、教師が絵を描いていました。その様子をじっと見ていた子どもたちは発表会の海であることに気がつき、自分の役の絵が描きたくなりました。そこで、図鑑を持ってきて何度も見ながら魚を描き始めたのです。
真っ白だった大きな紙は、みるみるうちに魚でいっぱいになり、楽しい海になりました。みんなが描いた魚たちをみんなで眺めながら「タコかな?」「あれ、サメさんやろか?」などと子どもたちの会話が弾みます。岩の陰にはカニの家があってカニが隠れられるようにしています。そして、色塗りです。今日は、順番に交代しながら海の色を塗っていきました。海藻やタコの足の間など、細かいところも筆を上手に使いながら、線からはみ出さないように丁寧に塗っていきました。
明日も続きを子どもたちと少しずつ進め、発表会に期待を持って楽しく背景画作りをして行きたいと思います。
ひよこ組を覗くと、動物たちのお面をかぶった子どもたちが飛び跳ねていました。「お面上手に出来とるね」と声をかけると、嬉しそうにそれぞれの動物の動きを見せてくれました。ヘビ役のN君は全身を使ってヘビの動きを表現したり、Tちゃんは「つるさんみたいに1つの足で立てるんよ」と片足立ちをして見せてくれたりと、無邪気な満3歳児なりの表現を見ることが出来ました。
劇あそびであるオペレッタでも、子どもたちは音楽を聴いて、自分なりに表現することができる様子をみて、成長を感じます。年長児や年中児の表現活動もさらに創造力が豊かで、幼稚園で過ごす3年間の子どもたちの成長を期待しながら、楽しく発表会を迎えることが出来そうに思える1日となりました。
年長児は、今年に入って初めての手話教室がありました。今回は「見上げてごらん夜の星を」の歌を手話で表現します。子どもたちのことを歌詞に出てくる星に例えながら、1つひとつの歌詞の意味を教えてもらいました。手の動きだけではなく、表情や姿も添えて感情(心)を表現することがとても大事だということを改めて学ぶことが出来ました。
2011年12月16日 金曜日
今日バスで迎えに行くと、お母さん達が「さむ?い!」と肩をすくめて身震いをされていました。しかし、子ども達は風の子。バスに乗るとすぐに「今日も昨日の続きをしよう。」「サッカーしようぜ。」と遊びの予定を話し合っていました。
そして、今日は『地震からの火災発生』の避難訓練を行いました。今回は消防車と起震車、そして消防士さんが5名指導に来てくださり避難する様子を見ていただきました。今まで毎月避難訓練を行っていましたが、子ども達も教師も大きい地震を経験していないということに副園長が気づいて、起震車の体験が必要と呼ぶように手配してくれていたのです。今回の避難訓練にはいくつもの問題点と反省点があがりました。それは、教師の中に、避難訓練が一つの行事のような感覚があり、訓練の為の環境を作ろうとしていたのです。過去に大きな地震を経験している副園長から防災頭巾をイスにかけて日常から着脱の練習をしておくよう指導してもらっていたのですがそれも怠り、ロッカーの上に置いていたままで、今日イスに付けて取りつくろうとしていました。それを察知した副園長から、「子どもの命を守るとはどんなことか、避難訓練はイベントではないこと、通常の保育中に突発的に起きるかも知れないのだから、普段と同じようにやってみなさい。」と注意を受けそのままで進めることになりました。
そして、放送が始まり、「今日は5秒後に地震が起きます。5秒間の間に子ども達は防災頭巾をかぶり、先生はストーブを消し避難通路を確保してください。」と指示がありました。実際の地震では5秒も待ってはくれないのですが、ロッカーの上に防災頭巾を置いてしまっている状況では5秒あっても子ども達に防災頭巾をかぶせて身を守ることはとうてい無理なことでした。そして、地震がおさまり、火災が発生のサイレンがなり、園庭へ避難を始めました。そこでも教師の反省があり、副園長に言わせると信じられない甘さがありました。教師間の連携も取れず必要な場所に教師がいなくて後で消防士さんから厳しい指摘がありました。
そして、避難後に消防士さんに話をしていただきました。子ども達には「『お:おさない か:かけない し:しゃべらない も:もどらない』の約束を守ってください。今日は し:しゃべらないが守れていない子がいたよ。と注意を受けました。後で「今までは良くできました。で終わっていたのですが、私達も実際に東北の震災に行ったことで形ではなくその内容が命を守ることなのだと感じたのです。」と話され、消防士さんたちも自分達の任務について真剣に考えてくださっていることを強く感じました。
それから教師達の水消火器を使った消火訓練をした後、消防車見学と起震車体験を行いました。予定では起震車は年長児数人しか体験できないことになっていたのですが、消防士さんも全員が体験できたほうが良いよね。と言って下さり、特別に全員が体験できることになりました。年中、年長は震度7まで体験し「怖かった。飛ばされるかと思った。」と地震の怖さを感じることができました。年少、プレ年少では震度5までだったのですが震度5で飛ばされそうになっているプレ年少の姿を見て教師達は今までの自分達の考えが甘かったことを痛感させられました。もし今日実際に起震車で体験したような地震が起きていたら子ども達を守ることができていたのかと思うととても怖さを感じてしまいました。避難訓練後の反省会で「教師がいくら頑張っても全員の子どもを守りきれないことがある。その為には子ども達が自分達で身を守れるようになるよう援助し、身に付けさせること」と指導を受けました。もう1度普段からの環境や保育のあり方、避難訓練が実際の場面で生きるものであることをしっかり考えていかなければならないと思いました。
消防車見学では2人の消防士さんが丁寧に子ども達の質問に答えて下さったり、器材を持たせてくださったりしました。ホースの特殊な筒先を持たせてもらい「これを持って消防士さんは火の近くまでいって火を消すんだよ。」と話してもらうと「火の近くまでいって熱くないの?」と年少児のA君が聞きました。すると、「消防士さんも熱いんだよ。だから訓練しているんだ。」と話してくださいました。いつ災害が起きるかわからないことを踏まえていざという時に備え、日々小さなところから身を守る習慣を身に付けさせていきたいと話し合いました。
また、年長児たちは避難訓練終了後、月曜日のおもちつきにむけてお米洗いをしていきました。一粒も落とさないように真剣にすることができていました。
2011年11月24日 木曜日
火曜日から始まっているお店やさんごっこ!!「先生にかわいい靴を作ってあげる。」と教師と約束をしていた年少児は家から材料のリボンを持ってきて「持ってきたよ!」とやる気満々で登園してきました。年長さんも全員作品作りが終わり、お店屋さんごっこに加わるとさすが年長!レジにカートなど面白いものが作られていました。しかし、自分でお買い物をしたことのない子どもも多く、全体ではおすし屋さんや焼きそば屋さんなど外食屋さんばかりで広がりがあまりありませんでした。その様子を見た副園長が本物のお店で買い物を経験させたいと年中・年長児のサニーマートへのお買い物を計画してくれました。今回は副園長が一緒に行けない為、出発前に集まって話をしてもらいました。
「お店に行って走ったり、うるさかったりしたら、もう三葉幼稚園のお友達は来ないで下さいって言われてしまうよ。」と言ってもらってから、
「バスから降りたらきちんと並ぶこと!」
「さわがないこと。走らないこと。」
「5人組でリーダーに100円を渡すからみんなで考えて買うこと。」
「ガム、チョコレート、ラムネは買わないこと。みんなで分けて食べられるものにすること。」
「アレルギーの友達がいるグループは店員さんに聞いたりして食べられるものを選んであげること。」
「お金を払ってからシールを貼ってもらい、レシートももらうこと。
「袋はお店でもらわずに最後に先生にもらって入れること。」
と沢山の約束事を副園長と子ども達の間で交わされました。そして、「100円をもらって99円のものを買ったらおつりはいくらかな。」と計算の練習をし、最後に「年少さんだけ行けないからみんなで食べられるものがいいかもね。」と送り出してもらいました。
バスの中でもそれぞれのグループで副園長との約束事を復習しながらサニーマートに到着すると店長さんが外で待っていて下さいました。挨拶をし、店長さんに案内してもらいながら店内へ行くと、「いらっしゃいませ。」と店員の方も声を掛けてくださるなど1人前のお客として接してくださり、子ども達もお母さん達と来るときのお店やさんとは違う雰囲気を楽しんでいました。
それから店内を見学するグループとお買い物へ行くグループとに分かれて行動しました。見学では、自分達のお店屋さんに活かそうと陳列の仕方を見たり、値段の表示を見て「こうしたら分りやすいね。」と話したりしていました。また、魚コーナーの店員さんが魚の商品について説明をしてくれたり、試食のコーナーに準備中の札があるのを見て「準備している時はこうすればいいんだ。」と気付いたり、流れている音楽やアナウンスを聞いて「自分達もこうやって流したい。」と今日しか出来ない体験を子どもならではの視点で気付くことができていました。
一方、お買い物では年中と年長が混ざった5人グループで副園長から預かった100円を吉本先生が手渡すと早速年長児が引っ張ってすいている所を見つけて、グループでの買い物がスタートしました。副園長との約束をしっかりと覚えている子ども達はどのグループもみんなで話し合いながら選んでいました。
1つで100円丁度のお菓子を買うグループ。20円のスナック菓子を2つ買い残ったお金でもう1つ買うグループ。4つの小袋がつながっていて「4つあるのに100円や!」と選ぶグループ。中には31円と41円のスナック菓子を買って「残りがまだ18円もある。」と18円で買えるお菓子を探し、10円のうまい棒を見つけることが出来たのに「8円も残ってしまった。」と少し悔しがるグループもありました。そして、約束の1つのアレルギーのお友達がいたグループは、裏の表示を自分達で見ようとしたり、アレルギーの子に「これは食べられる?」と聞いたり、店長さんに確認してもらったりしながら買う姿が見られました。
商品を選ぶと年中さんにお菓子を持たせてあげ、三葉幼稚園専用に開けてくれていた『6番レジ』で会計です。そこでも、年中さんがお菓子を出す場所を間違えると「こっちに出すんよ。」と優しく年長児が教えてあげたり、「シールを貼ってください。」と自分でお願いすることも出来ていました。全員の買い物が終わり、最初からずっと買い物に付き合って下さっていた店長さんが見送りに来て下さると、年中児のA君が「店長さん、お名前は?」と聞き、「たけだ店長さんありがとうございました。さようなら。」で幼稚園へ帰ってきました。
帰ってくると早速副園長に各グループ報告のための紙をレシートを見ながら書いて整理をしました。ほとんどの子が「古森先生から100円頂いて〇円と〇円のお菓子を買って〇円のおつりです。」と正確に報告し、約束のレシートとおつりを渡すことが出来ました。それから行く前に年少さんのことも話してもらっていたことで覚えていた子が「年少さんも呼ばないと。」と呼びに行ったり、分けるためのおかし入れを作ったりと一人ひとりが考えて行動することが出来ていました。降園前に年少児もお呼ばれをし、お菓子を食べたのですが、今日のお菓子は同じお菓子なのに、満足感いっぱいでとても美味しく感じられました。
副園長から出発前に約束事をきちんと説明してもらった事で、お店へ行った時のルールやマナー、そして1番大切な『自分の手に持っていてもお金を払う前はお店の品物。お金を払ったら自分の品物という社会のルールを実感することが出来たのではないかと思います。バザーの前に体験できたことでバザーの買い物も今日の経験を踏まえたものとなり、自分達のお店屋さんごっこも本物により近いものになるのではないかと楽しみです。
ご協力下さいましたサニーマート衣山店の店長さん、店員さん、ありがとうございました。子ども達は今日もとても大切で素晴らしい社会体験をすることができました。
2011年11月14日 月曜日
土曜日のフリースクールで干し柿を作った子どもたちは、テラスに干している柿を見て「太陽パワーで甘くなっとるかな?」と登園してすぐに見に行っていました。テントの下には干ししいたけや切り干し大根もあり、フリースクールに参加しなかった子どもたちは「何だろう」と不思議そうに見ていました。全員が登園して、園庭で身体をいっぱい動かして遊んだ後は、みんなで集まって干し柿を作ることにしました。干し柿を作ると分かると、年長児達は急いで縄を作り始めました。
わらを4本ずつ手に取り、水に濡らして柔らかくすると、足の親指にわらをはさみ、慣れた手つきで縄をなっていきました。何本か縄が出来たところで、副園長が干し柿の話をしてくれました。干し柿に使う柿は渋柿といって、とっても渋くて口の中がざらざらするという話をしてくれた後、「甘くおいしくするためには、どうしたらいいかな?」「先生がおまじないをかけて、甘くなぁれってしても・・・ならないね」「甘いお砂糖をかけて甘くする?」という問いかけに、子どもたちからは「太陽パワー!!」という声が上がりました。
土曜日のフリースクールに来ていた子どもたちは、劇の内容もしっかりと覚えていました。副園長の話が終わると、それぞれの学年に分かれて干し柿を作っていきました。年長児は、手を切らないように気をつけて自分達で柿の皮をむきました。年中児は、教師と一緒に1人ひとり柿の皮をむいていき、包丁の使い方も学ぶことが出来ました。年少児は、教師が皮をむいているのを見て、包丁は使い方によって危険なものであることを知る機会になりました。
それぞれの年齢に合わせた指導を教師自身がしっかりと研修し、準備をしておかなければならないなという反省が残りました。出来上がった柿がテントに仕掛けられた竿につるされて、沢山の干し柿が出来上がりました。それを見た子どもたちは、「おいしくなぁれ」と、しばらく柿を眺めてから保育室へ戻りました。5月に植えたトマト、6月に園庭で行った田植え、どれも出来た頃には、カラスやすずめに食べられてしまいました。今日作った柿も、おいしそうなオレンジ色です。甘くておいしい干し柿になる頃には、カラスに狙われるかもしれません。その時には、子どもたちと一緒に対策を考えながら、見守っていきたいと思います。
2011年10月31日 月曜日
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋と秋は人も動物も生命が活発に躍動する季節ですが、園には芸術の秋がやってきました。運動会、さつま芋掘り、乗馬と沢山のことを経験してきたちびっ子芸術家達がいろいろな場所でパステルや筆を走らせています。大人ではなかなか見られない細かいところまで見たり気付いたりしている子ども達の絵は二つとして同じ絵がなく楽しい絵が描けています。乗馬から帰るバスの中で副園長から「絵に描くとずっと残るからね。」と教えてもらった年中児のA君は馬の足より長いしっぽや大きな鼻の穴、ひづめなど見て感じたままの絵を描き、年少児のH君は正面からの馬の絵を描く姿も見られました。明日も遠足に行く子ども達!!どんな絵が出来るか楽しみです。
(事務所前の壁面にも描いてもらいました。)
包丁ままごとコーナーでは年中児のSちゃんが「明日遠足やけんお弁当を作ってるの。」と慣れた手つきで料理をしていました。さつま芋や人参、大根をすりつぶし、団子を作り、落ち葉でくるんだり、ブロッコリーを落ち葉の上に飾ったりと手の込んだお弁当が出来ていました。その過程ではすりつぶした汁が多すぎてうまく団子にならないことに気付き、絞って水分を調節したり、一度に沢山すりつぶしてお皿に乗せ、その中から必要な分だけ手に取り形にしたりと工夫が沢山見られました。周りの友達も影響を受け落ち葉を使った料理や野菜をすったものを使った料理など細かい料理が沢山出来ていました。副園長がよく「料理は頭を使う。」と言っていますが今日の子ども達の効率を考え、工夫する姿に感心させられました。
昼食前には明日の遠足に向けて動物の鳴き声の聞ける大型絵本を見たり、動物に関する話をしたりしました。土曜日に遠足の下見に行った際、飼育員の方から聞いた感動的な話です。
1歳半の時に道後動物園にやってきたインドぞうの太郎は同じインドぞうの花子と一緒に砥部動物園にお引越しし、ずっと一緒に暮らしていました。ところが、6年前に花子が死んでしまったのです。その時太郎は2ヶ月もの間ずっとご飯も食べられないで涙を流し続けたそうです。飼育員さんや獣医さんそしてお客さんに励まされた太郎はある日、励まし続けてくれる人たちと友達になれるんだと気付き、それからは毎日お客さんの声に鼻を高々と上げて応えるようになったんだそうです。ぞうの中で一番頭のよいインドぞうの感動的な話を教えてもらった教師達はそれぞれの方法で子ども達に伝えていきました。真剣に聞いていた子ども達は「かわいそう。」「けど人と友達になれてよかったね。」「明日太郎く?ん!って呼んであげる。」とそれぞれに心に感じるものがあったようでした。今日のミーティングで他にも副園長からいろいろな話を聞いたので明日は「大きい!かわいい!」だけでなく、命や心なども含めて沢山のことを感じながら遠足を楽しんできたいと思います。
2011年10月20日 木曜日
青空が広がる晴天の中、赤コースの子どもたちはさつまいも掘りに出かけました。「今日は、おいも掘りに行くんよね」と通園バスの中からウキウキしていた子どもたちは、バスに乗り込み高木農園に向かいました。農園に近づくと大きな畑にびっくりした様子で、バスから畑を眺めていました。畑に着いて、副園長の話を聞くときには、ひよこ組の子どもたちもしっかりと前を向き真剣です。
「おいもの上手な掘り方を教えてくれるよ」と子どもたちに言っていたので、話が始まると背伸びをしながらしっかりと聞いていました。蛙やバッタ、幼虫などの虫は、みんなの友達なんだよ。だから、噛みつかないしこわくないんだよ。という副園長の話があったので、畝に移動したときにも虫を怖がる子はいなくて、手に乗せたり、近くで見たり、興味深く観察する姿がみられました。1つのつるに何個のおいもが出来ているかなと一緒に数え、数の勉強にもなりました。
年中組の子どもたちの中には、自分が掘った場所のいもが腐っているのに気付き「何故、腐っているのだろう」と考え、「土が固いから」「水が沢山あるから」など、子どもたちなりに気付いたことを話し合っている姿がみられました。そんな中で、年少児達はとても大きなさつまいもに「うわぁー」と歓声をあげて、キャリーまで両手いっぱいにさつまいもを抱えてデコボコになった畑に足を取られながら大切に運んでいました。
園に戻り、昼食を食べていると副園長からの放送が流れてきました。「幼稚園のお友達にお知らせします。枝豆が1クラスに1株あります。時間のあるクラスは、枝豆を取ってください。」という呼びかけに、急いで外へ出てみるとキャリーいっぱいに葉っぱの陰にいっぱい実った枝豆の株が4つ置いてありました。これは、高木農園でお世話になっている遠藤さんからおみやげに頂いたものです。枝豆を知っている子どもたちは、1つひとつ豆をちぎり「枝豆がとれたねー!!」と喜んでいました。枝になっている豆を実際に見て、収穫するという経験は、きっと子どもたちにとって貴重なものとなったことでしょう。
年長児は、高木農園の田んぼで稲刈りをしました。6月に田植えを経験した子どもたちは、垂れ下がっている穂を見て、「先生、お米がいっぱい出来とるよ」「うわーすごいね」と歓声をあげていました。副園長からみんなが植えた苗がこんなに大きくなりましたよ。さぁ、どうして「こんにちわ」とおじぎをしているのかな?このおじぎをしているのはね、1つひとつにお米が入っているから重たくなっているんだよ。このお米の中には、玄米が入っているんだよ。と話してもらいました。そして、「6月に植えた苗は3?4本ずつだったけど、何本になっているでしょう。みんなで数えてみるよ。」と副園長が買った株を「1,2,3・・・」とみんなで数えていきました。全部で56本。なんと、あの小さかった3?5本の苗が56本に増えていたのです。子どもたちは「すごいね」「びっくりした」と大変驚いていました。そして、鎌の使い方や約束事を話してもらい、いよいよ稲刈りが始まりました。真剣な表情で稲の株を左手に持ち、右手に鎌を持ったK君は「さぁ、頑張るぞ」と言って株の下のほうに鎌を入れて、器用に刈り始めました。1人3株ずつ刈り終えた子どもたちは、やり終えてとても満足そうでした。
そんな子どもたちの表情を見ていると、私自身大変嬉しくなりました。内心「大丈夫かな、出来るかな?」と緊張感と不安な気持ちでいっぱいでしたが、副園長の話をしっかり聞いて、それを理解しながら行動する姿を見て、安心すると共に感動でいっぱいになりました。稲刈りをした後は、遠藤さんが運転する稲刈りの機械で刈り採る様子を見たり、一緒に機械を動かしたりしました。副園長から稲木の説明を聞いた子どもたちは、束ねた稲を次々と運び、次々と稲木にかけていく手伝いもしました。田植えから稲刈りまで、色々な体験をしてきた年長児は貴重な経験を重ねて、成長しています。そして、子どもたちと共に成長できるよう教師自身も五感を働かせて学んでいきたいと思います。今まで田んぼの作業や管理をして頂いた遠藤さんに感謝しながらも、早く玄米になって届くと良いな!と期待している子どもたちです。
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