2024年5月25日 土曜日
5月20日(月)に保育園児も三葉幼稚園本園舎に戻ってきました。新園舎の完成まで第二園舎1階、みつばっこハウス、第二園舎2階とあちこちに引っ越しをしながら生活してきた子ども達の最後のお引越しです。保育園児達が戻った保育室は工事前まで生活していた元のお部屋です。幼稚園の先生達にお部屋をきれいに片づけてもらいそこに戻ることになりました。幼稚園の大規模なお引越しで大変な幼稚園の先生達に甘えてしまい、申し訳ないやら恥ずかしいやら、私達保育園の保育教諭は大反省でした。
子ども達は新しい保育室にわくわく、どきどき♪中には初めて幼稚園に登園する幼児もいます。子ども達は保育室に入ると、早速自分のロッカーのシールを探し、くつを片付けていました。また年長のお兄さん達がくつ箱まで手をつないで連れて行ってくれるなど、優しくお世話をしてくれました。

さて、保育室に入るとすぐテラスや広い園庭が見え、窓ガラスにくっついて外をじーっと見ていた子ども達。古森先生からテントや柵、人工芝の敷き方など細かくアドバイスをしていただき快適に遊ぶことのできるスペースが完成しました。
どうしてもブランコがしたいAちゃんはブランコを指さしながらアピール!「10まで数えてみようか?」と数え始めると、ブランコに乗っていたBちゃんも「1、2、3…10!」と10になるとすぐ交代してくれました。子ども達は友達と関わりながら譲り合うことも理解してきています。
広い園庭では幼稚園のお兄さん・お姉さん達が楽しそうに遊んでいる声が響いています。園庭に出たくなったCくんはテラスでくつを離しません。ちょうどそこに通りかかった古森先生から「出てみればどう?」を声をかけてもらったCくん。すると、Cくんだけでなくちゃっかり他の子ども達もくつを履いて園庭へ出てきました。Cくん1人だけのはずが、気が付けば5人に…。楽しそうに園庭を走る姿はかわいらしく心がほっこりしました。
お兄さん・お姉さん達の姿を見ると我慢できず、ついつい同じように出て行きたくなってしまう保育園児達ですが、乳幼児にとってこの環境が一番刺激になり、その都度成長や発達が見られます。満足した様子で保育室に戻ると年中組のお兄さん・お姉さん達が「れもん組さーん!」と声をかけに来てくれました。「なあに?」と聞くと、なんと「新しい保育室にこいのぼりを飾るから見においで!」と誘ってくれたのです。わくわくしながら待っていると「できたよ!」と一人ひとり手をつないで連れて行ってくれました。保育室でこいのぼりを見た子ども達は一緒にこいのぼりの歌も歌い大満足の様子でした。その証拠に最後にはお兄さん・お姉さん達に「タッチ!」と自然にタッチをして別れていました。
幼稚園に引っ越しをしてくると楽しいことがいっぱいあります。お兄さん・お姉さん達の遊ぶ姿を見たり、優しさに触れたりしながら、同じように優しく笑顔いっぱいのお兄さん・お姉さんに成長していくであろう子ども達の姿を想像すると、とても楽しみです。
2024年5月24日 金曜日
今朝は太陽がサンサンと照りつけ、暑い一日のスタートとなりました。
そんな暑くなってきた日でも心配はいりません。三葉っこは遊びの達人です!園庭を見渡すと、涼しそうな日陰のコーナーを見つけ、涼みながら元気いっぱい遊び始めるのです。
昨日、以前に使っていたこいのぼり飾りの「吹き流し」を園長から遊びに使ってもいいよ」と言ってもらっていたので、朝から教師がテントの下で「どうしようかな..」と悩んでいるといらいおん組のMちゃんが「レーザーみたいにして、ミッションにしようよ!」と目をキラキラさせて提案してくれました。すると、くま組のRくんが「仮面ライダーみたいにかっこよく跳べるけん!!」とシュッとカラフルレーザーをとんだり、くぐったりして見せてくれたのです。驚いている私をよそに、年長さんたちが集まってくると「レベル難しくしない?」とブロックを持ってきたり、「宝がないとミッションじゃないから、砂場から貝がら持ってくる!」と宝箱を用意したり、次々に遊びが子どもたちのアイデアで広がっていきました。
さすが年長さん、それだけでは終わりません。遊びの途中で様々な問題がうまれてきます。何人ずつスタートしていいか分からなくなってしまうと、コーンをパッパツと置き、「ここに並んで下さい!」と声をかけたり、ゴールの順番が分かりにくいと思うと、黄色の旗をもって、スタートとゴールのところに担当の子が立って声をかけたりとやっていく中で、「こうしたらいい」「ああしたらいい」と恥ずかしがらずに、自分の意見や考えを堂々と伝える姿に、私たち教師も見習わないといけないなと子どもたちから刺激を受けました。
先日の出来事ですが…
仮園舎からお引っこししてきたクラスの担任がが大事な仲間を忘れて置きっぱなしにしてしまっていたのです。その仲間というのは、あんなに気持ちを込めて作ってさんさんらんどを泳いでいた「こいのぼり」です。
年長さんから「忘れてませんか?」と放送で言われると、大慌てで「こいのぼりさんごめんなさーい!!」と迎えに行ったうさぎ・ひつじ組さん。すると、園長から「実は、新園舎のクラスの天井にはこいのぼりさんが泳げるんよ!」と話を聞くと、「えー!泳げるの?やったー!」と大喜び。「うきぎ、ひつじで仲良しだから、こいのぼりさんも同じ向きで仲良しにしよう♪」と子どもたちは嬉しそうに、話し合います。教師が天井につけおえると、「OK~!いい感じ!」とグッドポーズをして教えてくれました。
そして、お部屋の中にこいのぼりが泳いでいることが嬉しすぎて園長をはじめ、事務所のみんな、ひよこ組さんたちを招待して、お披露目会をしました。ひよこ組さんたちを連れてくると、膝立ちになり目線を合わせ、「あれがひつじ組のこいのぼりだよ!」と指をさして優しく教えている姿はとっても可愛いかったです♪
新園舎での楽しい毎日を子どもたちと大切に過ごしていきたいです。
2024年5月20日 月曜日
先週末、子ども達が引っ越しを頑張ってくれたおかげで、今日から新園舎での新生活を迎えることができました。送迎についてはしばらく変則的になり、ご迷惑をおかけしておりますが、ご協力いただきましてありがとうございます。今日からひよこ組の兄姉児は本園への登園になりました。幼稚園児も弟、妹と一緒に「こっちの部屋?」と嬉しそうに、照れたようにひよこ組の保育室へ入っていきました。保育園の先生にも「おはよ~」と挨拶をしていました。幼保連携型認定こども園らしい光景です。
仮園舎からバスにのって、他の子どもたちも本園へ上がってきたところで、みんな自分のお部屋へ移動です。プラットホームからバスを降りて坂を上ると子どもたちが園庭を見渡して「うわぁ~!!」と目を輝かせていました。「今日からここで遊べるの?!」「ひろ~い!!」とぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいました。新園舎へのお引越しで子どもたちが体をいっぱい使って全身で喜びを表現してくれる様子を何度も見ました。これがたまらなくかわいくて、こちらが何かを言いかけていても思わず口をつぐんで笑顔になってしまいます。
さて玄関も今までとは違います。新園舎正面のガラスのパネルドアが全開で、まるで子どもたちを待ち構えていたかのように見えました。年中・年長児が新園舎の保育室に入ると先週末にはなかったロッカーや戸棚、ピアノが入っていて、目をまんまるにして「うわぁ~!」とまたまた喜びのジャンプ♪土曜日のうちに教師・お引越し屋さん、業者さんと大人数で大型家具を入れました。今日タイミングよく、業者さんが古森先生とお部屋の前を通りかかったので子どもたちと、お引越しの手伝いのお礼を伝えました。まだまだ新しい備品を持って来てくれるそうです。土曜日に子ども達のロッカーのシールを貼っていたのでさすが年中・年長児!自分で探したり、わからない友達の名前を見つけて教えてあげたり、まるで宝探しのようでした。所持品の始末をしながらぱんだ組のYちゃんが私の所へ来て「先生、Yのお母さんも新しい幼稚園いいな~って言よったんよ。新しいお部屋入りたいんやって。Yがね、楽しいよっていっぱい話したんよ。今度お母さんも幼稚園来ていい?」とかわいい話をしてくれました。50年に一度の建て替え工事!こんな良いタイミングに巡り合えて子どもたちも私たちも幸せです。
所持品の始末を済ませていよいよ戸外へGo♪靴を履いて行こうとする私を呼び止めて、「先生、ヘルメットかぶっていい?」と一言。そうでした。すっかり私は忘れていましたが、大林組さんから頂いたヘルメットは申告制でかぶっていいことを古森先生と約束していたのでした。
ヘルメットをかぶったぱんだ組のRくんがこそっと私に、「先生、びわと同じ色のヘルメットやね。ぼくびわになったよ。皮剥いて食べていいよ」とすり寄ってきました。朝から大笑いでした。なんでもよく覚えているし、いろんな経験をすべて自分の遊びに活かしているのだなぁと感心しました。なんてかわいい三葉っ子♪
今日はまず、年中年長組が戸外に出て遊びました。今日は特に砂場と泥場が大盛況!仮園舎にも砂場を作ってはいたもののみんなで遊ぶには狭く、30人入ってもまだゆとりのある本園の砂場は魅力的に見えるのでしょう!学年関係なくみんなが楽しそうに協力したり、相談したりしながら砂を掘って遊んでいました。泥場では、「先生、おれ泥団子作るん久しぶり!」と言いながら、らいおん組のKくんが上手に丸めていました。できあがった泥団子は大切そうに「これ持って帰ってお母さんに見せる!」とカップに入れていました。一年ぶりの遊びの姿が教師たちにとってはなんだか懐かしく思えます。
さぁ、年中・年長児もお片付けをして保育室に入ろうか、と片付けの号令がかかった時、門の方から「トラックが入ってきま~す!」と聞こえてきました。砂場の砂がこの一年間で減ってしまっているのに気づいた古森先生が注文してくれていたトラックいっぱいの砂がやってきました。
トラックの荷台がぐ~んと上がって砂がさらさら~っと落ちていきました。落ちた砂が山のようになっているのを見てきりん組のSくんが「あの砂集めたら、大きい山ができるってことやね」とつぶやいていました。集まっている子どもたちに古森先生が、砂場の砂、泥場の真砂土、園庭の土、それぞれの違いについて話してくれました。実は三葉幼稚園の砂場の砂はこだわりの砂なのです。公園などの砂場では灰色、黒色がかった色の砂が入っていることもありますが、三葉幼稚園の砂は白っぽい砂なのです。砂場の砂は海からとってきたそうです。子ども達が遊ぶのに、明るい色で、しっとりとさわり心地の良い砂です。海からとってきたということは?「貝殻がある~!!」と早速ぱんだ組のOくんがきれいな貝をいくつも集めて私にプレゼントしてくれました。トラックから降ろしたときに砂場からはみ出した砂や高く積もっていて遊びにくいところは年長さんがすべてきれいに均してくれました。
新園舎生活一日目、まだまだ言いたいことはたくさんあるのですが、これからなが~いお付き合いになる新しい環境なので、面白いつぶやきや新しい生活の流れについてはまた後日、ブログやインスタグラムで報告します♪
2024年5月18日 土曜日
新年度、みかん組がスタートしてもうすぐ2ヵ月です。泣いていた新入園児たちもすかっり慣れて、室内での探索活動やいたずらする余裕も見せてくれるようになりました。もも組から進級してきた子ども達はちょっぴりお兄さん・お姉さん風を吹かせて?小さなもも組さんが泣いていると心配そうに顔をのぞきこんだり玩具を側に置いてあげたりする姿も見られます。しかし、抱っこしてもらっているもも組さんを見て私もしてもらいたいな~と泣いてみたり(泣き真似かな?)甘えてみたりアピールすることも忘れません。
それぞれのペースで新しい生活に慣れると、少しずつ保育教諭と持ち物の片付けをするようになりました。水筒やオムツを指定のかごに入れる、タオルをかける、出席シールを貼るなど1つできるたびにパチパチと拍手してとっても得意げな表情を見せます。間違えてもパチパチ!「できたね!」「上手!」と言われるとまたまたとびきりの笑顔。中には友達が迷っていると”こっちだよ”と言うように手まねきしたり指差しして教えてあげたりする子もいます。そんな姿を見た元もも組の保育教諭たちに「そんなことできるようになったの?」「大きくなったね。」などと言われまたまたひときわ嬉しそうな表情になっていました。こんなふうにみんなに認められて自信たっぷりな姿を見ると、たくさんたくさん褒めて何でもやってみようという気持ちを育てていきたいな思います。
また、子どもたちは保育教諭の動きもよく見ていてお手伝いをしようとしてくれています。落ちたものをさっと拾ったり、軽いものを運んでくれたりしてくれ、「ありがとう。」と言うと”どういたしまして~”という声が聞こえそうな軽い足取りで去って行く姿が可愛らしくて笑ってしまいます。Aちゃんが部屋のプレイマットをたたもうとすると、さっとやって来て、はしっこを持ち上げて折りたたみ始めました。1人やってくるとどんどん増えてどこを持つかもめることもあり、とっても時間がかかります。お手伝い?の気持ちを大切にしたいと「はんぶんこ~。」と声をかけながら何とかうまくたためたかと思っていると、今度は数人がかりで持ち上げようとしたり、ズリズリと引きずって片付け場所まで持って行こうとしたり大騒ぎになりました。また、ある日のお昼寝前、もも組の保育教諭が押し入れからお布団を出して床に置くと、それをもも組のお昼寝スペースまで運び始めました。自分よりも大きな布団を何度も持ち直しながらぎゅーと抱きしめるように運んだり、布団の端を持って引きずりながら運んだり、お友だちと力を合わせて?持ったりと、何も言われなくてもこんなことできるんだ!と驚きと嬉しさでいっぱいになりました。何でも大人のまねっこをしたい子ども達です。まだ小さいから…と思っていても大人が思う以上にどんどん成長していく子ども達。その育ちを側で見守ることのできる喜びや楽しさを感じながらより良い遊びや生活の環境を作っていきたいと思います。
さて、この1年第2園舎やみつばっこハウスでの生活を経て、ひよこ組も来週はいよいよ本園舎にお引越しです。生活の場が変わり少し不安に思う子もいるかと思います。登園時に泣くこともあるかと思いますが、何でもやりたい!できる!子ども達は好奇心旺盛なので、またすぐに新しい生活に慣れていきます。本園では幼稚園の先生たちや幼稚園のお兄さんお姉さん達と関わる機会が多くなり、刺激を受けながら成長していく様子が見られるだろうと楽しみです。
2024年5月17日 金曜日
昨日、古森先生から「自分たちのお引越しだけじゃなくて、さんさんらんどにいる年少さんやたんぽぽぐみさんもお引越しするけど、小さいから重たい荷物は運べないよね」と話してもらうと、年長児たちはすぐに、「お手伝いする!!」と言ってお引越しを楽しみにして帰りました。
そして今日、さんさんらんどから本園に上がるときに年少さんとたんぽぽさんから、「おねがいします!」と頼まれた荷物を、「まかせてください!!」と言って荷物を預かって本園へ出発です。
くまぐみSくんは、「荷物は重いけど、お引越し楽しすぎるね!」と笑顔で話していました。
本園に着くと、室内プールに大林組さんがいました。子どもたちが習字の道具を洗うための、洗い場を付けてくださっていて、「新しい園舎の壁や床を汚さないようにはどうしたらいいかな?」と古森先生に質問されると、「優しく洗う!」「洗った手はパッパッってして水をちらさない!」と答えていました。
そして、「幼稚園をきれいに使います!」とまたまた約束です。大林組さんに「お引越しがんばります!」と言って自分たちのお引越しが始まりました。
自分たちの荷物はもちろん、教師の荷物も、「全然重たくないよ〜!!」と言って運んでくれます。新園舎に入るとやっぱり気分が上がってしまう子どもたち。「次はこれだよね」と自ら気づいて荷物を運んでくれました。
そんな子どもたちのおかげで、あっと言う間に荷物を運び終えると、年少さんもちょうど新園舎に到着していました。新園舎に入った回数が少し多い年長児たちは、「ちゅうりっぷぐみさんはこっちだからね〜!」と自慢げに案内していました。
給食を食べ終わると、古森先生から放送で「お外で少しの時間なら遊んでいいよ!」と言ってもらうと、大喜びで駆け出していきました。本園の広い園庭で遊ぶのは役1年ぶりの子どもたち。目をキラキラさせて遊んでいました。たいこ橋で遊んでいた、きりんぐみのSくんは「さくらぐみのときは登れんかったけど、今日やったら1回でいけたんよ!」と大喜びで話してくれました。
そして、月曜日からは子どもたち全員が本園での生活になります。まだまだ、ドキドキ、ワクワク!
そして、ピカピカのお部屋に入って緊張感も、、。「きれいにお片付けすること」「お部屋はきれいに使うこと」気持ちは十分ですが、このキャーキャー、ゴロゴロは大丈夫??でしょうか。
2024年5月16日 木曜日
年長児と年中ぱんだ組・りす組は朝、みんなが登園し終わった頃に遊びのタイミングを見計らってさんさんらんどから本園に歩いて上がっています。今日は風が強く、そんな強い風も楽しんでいた子ども達でしたが“早く新しい幼稚園に上がりたい!!”という気持ちがいっぱいで、10時前に本園に上がることにしました。
新園舎建て替え工事の間、ずっと門の前にガードマンさんが立ってくれていて、子どもたちはいつも園外から本園に帰ってきた時にまずガードマンさんに「ただいま帰りました!」「おはようございます!」と大きな声で挨拶をするのが日課になっていました。ですが、今日、本園に戻ると、ぱんだ組のKちゃんが「あれぇ。工事のおじちゃん立ってないねぇ。」と、ぽつり。すると近くにいたRくんが「昨日古森先生が工事のおじちゃん達とは今日でお別れだよって言ってた。だからもういないんじゃない?」と答えました。そんな子どもたちの会話を聞きながら、工事に携わってくれていた人たちが、私たちと一緒に子どもを見守って大切にしてくれていたこと、子どもたちに心も体もいろんな経験をさせてくれていたことを改めて感じました。昨日、大林組さんから園長へ鍵の引き渡しがありました。その時に大林組さんが「この現場はどこよりも楽しかった。ガラス越しにじゃんけんをしてくれた子もいた。おじちゃんありがとう、おじちゃん頑張ってねといろんな子が言ってくれて、こんなに嬉しいことはなかった。」と話してくれました。毎日三葉っ子たちの歓声と「ありがとう」、そしていっぱいの笑顔に工事のおじちゃんたちも徐々に柔らかくなっていくのがこの数カ月、目に見えてわかるようでしたが、それもこれも人懐っこい三葉っ子パワーのおかげだなと思います。
工事が始まった頃は重機の大きな音に困ったこともありましたが、ガードマンさんもいない、工事のおじちゃんたちの朝の日課ラジオ体操もない、ガラス越しに手を振るおじちゃん達もいない幼稚園が、今日はなんだかちょっぴりさみしく感じました。でも!感傷に浸っているのは私だけで、子どもたちはいつも通り幼稚園に帰って事務所の人たちに「たっだいま~!!」と挨拶をして、「立って脱ぐっ♪立って脱ぐっ♪」と言いながら最近始めた“立って靴を脱ぐ練習”をしてばたばたばた~と保育室へ入っていきました。
そんな子どもたちを見て古森先生が「あらあら。今日は市の人が検査に来てるのよ~大暴れしてたらいけないわ~」と言いました。「あ!そうだった!」と気を取り直して各クラス活動です。ぱんだ組の部屋の出窓から新園舎が見えます。時折、そこから検査をしている方たちが見えて「あ!お利口さんにしとかんといかん!新しい幼稚園行きたいもん!!」と背筋を伸ばす子、古森先生や事務所の本山さんが見える度に、にこ~っと笑って手を振る子、みんなアルバム整理どころではありません。(笑)しばらくすると古森先生が2階に来て「検査が終わったからみんな新しい幼稚園に行ってもいいんだけど~…」と言いかけた側から「行きたい!」「やった~!!」とダッシュで行こうとする子どもたち!「みんな、自分の荷物をまとめているのね?それも窓の方にきれいに寄せておいたら持って行っていいよ」と言ってくれました!子どもたちの興奮は最高潮。いよいよ新園舎へのお引越しの始まりです!
新しいお部屋に通園バッグを持っていくことにしました。少しでも興奮を抑えようと「かっこよく歩いて行こうね」と声をかけていたのですが、最初こそ「♪かっこよっくあっるくっ♪かっこよっくあっるくっ」と口ずさんでいたものの、数歩で「くふふふふ…!!」と喜びがおさえられません!お部屋に一歩、足を踏み入れて通園バッグを置くと、体が勝手に走ってしまうのです。まだ家具が何も入っていない2部屋続きの保育室はとても広く恰好の遊び場です。そんな子ども達を見かねて「ここはりす組さんと一緒に使うお部屋なんだよ~ぱんださんだけが大暴れしていたらだめなんだよ~」と話しましたが、もう喜びでいっぱいの子どもたちは話そっちのけで天井のライトやすべすべの床の模様、あちらこちらをきょろきょろ見回していました。
一方年長組の保育室がある2階では、新園舎探検を済ませた年長児たちが一部屋に集まっていました。そこで古森先生にお話をしてもらっていました。「ここはお隣のクラスのお友達と一緒に使う部屋なんだけど、“ここは〇組!あなたはあっち行って!”って仲良ししないんだっけ?」と聞かれました。当然「そんなのだめ~!」と答えた子どもたち。「こっちのブロックだけで遊んでいたら小さい物しか作れなくてもお隣と仲良しして一緒に合わせて遊んだらいろんな大きい物が作れるよね。仲良しで遊んだらいいことがたくさんあるんだよ」と教えてもらいました。そしてもう一つ。「立つ鳥跡を濁さず」水鳥が新しい水辺へ飛び立つ時に、水面が濁っておらず元のように美しかったという話から、「みんなお部屋のお掃除はしてるのかな?」と聞かれました。お引越しするときには前にいたお部屋をぴかぴかにしてから行こうねと約束して、年長児は早速大掃除を始めていました。いよいよ、この一年、待ちわびていた新園舎の完成、そしてお引越しです!こんなチャンスはめったにありません!何もかもを業者さんにお願いして、週があけたらすべて完成、はいできた♪ではありません。今しかできないことを存分に経験して、その経験と気持ちをもって新しい園舎での生活を始めたいと思います。
今日、ぱんだ組の子どもたちと私の荷物がどれだけあるかを確認してみました。Iくんが「先生の荷物100かな、いや1000かもしれん。」と首をかしげながら言っていました。みんなで力を合わせてお引越し楽しもうね♪みんなよろしくね~!
2024年5月14日 火曜日
待ちに待った新園舎が完成し、明日15日、引き渡しが行われます。その後松山市の確認検査があり、それで合格すると使えるようになるそうです。もうすぐ本園舎に戻り、新しい園舎での生活が始まります。わくわく、どきどき、待ち遠しい子ども達は中央2階から新園舎を覗いては何やら会話する姿が見られます。そこで今日、大林組の方からの依頼で全園児で新園舎で写真を撮りました。仮園舎の子ども達も9時30分には仮園舎を出発して、うさぎ・ひつじ組と年少4クラスとで歩いて本園舎に行きました。先日、初めて年少4クラスで歩いて本園舎に行った時は、まっすぐ歩けず、前の友達を追い越したり、列からはみ出したりしながらもゆっくり歩いて行って、帰ってきました。今日は、お手本の年中さんがいるからでしょうか?列からはみ出ることも少なく、前よりも早いスピードで行き帰り出来ました。園舎を建ててくださった大林組の方々とも一緒にドローンを使って、写真を撮ることが出来ました。ドローンが近づくいてくると目を奪われて、じっとドローンの動きを見ていたので、しっかり写ったのではないかと思います。出来上がりがとても楽しみです。
仮園舎に帰ってくると、いちごのプランターが3つ届いていました。このいちごのプランターは、朝仮園舎の門を開けてくださったり、野菜やお花のお世話をしてくださっているMさんとM先生が育ててくださったということでした。今まで駐車場の片隅にあり、誰も生長に気づかなかったいちご。「みんなで世話をしていこうね」と約束して、何個実っているか数を数えてみました。すると各クラス1~2個ずつ採れそうということで、収穫することにいしました。年中さんは、果樹園にブドウや桃の様子を見に行くということで、「見てきてね」とお願いしました。そして年少さん達がいちごは何色になったらとっていいか、また緑のいちごはどうすればいいか等を聞いて、各クラスの代表になった子ども達が赤くなったいちごを嬉しそうにとっていました。また果樹園を見に行ってくれた年中さんもブドウの赤ちゃんの剪定して、摘んだものをもらって、持ち帰り、「ブドウの赤ちゃんを見つけました!」「年少さんで見てください」と見せて、1個分けてくれました。小さな小さなつぶ!!本当に赤ちゃんブドウでした。これを機会にみんなで果樹園の果物やいちごの生長を見ていきたいと思います。
収穫したいちごは、お帰りをする前に、切って頂きました。小さな小さないちご(みんなで分けたので)だったけど、みんなで食べたいちごは、とても甘かったです。子ども達も「おいし~い!」「いちごの味がする」と喜んでいました。
明日は、今日年少さんに収穫をさせてくれたうさぎ・ひつじ組さんが収穫します。あま~いあま~いいちごができていますように!はやく赤くなぁ~れ!
これからもしっかり植物の生長を見たり、世話をしたりして、この時期しか体験や経験できないことを逃さないようにしていこうと思います。
コメント (「幼稚園に帰って来たよ」 ひよこ れもん組 檜垣美恵子 はコメントを受け付けていません)