2025年5月31日 土曜日
最近のみかん組では、赤ちゃん人形での遊びが人気です。トラブルにならないように、他の部屋の赤ちゃん人形やぬいぐるみも借りながら遊んでいます。ままごと遊びのコーナーでは、自分で思い思いに食材を集めて、お料理したり持ち歩いたり、、それぞれが楽しんでいます。まだ、一緒にままごとをして遊んだりとはいかない年齢ですが、同じ空間で同じような遊びを楽しんでいます。
その中で、それぞれが赤ちゃんを連れて遊ぶ姿がとても可愛いのです。椅子に座らせたり、布団をかぶせてトントンしたり、抱っこして揺れてみたり、なんとなくお世話をしています。マットの上に赤ちゃん人形と一緒に寝転んで、人形のおなかをトントンしてあげたり。中には食材を口に持って行ってあげ、「まんまんまん」と食べさせてあげる姿も!!自分がしてもらっていたことを再現するように、そしてお母さんにでもなっているかのように、しぐさや表情までも優しくなっているような気がします。こんなに幼いのに、自分がしてもらったことを、真似して遊ぶほほえましいと同時に乳幼児期から愛情を持って育てる大切さを実感します。
時には赤ちゃん人形の扱いも雑になり、あんなにヨシヨシしていたのに、移動の時は髪の毛をわしづかみにして引きずったり、足だけ持って振り回したり、、、「あー、赤ちゃんが痛いって!」というと、ちゃんと抱き方を変えたりします。人形ではありますが大切に扱うことを伝える事も必要だなと思う一面もありますし、日々過ごす毎日の中で、色々と学んでいる事や、気持ちを理解することができるようになっている事に驚かされます。
乳幼児の遊びはそう長く続かず、すぐに興味をなくした子ども達は次々遊びを変えていきます。
そして真似っこ遊びも上手です。誰かがブロックをお立ち台にして立つと、ぼくもわたしも!とブロックの上に立ち、流れている音楽に合わせて手足を動かして楽しんでいました。そんなに大きくないブロックですが上手にバランスをとって、立ち上がれると保育教諭をちらっと見て、得意顔!!褒められると嬉しそうにしていました。
トランポリンを出すと、次々と子ども達が集まります。みんなでするのは危ないから、順番にするように声かけると、トランポリンの周りに座って待ちます。10まで数えると、交代する決まりにすると、10まで数を保育教諭が数えるのを聞いていて、真似して「いーち、にー、さーん・・・・」と言葉も真似っこします。動きだけでなく言葉の獲得もしているみかん組の子ども達です。順番にすること、待つこと、友だちがしている姿を見る事等、遊びの中で仲間、友だちと生活していく知恵を学んでいます。保育園は同年齢の幼児同士、年齢の違う幼児との関りなど、色々な事にぶつかったり、我慢したり、知恵を出し合って学んだり、人として大切な事を学ぶ小さな社会でもあることを実感しています。
天気の良い日は、テラスに出てしっかり身体を動かすこともしています。人工芝の上でのよーいどん!も恒例になってきて、保育教諭が待ち構えるところまでトコトコ歩いたり、早歩きをしたり、勢いよく走れる幼児は一生懸命走ったりと、個々の成長によって様々なよーいどん!を楽しんでいます。
ある日、テラスで遊んでいると幼稚園のお兄さん、ぱんだくみのGくんが近くまで来て自分で作ったシャボン液でシャボン玉を作ってくれたのです。そして得意そうに、みかん組の子ども達に、シャボン液の作り方を教えてくれました。「石鹸を削って容器に入れて、お湯を入れて、メッチャぐるぐる混ぜるんよー!!そしたらできるよ!」と、とても詳しく教えてくれたのです。みかん組の子どもには難しく分からないだろうけど、Gくんの誇らしげな顔がとても可愛かったです。そしてすぐに興味を示した子ども達が集まってきて、大人気!シャボン玉が膨らむと、嬉しそうに指さしたり、空に飛んでいく様子を眺めたり、うちわでパタパタしてみたりと、楽しい時間を過ごすことができました。自分たちだけでは経験できないことも、園児が関わって教えてくれたりすることで、ひよこ組の子どもたちの良い経験になること、とても嬉しく思います。今のひよこ組さんも、いずれ数年後には教える立場になっているんだろうな~と想像すると嬉しくてそして楽しみな気持ちになりました。