2025年10月24日 金曜日
22日水曜日の予定だった稲刈り。残念ながら雨が降って延期になりました。子ども達と「金曜日は晴れるかな?稲刈り行けるかな?」とわくわくしながら今日を楽しみにしていました。バスに乗って出発しようとすると恒例の年中さんや年少さん、たんぽぽさんたちがみんなでお見送りをしてくれました。小さい子たちはどこまでわかっているのか「いってらっしゃ~い、よろしくね~!!」と声をかけてくれます。一緒に見送ってくれている先生たちの方が「ほら!年長さんはみんなのおもちになるもち米を収穫しに行ってくれるのよ。お願いしますって言わなくっちゃね!!」と言いながら張り切ってお見送りしてくれていたように感じました。食べるの大好き三葉っ子?たちです。
6月に年長児の手で植えたもち米がどれくらい大きくなっているか行きのバスの中でも楽しそうに話していました。いつも幼稚園で食べているお米を作ってくれている学さんが暑い夏の間ずっと世話をしてくれていたと知り、自分たちもペットボトルや桶で育てたお米がすずめに食べられたりお水がすぐに乾いてしまったりと大変だったことを思い出してお米を育てる苦労を感じる姿がありました。そして「お米は一粒も落とさないくらい大切に、落穂も絶対踏まない!」と決意を固めてバスを降りました。
レインボーファームを通り抜けると学さんの田んぼがあります。レインボーファームの畑にはたくさんの野菜が育っています。「先生これ何かなぁ?」「これ白菜?」みんなが自分の知っている野菜の名前をいくつもあげていました。田んぼに近づくと一面黄金色の稲穂がぺこりとおじぎをしているようにさらさら揺れていて子どもたちは大喜び!「すっげ~!!」「なんかお米がいっぱいになってる~!!」…園内で育てた稲よりも一株の本数も、一本に実るお米の粒の数も格段に多い学さんの田んぼ!澄んだ青空と、さわやかな風とたくさんのお米、とても気持ちの良い場所でした。
みんなが集まったあと、古森先生が「お米ってなんで大切か知ってる?」と聞きました。するとらいおん組のYくんは「お店で高いから?」とつぶやきました。それに続いて「お店で買うと高いし、それに買おうと思ってもお店にお米がないんよ」と言う子がいました。「そうよねぇ、あなたたちはそんな時代の子たちだわねぇ」と古森先生が笑いました。年齢がばれるかもしれませんがそういえばわたしも子どもの時に米不足でタイ米が給食で出たなぁなんて思い出しました。子ども達も大きくなったとき令和のおコメ騒動を覚えているのかしら?お米は一粒から芽が出てそれが育って何千粒にも増える大切な命です。わたしも子どもの時にお米を粗末にすると目がつぶれる!なんて言われたものですが、日本人としてお米を大切にする心が育ってほしいものです。
今年の稲刈りは学さんの稲刈り機を使ってスタートです。子ども達が学さんと一緒に稲刈り機を押すとガタガタガタガタ…と数株進むとガタン!と稲が束になって出てきます。きりん組のYくんはその仕組みがどうなっているのだろうと不思議そうに身体を傾けて覗き込んでいました。稲刈り機が進んでいくにつれて子どもたちは要領をつかんだようで束になった稲をぱっと受け取る子、そのタイミングで次の人に変われるようぞろぞろと稲刈り機の後ろを付いて歩く子どもたちがとてもかわいかったです。稲刈り機がぐるっと一周回るまでに待ち時間があった子たちを見て古森先生が「みんな鎌で刈ってみる?」と声をかけてくれました。なんでも好奇心旺盛な子どもたちは「やってみた~い」と二つ返事でぴょんぴょん飛び跳ねていました。やってみたいと言ったものの初めての鎌を手にするとちょっぴり緊張したような様子でした。足を開いて、左手を逆手にして稲を持って右手でぎこぎこ鎌を動かすよと教えると「か…固い!」一本だと弱い稲も数十本集まるとすごい固さです。昔の人は大変だったんだなぁとしみじみ感じる体験でした。
みんなが稲刈り機も鎌も経験できたので学さんにお礼を伝えて畑の方に戻りました。するとレインボーファームのおじちゃんとおばちゃんが「稲刈りできたかな?お疲れ様!」と笑顔で待ち構えてくれていました。おじちゃんが「じゃあみんな手を洗ってくる?」と、にこっと笑いました。その笑顔に勘の鋭い子どもたちが「ん?手を洗う?手を洗うってことは…?」とニヤニヤわくわくし始めました。すると「おばちゃんがね、いいもの作って待ってくれてるから!」とおじちゃんが一言!「やった~!!」とあっという間に集合できました。おばちゃんが二種類の真っ黄色のお芋を用意してくれていました。「紅はるか」というお芋を一つは素揚げしてお塩をまぶした物、もう一つは素揚げしたお芋に砂糖蜜(お鍋にお砂糖とお水を入れてとろっとするまで煮詰めて作るそうです)をかけた物です。恒例の?先生たちのお味見タイムでやきもきする子ども達。年長児にもなるとぷんぷん怒って私たちに「ずるい!早く食べさせて!そんなに大人ばっかり食べたら子どものがなくなっちゃうでしょ!!!!」と口々に言っていました。その怒る顔もかわいくてついついからかってしまう悪い教師たちです(笑い)一生懸命稲刈りをしてちょうどお腹がすいてきた子ども達。おやつは格別のお味です。一口食べるとぱあっと“おいしい顔”になっていました。Eちゃんはぱくんと口に入れると手を口元にぱっと持っていき隣にいたOちゃんとまん丸の目を見合わせてうんうん!と頷いていました。何も言わない二人でしたが「おいしい!」と聞こえてくるような二人が微笑ましかったです。おやつでも食べたいな~なんて話す子どもたちでしたが調理師さんへのお土産分も全部食べてしまいました。その姿を見てレインボーファームのおじちゃんおばちゃんはとても嬉しそうでした。
おやつを頂いた子どもたちとさつま芋畑の様子を見に行きました。おじちゃんが試しに一つ!とお芋を掘って見せてくれました。大きな紫色のお芋を見て来週月曜日のお芋掘りが更に楽しみになりました。そしてその後通りかかった乗馬センターのお馬さんを少し見せてもらいました。なぜかお馬さんと通じ合い、ぺこぺことおじぎし合う三葉っ子たちに笑いが止まりませんでした。いろんな経験ができた今日の稲刈り。来週月曜日はさつま芋掘り!いっぱい掘るぞ~!!また楽しみです♪