2024年6月19日 水曜日
子ども達は登園すると荷物を片付け、園庭の砂場やままごとなどの影のある涼しい所を見つけて遊んでいます。年長さん達は、砂場いっぱいに溝を掘って水を流して大きな川を作っていました。涼しそうだなとみていると、Oくんが「先生ちょっと来てみてよ」というのでついていってみると、「ここにね大きな穴を掘って、ここまで(Oくんの膝上)の深さにするんよ」と教えてくれました。Oくんに「深い池を作ってるんやね」というと、「違うよ!いっぱい足が入ったら涼しくなるでしょ!」と穴を掘りながら教えてくれました。砂場で使用している水は井戸水なので夏は冷たく冬は温かいのですが、Oくんはもっと涼しくなるにはどうしたらいいのだろうと考えながら遊んでいて、以前友達が作った深い水溜りに入ったらとても涼しかったことを思い出し、深い水の中に足を入れて涼しもうと思いついたようです。そのあとも、砂をかき出しては自分の足を入れ深さがどのくらいになったのかを確かめながら完成させていました。過去の経験を思い出して次の活動に生かしていける、子どもってすごいなと改めて思いました。
今朝の園庭には子ども達の足首の高さくらいに水を入れたプールがありました。朝から水を入れていたので、10時頃になると程よい冷たさの水になっていました。教師とプールの様子を一緒に見に来ていた子ども達で入ってみることにしました。古森先生から順番を守り入ることや、「砂場や泥場で遊んだ足でプールに入ったらどうなるかな?」と聞くととすぐに「水が汚くなる!!」と子ども達は答えていました。いよいよプールに入ることになり、並んで友達が入っていく様子を見ながら待っている子どもも笑顔になり楽しそうでした。そして、順番が来て中に入ると「冷たーい!!」「気持ちがいい~」と嬉しそうな声が出ていました。そんな声が近くでままごとや色水遊びをしていた子ども達にも聞こえ、気になって様子を見に来ていました。ひまわり組のNちゃんがプールに入っている友達を見て羨ましそうにしていたので「Nちゃんも入っていいんだよ」と声をかけると「Sちゃん一緒に行こう!!」とSちゃんも誘って手をつないで行っていました。プールで遊んでいた子ども達はどんどんと増えていったのですが、古森先生との約束を聞いていた子ども達が後に参加してきた友達に、プールの中がいっぱいにならないように声を掛け合ったり、足を洗って順場に並ぶ事を教え合ったりしていました。素直な子ども達はプールの中に入ったばかりでも「かーわって」と言われるとすぐに出てかわっていてかわいいなと思いました。
今幼稚園ではクラスで育てているミニトマト以外にも、駐車場の畑に夏野菜のゴーヤやきゅうりなどを育てています。年中児が野菜の様子を見に行くことを古森先生に伝えに行くと「良かったー。今朝なすさんが寂しいって言ってたの」教えてもらいました。それを聞いた子ども達は「えっ。なすがお話をしたの??」と言った表情で聞いていました。そこで早速畑に行ってみることにしました。なすの畑の前に集まり、教師が「なすさんの声聞こえるかな?」と言うと他の教師が腹話術のようにして子ども達に話しかけるとなすがしゃべったと驚きの表情で聞いていました。なすの他に一緒に植えてあるピーマンに「今まで会いに来ないでごめんね」と声を掛けた後に、美味しく食べることや水やりや草抜きをしてこれからは沢山お話をしようなどの約束をしていました。収穫をしたなすときゅうりを古森先生に調理してもらう事にしました。切ったなすに塩をかけて軽くもみ絞るとシューっと沢山の水分が出てきて、それを見ていた子どもは「わ~」と声を出し食い入るように見ていました。今日収穫したなすとピーマンは2ずつだったので年長と年中とで食べることにしました。塩を少しかけ野菜そのままを味わったのですが、普段野菜を食べることを苦手にしている子どももすぐに口の中にいれ「おいし~い」「しゃきしゃきする」と話していました。ゴーヤやきゅうりもこれから沢山収穫する機会があるので、子ども達と一緒に世話をして季節の野菜を味わい楽しみたいと思います。
2024年6月13日 木曜日
今日も朝からとても暑く、昨日の真夏日に近づく暑さになりました。園庭では子どもたちが水汲み遊びや砂場、日陰の泥場に集まって涼を感じながら遊んでいる姿が見られました。
今朝、バスの運転手さんがバスの駐車場に西洋朝顔がたくさん咲いていることを教えてくれ、今日の色水コーナーにはその西洋朝顔がたくさんありました。つい先日、しぼんだ朝顔を使った遊びを古森先生が教えてくれたので、子どもたちとやってみることにしました。その遊びとは、朝顔のがくの部分が吹き口のようになっていて、そこから息を吹き込むと可愛く「パン!」と弾けるという遊びです。子どもたちに遊び方を伝えると、早速年長さんがしぼんでいる朝顔を手に取って、息が漏れないように花の先を指でつまんで、フーっと息を吹き込みました。すると、小さく「パン!」と可愛い音がなりました。その様子を見ていた年少さんも真似してやってみましたが、息を吹き込む力が弱いようでなかなか朝顔が弾けません。そこで年長のSちゃんが「みてて!」とやってみると、「パン!」と音がなりました。「すごーい!」「どうして音がするん?」と周りの年中さんや年少さんが目をきらきらさせながら見ていると、Sちゃんや他の年長さんたちが「こうするんよ♪」と息を吹くコツを優しく教えてあげていました。
新園舎の靴箱の近くを歩いていると「せんせーい!」と年中組のSくんとHちゃんが声を掛けてきたので行ってみました。すると、誰にもみつからないようにひっそりと靴箱の裏側にチョウチョのさなぎがありました。しかも、ちょうどさなぎからチョウチョが出てきているところだったのです。SくんとHちゃんは、タイミングよくその様子を見れたことが嬉しくて、「みんなに教えてあげんといかん!」と言って周りの先生や友達に知らせていました。その後、SくんとHちゃんは「いつ飛ぶのかな?」と長い間見ていたそうです。私も気になって降園前に見に行ってみましたが、どこかへ飛んでいっていました。そのことを年中さんに知らせに行くと「羽が乾いたけん、飛んでいったんよ!」と言って、Sくんはチョウチョがさなぎから出てくることを「羽化(うか)」ということを知って、みんなに「チョウチョが羽化しよったんよ♪」と嬉しそうに話していました。普段の保育でも身近な自然に触れ、色々なことを学んでいる子どもたちは少しの変化や不思議だと感じることに敏感です。そうした子どもたちの気付きや発見に私たち教師も負けないようにしていきたいと思います。
今日は1回目の内科検診がありました。どの子も病院の先生に自分の名前を言ったりお礼を伝えたりすることができていて、たんぽぽ組の子どもたちも泣く子が少なく驚きました。みんな静かに受診することができていました。
2024年6月10日 月曜日
先週、年少・年中・年長児達が、ポンタ農園や秀野邸にじゃがいも掘りに行きました。今度は、いよいよたんぽぽ組さんの番です。Nくんはやる気満々でじゃがいもを入れるかごを教師と準備し、一人で抱えて待っていました。
古森先生にお願いをして、駐車場にあるじゃがいも畑に一緒に行ってもらうことになりました。始めに、古森先生が1株掘ってみると全部で8個のじゃがいもが出てきました。「大きいおいもは年長さん。中くらいのおいもは年中さん。小さいおいもは年少さん。この小さい小さいおいもはたんぽぽさんだね!!」と子ども達に分かりやすく例えて話してくださいました。
いよいよ、たんぽぽ組さんの番です。昨日の雨で土が柔らかくなっていて、自分達の力で掘ることができる丁度良い硬さでした。みんなで協力して土をかき分けていくと、じゃがいもが見えてきました。「あったー!!」と嬉しそうな子ども達。1つ掘ったら満足する子、2つ、3つとたくさん掘る子など様々でしたが、自分で掘ったじゃがいもは手から離さず、小さい手で大切に持っていた姿に、教師も自然と笑みがこぼれました。
幼稚園に帰ると、各々が手に持っていたじゃがいもをかごに入れてまとめました。カレーライスになるのかな?ポテトチップスになるのかな?それとも、ふかしいもかな?みんなで食べるのを楽しみにしたいと思います。プレ年少児は、これから幼稚園生活を通して”初めて”の体験が増えていきます。その瞬間に私達プレ年少組の教師が関われることはとてもありがたいことです。たくさんの初めての経験を積み重ねて一歩ずつ成長していく子ども達のために、この時期の経験を大切にしていきたいと思います。
2024年5月21日 火曜日
今日は気温が30℃近くになるとても暑い一日でした。昨日古森先生から日中とても暑いので子ども達が涼みながら遊べる環境と、時間を決めて水分補給ができるようにテラスに水筒を準備をしたりしておくことなど熱中症対策をしておくよう指導を受けました。そこで、教師達は時間や気温を気にしながら声掛けをし園庭で遊ぶ様子を見守っていました。
しばらくすると、年長児が集まりプランターにトマトの苗を植えようとしていました。トマトは毎年クラスごとに植え、子どもたちが水やりや草抜きなど自分たちで世話をしながら、成長を観察し収穫しています。年長児は、トマトのほかにちゅうりっぷやじゃがいも等の植物を育てた経験があるので、教師が苗の植え方や育てるのに必要なことを聞くとすぐに答えていました。
すると、年長児の所にちゅうりっぷ組の子ども達がやってきて、手に持ったものをみせ「これちょうだい」と言いました。それは、トマトの名前や写真が載っている表示でした。「いいよー。どうぞ」と年長児から受け取るとOくんは笑顔で受け取り大事に持って遊んでいました。
その後プレ年少児もトマトを植えていきました。子どもたちは、プランターの土や苗に興味津々です。「こんなに暑いとトマトさんのどが渇いちゃうね」と言うと、赤組のSくんが「お水あげるんよ!!」と答えていました。それを聞いたIちゃんは、年少児がさっきまで水遊びをしていた所に行き、じょうろいっぱいに水を入れトマトに水をあげていました。駐車場にはゴーヤやきゅうりなど他の夏野菜もあります。子ども達と一緒に世話をしながら成長していく様子を観察していきたいと思います。
2024年5月9日 木曜日
今日は朝からとてもいい天気で、子どもたちは所持品の始末を済ませると元気よく戸外に出て遊んでいました。
たんぽぽ組の子ども達も仮園舎での生活も1ヶ月が過ぎ、登園すると自分たちでタオルを出したり、シールを貼ったりと少しずつ自分達で持ち物の始末もできるようになってきていて、所持品の始末を急いで済ませると大好きな戸外に駆け出していきます。
戸外では色水、包丁ままごと、三輪車の道路など、子ども達が大好きな遊び環境がたくさんあります。それぞれ好きな所でお兄さん、お姉さんが遊んでいる姿を毎日見ているたんぽぽさんも興味津々で入っていって挑戦しています。色水作りでは、好きな色の花を選ぶと見よう見真似でゴリゴリとすって色が出てくるとカップに入れ「きれーい。」と見せてくれました。たんぽぽ組のRくんは、色水が入ったカップをいくつも並べるとそこに水を少しずつ入れていきました。すると、ちょっとずつ色が違っているのに気付いて、思わずニコっと笑顔になっていました。
三輪車では年長さん年中さん達の中に入ると、たんぽほさんは危ないのではと、教師がたんぽぽさん用に別の所に道路を作っていると、それを真似してMちゃんがスコップを持ってきて、線を引いていました。その姿が教師にそっくりで、よく見ているなと感心してしまいました。
コロナや感染症の心配も少なくなってきて、異年齢児達との関わりが増えてきたことで子ども達は刺激を受け、まねっこ遊びから色々な事ができるようになってきています。
たんぽぽさんが遊んでいると、うさぎ組のHちゃんとMちゃんが「たんぽぽさん、このお花なーんだ?」とたんぽぽの花を見せてくれました。すると「たんぽぽ~」と答えたたんぽぽさん!実は昨日古森先生にたんぽぽの花を教えてもらっていたのでした。そして、遊んでいる時に綿毛になっているたんぽぽを見つけたので「これもたんぽぽなんだよー」と教えると、嬉しそうに「フー」っと息を吹きかけて飛ばしていました。
2024年4月18日 木曜日
今日は時々太陽が顔を出すものの曇り空でとても涼しく、子ども達は元気いっぱい外遊びを楽しんでいました。
入園したばかりの子ども達には危なくないように特別にテントの下におもちゃを出して遊び場を準備していたのですが、砂場や築山などで楽しそうに遊んでいるお兄さん、お姉さんのところへ少しずつ侵入していき、いつの間にか一緒に遊ぶようになっていました。そして、行動範囲も広がっていき色々な遊具にたんぽぽ組の子ども達は興味津々です。
また、一方ではさんさんらんどの斜面の草むらのダンゴムシに気が付いて夢中になっている子もいます。ある日年中の男の子が集まり、ダンゴムシ探して廃材箱に集めていました。その様子を見ていたたんぽぽ組の子ども達も、興味を持ちダンゴムシを探して見つけると「むし!!」と教えに来てくれました。今日も園庭に出ると、Hくんは年中児達がダンゴムシを探していた場所に駆けて行き、後からやってきた友達と「ないね~。ないね~」と言いながら探し、草の中からダンゴムシを見つけると「あった!あった!」と友達と大喜びでしていました。そして、見つけたダンゴムシを手のひらにのせてどこかに行こうとするので、後をついていくとコンクリート壁の側の排水のパイプの中に捕まえたダンゴムシを入れていました。「いっぱい集めたね」というと「虫さんのお家」と嬉しそうに教えてくれました。暖かくなり、少しずつ小さな虫たちが草むらや土の中から顔を出すようになってきています。虫を見かけるようになってきたので、子ども達と小動物や芽吹いてくる草花を見つけて春を感じたいと思います。
今日は今年度最初のたんぽぽ組さんのあそびの部屋のスポーツ教室がありました。子ども達は自分達で並んで座って始まるのを待っていました。初めは少し緊張している様子でしたが、時間がたつにつれて名前を呼ばれると「はーい!」と手をあげ元気に返事をしていました。サーキットでコーンを自分や友達が倒すと、教師達が声を掛けなくてもすぐに自分たちで戻していました。初めて参加する子ども達もすぐになれてきて、ボール集めや片づけも友達と楽しんでしていました。
2024年3月19日 火曜日
昨日で3学期が終わり、今日は自由登園の日でした。「先生!おはよう!」と私服姿で登園してきた卒園児達。なかには「今日で幼稚園最後やけん、制服で着たよ♪」と制服を着てくる子もいました。21日から春休みになりますが、3月いっぱいまで幼稚園の預かり保育に来る卒園児もいれば、今日の自由登園日が三葉幼稚園に来る最後の日になる子もいます。卒園児が幼稚園の制服を着るのも最後なんだなと少し寂しい気持ちになりましたが、三葉幼稚園のことが大好きなんだなということが伝わってきて嬉しくもなりました。
春休みから幼稚園本園の内装工事が始まるため、今日から全園児が屋外遊ぎ場の仮園舎へ登園してきました。戸外では異年齢児が入り交じって、サッカーや長縄跳びをしたり、さんさんらんどの遊具で遊んだりしてにぎわっていました。今年度は仮園舎と本園に分かれて生活することで、改築工事前のような異年齢児やクラス間のかかわりができにくい状況でしたが、今日は年齢に関係なく誘い合って、元気いっぱい身体を動かして遊ぶ姿が見られました。
長縄跳びをしているグループでは、卒園児のRちゃんが上手く跳べない年少さんに「このリズムで跳ぶんよ!跳べるようにジャンプに合わせて回すね!」と言って縄を回していました。すると、その様子を見ていたTくんも「僕がお手本を見せてあげるよ!」と言って跳んで、卒園児同士が協力して年少さんに跳び方を教えてあげていました。お泊り保育や運動会、生活発表会など友達と協力して様々な行事や遊びを経験してきた卒園児だからこそ、こうした助け合いが自然とできるんだなと感心させられました。そして、見事5回跳ぶことができたSくんと「すごかったよ!」と言ってタッチし合っている子ども達の姿を見て、心が温かくなりました。
外でたくさん遊んだ後は、たんぽぽ組は進級に向けて保育室の片付けや掃除、自分の持ち物の整理等をしました。たんぽぽ組さんも新しく入園してくる小さな友達のために、自分のロッカーや靴箱の名前シールをはがして「シールがはずれたよ!」「きれいになったよ!」と満足そうでした。又、うさぎ組、ひつじ組さんも仮園舎から本園の年長組の保育室へお道具箱を運んで、来年度に向けての期待をもって活動することができました。
春休みから本園は内装の工事が始まります。又、改築工事中の新園舎の足場は外され、新園舎の外部の様子が見えてき始めました。春休み中も工事はどんどん進んでいきます。新年度に子ども達が登園する頃には、新園舎の外観がどんな風に変わっているか楽しみです。
コメント (「夏野菜を収穫したよ」 たんぽぽ組青組 澤近宏一 はコメントを受け付けていません)