2020年9月6日 日曜日
9月に入り、時々子ども達の声に誘われたかのように、1匹2匹ととんぼが頭の上を飛び交う姿がみられるようになりました。
そこで、一足早く秋を感じようと室内飾りにみんなでとんぼ作りをすることにしました。
できあがったとんぼを吊るすと、子ども達から「わぁ~」と感性があがり、みんなが集まってきました。
風が吹くとゆらゆらと飛んでいるように見えるとんぼを、もう少し飛ばしてみようとうちわを使って風を送ってみると、子ども達は両手を広げたり、指さしをしたりして「とんぼ」「おんぼ」「ああ」と様々な表現をして喜んでいました。
I君は、保育教諭が持っていたうちわをもらうと、上をむいて「おんぼタパタパ」「おんぼタパタパ」と言って扇ぎ、その姿をなんとも可愛く思いました。
又、触ってみたい様子のA君を抱っこしてとんぼに近づけると、T君、Hちゃん、Rちゃん達が私も僕もと興味津々でした。
もうすぐ、いつものように子ども達が遊んでいると、誘われるようにとんぼの群れがやってきます。そんな日がとても楽しみです。
もも組の子ども達は、入園当初より広告紙や新聞紙で遊ぶのが大好きです。
ビリビリ破くだけで満足していた子が、保育教諭の助けをかり、紙ふぶきにしたり、広告紙のプールで、手足をバタバタさせたりし始めました。
そして遊びは少しずつ発展していきました。
Eちゃんは小さく丸めてボール作りが出来るようになりました。
Aちゃんは小さくちぎって廃材のカップの中に入れてごはん作りが出来るようになり、Mちゃんは三角に折ることが出来、Rちゃんは食材玩具を包んでお弁当が作れるようになりました。
今日は少し大きめの新聞紙半面分を渡すと、Rちゃんが広げてその上に座ってお家にしていました。
ただ広げて座っているだけでも1歳児には立派なお家でとても満足顔でした。
「トントンこんにちは」と声かけをすると、「ハイ」と言って笑顔で迎えてくれました。
MちゃんIちゃんも同じように座って、お客さんが来るのを待っていました。
「トントンこんにちは」保育教諭の真似っこをしてお客さんになっている子もいます。
1枚の紙から広がったごっこ遊びに嬉しくなりました。
これからも、1~2歳児なりにほんの小さな物や出来事をきっかけに多面的に広がっていく日々の遊びを、楽しみに見守っていきたいと思います。
2020年8月28日 金曜日
8月もあっという間に過ぎ、もうすぐ9月になります。まだまだ暑い日が続いていますが日頃から外遊びをしている三葉っ子はとても元気です。友達と機嫌よく遊んでいると思っていると、物の取り合いでトラブルになるなど幼児らしく自分を出して遊ぶ姿が見られます。今日はこんな可愛い場面が見られました。A君が絵本を見ていると、B君がやって来て絵本に描いてあったリンゴを「ぱくっ」と食べました。するとA君は次のページを開き、パンケーキを「どーぞ。」とB君に差し出しました。B君がまたまた「ぱくっ」っと食べると、A君が「おいしい?」と聞くと「うん!おいしい!」と答え、そのやり取りをみていて温かい気持ちになりました。いつの間にかその周りに他の子達それぞれが絵本を持って来て友達に見せていたり、保育教諭のマネをして膝の上に絵本置いて手遊びをしたりと、よく見ているなと感じます。
新しい遊びを出すとすぐに飛びついてきて遊び始めますが、飽きるのも早いのがこの年齢の子ども達です。そんな時、保育教諭の出番です。頃合いを見計らって廃材を出すと、それぞれが好きな廃材を取り、並べたり重ねたりして遊び始めます。保育教諭と一緒に考えながら積み上げ、高くなるとすごく嬉しそうにしていました。そうしている内に高く積み上げた積み木が倒れてしまい「あーあ。」と言いながらもそれが楽しくて何回も何回も積み重ねて楽しんでいました。また、一方では保育教諭がいろんな形に切ったカラーシールを廃材に貼り始めました。そこに集まって来た子ども達は「これは三角!」「これは四角!」と言いながら、器用に台紙からはがしていきました。時には「ハート切って!」とリクエストする子どももいて、遊びながら形に触れ、覚えていくという事もすごく大切だなと感じました。台紙からはがす事が出来ない子は保育教諭と一緒に何回かはがしているとコツを掴み、自分ではがす事が出来るようになってきました。中には「やって~」と出来る友達にはがしてもらうなど、子どもなりに小さな頭を使いながら遊んでいるんだと思いました。これからもいろいろな事に触れ、経験させていきたいと思います。たくさん貼ってカラフルになった廃材は「ママとパパに見せる!」と言って嬉しそうに自分のかばんの中にそれぞれが入れていました。帰ってから自慢気に家族みんなに見せている姿を想像すると、楽しい気分になります。
大好きな給食の時間には手伝わなくても、自分たちで準備が出来るようになり、毎日成長を感じています。食べる時もエジソン箸やスプーン・フォークを使って食べられるようになりました。苦手な野菜も少しずつ食べられるようになり、ほとんどの子が毎日完食しています。そんな可愛い子どもたちと残りの夏を暑さに負けず、たくさん遊びたいと思います。
2020年8月16日 日曜日
連日暑い日が続き、体温よりも気温が高い日もあり、熱中症が心配される今日この頃です。
そんな中、ひよこ組の子ども達は水分補給に気を付けながら、室内では換気、室温調整、蜜にならないクラス編成で、また戸外では水遊び、園で一番涼しい砂場遊びなどを楽しんでいます。
先日も砂場でAくんが砂遊びを楽しんでいたので、ボウルとスプーンを渡すと砂遊びをせず、2つをコツンと当てました。すると「カーン」と良い音が鳴る事に気付き、「カンカンカン」と楽器のように音を楽しんでいました。そしてその音に合わせるように「あーあーあー」と大きな声を出し、気持ち良さそうに体を揺らし始めました。Aくんだけの可愛い独奏会です。
また、Bちゃんは滑り台を椅子にしてちょこんと座り、その場に落ちていた松葉を拾って集めて、満足そうにしていました。スマイルハウスに入ったCくんやDちゃんは外に向かって「らっしゃいませーー!」と、お店屋さんごっこが始まり、自慢の手料理を振舞っています。その楽しい声に誘われて「何だ?何だ?」と集まってくる子ども達。一緒に遊ぶということはまだ難しいですが、その場に一緒にいるだけで、雰囲気を感じているようです。子ども達は、楽しさを共有しているのだなと思いました。
ある日の保育室では、保育教諭がチラシで三角コーンを作っていると、楽しそうだと察知した子ども達が集まってきました。カラーボールも出して「アイスクリーム作ってみよう!」と声をかけると、「キャーー!!」と嬉しそうな歓声を上げながらボールを拾ってコーンの中に入れる子ども達。
「せんせー!」「みてー!」「できた!」と、出来た事を得意そうに教えてくれました。同じ色のボールを指差しして「いっしょねー」と言ったり、ペロッと舌で舐める真似をしたり、友達とアイスを見せ合ってお互いニッコリ笑いあったりと、そんな姿が微笑ましく、とても可愛いのです。
作ったアイスを持ったままダンボールで自分を囲み、お決まりのセリフ「らしゃいませーーー!」を連呼するEくんはアイス作りから、アイスクリーム屋に発展しました。それを見て、自分もダンボールの囲いの中に座ってみるFちゃん。真似っこからどんどん遊びが広がっていました。
1つの遊びから子ども同士で刺激し合い、真似してやってみて、出来た、嬉しい、このような感情が日々の遊びの中で生まれ、身体だけではなく心の成長に繋がるのだなと思いました。小さな成長の積み重ねをこれからも見守り見届けていきたいと思いました。
2020年6月28日 日曜日
梅雨入りをし、蒸し暑い日が続いていますが、ひよこ組の子ども達は水分補給や衛生管理をしっかりする中で、元気に過ごしています。
そんな子ども達が関心を示しているのが、小さな生物です。
トマトのプランターにいたダンゴムシや、園庭でみつけた アリやカタツムリに、そっと手を伸ばしたり、動きを見つめたりしています。
W君、F君は絵本や図鑑から虫を見つけると笑顔で保育教諭に見せてくれます。
小さなもも組さんにも生き物に関心をもつ三葉っ子魂が芽生えています。
最近は、特にカタツムリに興味を持っています。
でんでん虫、虫の歌を歌うと、両手を合わせて可愛いカタツムリを作ります。
両手で作るチョキとグーの組み合わせが両方共グーの子、グーの上に指を1本だけ乗せている子、グーを横に並べている子、表現の仕方は様々だけど、それがまたとっても可愛いのです。
組み合わせた手を動かして、かたつむりのお散歩を楽しんだり、友達に見せたたりしています。
そこで、カタツムリを作ってみることにしました。
以前シール貼りをして遊んだトイレットペーパーの芯(その時は、転がしたり、並べたり、のぞいたり)を使って、その上に丸く切った廃材氏を乗せて、目玉を付けました。
出来上がると、とっても喜んだW君は、窓辺に持っていき這わせていました。
バスの運転手さんが来ると、「たたつり」と言って教えていました。
J君は、ソファーに座らせて自分の手で表現しているかたつむりと遊ばせていました。
M君は、大切そうに持ち歩き、みんなに見せていました。
次に保育教諭が天井から吊るすと、風が吹くたびに揺れて、本当に動いているように見え、子ども達はキラキラした目で見ていました。
次の日、F君が泣いていたK君を見て「たたし」「たたし」と言いながら揺れているかたつむりを指差すと、K君は泣き止め手を伸ばしていました。
K君をあやすF君の優しさに助けられ、とっても心温まるひと場面でした。
また天気や水温と相談しながら水くみや砂場遊びも楽しんでいます。
砂場は涼しい風が吹き、開放的でお気に入りの場所です。今日もご飯を作ってはスマイルハウスに運ぶHちゃんRちゃんの姿が見られました。
遊びが日増しに発展している事を嬉しく思います。
1日1日を大切に子ども達と楽しんでいきたいと思います。
2020年6月21日 日曜日
6月もあっという間に半分が過ぎ、梅雨時にも関わらず毎日暑い日が続いています。そんな中、こども達は元気に体を動かして遊んでいます。たくさん動く分、汗もかくのでこまめに水分を取らせるように配慮しています。
幼稚園の園庭には保育園児用のみんなが大好きな犬のすべり台があります。園庭の園児たちが保育室に入って誰もいなくなると、保育園児達の遊び場になります。こども達に「外行く人~?」と声をかけると「は~い!」と元気に返事をし、すぐに保育室を片付け、帽子を自分のロッカーに取りに行って、一生懸命自分で被ろうとしている姿はすごくたくましく感じます。靴を履くと一目散に犬のすべり台に行くと、大喜びで階段を上り始めます。そして、滑る前に顔を出してみんなに上から「お~い!!」と手を振り、振り返してもらうと満足そうに滑ります。少し怖そうな場面も見られますが、笑顔で楽しそうに何回も何回も滑っている子ども達を見ていると、私達まで楽しくなります。すべり台の下にある隠れ家を覗いてみると、何人かが小さな体を更に小さくして入っていました。何やらおしゃべりもしていましたが、大人には聞き取れなくても子ども達の中では通じるようで、何か話しては大笑いしたり、砂を集めておにぎりを作ったり、充実している雰囲気が伺えました。
そんな中で砂をじっと見ていたK君が「先生!見て!」と大興奮で保育教諭を呼びに来ました。そして、「ありおった!」と嬉しそうに教えてくれました。見つけたありはエサを巣まで運んでいる途中でした。たくさんの子ども達が集まって来ると、K君は「ここよ!」と指をさしてみんなに教えてあげ、一生懸命運んでいるありに大きな声で「がんばれ~」と応援していました。その声につられて他の子ども達も応援を始めました。ありの動きを興味深さで見ている子ども達の目はとてもキラキラしていました。その周りでもそれぞれが何かを探して見つけると嬉しそうに教えてくれます。いろんな物や出来事に興味を持っているこの時期を大切にしてあげたいなと改めて感じました。これからもたくさんの自然と触れ合いながら刺激を受け、成長していく子ども達を見られるのがとても楽しみです。これから夏本番でまだまだ暑くなっていきますが、元気な子ども達と毎日楽しく過ごしたいと思います。
2020年5月31日 日曜日
テラスで遊んでいると、幼稚園のお兄さんお姉さんが登園してきて テラス前の机で何かしているのを見つけたひよこ組さん。「何してるの??」と気になり机の所に集まります。
幼稚園児達は登園すると名簿から自分の名前を探して出席ハンコを押しています。きちんと距離を置いて一列に並び順番を待っているお兄さんお姉さんをひよこ組さんはしっかり見ていました。見られている園児達は、照れくさそうだけど、ちょっと誇らしげに、自分の名前の所にハンコを押してお部屋に向かっていました。今のひよこ組さんも1.2年後は、あんな風に成長しているんだろうなぁと想像してしまいました。
お部屋に戻ったもも組さん。廃材にシール貼りをしました。箱の中から好きな廃材を選びシールをペタペタ貼ります。
みんな真剣な顔で集中して、両手指を上手に使ってシールを台紙から剥がして貼っていました。
箱に貼ったり、カップに貼ったり、時には床や自分の服や手足に貼ったりと、それぞれが思い思いにシール遊びを楽しんでいました。
シールを貼った牛乳パックを保育教諭が少しアレンジしてバックを作りました。すると「僕も!!私も!!」とバックを作ってもらい、なかでもJくんとRちゃんはとても嬉しそうで手にさげてニコニコで歩いていました。積み木を入れたり、食材を入れたりして持ち歩き、お買い物をしていました。
Fくんは作ったバックを事務所へ見せに行きました。すると、すぐに事務員さんが出て来てくれて「見て見て!」と、得意気に見せるFくんの相手をして、作ったバックを褒めてくれました。嬉しそうなFくんの表情が印象的でした。
日常の遊びの中で、チャレンジすることや、出来た事を認めてもらい満足することで、幼児の社会性や人間関係、そして心の育ちに繋がることを再確認することが出来ました。個々の成長ペースを見守っていける環境を大切にしていきたいと思いました。
2020年4月12日 日曜日
園庭の桜が見事に咲き、見惚れるばかりの美しさです。
4月1日より新チームひよこ組が始まりました。
親から離れ不安で泣いている新入園児達が、喜んで遊べるように、古森先生の指導の元、ひよこ専用園庭を作りました。
テラスから園庭に向けてブルーシートを敷き、テントを立て、仕切りの足元にはチューリップのプランターを置きました。テラスから子供目線で見える桜やチューリップはとてもきれいです。
そこに子ども達の大好きなボールを出しました。
お部屋で泣いていた子も、抱っこされている子も出てきて、ボールを持ち始めました。
タライを出してボールプールにすると、もも組の2人が喜んで入ってきました。
そこにれもん組のWちゃんが来て、「はい、どうぞ」とボールを渡して「座って」と教えていました。
Wちゃんもついこの間まで同じもも組にいた子なのです。
お部屋が変わり、黄色い名札を付けた事で、お姉さんになれたのでしょう。
ボール入れやボール投げが始まり、色当てごっこも始まりました。
反対側のスペースにも、保育教諭の手作りのダンボールお家が出てきました。
「こっちが玄関よ」と言って、入ってみせると、次々と入って行き、あっと言う間に満室状態です。
窓から顔を出して、「いらっしゃいませ」と言っている2歳児達。
「ばぁ〜」と言って嬉しそうな1歳児達。
それぞれがコミュニケーションをとっていました。
桜の木の下を保育教諭の押すカートに乗ってお散歩している子もいます。しっかりつかまって、バイバイと言いながら、あっちこっちに興味を向け、いつの間にか泣くことを忘れていました。
いっぱい遊んだ後、手洗いと消毒をして、今日は桜の見えるテラスで朝のおやつを頂きました。
給食の時、食べさせてもらっている子も、おやつのおせんべいは自分の手でしっかり持って食べていました。
食べ終わった子は、まだ食べている子のおせんべいが気になっています。
子供達のひとつひとつの行動は可愛く、面白いです。
こんな可愛い子ども達が安心して楽しい園生活がおくれるよう、環境作りに力を入れ、保育教諭間で連携をとり、見守っていきたいと思います。
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