幼稚園の日記(ブログ)

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2008年6月7日 土曜日

 今日は、今年度はじめてのフリースクールでした。今回は今まで子ども達が楽しんできた色の不思議、色が広がる不思議を体験しました。フリースクール恒例の教師たちの劇では、パンダのぱんちゃんが持っていた紫色のバックに、うさぎのうーちゃんが耳につけていたピンクのリボン、そしてリスのりーちゃんが首に巻いていたオレンジのマフラーをお互いが欲しくなってしまいました。そこへドキドキさんとチロリが赤・青・黄・白の4色の絵の具で試行錯誤の末3人の欲しい色を作ってくれました。色を作っていく途中ドキドキさんの質問に年長組の子ども達は、ピンクは「赤と白」、オレンジは「赤と黄色」と次々に答えていました。ぱんちゃん、うーちゃん、りーちゃんの欲しい色ができる度にドキドキさんがその色を紙に浸して確かめていきました。そして、ピンク、オレンジ、紫の色ができると子ども達の中から「水色作って」「くまぐみの茶色も作って」と声があがりドキドキさんは、頭を悩ませながらも全クラスのカラー帽子の色を作ることができました。たった4つの色からこんなにも沢山の色が作れることに大喝采でした。

 浸し染めのコーナーでは、赤・青・黄の色を使って色のにじみ具合によってできる色合いを試したり、野菜スタンプのコーナーではいろいろな野菜を使って形にしてみたり、にじみ絵やマーブリングのコーナーでも、色の混ざり具合を楽しむ姿が見られました。たたき染めと絞り染めのコーナーでは、お花やさんからたくさんの花を頂いて、まるで本物の花屋さんのように色とりどりの花が並んでいました。100本もあったバラの花もあえてトゲがついたまま出しました。それはバラのトゲも自然であり、ありのままを体験してほしいと思ったからです。

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 子ども生け花コーナーでは、バラのトゲに注意しながら切っている子、先にトゲを切ってから花を生ける子、お母さんとトゲに興味をもって観察する子など様々な姿が見られました。和気あいあいでこんなに楽しい催しができるのも地域の方々の協力があってこそと感謝の気持ちでいっぱいです。また、たたき染めでは、保護者も子ども達に教わりながら花びらを1枚1枚手にとり、障子紙や布に魚の形に並べたりちょうちょの形に並べたりして楽しまれていました。開いてみるたびに現われる色鮮やかな模様に「わーきれい」「すごい」と拍手と歓声があがっていました。

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 「今日きて良かった」と子ども達は作った生け花や染め物をかかえて「お父さんにあげる」「プレゼントにする」「お母さんにあげる」などと嬉しそうでした。参加して下さった保護者の皆さんも子ども達に負けずに作っていらっしゃる姿が見られ、今年もフリースクールは親子で楽しめる課外保育になりそうです。今年度はじめてのフリースクールはお父様の参加も多く、片付けも最後まで一緒にして下さっていました。ありがとうございました。また次のフリースクールも楽しみにしていて下さい。

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2008年1月19日 土曜日

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新しい年になって初めてのフリースクールは、寒いこの時期に合わせて「体を動かして遊ぼう」をテーマに行いました。参加人数はいつもに比べて少なかったのですが、今回はお父さん方の参加が多く積極的に子ども達と一緒にあるいは競って体を動かして下さっていました。温かいそれでいて子どもを励ましながら、一つ一つをクリアさせようとある時は厳しく指導される姿も見られ感動しました。恒例になった教師達の劇は、寒がりのヒロくんとお姉さんのユキちゃんが、こたつの中でゲームばかりしています。お母さんに叱られてもリカちゃん、ユカちゃん達が誘いに来てもヒロくんはなかなか動かず、やっと動いたと思ったら沢山服を着てマフラーにニット帽モコモコの姿でそれでも寒そうに出て来る始末です。みんなが公園に行く途中、三輪車の集団がやって来てリカちゃん達はうまくよけることが出来たのにヒロくんだけはぶつかってしまいました。縄跳びをしてもうまくいかず、その上「沢山服を着てるからできないんだよ。」と服を脱がされてしまいました。しぶしぶ今度はかけっこを始めたのですが、リカちゃんとヒロくんは転んでしまいました。リカちゃんは手をついてケガをしなくてすんだのですが、ヒロくんはポケットに手を入れて背中を丸めて走っていたのでおでこに大きなたんこぶを作って大泣きしてしまいました。  さあ、どうしてヒロくんは三輪車にぶつかったり、転んで大きなたんこぶをおでこに作ってしまったりしたのでしょうか?ふだんから体を動かしてないヒロくんは、転びそうになっても手をついたり、車が来てもとっさに避けることができなくなっていたのです。このことから、いつも体を動かして遊ぶことが大切なんだと分かった子ども達、さあ今日はいっぱい体を動かすぞ!とはりきって準備体操した後にマラソンをして体をあたためました。各コーナーで記録できるようスタンプラリーサーキットのカードをお父さん、お母さん、お兄ちゃん、お姉ちゃんみんなもらって、なわとび、つりかん、長縄跳び、のぼり棒、ボール投げ、竹馬、田んぼ鬼、トランポリン、マット、平均台、跳び箱、と次々とまわっていきました。今回は学年ごとに項目を決めて、各コーナーでクリアできると、110点までの点数がもらえるようにしたことから何回も何回も挑戦したり、ここまで出来たら8点など頑張り得点ももらえるので目標をもって挑戦する姿が沢山見られました。また、お父さん、お母さんもカードをもらったことから始めは「ちょっと」と尻込みしていた人も「やってみよう」と参加したり、一生懸命に子どもの応援をしてあげたり、やり方を教えてあげたりと家庭間でのあたたかいやりとりも見ることができました。最後に教師やお父さん、お母さん、小学生達の縄跳び競争をしました。一番長く跳んだAちゃんのお父さんや、小学生のTくん、後ろ二重跳びをしてくれたMくん達に大拍手でした。それから、体を動かすのにはまだ大事なことがあるよ、と古森先生は食べ物の話をして下さいました。「夏には体を冷やすきゅうりやトマトを食べるけれど、冬は寒さに負けないで育っている土の中で出来るごぼうやだいこんやお芋など根菜類を食べると体があたたまるんだよ。劇の中のヒロくんはこたつの中でジュースやお菓子を食べてゴロゴロしていたんでしょう?」と言われ、ヒロくん役の中田先生は頭をかかえていました。お天気もぽかぽか陽気で体を動かして気持ちいいと感じることができたみんなの顔は、にこにこ笑顔がいっぱいでした。これからも、こんな時間をとりたいと思いました。  

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2007年11月17日 土曜日

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今日のフリースクールは「さつま芋」をテーマに焼き芋作りや、ひがしやま(干し芋)作りを親子で体験しながらその不思議について考えていきました。                           

さつま芋掘りを体験した後、子どもたちは家庭でお芋の天ぷらやスイートポテトなどのお料理を作ってもらって食べたようですが、焼き芋は幼稚園でも今年初めてなのでとても楽しみにしていたようです。新聞紙とアルミホイルを持って来るように伝えていたので、焼き芋にどう使うのか、どうして必要なのかを年少担当の教師達がフリースクールでおなじみの劇で説明していきました。そして洗ったお芋を塩水につけてバイキンをやっつけることや、新聞紙やホイルを巻く事で直接火に当たらないで中はアツアツ・ホクホクの焼き芋が出来る事を学びました。そして、早速、年少さんはお芋洗い、焼き芋作りへ、年長、年中さんは「ひがしやま」作りに分かれて活動に参加しました。

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「ひがしやま」を知っていますか?

今日はこの芋作りも取り入れました。「ひがしやま」というのはふかした芋を細長く切り、長い時間ゆっくりとお陽様に当てて作る干し芋の事です。陽に当てる事で水分が蒸発し、甘みが増すのだそうです。もしかしたら朝日のあたる東の方を向けて干す事で「ひがしやま」と呼ばれているのでは?などとも考えました。私達教師も幼稚園で子供達と植物を育てていくうちに、朝日の大切さに気づきました。そういえば、洗たく物も朝日に干すし、布団も午前中干します。人間の体内時計も朝日を浴びると直るといいます。人間にとって食べ物はかかせないものですが、生きていくためにとても大切なエネルギーをお陽様からもらっているのですね。

「ひがしやまは初めて!」という保護者の方も多く、とても興味を持って熱心に古森先生の話を聞いていました。やわらかいお芋を切る事は少々難しかったのですが、年長さんは日頃の経験を活かして、慎重に一人で上手に切っていました。また、年中さん、年少さんは普段の包丁ままごとで野菜を切るのとは違った感触を味わいながら保護者の方や先生達と一緒に切る姿が見られました。切ったお芋をひとつひとつザルの上に並べ、「いつ食べれるの?おいしくできるかなぁ。毎日、見とこー!」とでき上がりを楽しみにしていました。また「家でも作ってみよう!」と保護者の方も張り切っておられました。さて、今年の「ひがしやま」のでき上がりはどうでしょうか?1ヵ月くらい先でしょうか?!とても楽しみですね。

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さて、みんなで準備した焼き芋の方はおいしくでき上がったでしょうか。

実は焼きすぎて少々炭になってしまった芋もありましたが・・・。お父さんのお手伝いを頂いて、ほくほくのあったかい焼き芋ができ上がりました。

園庭に大きなビニールシートを敷き、ピクニック気分でみんなであつあつの焼き芋を食べました。焼き芋は時間をかけてじっくりと焼くことで芋の甘みが増し、それが外へ出ないようにして食べられるのでとてもおいしいです。でも本当に焼き芋がおいしい理由はやっぱりあの焼けた時の香ばしい匂いと湯気の立っている温かさ、そして割ったときの鮮やかな色など人の五感を刺激するからではないでしょうか。焼き芋は五感で味わっている事を子ども達に伝えたかったのですが、やはり私達だけではうまく説明が出来ず、わかりやすく古森先生に説明していただきました。子ども達はよく話を聞いて色々な事を知ろうと意欲満々な姿が見られました。

最後に「手作り芋羊羹」のはずだった「芋羊羹風ゼリー」を食べ、胸いっぱい、お腹いっぱいの楽しいフリースクールとなりました。保護者の方々にたくさんお手伝いして頂きましてありがとうございました。

※ちょっと美容にいい話

美容にいいといわれているビタミンC、ビタミンEを多く含むさつま芋。(ビタミンEは玄米の2倍ともいわれています。)ビタミンがいちばん多く残る芋の料理方法は、短時間で加熱料理できる天ぷらだそうです。しかし、いくら良いとはいえ食べすぎには注意して下さいね。

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