2024年6月15日 土曜日
みつばっこハウスから本園に帰って来て約1ヵ月が経ちました。もも組の子ども達はすっかり慣れて毎日元気に遊んでいます。少しずつ「あつまれ〜」と声をかけると1人、2人…と日に日に集まる人数が増えてきました。そんな子ども達はテラス前に用意している遊び場へ行く時、もも組前の扉を開けて「いきますよ〜」と声を掛けると、歩ける子はヨチヨチ自分のペースで歩いて、入園したばかりのほとんどの子がハイハイで一生懸命テラスまで来るようになりました。その中には、Uターンしてしまう子、自分の気の向く方向に行こうとする子達もいて、その子達は「違うよ〜」と保育教諭が追いかけて来てくれる事までもが子ども達にとっては遊びになっている様で、キャッキャッと満面の笑みで逃げて行きます。最初は何の事か分からず誰も動いてくれなかったこの移動も、この1ヵ月で自分達で行く事が出来る様になりました。小さな体で、他の友達がやっている事を見ながら、昨日出来なかった事が次の日には出来る様になっていたりと、たくさんの事を吸収して成長しています。テラスへ行くまでに部屋で被せた帽子も気が付くと数人しか被っていない事もありますが、基本的にはテントの日陰で遊びながらも少しずつ太陽の光にも慣れさせたいと思っています。そこでは幼児が巧技台の坂をハイハイで登っていると、年中さんが「がんばれ〜」と応援してくれました。それに気が付くと、何だか嬉しそうにしていたので登るかな?と見守っていたのですが、降りて行き、その応援してくれていた年中さんの所へ行って満面の笑みを見せていました。もも組では、まだいろんな所でつかまり立ちをして、そのまま伝い歩きをしている子がたくさんいます。危険のない様に見守りながら、いろんな事に挑戦出来る様にしたいと思います。
バイバイが上手な子ども達に、田植えに行く年長さんが見える様にソファーを窓側に置いておくと、立ち上がり「あ〜‼︎」と言いながら手を振っていました。バスが目の前を通ると、大喜びで全力で手を振ってお見送りをしている子ども達はとっても可愛かったです。
そして、毎年もも組で恒例となっている古森先生お手伝いを今年もやっています。日誌を古森先生から受け取って保育教諭の所まで持って来るのですが、1ヵ月前はほとんどの子が「??」という感じだったのですが、少しずつ分かってきて、今は古森先生がもも組の部屋の前へ来てくれると、急いで古森先生の所まで行きます。最近では、古森先生が何も持っていなくても寄って行き、タッチを求めます。1人タッチをしてもらっていると、次々に子ども達が集まって来て手を伸ばし、タッチをしてもらうと、すごく嬉しそうで見ていると自然と楽しくなります。分からなかった事が分かるようになり、出来なかった事が少しずつ出来るようになる子ども達を見ていると、繰り返し伝える事の大切さを感じました。もも組の子ども達は、ほとんどの事が初めての経験となるので、少しずつ子ども達のペースで出来るように繰り返し楽しみながら支援していこうと思います。
気温が高くなり、暑い日が続いています。水分補給をこまめに行い、子ども達の体調管理をしっかりしながら、楽しく過ごさせていきたいと思います。
2024年6月14日 金曜日
新園舎が完成するまでの1年と2か月、団地の横の本園舎と屋外ゆうぎ場の仮園舎とに分かれて生活をしていました。仮園舎での生活は、保育園・プレ年少・年少・年中2クラスということもあり、泥団子を作るにも雨上がりの園庭の水たまりでとった泥を団子にして、ちびっこハウスの前の雨に濡れていない砂をかけて、丸めていました。新園舎に戻ってくると泥場があり、そこに水を入れて、団子を作り、泥場の横の砂でさら砂を作って、かけて丸めまていました。工事の前も本園舎で過ごしていた年長さんは、どこでさら砂を作ればいいか分かっていました。
また砂場も屋外ゆうぎ場の砂場は、手作りの小さな砂場で、数人入ったら満員状態で、山や川は造れず、仕方がなくままごと遊びをしているという状態でした。本園舎に戻ってきて、砂場で遊ぶのに、工事前の砂場で遊んだことのない年少さんは、小さな穴を掘って、そこに水を入れたり、カップケーキを作ったり、ままごとをしたりと細かい遊びで、どことなくダイナミックな山や川を造る様子は見られませんでした。そんな中今朝、砂場で年長さんが川を造っていました。その後年中・年少さん達に引き継がれて、大きなホースを使って、水を流したり、川が浅くなっているところがあると深くしたりと、砂場全体に川ができて、どの子も裸足になって、服が泥んこになっても、何も気にせず、川に入って、水や砂の心地よさを味わっていました。
やっぱり年長さんです!新園舎ができる1年少し前、本園舎にいて、その頃の年長さん達が遊んでいるのを見て、見よう見真似をしてやっていって、いつしかやり方を覚えていたのでしよう。
新園舎ができた今、全学年が本園舎で過ごすようになり、覚えていた年長さんが砂場や泥場で遊ぶことで、経験のない年中・年少達が見よう見真似で、今学んでいます。
以前のように砂場でのダイナミックな川や泥場でのさら砂作りなど、楽しむ様子が見られ、とても嬉しくなりました。三葉ならではの姿だと思います。そしてこうやって次の年代に三葉っ子の遊びが受け継がれていくのだと思いました。
そして年長さんが新園舎に入る時、盆踊りを踊っていました。それを見ていた年中・年少さんも混じって踊ろうとしていました。年長さんの中に入ると、小さい子ども達はついていけないので、年中・年少で踊ることにしましたが、盆踊りを踊っている年長さんを見て、真似をして踊って、覚えようとしています。また全員でにぎやかに盆踊りができるのか楽しみです。
2024年6月13日 木曜日
今日も朝からとても暑く、昨日の真夏日に近づく暑さになりました。園庭では子どもたちが水汲み遊びや砂場、日陰の泥場に集まって涼を感じながら遊んでいる姿が見られました。
今朝、バスの運転手さんがバスの駐車場に西洋朝顔がたくさん咲いていることを教えてくれ、今日の色水コーナーにはその西洋朝顔がたくさんありました。つい先日、しぼんだ朝顔を使った遊びを古森先生が教えてくれたので、子どもたちとやってみることにしました。その遊びとは、朝顔のがくの部分が吹き口のようになっていて、そこから息を吹き込むと可愛く「パン!」と弾けるという遊びです。子どもたちに遊び方を伝えると、早速年長さんがしぼんでいる朝顔を手に取って、息が漏れないように花の先を指でつまんで、フーっと息を吹き込みました。すると、小さく「パン!」と可愛い音がなりました。その様子を見ていた年少さんも真似してやってみましたが、息を吹き込む力が弱いようでなかなか朝顔が弾けません。そこで年長のSちゃんが「みてて!」とやってみると、「パン!」と音がなりました。「すごーい!」「どうして音がするん?」と周りの年中さんや年少さんが目をきらきらさせながら見ていると、Sちゃんや他の年長さんたちが「こうするんよ♪」と息を吹くコツを優しく教えてあげていました。
新園舎の靴箱の近くを歩いていると「せんせーい!」と年中組のSくんとHちゃんが声を掛けてきたので行ってみました。すると、誰にもみつからないようにひっそりと靴箱の裏側にチョウチョのさなぎがありました。しかも、ちょうどさなぎからチョウチョが出てきているところだったのです。SくんとHちゃんは、タイミングよくその様子を見れたことが嬉しくて、「みんなに教えてあげんといかん!」と言って周りの先生や友達に知らせていました。その後、SくんとHちゃんは「いつ飛ぶのかな?」と長い間見ていたそうです。私も気になって降園前に見に行ってみましたが、どこかへ飛んでいっていました。そのことを年中さんに知らせに行くと「羽が乾いたけん、飛んでいったんよ!」と言って、Sくんはチョウチョがさなぎから出てくることを「羽化(うか)」ということを知って、みんなに「チョウチョが羽化しよったんよ♪」と嬉しそうに話していました。普段の保育でも身近な自然に触れ、色々なことを学んでいる子どもたちは少しの変化や不思議だと感じることに敏感です。そうした子どもたちの気付きや発見に私たち教師も負けないようにしていきたいと思います。
今日は1回目の内科検診がありました。どの子も病院の先生に自分の名前を言ったりお礼を伝えたりすることができていて、たんぽぽ組の子どもたちも泣く子が少なく驚きました。みんな静かに受診することができていました。
2024年6月12日 水曜日
今日、年長児は古川のレインボーファームに田植えに行きました。前日には園内田植えをして、1粒のお米からたくさんのお米ができることやいつも食べている白米や幼稚園で食べている玄米、そして玄米にもう1枚服を着ているお米(モミ)があることを教えてもらいました。そしてアヒルの口で植えると苗が倒れずに上手に植えられることを教わり、1人1株分(4〜5本)植える練習しました。
そして、今日はご飯のお米ではなくもちができるもち米を植えることを知り、「頑張って植えるぞ!」「みんなでおもち食べれるように頑張る!」と気合十分に登園してきました。今日は昨日練習した泥舟に植えるのではなく、とーっても広い田んぼに入って植えるのです。説明をきいている時も、教師たちが田んぼに入って歩く姿をみて「ズボって足が入るから走ったら危ないし、走ろうと思っても走れないよ。大きく前を見ながら足を出してね。」と田んぼの歩き方から昨日の苗の植え方の復習、そして実際に隣の田んぼは植え終わっていて、自分達も植える時には、適当に植えるのではなく均等な間隔で植えないと、せまくて大きくなれないこと。間隔を上手にあけるために、赤い印が入っている紐があってその赤い印に植えることを古森先生に教わりました。さあいよいよ田植えスタートです。
実際に入ってみると「うわあ~足が!!」と本当に抜けにくいことに驚いたり、尻もちをついたりする子もいましたが、「えへへ」と笑ってみんなへっちゃらで楽しそうに植えていきました。手もアヒルの口にして苗を挟んで、みんな赤い印に1人5本、「プスっとさしてスーっとあげる」と、農家顔負けで、上手に植えていく事ができました。植え終わった子も田植えの前に古森先生から田んぼの中にツノがニョキっと顔を出してノソノソ歩いている”タニシ”の存在やオタマジャクシ、カエルなど色々な生き物がいることをきいていたので「ここにもタニシが!」「オタマジャクシ‼︎」と水の中に生息する小動物の観察を楽しんでいました。
全員が植え終わるととってもきれいに苗が並んでいて上手にできたんだなと見ていると、ブルルル……とエンジン音が聞こえ、大きな機械のような、怪物のような不思議な車があらわれました。「昔の人達はみんなみたいにお米を手作業で植えていたんだけど、今はこの機械で植えるとあっという間に終わるんだよ」と古森先生から話をきいた後、見ていると本当にあっという間で次々と苗が並んで植えられていき、その機械にみんな釘づけになっていました。「あっ!あそこから出てくるのか!!」「あんなにたくさん植えれるの??」「カニの手みたい!」と気付いたことを口々に話していました。広くて、何も植えられてなかった田んぼが帰る時にはキレイに苗が植えられていて、子どもたちは満足そうに「たのしかったなぁ~」と呟いていました。今日植えたもち米が秋には収穫できることを楽しみにこの後の世話を学さんに『お願いします』とお願いして帰りました。
帰る前には、レインボファームの方が先日と同じようにふかし芋を子ども達に用意してくださっていたり、普段はめったに見ることがない、にんにくの花が咲いているのをお土産に持せてもらったり嬉しいことが沢山ありました。子ども達の為に、今日は役員さんも、手伝いに来てくださり、レインボーファームや学さんたちも子どもたちのためにそれぞれ準備してくださったり、この後もお米の世話を引き受けてくださったりとみんなのためにたくさんの方々が動いてくださっていることを実感し、しっかりと子どもたちにもそのことを伝え、また、地域の方々のご協力あっての三葉っ子保育だと改めて感謝していきたいなと思いました。
2024年6月11日 火曜日
広い園庭でのびのび身体を動かして遊んでいる子ども達は、毎日色々な刺激を受けながら生活しています。進級して2ヶ月が経ち、本園に帰って新しい園舎で年長のお兄さんお姉さんの遊びに刺激を受けて「私もできる!」「やってみる!」と挑戦する年中児の姿が沢山見られました。ジャングルジムや太鼓橋、つりかんでは年長児がひょ〜い!と次々とやってみせてくれるので、年中児の「やってみたい!」の気持ちがくすぐられます。
今日、フラフープで遊んでいたりす組3人組はそれぞれ自分の技を見せ合っていました。Fくんは「Sくん首で4回廻せたよ〜」と首で廻し、Sちゃんは「見てみて〜」とフラフープをスピンさせてみせ、Eちゃんは、フラフープ廻しの記録更新中です。フラフープであそんでいる3人組は、やっている内容はそれぞれ違っているのですが、「出来た!」という気持ちはお互いに共有され、お互いに喜び合っていてとても微笑ましく思いました。
今日は、歯科検診がありました。お医者さんが歯を見てくれるということで「あーーーん」と大きな口を開ける練習をしたり、静かに待つように抜き足差し足の忍者になって並んだり、ドキドキしながらも楽しみに順番を待つ子ども達の気持ちが教師にも伝わってきました。お医者さんに「お願いします。〇〇です。」お自分の名前を言ったり、お礼も丁寧に一生懸命伝え、終わった子は満足そうに終わった子の列に並んでいました。ぱんだ組のHくんは、ぱんだ組のトップバッターということもあり、とても緊張していましたが、「怖くなかった〜!」と終えるとぴょんぴょん跳ねて教師の元に帰ってきたそうです。
今週、来週には内科検診もあります。自分の身体に関心を持ち、健康に過ごせることを共に喜び、毎日幼稚園で友達と遊べる楽しさに気付かせたいと思います。
2024年6月10日 月曜日
先週、年少・年中・年長児達が、ポンタ農園や秀野邸にじゃがいも掘りに行きました。今度は、いよいよたんぽぽ組さんの番です。Nくんはやる気満々でじゃがいもを入れるかごを教師と準備し、一人で抱えて待っていました。
古森先生にお願いをして、駐車場にあるじゃがいも畑に一緒に行ってもらうことになりました。始めに、古森先生が1株掘ってみると全部で8個のじゃがいもが出てきました。「大きいおいもは年長さん。中くらいのおいもは年中さん。小さいおいもは年少さん。この小さい小さいおいもはたんぽぽさんだね!!」と子ども達に分かりやすく例えて話してくださいました。
いよいよ、たんぽぽ組さんの番です。昨日の雨で土が柔らかくなっていて、自分達の力で掘ることができる丁度良い硬さでした。みんなで協力して土をかき分けていくと、じゃがいもが見えてきました。「あったー!!」と嬉しそうな子ども達。1つ掘ったら満足する子、2つ、3つとたくさん掘る子など様々でしたが、自分で掘ったじゃがいもは手から離さず、小さい手で大切に持っていた姿に、教師も自然と笑みがこぼれました。
幼稚園に帰ると、各々が手に持っていたじゃがいもをかごに入れてまとめました。カレーライスになるのかな?ポテトチップスになるのかな?それとも、ふかしいもかな?みんなで食べるのを楽しみにしたいと思います。プレ年少児は、これから幼稚園生活を通して”初めて”の体験が増えていきます。その瞬間に私達プレ年少組の教師が関われることはとてもありがたいことです。たくさんの初めての経験を積み重ねて一歩ずつ成長していく子ども達のために、この時期の経験を大切にしていきたいと思います。
2024年6月9日 日曜日
本園舎での生活が始まり、もうすぐ1ヵ月が経とうとしています。いろいろなことが変わり戸惑っていた子ども達も、徐々に慣れてきました。
子ども同士の距離もぐんと近くなり、以前よりも一層、一緒に遊ぶ姿が見られるようになりました。絵本を持った2〜3人の子が、保育室のコーナーのベンチに座りコソコソと話していました。何だか楽しそうなその雰囲気に誘われて1人、また1人と引き寄せられ椅子はあっという間に満員です。すると、誰かが大きな声で❞わにのかぞく❝の手遊びを始めました。すぐに周りの子ども達も真似して歌い始め、大合唱になりました。また、別の日には❝アンパンマン❞の手遊びの大合唱もありました。子どもたち同士過去を見合わせて、とても楽しそうな笑顔を見せ歌う姿に、こちらも釣られて笑顔になりました。手遊びのあとは、身体の後ろに隠していた絵本を取り出して、それぞれが先生になって絵本の読み聞かせが始まりました。なんとも言えないかわいい時間です。
月曜日、園庭の砂を入れ替える作業も終わり、子ども達は保育室から見える働く車に「バイバイ!!」とお別れしました。子ども達は陽の光を浴びないとビタミンDが不足してカルシウムを摂っても骨が丈夫にならないと古森先生に助言していただいて、早速、じゃがいも掘りへ行く幼稚園さんを見送ったあと園庭へ遊びに出ました。進級時の多いれもん組ですが、最後に遊んだのは1年も前です。どの子も目を輝かせ、靴を履くと走り出ました。砂場奥のスペースへ着くと、何人もの子ども達がうさぎ達との再会に手をうさぎの耳の様に頭に当て「うさぎ~!!」と大喜びでした。見たことのない大きな台に自分だけの力でよじ登り下にいる友達に手を振ったり、ロープに手を伸ばし触ってみたりと思い思いに遊んでいました。屋外遊ぎ場とはまた違った体験・経験を子ども達にたくさんさせてあげるためにも、積極的にテラスや園庭に出て、外気に触れながら元気いっぱい遊びたいと思います。