2025年3月19日 水曜日
園庭の桜の蕾が少しずつ膨らみ始めた今日この頃。第1駐車場には菜の花が咲き、アジサイの新芽も芽吹き始めました。新園舎建て替えの時に植樹した若い桜の木は、蕾がピンクに色付き、今にも開花しそうな様子です。最近は朝晩寒い日が続いていますが、春がすぐそこまでやって来ていることを周りの自然が教えてくれています。
今日は3学期の終園式の日です。先日のクラス別お別れ会で、今日新しいクラスが分かることを知っていた子どもたちは、何やら朝からソワソワしていました。事務所の中をのぞき込んだり、クラスの先生にまとわりついたりと新しいクラスになるワクワクと今のクラスが終わる寂しさを感じているようでした。
新しいクラスの発表は、それぞれのクラスでワクワクするような発表の仕方を考えていたようです。りす組とぱんだ組の部屋を覗くと、ちょうど2クラス合同でクラスの発表をしているところでした。子どもたちはいつ自分の名前が呼ばれるのかドキドキの様子で待っていて、自分の名前が呼ばれてクラスが分かると「やったー!」と喜んだり、友達に「〇〇組、よかったね!」と拍手をしたりしていました。ちゅうりっぷ組のAくんは、どうやら自分がなりたかったクラスではなかったようで、先生からもらった帽子をみつめながら『なりたかったクラスじゃなった・・・。でも、大きい組さんにはなりたい・・・。』と心の中で葛藤している様子でした。しかし、色々な先生から「Aくん!かっこいいね!」「Aくん!帽子似合っているね!」と声を掛けられると、いつの間にか何もなかったかのように嬉しそうに帽子を被っていました。
終園式には、みんな新しい帽子と名札で参加しました。古森先生から「キラキラの帽子でかっこいいね!」と言われると、みんな満面の笑顔になりました。そして、「新しいお友達が幼稚園にやって来たら、みんなどうする?」と聞かれると「優しく教えてあげる!」「一緒に遊ぶ!」と早くもお兄さんお姉さんになる意識が高まっているようでした。次に子どもたちに会えるのは、4月9日の始園式です。春休みが明け、お兄さんお姉さんになった子どもたちに会えるのが楽しみです。
最後に帰りのバスの中であった微笑ましいエピソードを紹介したいと思います。
本当はりす組になりたかったけれど、ぱんだ組になった年少組のTちゃん。しょんぼりした様子でぱんだ組のRくんに「T、本当はりす組になりたかったんよ」と言いました。残念そうなTちゃんの様子に気付いたRくんは「りす組とぱんだ組は同じ部屋で一緒だから、ぱんだ組も楽しいよ!」と励ましました。それを聞いたTちゃんの顔がぱっと明るく笑顔になって、Rくんにこう言いました。「Rくん!らいおん組さんおめでとう!」言われたRくんは、照れくさそうに「ありがとう」と言いました。バスに同乗していた先生もバスの運転手さんも二人の可愛らしいやり取りに、心が温かくなったそうです。
4月。元気いっぱいで笑顔の素敵なみつばっ子たちに会えるのを、教職員一同楽しみに待っています!
2025年3月17日 月曜日
今日は年中、年少、プレ年少組の今年度最後の参観日『クラス別お別れ会』がありました。保護者の皆さんが来てくださることを子ども達はとても楽しみにしていました。早速、集合時間になると各学年に分かれて楽しい活動の始まりです。
年中組では『親子でお絵描き♪』です。今回は親子で一緒にできる活動がしたいという教師の思いから、テーマは『自由』で「親子でお絵描き」をする時間を取りました。絵を描く紙と、額縁にする厚紙を配り、親子でお絵描きスタートです。教師の予想では、親子でお絵描きと言っても子ども達が描くのを保護者は見ている方が多いのでは…と見るのを予想していたのですが、さすが三葉っ子の保護者です。『親子でお絵描き』の教師のねらいを組んでくださってか、色々なところで『親子会議』が始まり、何を描くか、どう進めていくか、楽しそうに話し合っていました。
ぱんだ組のRちゃん親子は「それでいこう」と決まった作戦は、Rちゃんが絵を描いて、お母さんが色を塗ることにしました。絵を描くことが苦手だというRちゃんのお母さんがRちゃんに交渉し、交渉成立したようです。
Aくん親子は、協力作戦です。浸し染めをした花紙で花を作って親子で飾っていきます。立体的な額縁ができて大満足です。
なかにはあらあら!ちょっともめごとが!ひつじ組のKくん親子は貼る順番で協議!?いやいや、親子会議中です。それをみたSちゃんが「相談して決めなくちゃ!」と親子会議の仲裁役に入ってくれる場面もありました。
それぞれの親子が『親子会議』をして作れた絵に大満足!!できた絵を少し高い所に飾る準備をしていると、どの親子も楽しそうに、子どもを抱っこしたり肩車をしたりして飾っていきました。
今日は子どもだけでなく、お父さん・お母さんも三葉っ子と言わせていただきます!!
同じものが一つとしてない完成した絵を見ると、イメージ豊かな三葉っ子、工夫が得意な三葉っ子!!ねらい通りの親子でお絵描きが進められたことで教師も大満足の時間になりました!!
年少児はホールで踊りを踊ったり、親子でかけっこをしたりと親子で身体を動かす活動を取り入れてみました。踊りは子ども達の得意中の得意の活動!!元気いっぱいに踊っていました。
年少の教師達は今日、大きな誤算が2つありました。1つは、寒かったこと!!今日は園庭で「ここまでおいで」という三葉オリジナルの親子かけっこをしたかったのですが、急な寒さで園庭を断念せざる得ませんでした。そしてもう1つ、場所を変えてホールを使うことにしたのですが、「ここまでおいで」はホールでもできると思っていたのですがお母さん達のスリッパや靴下では本気で走ることができなかったのです。足も速くなった年少児達には本気を出さないと勝てません。ひとクラス走って見てもらいましたが、教師の思う「ここまでおいで」にはならなかったのです。
そこで急遽ルール変更!!お父さん・お母さんに向かって一生懸命走って胸に飛び込んでいくことにしました。中には「こんなに速くなったんだね!」と子どもの成長を感じてくださったり、飛び込んできた子どもの勢いでにひっくり返って子どもを驚かせたり、予定とは少し違った形になりましたが親子でかけっこを楽しみました。
飛び込んでくるわが子を思いっきり手を広げて迎えるお父さん・お母さん。その温かい姿に胸がいっぱいになりました。
プレ年少も会議室で「ここまでおいで」をしました。運動会でもマイクで自分の名前を言いましたが、お母さん達の前でもう一度チャンスの到来です!!運動会の時以上に大きな声で名前を言う事ができていました。子ども達はお母さんと並んで走って、お母さんの「ぎゅ」がゴールだったことが嬉しかったようで満面の笑みで走っていました。
クラス別お別れ会では沢山の成長を感じることができたことや色々な先生の名前を覚えて話してくれたこと、できることが増えたことなど話してくださいました。特に今年は、クラスの事だけでなく園全体の話をして下さる保護者の方が多かったように感じます。三葉幼稚園の特色の一つである、全職員で一人一人の子どもを大切にするという思いが伝わっていたのではないかと嬉しく思いました。1年間大切なお子様を預けて下さってありがとうございました。そして、これからも全職員で子ども達の一日一日を大切にしていきますのでよろしくお願い致します。
2025年3月15日 土曜日
3月15日本日、令和六年度卒園式を行いました。心配していた天気もパラパラと一瞬雨が降ったもののその時以外は降らず、園庭での写真撮影もでき、別れを惜しむ姿が見られました。今朝9時、子どもたちはとっても可愛くオシャレをしてきちんと制服、白襟で「おはよう!」と元気に登園してきました。登園した子からシール帳にシールを貼ると、卒園する年長さんだけが付けられるとっても可愛いコサージュを各担任に付けてもらいました。コサージュを付けた子ども達の笑顔はとても可愛く、いつも以上にお兄さん、お姉さんの表情をしていました。友達同士、襟がジャケットからちゃんと出ているか、シャツはズボンの中に入っているか確認しあっていました。そんなこんなしているうちにいよいよ入場の時間になりました。子ども達がホールの廊下で待機している時、ホールでは1年間の思い出が詰まったスライドショーが流れていました。子ども達の笑顔が詰まったスライドショーを見ていたお父さん、お母さんの目にはたくさんの涙が溜まっていました。「お父さんお母さんを感動の涙でいっぱいにする」を目標にしていたSちゃんはそんなお母さん達の様子を聞くと「じゃあ、かっこいい所を見せてもっと感動の涙でいっぱいにする!」と満面の笑みを浮かべながら張り切っていました。
スライドショーも終わり、いよいよ子ども達の入場です。今まで手が伸びていなかったり、足があまり上がっていなかったりした子もいましたが、今日の本番ではどの子もしっかり手も伸びて、足も上がっていてとっても笑顔で入場していました。らいおん組のH君はお母さんたちだけでなく、目の前にいる教師にも「僕かっこいいでしょ!」と言わんばかりの笑顔で目を合わせてくる姿に思わず涙が出そうになりましたが、まだ早いと自分に言い聞かせ、何とかこらえることが出来ました(笑)卒園証書授与では、古森先生から受け取った証書を横にかかえて、花道をかっこよく歩いてお母さんやお父さんの元に届けます。証書を渡す時も「ありがとう」だけでなく「3年間送り迎えしてくれてありがとう」や「三葉幼稚園に入れてくれてありがとう」など、子ども達一人一人が自分で考えた感謝の気持ちをしっかり伝えていました。それを見てまたまた胸がいっぱいになり、必死に我慢していた涙もついに溢れてしまいました。
在園児の祝いの言葉は年長児も練習の時も見たことがなく、ドキドキでした。そんな時年中さんから速報ニュースが入りました。子ども達から「何?何?」とざわつきが起こりましたが年長さんのいないお部屋に侵入しようとしている年中さんを見て、「あー!ダメー!」と言いながらもなんだか嬉しそう…(笑)
年中さん、年少さん、たんぽぽさん達からの心温まるメッセージに笑顔がいっぱいの子どもたちでした。
次は自分たちが別れの言葉を言う番です。気持ちを切り替えて代表の子ども達が花道にあがります。この別れの言葉も練習では、中々揃わなかった部分もありましたが、古森先生からもらった「心をひとつに」の合言葉に頑張りました。今日は104人全員の心がしっかりと1つになっていて息ピッタリでした。
先日、卒園式の練習で古森先生や幼稚園の先生全員に、手作りの花をサプライズプレゼントをしました。そして今日、楽しいことや面白いことをいっぱい教えてくれた古森先生にはもっと感謝の気持ちを伝えたいと”サプライズパート2″と題して古森先生との思い出がいっぱい詰まったアルバムと一人1本作った104本の花束、古森先生と撮った卒園写真を古森先生には内緒で準備していました。退場の前に「ちょっと待ってください!」を合図に、サプライズパート2決行です。プレゼントを持った代表の子どもたちは「カブの漬物、ポテト屋さん、ぼた餅、いっぱい食べさせてくれてありがとう」など一人一人しっかりと古森先生への感謝の気持ちを伝えて渡しました。最後には古森先生にギューもしてもらってサプライズパート2は大成功でした。
退場の時は、古森先生が「子ども達の手話がとっても可愛いから」とお母さん達にも是非見てもらいたいと、退場しながらステージで手話をするように変えてくださいました。この退場の形は教師の中でもとっても可愛いと話題になっていて、特にぞう組の最後の列の女の子たちはアイドルになったかのように素敵な笑顔で元気よく、手話をしてくれるのでとっても可愛くこちらまで笑顔になっていました。そんな子ども達の姿を幼稚園生活最後の日にお母さん達に見てもらえることが出来て、良かったです。
退場したあとは、各保育室に戻り最後のクラス活動です。自分達が作ったお皿や文集などが入った記念品の袋をもらいました。中を見た子ども達はとっても嬉しそうでした。自分が押した版画が表紙になっている文集はとっても嬉しかったようでお母さんに何を作ったか説明している子もいました。
そして最後にサプライズです。お母さん、お父さんには後ろを向いて少し待ってもらいました。その間に急いで準備をします。自分で作ったメッセージ入りの花をプレゼントしました。「今までお世話してくれてありがとう」「ママ、大好きだよ」など伝えたい言葉を一生懸命書いていました。サプライズプレゼントを渡す時はどの子も笑顔でお母さん達の顔を見つめていました。お母さん、お父さんも子ども達からのプレゼントに笑顔で頭を撫でていて、心が温かくなりました。
クラス活動が終わると、園庭にたくさんのフォトスポットを作ってくれていて、色んなところで写真を撮ったり色々な先生に会いに行ったりと別れの時間を存分に楽しみました。あと2日、自由登園がありますが、全員が揃うのは最後です。できる限り、全員参加で満足いくまでたっぷり遊んで、楽しんで欲しいと思います。今度は小学生になってお兄さん、お姉さんになったみんなに会えるのを楽しみにしています。
2025年3月15日 土曜日
3月に入り年長さんは卒園、在園児は進級に向けて準備をしています。
ひよこ組の子ども達もスムーズに自分のことができるようになりました。朝登園すると自分でカバンから荷物を取り出し、タオルをかけたり、水筒を片づけたりそれぞれのペースで進めていきます。Bくんは友達のタオルかけの場所が違っていると「これ、ちがうよ!」と言ってそっと直してくれました。
いつも水筒をいれているかごの中にお茶が少しこぼれていることに気が付いたAちゃんは「せんせい、ここ!」と言いながらティッシュを持ってきてくれました。「ありがとう」と言うとニコッ!と笑い満足そうでした。周りのことにも目を向けて気付けるようになってきました。
おゆうぎ会で使った大道具も子ども達にとっては遊び場になり、自分たちで移動させて遊んでいます。へびさんやりすさんの家は子ども達のおうちに変身!ブロックやおもちゃを持ち込み、遊んだり、ゴロンと寝転がったり、お気に入りの遊び場になりました。
そして場所を変えたくなると、友達と一緒に協力して「よいしょ、よいしょ♪」とかけ声をかけながらお引越ししていきます。今ではなにをするにも友達と力を合わせて運んだり動かしたりする姿が見られるようになりました。
また、給食では今までは食後に口ふきを使っていたのですが、口ふきを使わなくてもきれいに食べられるように練習をしています。もうすぐプレ年少さんになる子ども達。期待も込めてこぼさず、手づかみではなくスプーンやフォークを使って上手に食べられるよう一人ひとりのペースで進めています。給食セットの片付けも自分でランチマットを畳んだり、スプーンやフォークを片づけたりすることに挑戦中です!時々巾着のひもを上手にしめることができず「できん~」と泣きそうな顔で訴える子もいますが少しずつできるように手伝ったり、見守ったりしています。子ども達ができるまでドキドキしながら見守っている保育教諭を尻目に、最後まで諦めずに頑張る姿が見られるようになり嬉しく思います。
2歳になるといろんなことを納得するまでやってみたいという気持ちが強くなってきますので、様子を見ながら待つことも大切にしています。時には手伝いそうになりますが、自分で頑張ろうとする子ども達の姿に待つこと、見守ることが必要だと感じることもたくさんあり、子ども達の成長を感じます。
お兄ちゃん、お姉ちゃんの姿を見ながら自分達も「できるかな?」「やってみよう!」とおぼつかない手で挑戦する姿は、まさに幼児期に大切な好奇心と諦めずやってみようとする辛抱強さが育まれているのだと嬉しく思いました。そして私達大人はそんな子ども達の頑張りを見守り、待つ姿勢が大切なことだと改めて学んでいます。
2025年3月11日 火曜日
3学期も残り少なくなり子ども達はもうすぐ大きい組さんになることに期待をもって登園して来て元気いっぱい活動しています。砂場では山作りをしていた年中さん!!「大きな山やね」と教師が言うと「これは火山!!」とKちゃんが言っていました。そして、M君が「爆発したら大変!水を用意しないと」と大慌てです。すると、近くで遊んでいたR君が「ニュースで木が焼けてるの見た!!」と話にはいるとあとからD君が「それは山火事って言うんだよ」と話が繋がりR君が「でも僕達大丈夫よね!!火から逃げる練習したもんね」と自信たっぷりな顔で言ってまた盛り上がっていました。他のコーナーでも異年齢児が混じり合って戸外には元気いっぱいな声が響き渡っていました。
室内では各学年卒園式の練習や進級へ向けての活動を進める中、年中児は生活発表会のアルバム整理をしました。どんな写真が貰えるか子ども達もワクワクしながら写真を貰うと「歌の写真だ〜!」「ジャックと豆の木だ〜」等と思い思いに話していました。そして、発表会の絵を描き始めると「きみいろの歌の時の後ろの色から描こう」と背景から描き始めたりAちゃんは「私はジャックと豆の木を描こう!!」と言うと可愛い衣装を着た自分を描いたりと一人一人が素敵な絵を描いていました。それを見た教師も自然と笑みが出て「あ〜𓏸𓏸君がこんな絵を」「あ〜ここの場面を描いたんだ〜」と話を聞きながら1年間の絵の変化に驚いたり感動したりと一緒に楽しみながら整理することが出来ました。発表会の表紙は白紙のリボンです。そのリボンに一人一人が『きみいろ』をイメージしながらデザインしています。みんなの素敵なリボンをみてさらに笑顔になった1日でした。
昼食前、降園前には年中さんは年長さんに内緒ですすめているあるもの?をプレ、年少さんにも協力してもらう為に届けに行きました。当日の年長さんの反応が楽しみです!!
2025年3月8日 土曜日
おゆうぎ会が終わり、休み明けの今週、各保育室ではまだまだおゆうぎ会の余韻を楽しむ姿が見られました。みかん組では舞台上にあった草をいくつか置いていると、子ども達が集まってきて草の向こう側に並んで座ったり、「おーい!」と手を振ったりしていました。そこでおゆうぎ会の曲を流すと、元気いっぱい踊ったり手遊びをしたりし始めました。みかん組の曲だけでなく、れもん組・もも組の踊りや歌も完璧!というくらいとっても上手!特にれもん組のリトミック遊びではいろんな動物になりきり、表現の仕方にも個性があってかわいらしいやら、おもしろいやら、楽しませてくれました。
別の日には、朝、保育室のコーナーを草で囲むように置いていると、Hちゃんがコーナーのベンチ上に立ち、手を振り上げたり足をドンドンしたり、どうやら「にこちゃんたいそう」をしている様子。頭の中では曲が流れていたのかな?ベンチをステージ代わりにリズム感たっぷりに全身を動かしていました。すると1人、また1人とステージに集まってきたので「にこちゃんたいそう」を流すとますます盛り上がり、保育室の一角が舞台となっていました。
今週は寒さが戻り、天気も悪かったので室内で過ごすことが多い一週間となりました。室内遊びの時はいくつかコーナーを作り子ども達が好きな遊びを選びながら遊ぶことができるようにしています。(ままごとや積木、絵本、ひも通し、ブロックなど)
この日はスポンジ積木をいくつかマットに置いてみました。興味を持った子ども達は取り合いながらなんとなくつなげて、道のようになったので、少し手を加えて危なくないようにしてみました。すると1人が端から上がって歩き始めると、後から他の子ども達も続きます。なんとなくここから上がって、歩いて、最後なジャンプで降りる、いうルールができていきました。押し合いや順番の取り合いなどもありますが、待ったり、思い通りにいかない気持ちをぐっとこらえる様子も見られました。最後は積木を並べ直して、「ばすごっこ」をしました。曲に合わせて「ごーごー!」と言ったり「右にまがっりまっす~♪」でおもいきり転げたり、みんなで楽しい時間になりました。
木曜日は、園庭の隅で古森先生や幼稚園児たちが集まって何やら始まる様子。月齢の高い子だけですがれもん組さんと一緒に見に行きました。そこでは駐車場で収穫されたかぶを切ったり塩もみしたりしていました。「かぶー?」「どこー?」と興味津々のSくん。古森先生が「ひよこさんもどうぞ。」と分けて下さり、みんなで少しずつ頂きました。手を洗うと両手の平を上にして揃え、『はやくちょうだい!』と目で訴えてくる子ども達。ひと口食べると「ん~。」「うまーい。」などと言う子もいたり普段野菜嫌いな子もパクパク。「おいしかったね。」とみんなで『ごちそうさまでした!』をしました。
そして金曜日の「園内さよなら会」(改め「楽しいことを思い出す会パート2!」)をテラスから少し見させてもらいました。お兄さん、お姉さんが盛り上がる様子を見て一緒に身体を動かし、一緒に楽しい雰囲気を味わうことができました。来年度にはみかん組のほとんどの子ども達が進級します。自信を持って進級できるよう、1日1日を大切に過ごしていきたいと思います。
2025年3月7日 金曜日
ちょうど一週間前、年中4クラスで集まりました。部屋を暗くして年長さんが1階に下りてきていないことを確かめて静かに静かに子ども会議の始まりです。議題は「園内さよなら会をどうするか。」です。園内さよなら会というのは、今まで私たちのためにいろんなことをしてきてくれた年長さんがもうすぐ卒園するので、その前にみんなで集まって感謝の気持ちを伝える会です。「どうすれば年長さんに感謝の気持ちが伝えられるのか?」そんなことをみんなで話し合っていると、いつものように古森先生が様子を見に来てくれました。年中児が小さな声で「こもりせんせい!こっちこっち!!」と手招きして古森先生にも中に入ってもらいました。子ども達が暗がりの保育室で、いつもの元気な大きな声を封印しているのを見てすぐにぴんと来た古森先生も、もちろん忍び足で保育室の中に入ってきました。そして子どもたちが話し合いの内容を報告しました。話を一通り聞いた古森先生が「さよなら会を開いてあげるのはとっても素敵なことだね。でも〝さよなら″って言うとなんだかもう二度度会えないみたいだね。さみしいね。」と言いました。はっとした子どもたちはきっと頭の中でぐるぐるといろんな言葉を考えていたに違いありません。古森先生が続けて「年長さんって、幼稚園で一番幼稚園のことをよく知っているお友達だよね。楽しいことをいっぱいわかってるんだよね。」と話しました。するとそれを聞いたりす組のYくんがぱっと「じゃあ、“楽しいことを思い出す会”って名前を変えたらいいんじゃない?」とみんなの前で提案しました。『楽しいことを思い出す会』というのは昨年の12月に行った三葉幼稚園の子どもたちの忘年会のようなものです。「年を忘れる、と書いて忘年会だけど、楽しいことがいっぱいあって忘れたくないから楽しいことを思い出す会のことです。みんなで楽しいことを振り返りながらお菓子やジュースで乾杯しました。
「さよならはさみしい感じがするけど、楽しいことを思い出す会ならなんにもさみしくない!楽しい!!それいいね!!」と子どもも大人も大賛成!!そこで楽しいことを思い出す会パート2の開催が決定しました。内容もみんなで考えて小さなたんぽぽさんから大きな年長さんまでみんなが楽しめるものにしました。そして来週の金曜日、3月7日までは年長さんにはひ・み・つ。これが一番大変。秘密にするのは「サプラ~イズ!」で会を開いた方がきっと驚くし、楽しくなるから!すべては年長さんを楽しませるため!喜ばせるため!!
年長にお兄ちゃんお姉ちゃんがいる子はこの一週間、何度も友達や教師に「言ってない?バラしてない?」としつこいほど確認され、その度に「大丈夫大丈夫!言ってないから!でもママにはプレゼント作りの材料が欲しくてこっそり言ったけど内緒にしてくれてるよ。」と答えていました。Iちゃんは同じバスの年長さんと仲が良く、いつも楽しいお話をしながら帰るのですが、秘密を言いたくて言いたくてたまりません。バスに乗り込むなり「あのね、いいことがあるんだよ。でも内緒だよ~ふふふ!!」と口を押えて満面の笑みで言っていたそうです。添乗していたバスの教師に「Iちゃんキケンだな~(笑)言いたくてたまらない様子だったよ!」と聞いて私たちも大笑い。みんな今日のために年長さんには秘密でこっそりプレゼントを作っては絶対に入ってこない倉庫に隠したり、飾りや招待状の準備をしたり一生懸命ひ・み・つを守っていました。
昨日の降園前、年中児で作った招待状を年長のお部屋に持っていきました。三葉の年長さんはとっても賢くて先生たちのことがよくわかっていて勘が鋭いので「楽しいことを思い出す会」と言うと何もかも見透かされてしまうんじゃないかということで招待状にも秘密がいっぱいです。『3月7日、卒園式の練習が終わったらお外で楽しいことがあるよ。来てね。でもまだ内容はひみつ。』という何の情報も書いていない異例の招待状です。(笑)年長児はそれから預かりの年中児や教師たちに質問攻め。「なんなん秘密って!教えて!」「楽しいことって何するん?」他の話には答えるけど、その手の質問になると突然耳がお留守になる私に、ぞう組のJくんとKくんは「もう!教えてくれないとKちゃんしょげしょげになっちゃうんだから!」「ぼくだって(Jくん)教えてくれないとパンみたいにふやけて力が出なくなっちゃうんだから!!」となんともかわいい脅しを受けましたが私も秘密を守りました。Jくんは「優しい先生なら教えてくれるかも」と考え、T先生やS先生の元へ行き「教えて~」と言うも断られてしまい、なんとか年中児にヒントをもらったそうです。ヒントは「2」。「なんか2個もらえるか、2個するか、なんやろな~」とわくわくしながら考えていたそうです。
今朝もくま組のSくんは私に元へ来て「先生、楽しいことって何?」と聞きに来ました。わたしの耳が例のごとくお留守になるとSくんは「秘密ってこと?それなら仕方ないか~」と大人の対応で去っていきました。「わたし知ってるよ!何するか!!」とHちゃんが大きな声で言いました。「わ!誰か言っちゃったかな?」と思って「何するん?」と聞くと「ひなたぼっこよ。S先生が言ってた!!」と言いました。「そっかそっか!」と年長児。何人か首をかしげていましたが見事に騙されています。
年長さんが卒園式の練習をしているうちにプレ・年少・年中の子どもたちは働きアリのようにあちらこちらで準備に勤しんでいました。年中児は「もうすぐ年長さんなんだから!」と先生と一緒に道具を運んだりシートを広げたり重たいものは友達と協力しながらせっせと動いていました。
年長さんも今日は卒園式の練習に真剣に取り組んでスムーズに終わらせないと「楽しいこと」をする時間が減ってしまう!と昨日よりも集中して式の練習をしていました。
式の練習が終わる頃、年中の代表のお友達が「年長さん、お外で待ってます!」と呼びに来てくれました。古森先生が「年中さん達が楽しいこと考えてくれたのよね?びっくり箱あけるんだっけ?」『いえいえ~』「大きな大きなぼたもち作るんだっけ?」『いえいえ~』と両手を前にしてふりふりして答えていました。大人の返事ですね、年中さんも。さぁ、お外に出ましょう!外に早く出ようと言っていたのに、年長さん達は2階の保育室の前のテラスから見る園庭に白線でトラックが引かれているのを見て「リレーするんよ!絶対!!」と言ってたそうです。勘が鋭すぎ~!
外に出ると、保育室に入る前の園庭とはうってかわって飾りがいっぱい、シートも敷いてて見るだけでわくわくです。入場行進から始まって最初ははじめのことば、そして踊りです。
運動会で踊った「は~おっちょこちょいだなぁ」と小さい子も踊れて楽しい「からだ★だんだん!」でテンションが上がってきました!
久しぶりにみんなが園庭に集合するとこの少子化の時代にこんなにたくさんの子どもたちの笑顔が一気に見られて幸せだなぁと思いました。みんな楽しそうでかわいい。
次はお引越しゲームです。
音楽に合わせて次々とお引越ししながらみんなと顔を合わせて踊れる楽しいゲームです。みんなが一度に動くと危険なので年長さんと一学年ずつ行いました。
初めてのお引越しゲームだった年少さんやたんぽぽさんも、年長、年中児がしているのを見ていたからかあまり困ることなく参加できていて驚きました。
たんぽぽさんには年中児の代表が「お助けマン!」としてお手伝いに入りました。今まで年長さんがしてくれていたさりげないサポート、ぼくたちも頑張ってやっていくからね!
そして次は「混合リレー」です。たんぽぽさん、年少さんからはクラスの代表一名、年中からは二名、そして年長さん全員でリレーをしました。年長さんに帽子を借りてよーいドン!小さな体のたんぽぽさんが年長さんの帽子を被っているのが愛らしく思わず笑ってしまいました。今日のリレーは1位ぞう組、2位らいおん組、3位くま組、4位きりん組でした。
司会の子どもが「次はお楽しみです」と言いました。お楽しみってなに?「あ、あれはなんだ?」と指を指すと古森先生がパーテーションの隙間を覗いて何やらごにょごにょ話しています。ぱか~ん!!と壁が開くとそこにはたくさんのお菓子が並んでいます!!子どもたちは大喜び!!
でもぬいぐるみの一人が古森先生に話しかけたようで古森先生が「なになに?」と耳を傾けています。ぬいぐるみさん「ぼくもお菓子食べたい」と言ったそうです。(笑)するとMちゃんが「いいよ!仲間に入れてあげる!」と答えました。冗談のわかる年長さん、大人です。
たんぽぽから年長までみんなで小さな円になって集まってお菓子とジュースで乾杯です。
そこで私の大失敗!ほとんどお菓子が終わりかけたところで「あ!!インタビューするの忘れてた!!」とマイクを通して大きな声で言ってしまいました。お菓子を食べながら年長さんに三葉幼稚園の楽しいことをたくさんインタビューしていくつもりだったのにすっかり忘れていました。そのまま「ま、いっか。お昼の放送でインタビューしよ!」とマイクを通して言ったのでK先生に「マイクで言うけん全部ばれとるわ」と笑われてしまいました。
お菓子を食べた後に小さい子から年長さんへプレゼント渡しです。まずは年少さんからペンダント。次はたんぽぽさんから腕輪のプレゼント、最後に年中児からは三葉幼稚園で一番かっこいい、一番えらい年長さんへ、王冠のプレゼントです。
みんなプレゼントを喜んでくれてバスで帰るときも、預かり保育の間もプレゼントを大切に身に着けてくれていました。
調理師さんからはスペシャル給食のプレゼントです。「ピラフ、骨付きチキン、ナポリタン、サラダ、フルーツポンチ」とパーティーのようなメニューで、楽しいことを思い出す会パート2でたくさん楽しませてもらえた年長児はさらに大喜び、そして準備や運営を頑張った年中児はご褒美だ~!と言って嬉しそうに食べていました。
「楽しいことを思い出す会パート2にすればいい!」と提案したりす組のYくんは秘密にすることを徹底的に守っていたようでおいしい給食を食べながらほっとしたように「先生、秘密のことママにもう言っていい?」と担任に聞いてきたそうです。
給食を食べている時に年長のお部屋に行って「インタビューしたいんだけど~」と言うと「いいよ!いく行く!!」と気軽についてきてくれた年長児数名に事務所の放送を使ってインタビューをしてもらいたいことを伝えました。するとTくんが「あ~みずほ先生お外で言ってたよね。忘れてた~!!って。お昼の放送でするってこういうことね。ふんふん」とすべて理解した上で、わたしのミスを許してくれるという懐の深さ。見習いたいものです。インタビューする内容を何も事前には知らせていなかったのですが、「三葉幼稚園の楽しいことは何ですか?」「三葉幼稚園の好きなお遊びは何ですか?」「年長さんで頑張ったことは何ですか?」と言う質問に誰も同じ返答をすることなく、「朝来たらすぐに遊べるのが楽しい」「運動会楽しかったよ」「合奏頑張ったよ」と答えていました。Jくんは側で聞いていたK先生に最後の質問に対して「頑張ったことじゃないんだけどさ、言ってもいい?今日の会の名前って楽しいことを思い出す会よね?」と耳打ちして「今日の楽しいことを思い出す会楽しかったよ。」と言ってくれました。
Jくんはお帰りのバスの前も「古森先生にありがとうを言いに行きたい。」とバスの先生にお願いして事務所に寄りました。「今日楽しかったよ~!ありがとう」と言うJくんに古森先生が「幼稚園楽しいでしょう?小学校に行くのやめて幼稚園にいる~?」と聞くと「小学校にも行きたいけど~でも幼稚園とさよならするのはさみしいな」と答えました。そんなJくんに「古森先生が小学生になってもまた幼稚園に来たらいいよって言ってたもんね」と声をかけると「そうよ。卒園式で歌う“きみとぼくのラララ”のお歌でも『さよならなんて言わなくてもいいよね また会えるね』って言ってるもんね!卒園してもまた会えるんよ!!」とキラキラした目で言いました。その目がきれいで、心からの素直な言葉にわたしは思わず涙が出ました。入園したころ、あんなに小さかった年長さんが心も体も立派に育っていると思うと嬉しくて愛おしくて、卒園までまだあと少しあるのにまさか自分から涙が出てくるとは思いませんでした。そんなわたしを見てJくんは「もう~先生!大丈夫~?!」と明るい笑顔で手を握ってくれました。なんて優しいの。もっと泣いちゃう。みんなあたたかい気持ちで年長児が乗ったバスを見送りました。
今日の楽しいことを思い出す会パート2ではプレ・年少・年中児にとっては、今まで年長さんが自分たちのためにたくさん楽しませてくれていたことへの感謝の気持ち、誰かのために頑張ることは大変だし疲れるけど、心が温かくなるということを感じる良い経験となりました。そして年長児からは三葉っ子として育ってきたからこそある就学前の理想的な今の姿を見せてもらいました。
年長さん、卒園式まで残りあと一週間。仲良く楽しく遊びましょうね。
コメント (「新しいクラス、楽しみだね♪」 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)