幼稚園の日記(ブログ)

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2010年10月14日 木曜日

昨日の降園の時に、「明日、さつま芋掘り楽しみ!」「明日は靴でこないかんのよ!」と話していたさくら組の子ども達は、今日さつま芋を掘れること楽しみに登園してきました。幼稚園の泥舟に植えている稲も黄金色に色付き、穂を下げています。明日年長児の稲刈りを前にして、幼稚園でも稲刈りをすることにしました。年少・年中児がさつま芋掘りに行く前に早コースが集まり、副園長に稲刈りの話をしてもらいました。稲の様子を見ていた子ども達に、「下を向いている稲はお米がちゃんと入っているから重さで下を向いているけれど、上を向いている稲は草に栄養をとられてしまって実ができなかったか、すずめが食べてしまって軽くなっているんだよ。」という話しを聞きました。その話を聞いたHくんは、「古森先生、そこでかかしになっていて!」と言っていました。又、稲刈り用の鎌の説明では、副園長は2本の鎌を持って、「ほら!かまきりだよ!」と言ってかまきりが拝む姿や両手をかざす姿をして見せると、子ども達は「わぁー!!!」と言って、本物のかまきりを見ているかのように興味を持って嬉しそうでした。そのようにしながら、鎌の使い方を聞いた子ども達は一人一株ずつ刈っていきました。話をしっかりと聞いていた子ども達は、束をしっかりと持って刈ることができていました。自分達でしっかりと稲を刈ることができた年長児達は、自信を持って明日の稲刈りを楽しみにしていました。

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 稲刈りをした後は、高木農園へさつま芋掘りに出発です。農園に着いた子ども達は、どこまでも広がる田んぼや遠くに見える山々の風景を見て、気持ちが高まっている様子が伝わってきました。副園長からはさつま芋のでき方について話がありました。年長児が植えたさつま芋のつるは、太陽の光や土の栄養をもらうために自由に伸びていくことやマルチという服は、草を生えなくする働きがあること。その中は温かく、色々な虫達の格好の住み家となっていることを子ども達が興味を持って聞けるように面白く話してくれました。掘り方の説明では、副園長が掘っている姿を見て子ども達から「頑張れー!」と声援が起こりました。「なかなか掘れないときは、先生を呼んでね。」と言いながら副園長も「先生手伝ってー!」と声を掛け、周りにいた教師達が手伝い見事、大きなさつま芋を掘ることができました。1つの株に大きな芋、中位の芋、小ぶりの芋。全部合わせて10個ものさつまいもが付いていて、子ども達からは「わぁー!!!」という驚きの声があがりました。

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 さつま芋がたくさん採れることに期待を持って掘り始めた年少児は、夢中になってさつま芋を掘りました。土が固くなかなか掘れませんでしたが、役員さんや教師に力を借りながら掘ることができ、「先生!大きいのが掘れた!」「いっぱい採れたよ!」と収穫できたことをとても喜んでいました。年中児は、去年掘った経験からさつま芋を傷つけないように丁寧に掘っていました。また、なかなか掘れない時は、友達と力を合わせて掘る姿が見られました。自分達が掘ったさつま芋をお土産として持って帰ることを知ると、年少児達は大喜びでさつま芋の入った袋を大事に抱えて園まで持って帰っていました。

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 さくら組では、降園前に10月の月刊絵本を読みました。絵本の中には、今日掘ったさつま芋と同じような写真が載っていて、子ども達は感動していました。また、さつま芋を使った料理のページもあり、子ども達は持って帰ってどんな料理にしてもらおうかと期待を持って降園していきました。明日、子ども達からどんな料理にしてもらったのか聞けるのが楽しみです。ちなみに、子ども達の月刊絵本にはこんな料理が出ていました。

「さつま芋ご飯・さつま芋の味噌汁・スイートポテト・天ぷら・焼き芋・芋ようかん・さつま芋チップス・さつま芋の蒸しパン・だいがく芋」参考にしてください!

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2010年9月18日 土曜日

 今日は、9月のフリースクールがありました。今回のテーマは「うどんを作ろう!」です。このテーマは、1年半前に一度したことがあったのですが、その時は時間がかかり過ぎたり、うどんがすいとん位の太さになったりと失敗ばかりでした。そして今回、副園長が園長会から持ち帰った「本場讃岐うどんの作り方」を見たところ、短時間で本格的な手打ちうどんを作ることができ、副園長が作るコツを身に付けたということで二度目のうどん作りに挑戦することにしました。      

 今回は園児約90名。保護者、兄弟を合わせて123名。計213名の参加がありました。フリースクールでは、名物にもなっている教師達の劇では、「どうして小麦粉は伸びたり縮んだりするのだろうか?」ということをテーマとして、副園長監修の元、劇の練習をしてきました。小麦粉の中にある「グリアジン」と「グルトニン」というたんぱく質は水と混ざることによって、小麦粉の粘りや弾力が強力な「グルテン」へと変化します。このことを教師達が「グリアジン」、「グルトニン」、「水」に扮して、面白おかしく劇を進めました。そして、見事「グルテン」に変身した時には、会場から拍手が起こり、みんながわかってくれたことを嬉しく思いました。

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 劇が終わると、早速うどん作りが始まりました。今回は、あらかじめ10人程度に人数を割り振っておき、グループで協力して作ってもらうことにしました。小麦粉と塩水を混ぜ合わせる際には、小麦粉にまんべんなく塩水が行き届くように8分間混ぜるのですが、手先を手早く動かしてパラパラにしなくてはならないのにダマになってしまったり、乾燥してしまい上手く1つにまとまらないなどの問題が発生するグループもありましたが、なんとか全グループが1つのまとまりにすることができました。

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  小麦粉に塩水を加え   1つにまとめる    厚さ2cmになるまで

    パラパラにする                       延ばす

 生地を延ばす工程では、子ども達の手の力では延びにくいため足で踏んだり、お父さんが力を発揮して、一生懸命に延ばしたりしていきました。麺棒を使って延ばす時は、前回すいとん位に太くなってしまったという反省を生かして、厚さ2mm程まで延ばしてもらい、切る細さも2mmで保護者に切ってもらい、細いうどんになるように仕上げていきました。(ゆで上がったうどんは、切ったうどんの3倍くらいに膨らむからです。)すみれ組のKくんのグループでは、Kくんのお父さんがリーダーシップをとり、作り方を読む人、生地を延ばす人、生地をまわす人、時間を計る人、写真を撮る人をグループで上手く役割分担をされ約1時間で作り終えることができていました。また、どのグループも協力しながら楽しく作る姿が見られ、和やかな雰囲気の中で作ることができました。

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  延ばす工程を3回   510分ねかす    厚さ2mmまで延ば

    繰り返す                           して2mm幅で切る

 その頃、調理室では副園長考案の「人参の天ぷら」、「ごぼう煮」、「ねぎ」、「天かす」などのトッピングの用意ができていました。もちろん、うどんのダシも副園長手作りのものです。グループに自分達の作ったうどんが運ばれてくると、子ども達は大喜びで食べ始めました。保護者の方も種類の豊富なトッピングのうどんを50円で食べられるということに感動していました。

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 親子で協力して自分達で作ったうどんは、普段食べているうどんとは違い、格別においしかったという声が多く聞かれました。小麦粉の科学を勉強し、お腹もいっぱいになった子ども達はとても満足した表情でした。

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2010年8月9日 月曜日

 終園式の日に、いかのおすしの約束事を書いていた掲示板に今日はこんなことが書かれていました。「あつい!あつい!あつい!でも、まけないぞ あついからこそできる たのしいこと」これを見た三葉っ子達は「楽しいことって何かな?」と考え始めました。今日、正門を入って1番はじめに目に飛び込んできたのは「かき氷」の看板でした。かき氷は、暑い季節だからこそ、美味しく食べられる楽しいことの1つです。そして、みんなで冷たいプールに入ることも楽しみなことです。3つ目の楽しいことは、教師達の劇「しゃぼん玉の不思議」があることです。今年は夏季保育の中にフリースクールを入れて、保護者の方にも参加して頂けるようにしました。

 フリースクールの劇では、教師達が石けんの粉、水、空気に扮してしゃぼん玉ができる不思議を演じました。しゃぼん玉が空気で膨らんでいることを知った子ども達に、「空気で膨らんでいる物は他に何がある?」と聞くと、年長児から「風船!」「浮き輪!」と答えが返ってきました。ここで実験です!『しゃぼん玉のように空気で膨らんだものは空を飛ぶことができるのだろうか?』団扇で風を起こして、風船・ビーチボール・サッカーボール・しゃぼん玉を飛ばしてみることにしました。結果はしゃぼん玉と風船は飛ぶけれど、他のものは飛ばないということでした。空気をたくさん吸った中田先生のお腹でも飛ぶことができず、みんなで大笑いしました。空気が入っている物でも空気を包んでいる物によって飛ばない物があるということに気付いた子ども達でした。

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 各コーナーでは、牛乳パックの舟を作ったり、ししおどしや水車で水遊びをしたりしました。1番の人気はアルキメデスの方程式を使った魚のおもちゃでした。ペットボトルを押すことで上下する魚の動きが面白くて不思議で子ども達は夢中になって作っていました。

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 そして、プールが終わったクラスからかき氷屋さんにかき氷を買いに行きました。看板をよく見ると30円という文字が書かれていて、早速お金作りが始まりました。年少児も年中・年長のお兄ちゃんお姉ちゃんが作っている姿を見て、と書いたお金を3枚作りました。たんぽぽ組のTくんは10円1枚作って持っていきましたが、20円足りないということで売ってもらえませんでした。足りないと買えないことに気付くと、慌てた様子で残りのお金を作りに行く可愛らしい姿が見られました。子ども達は遊びの中で生活の仕方を学びます。お金を作ってかき氷を買いに行くというごっこ遊びの中にも10円が3枚いることを知ったり、50円だと30円の物を買うと10円が2枚戻ってくることも分かりました。このように教師が考えたごっこ遊びには、意図的に数の概念やお金の計算が自然な形で身に付く内容を含んでいるのです。それは小学校の算数へとつながっていきます。子ども達はメロン・イチゴ・レモン・ブルーハワイの4種類の中から食べたい氷を自分で選び、友達や教師とおいしく食べることができました。

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 「暑いからこそできる 楽しいこと」を今日は十分に楽しむことができました。私たち教師は自然の変化や社会の急激な変化の中で、子ども達が順応して生きることができるよう知恵と力を十分に養っていきたいと思います。

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2010年6月28日 月曜日

 駐車場の畑のキュウリも丸々と実り、園内のトマトも赤色に変わって夏の訪れが感じられるようになりました。クラスで植えているトマトは赤くなってきていたのですが、先々週病気になっていたトマトを取り除いていたにもかかわらず、また実の頭の先が腐り病気になっていました。収穫を楽しみにしていた子ども達はがっかり。しかし、気を取り直して今度こそ病気にならないように腐ったトマトを1つ残らず取りました。なぜ、病気になったのか?どうすればならないのか?教師達で研究しながら、栽培を続けていきたいと思います。

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 先週の土曜日の話です。年長児が育てている朝顔が大きくなり、ツルが巻くほどに生長しました。そこで、市販の支柱ではなくて秀野邸にたくさん生えている竹を使ってなんとかできないかと副園長に相談したところ、「こんな支柱にしたら?」と案をもらいました。早速作ってみると、それは風情があり、とても温かい支柱になりました。そこで、早速年長組の教師達は自然の竹を取ってきて、支柱のサイズに合うように切り、用意をしました。支柱作りは、二人一組で協力しながら作ったほうがスムーズに作れるということで、友達と力を合わせて作っていきました。用意した竹は、長さや太さがバラバラで、どの竹を使って作ろうかと考えるところから始まりました。選んだ竹を縦、横の間隔を考えながら組み合わせたり、相手が作りやすいように持ち手を考えたり、子ども達それぞれが知恵を出し合って作る姿が見られました。また、きりん組のNくんは、太い竹を針金で固定できない友達に、「針金をつなげればいいよ。」とアドバイスするなど、助け合いながら支柱作りをすることができていました。見本で作っていた副園長の支柱には、可愛らしい飾りがぶら下がっていました。子ども達はそれを見て、「明日からこの飾りをつくりたい!」と張り切っています。

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 年中・年少児は田植えをしました。副園長から3、4歳児でも理解しやすい話をしてもらい、子ども達は真剣に話を聞いていました。「苗は1本では倒れてしまうけれど、5本束ねて力を合わせれば倒れなくなる」こと。「間隔を考えて植えなければ、隣の苗とおしくらまんじゅうになってしまって大きくなれない」ことを教わりました。今日の昼食では、パンの付け合せに「玄米スープ」と「キュウリと玉ねぎのサラダ」が出ました。園内で採れた春菊、キュウリや農園で採れたサツマイモ、ニンジン、玉ねぎを使って作りました。キュウリと玉ねぎのサラダは玉ねぎを小さくスライスして入れることで、苦手な子ども達も食べることができました。玄米スープは、今日田植えをしたことで「パワーがいっぱいのスープなんよね!」と、子ども達に大人気で何回もおかわりをする姿が見られました。

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 ぞう組は、歩風里へ交流に行きました。お手玉を使ってゲームをしたり、お年寄りに親しみのある「茶摘み」の手遊びをしたりして、交流を深めました。ぞう組の子ども達に「今日は楽しかった?」と聞くと、「楽しかった!」と元気な声が返ってきました。「みんなは楽しかったけれど、歩風里の人はどうだったのかな?」と聞くと、温かい拍手をいっぱい頂きました。自分達だけが楽しむのではなく、相手の方にも楽しんでもらえる交流の内容を今後も考えて、実りある交流会になるようにしていきたいと思います。また、相手の方を思いやる気持ちが育つようにしていきたいと思います。

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2010年6月4日 金曜日

 今朝、さくら組のRくんが登園してくると、「先生!これ見て!」と言って駆け寄ってきました。嬉しそうに見せてくれたのは、昨日のポケモンスマイルスクールでもらった”ピカチュウ”のキーホルダーでした。子ども達はピカチュウに会えたことやプレゼントをもらったことがとても嬉しかったようで、たくさんの子ども達がキーホルダーを見せ合っていました。

 さて、今日は子ども達が楽しみにしていたじゃがいも・玉ねぎ掘りがありました。さくら組では、昨日の降園時に6月の月刊絵本で土の中のじゃがいもの様子を見たり、じゃがいもを使った料理を話題にしたりしたことで、「今日はじゃがいも掘りよね?」「じゃがいもいっぱいとる!」とじゃがいも掘りに期待を持って登園してきました。さくら組は、じゃがいもを掘る以外にも楽しみがありました。それはバスに乗ることです。クラスのほとんどの子ども達がお歩き通園のため、大勢で席を譲ったり、ワイワイと会話をしたりする経験はとても貴重なものになりました。移動中の大盛り上がりのさくら組の子ども達でした。

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 農園に着いてからは、副園長に玉ねぎの掘り方やじゃがいものでき方について教えてもらいました。玉ねぎは、青ねぎほどしかなかったものが、根っこから栄養をもらって大きく育ったこと。じゃがいもは、種芋というお母さん芋が赤ちゃん芋に栄養をあげて兄弟芋がたくさんできること。玉ねぎとじゃがいもの掘り方には違いがあることなどを話してもらいました。年少児にとっては、初めての農園での野菜の収穫でしたが、ゴロゴロとたくさん出てくるじゃがいもを喜んで収穫したり、大きくてなかなか抜けない玉ねぎをちからいっぱい抜こうとしたりして収穫を楽しむことができました。さくら組のKくんがみつけたお母さん芋はドロドロに溶けていました。「なんでこのお芋はドロドロなん?」と聞くKくんに、「赤ちゃん芋を大きくするために頑張ったけんドロドロになったんよ。」と伝えると、副園長の話を思い出して、「ありがとう。」と言いながら土の中に戻してあげていました。野菜を収穫する中で、子ども達には収穫する喜び以外にも植物の命についても考えられるような働きかけをしています。農園にできた人参やビワも帰ってきてから食べた子ども達は、「固いけど、おいしい!」「甘いね!」と言いながら新鮮な人参とビワを味わっていました。

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 今日は、うさぎ組のYくんから鋭い質問がありました。「じゃがいものお母さん芋があるのに、お父さん芋はないの?」Yくんの鋭い質問に近くにいた教師は戸惑い、答えられなかったそうです。来週、Yくんが納得できる答えが出せるように考えておきたいと思います。

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2010年5月7日 金曜日

 昨日の出来事です。ゴールデンウイーク明けの園庭には、連休前とは違った風景が見られました。ブランコ横のタンポポはきれいな綿毛になっていたり、苺が赤々と実っていたり、植物が生長していたのです。赤くなった苺を見た副園長は、「今日は苺が採られないように気をつけなくてはね。」とつぶやいていました。ところが昼食後、さくら組のKくんが手に何かを持ってやって来ました。それは、真っ赤なとてもおいしそうな苺でした。副園長の予言は的中したのでした。Kくんが苺を採って来たことをチャンスにしようと思い、さくら組の子ども達を集めて、「どんな苺は採って良いのか。まだ採ってはいけない苺はどれか。」を話したり、「幼稚園のみんなの苺だから、勝手に採ってはいけない。」ことなどを話したりしました。話を進めていく途中で、Iくんが苺の実の下に敷かれているワラに気がつきました。「これは、苺のお布団なんよね。」というIくんの一言に、とても驚かされました。ひよこ組から進級してきたIくんは、去年の話をしっかりと覚えていて、ワラを敷く意味まで理解していたのです。そして今日は、昨日採った一粒の苺を25人分に切って、みんなで分け合って食べました。一人分5ミリ角程の苺を、「めっちゃ、おいしい!」「あまーい!」と言って大はしゃぎで食べる子ども達を見て、とても可愛らしく思いました。1つの物を大勢で分け合う経験を、今の子ども達はほとんどしたことがないと思います。こういった機会を大切にして、人と分け合う気持ちを育てたり、植物を育てて、その命を頂くことやそのために最低限守らなければならないルールなども伝えたりしていきたいと思います。

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                             「だんごむしが苺を食べたよ!」

 

 今日は天候が悪く、室内での活動が主になりました。副園長の発案で、今年は親子運動会の案内状に子ども達の手が加わるようにしました。三葉幼稚園の行事で配布される案内状は、1つ1つ教師の手作りであったり、子ども達の手が加わったりした心のこもった物です。親子運動会の案内状も子ども達がこいのぼりに色を塗ったことで、とても可愛らしい物になりました。また、今週末は母の日ということで、子ども達が作った浸し染めの紙を使って、カーネーション作りをしました。まだハサミに不慣れな子ども達が多いので、紙を手でちぎり、広告の棒に巻きつけてセロハンテープでとめると、浸し染めのとてもきれいな色のカーネーションが出来上がりました。カーネーションを作った子ども達は、お母さんへのプレゼントとして大切に持ち帰る姿が見られました。

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 三葉幼稚園では、「心」を育てる保育を目指しています。人と人とのかかわりから、また動植物の飼育・栽培から様々な貴重な体験や経験をさせてあげられるようにしていきたいと思います。

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2010年4月10日 土曜日

 昨日の雨はすっかりと上がり、今日は絶好の入園式日和になりました。早い時期に開花した桜の花は散ってしまうのではないかと心配していましたが、散らずに入園して来る幼児達を迎えるかのように咲き続けていました。保護者に手を引かれてきた幼児達は先日の一日入園で、自分の靴箱やロッカー、保育室の場所を覚えたことで自分で所持品の始末をしようとする姿に驚かされました。また、今年は保護者から離れられる幼児は並んで自分達でホールに上がるようにしたところ、ほとんどの幼児が自分でホールへ移動することができました。入園式では、お母さんと離れた所に座るということで泣いてしまう幼児もいましたが、教師達の楽しい歌や手遊びで少しずつ落ち着いて、担任から名前を呼ばれると元気よく返事をすることができました。

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 入園式の途中に、年中・年長児からお祝いの言葉と踊りのプレゼントがありました。始めは、お兄ちゃん・お姉ちゃんの元気よく踊る姿に目を丸くしていた幼児達でしたが、リズムに乗って体を動かしたり、自然と手拍子をしたりして踊りを楽しんで見ていました。今日は土曜日ということで、お父さん方の参加も多く、またおじいちゃん・おばあちゃんにも来て頂いて、例年にない参加人数で会場はいっぱいでした。  

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 記念撮影では、桜の花をバックにお父さん、お母さんにも入ってもらって思い出の写真を撮りました。先月の卒園式に花を咲かせて卒園生を送ったチューリップの花が、今日の入園式まで何とか持ち、これ以上開けないと思うほど満開で、幼児達の入園を祝ってくれていました。

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 チューリップの花も桜の花も3月18日の卒園式の日から4月10日の入園式まで咲き続け、温暖化したと思われた早い春は、きちんと例年通りの時期に花を散らせ、どうやら自然はつじつまを合わせてくれたようです。

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 今日の幼児達の可愛い笑顔を見た教師達は、保護者の方から預かった大切な子ども達に楽しい幼稚園生活を送ってもらうために、前を向いて明るく元気よく保育をしようと話し合いました。来週からは早速午後までの保育が始まります。月曜日に、子ども達とどんな楽しいことをしようかと教師達も期待を膨らませることでしょう。一年間よろしくお願いします。

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