2010年4月10日 土曜日
昨日の雨はすっかりと上がり、今日は絶好の入園式日和になりました。早い時期に開花した桜の花は散ってしまうのではないかと心配していましたが、散らずに入園して来る幼児達を迎えるかのように咲き続けていました。保護者に手を引かれてきた幼児達は先日の一日入園で、自分の靴箱やロッカー、保育室の場所を覚えたことで自分で所持品の始末をしようとする姿に驚かされました。また、今年は保護者から離れられる幼児は並んで自分達でホールに上がるようにしたところ、ほとんどの幼児が自分でホールへ移動することができました。入園式では、お母さんと離れた所に座るということで泣いてしまう幼児もいましたが、教師達の楽しい歌や手遊びで少しずつ落ち着いて、担任から名前を呼ばれると元気よく返事をすることができました。
入園式の途中に、年中・年長児からお祝いの言葉と踊りのプレゼントがありました。始めは、お兄ちゃん・お姉ちゃんの元気よく踊る姿に目を丸くしていた幼児達でしたが、リズムに乗って体を動かしたり、自然と手拍子をしたりして踊りを楽しんで見ていました。今日は土曜日ということで、お父さん方の参加も多く、またおじいちゃん・おばあちゃんにも来て頂いて、例年にない参加人数で会場はいっぱいでした。
記念撮影では、桜の花をバックにお父さん、お母さんにも入ってもらって思い出の写真を撮りました。先月の卒園式に花を咲かせて卒園生を送ったチューリップの花が、今日の入園式まで何とか持ち、これ以上開けないと思うほど満開で、幼児達の入園を祝ってくれていました。
チューリップの花も桜の花も3月18日の卒園式の日から4月10日の入園式まで咲き続け、温暖化したと思われた早い春は、きちんと例年通りの時期に花を散らせ、どうやら自然はつじつまを合わせてくれたようです。
今日の幼児達の可愛い笑顔を見た教師達は、保護者の方から預かった大切な子ども達に楽しい幼稚園生活を送ってもらうために、前を向いて明るく元気よく保育をしようと話し合いました。来週からは早速午後までの保育が始まります。月曜日に、子ども達とどんな楽しいことをしようかと教師達も期待を膨らませることでしょう。一年間よろしくお願いします。
2010年3月5日 金曜日
昨日の雨もやみ、朝の空はどんより曇っていましたが子ども達はまちわびていたかのように戸外に飛び出して行きました。泥だんご作りや泥遊び、遊具や縄跳びなどいろいろなところで活発に遊ぶ姿が見られました。園庭に出来た水たまりでは、ぞう組の男の子たちがおもしろい遊びをしていました。袖やズボンのすそをまくりあげ、ぺちゃぺちゃと裸足になって歩いていましたが、やがて一人がしゃがみ込んで水たまりの周りを土で囲い始めました。続いて他の子どもたちもつなぎ始めました。何が出来るのかな?と見ていると、「大きなお風呂みたいやね」と言って、にこにこ笑いあっていました。そこに、就園前保育に来ているこあら組のK君がきて、その大きな水たまりのお風呂に入ろうと足を入れました。気がついたぞう組のHちゃんが「Kくん、だめよ」とやさしく声をかけました。素直に聞いたと思いきや、お兄ちゃんお姉ちゃんが見てないすきにそっと足を入れてみてぺちゃぺちゃ・・・。すると、見つかって「もー!!めっっ!!」と強く叱られていました。びっくりしてドームの中にKちゃんはもぐり込んでしまいました。そして、Hちゃんたちがいなくなるとドームからこそっと出てきてみて、戻ってくるとまたドームの中にもぐってしまいます。この様子を見守りながら、このような満3歳児と5歳児のかかわりに、異年齢児たちは妹弟のような存在で遊んでいるんだなと思いました。今日の雨上がりの園庭は今日だけしかないという、自然がくれた教材を大切にする副園長の思いに毎日勉強するばかりです。
今日、昨日に続いて遅帰りのこあら組は副園長手作りのカレーをお給食に食べました。どの子どもたちも自分たちでかばんの中からスプーンを出して準備すると、上手に座って待っていました。幼稚園で給食を食べるのは初めての子どもたちなのになんてすごいんだろうと感動しました。誰一人残さず,残食ゼロにもびっくりです。一方、反対コースの子供たちは前々日、園児達がついた芋餅とよもぎ餅のあべかわのおやつを食べました。今日カレーを食べた子どもたちには勿論あべかわ餅はありません。ところが、カレーを食べ終えてお帰りの支度を済ませた子どもたちがなんだか落ち着きません。その目の先には反対コースの子どもたちに食べさせて残ったあべかわがお皿に並んでいたのです。昨日のおやつの味を覚えていて、今日も狙っていたのでした。伸び伸び生き生き正に三葉っ子の目です。4月からの入園が、教師達も今から楽しみです。
2010年2月11日 木曜日
今日はくもり空でしたが、少しあったかい気温でした。裸足になって園庭を走りまわる子供や、そでやズボンをまくりあげて水遊びをするこどもたちがたくさんいました。さくらぐみでは、なにかにぎやかな声が聞こえていました。きりんぐみさんからもらったダンボールを半分に切って重ね、隙間があかないようにガムテープでとめていました。そして、こどもたちだけで「こうしたら風が入らないよ」などと、口々に言いながら形になってくるダンボールの家を見て「よーし!!」と言うと、新聞紙を一枚持ってきてくるくるまるめ始めたのです。何が出来るのかな?と見ているとはしとはしをガムテープでくっつけ「大工さんがしとるやつと同じやつよ」と見せてくれました。どうやらはちまきのようでした。それにまわりの子も影響され真似をしてつくり、頭にまきました。準備が整うと、子ども達同士d家の中にあるものを考え、テレビやリモコン、DVD、お風呂、鏡台、台所などそれぞれ分担し作っていきました。お風呂で使うシャンプーやボディーソープや卵パックにマーカーで色をぬりいろいろなお化粧品を作っていました。中は大型ブロックでしきって、外の庭ではバーべキューが出来るようにと自分達で粘土で平べったくし、お肉を焼いて楽しんでいました。また、こんなおもしろい姿もありました。ダンボールの家にお客さんを呼ぼうよと言うことになり、さくらぐみのZくんが「トントントン」と家のドアをたたくと、中から「だーれ?」「Zくんならないてみて」という声が聞こえてきました。年少児が発表会でした、オペレッタ「まきばのパーティー」の場面の再現だったのです。さくらぐみのテラスの前に、たんぽぽぐみの子ども達がいるのに気付き「ねぇねぇ、ちょっとこっちきて」と言ってつれてくると、たんぽぽぐみの子供達も家の中に入り、テレビやDVDを見て楽しんでいました。このように、ごっこあそびを楽しむようになってきた年少児たちは、もうすぐ年中組になります。見守っていきたいです。
今日、りす組は歩風里との交流がありました。年中児が発表会でした「北海盆唄」をすることになり、園からハッピを着て出発しました。歩風里につくと、おばあちゃんたちが「かわいいね」と言ってくださって、優しく迎えてくれました。年中児がきたということで、おじいちゃん・おばあちゃんが盛り上げてくださったおかげで、子ども達もにこにこで踊ることができ、元気なパワーをプレゼントすることができました。
2010年1月20日 水曜日
今日は、東京から東城先生、望月先生をお迎えして食育講演会を開催しました。食育サークルのお母さん方を中心にこあら組のお母さん、そして松山市内や伊予市、遠くは高知県などから約70名の方々が熱心に東城先生のお話を聞いて、母親の役割について勉強されました。しかし、在園児の保護者が少なかったことは、食に力を入れている園としてはとても残念なことでしたが・・・“食育による子育て”と言う演題のお話の中には、普段の生活の中で身についていくべき礼儀・品性・教養を食卓で教育することを教えていただきました。箸の持ち方であり、姿勢であったり、そしてもっとも大切な挨拶など、家庭の中で身についていくべき大切なことを教えていただきました。「いただきます」と言う挨拶はただたんに挨拶するのではなく、命あるものをいただいて私達は生かされていると言うことも話されました。三葉幼稚園では東城先生から教えていただいたことを、副園長が分かりやすく教師や子どもたちに普段の生活の中で教えてくれています。作ってくださった方への思いや、みんなと一緒に同じものを食べる喜びを味わうことなど、まさに食育による子育てをしていると実感しました。また、昼食会では副園長と食育サークルの方々の心のこもったお料理を食べていただきました。東城先生をはじめ、みなさんに大変喜んでいただきました。今回は、昆布とちりめんじゃこのご飯・さんまの竜田揚げ・ほうれんそうと春菊の胡麻和え・野菜の五目煮・芋ケーキ・食育サークルのお母さん手作りのお味噌を使った味噌汁・副園長が漬けたたくあん・手作り梅干しなど無添加自然食を食べていただきました。午後からは、望月先生にびわの葉療法を教えていただきました。もぐさを使ったびわの葉の温灸からじかにびわの葉を当てる方法(おてあて)を教えていただきました。自然療法は、病気を治すものではなく、自分の生活を改善して、健康で明るい生活を送れるように心がけていくことを学び、自分自身ももっと、生活習慣を見直して改善していけるようにしていきたいと思いました。今日は、園長も東京から駆けつけて一緒に勉強しました。
今日のこあら保育でも副園長が作った「いり玄米」を食べました。口に入れた途端、「おいしい!!」「おかわり!!」「もっとちょうだい!!」と言う声が次々と聞こえ、おかわりがなくなってしまうほどでした。
ひまわり・さくら組では、発表会に向けて練習をしました。まずはオペレッタ。どのパートの動物たちも自分を見て!!と言うアピールなのか、一人ひとりが大きな声でしていました。副園長に以前教えてもらったところをしっかり覚え、逆に教師の入る場所がないくらい盛り上がっていました。この調子で素敵な発表会が出来るように、全員で力を合わせて頑張ります。
2009年12月9日 水曜日
今日も朝からけむりのいいにおいがしてきました。登園してきた子ども達が次々と焚き火のまわりに集まってきて取り囲んでいました。そしてそこに網があり、沢山の切った野菜がありました。それを見て子どもたちは 「あっ!今日もバーベキューするん?」「えっ!?今日も食べれるの?」と顔を見合わせて言いあっていました。青コースから食べることになり、さくら組もみんなでまるく座ってたべました。野菜がのったお皿を置くと「もー食べれんのよ」「のいてや!!」などと少し言い争いも始まりました。「もう食べてない人おらん?」と聞くと「はーい」と後ろの方で34人、声が聞こえました。しかし、その顔を見ると、口の周りにはたくさんのしょうゆがついていました。その瞬間みんなの視線ががその子たちに向きました。みんなの「ウソでしょ」と言わんばかりの視線を感じたその子たちは「だって食べたかったんよ」と小さな声でいいました。さくら組では以前に蒸したお芋を食べたとき、おかわりに行く教師に「いっぱい持って来い、いっぱい持って来い」とはやしたてたことがありました。全クラスとの競争で早い者勝ちと聞くと、さくら組の子供たちは、競争意識を持って盛り上がります。今日も負けないぐらいおかわりをたくさんしました。年少児でも、ほかのクラスや友達と競い合う姿が見られて頼もしく、なんだかうれしくなりました。隣のひまわり組のS君は、野菜の前で絵本を読んでいました。何か様子がおかしいなぁと見ていると・・・絵本を見るフリをして、こっそり野菜のつまみ食いをしていたのです。そのことに気付いた教師は可愛いいやらおかしいやら、職員室でも楽しい話題になりました。
今日は、城西中学校の4人のお姉ちゃん達が職場体験にきてくれました。4人中3人が三葉幼稚園の卒園児と聞いてびっくりしました。ぱんだ組・りす組・ひつじうさぎ組・ひまわり組に入ったのですが、どのクラスも楽しく遊んでいる姿が見られました。りす組では、シール帳折り紙をするときに、はさみを使ったのですが、その時中学生のYさんが自分のはさみを取り出して、使っていました。そのはさみは、三葉幼稚園のときに使っていたはさみでした。そのはさみを見つけたうさぎ組のAちゃんが「そのはさみいっしょや」と言うと、「幼稚園の時に使っていたはさみだよ、今でも使っているんだよ」と話してくれました。職場体験でこのように卒園児が帰って来てくれて、子供たちと遊んでくれているのはいいなぁと思いました。自分達の幼稚園の頃を思い出して、話している姿をみると、出身園に帰るのはうれしいんだろうなぁと感じました。
その中学生の幼稚園時代のことを知っている教師たちは、その時の姿と重ね合わせながらなんだかウキウキしていました。副園長の幼稚園は三葉の卒園生の、時にはオアシスに、時にはふるさとになるようにという願いが実りつつあることに喜びを感じました。心が寂しくなったとき、楽しいとき、誰かに話を聞いて欲しいとき、幼稚園を思い出してほしいと思います。
2009年11月13日 金曜日
プールの方から、とてもにぎやかな声がしてきました。「何してるんだろう?」とのぞきにいくと、年長児たちが何か真剣に作っていました。「何つくりよん?」と聞くと、ぞう組のKちゃんや、Rちゃんが「これはね、作品展に使うアーチを作りよんよ」と教えてくれました。丸い木の裏に自分で加減しながらボンドをぬり、上手にくっつけていました。よーくみると・・・・・何かの形になっていました。それは、木で作ったオリジナルの電車でした。女の子たちはボンドをはる係、男の子たちはアーチのそばで線路を実際に作り、ちょうどよい大きさの木を持ってきて並べたり、作った線路の上に電車を作って走らせたりしていました。「全部自分たちで作ったんだよ!!」と教えてくれた年長児たちは、お互いに並べた物を見合いこして「ここはこうすればいいんじゃない?」などと、言い合う姿も見られました。
さくらぐみは今日、3階ホールと、りすぐみの美術館に飾っている年少組の作品を見にいきました。まず、絶対にしてはいけないことをみんなで確認し、3階美術館に上がりました。入り口に入ると、YくんRくんたちが「うわー!!上手な作品が並んでるね」と口をそろえて言いました。そして、他のクラスの友達が作った作品を見ていると、あちらこちらから、「先生!あれ見て!」「先生!あれ見て!」「あれなに?」などと私も答えきれないぐらい言っていました。りすぐみに移動し、年少美術館の前に来ると、「先生、これこの前も見たけど、今日も見れてうれしいね」とさくらぐみのRちゃんが言いました。そして、年少4クラスとひよこぐみさんと力を合わせて作った大きな木に、自分達の好きな絵をクレパスで描き、みんながかくれんぼしている落書きの木が完成しました。その後、年長年中児の作品を見て歩いていると「日曜日はおじいちゃん・おばあちゃんもくるんよ」とうれしそうに教えてくれました。
さあ、いよいよ日曜日は作品展です!!みんなが遊びながら作った絵や作品を、おうちの人に見てもらうのをとても楽しみにしています。
2009年10月22日 木曜日
参観日最終日。今日はたくさんの保護者の方が参観に来て下さり、とてもにぎわっていました。どのクラスの子ども達も外に出て元気いっぱい遊んでいました。
今日はままごとコーナーはどうなっているのかな?と覗いてみると、ひつじ組のS君が作っている料理に目が止まりました。なすびを丸く切ってお皿にのせ、さつまいもをすりおろして丸めたものを、なすびの上にのせました。さらに、アスパラガスを同じ大きさに切り、なすびの上にのせました。なんと、、、なすびの上に顔が出来上がりました。何かさみしいなぁと思ったのか、かぼちゃを小さく同じ大きさに切り、なすびのまわりにかざりました。色合いもとてもよく、まるでフランス料理のようなステキなデザインになりました。年中児でも出来るんだととても感心しました。その後もさつまいも、にんじん、アスパラガスを上手に切り、お皿に盛り付けたものなどたくさんでき、S君のレストランがオープンしていました。
丸いお皿を見て野菜や果物など色どりや形を材料からイメージし、それがすぐに形になっていくのです。この色や大きさの野菜を置いたらどうなるか、色合いだったりバランスだったり、一度置いてみたりやめたりと自分で納得して考えて作っていました。それに気付いた教師たちがかわるがわるに見に来て、子どもの成長している姿に感動するやら、これを誰にどう伝えられるのだろうと、写真に写したりと今日も嬉しい場面に出会えたことを喜びあいました。野菜を毎日届けているサニーマートの店長さんにも、この感動を届けたいと思います。
今日年少児たちは、昨日に引き続きでDVD視聴「サンゴ礁アザラシが泳ぐ」を見ました。昨日はアザラシとアザラシのお母さんが離れるところまで見たので、今日はその続きからでした。アザラシの背中にカメラを取り付けアザラシが海の中でどんな生活をしているのかなぁ?というところから始まりました。子どもたちは興味津々で、釘付けでした。そして子ども同士で話し合ったり、かわいいねといった会話がたくさん聞こえてきました。子ども番組ではなくて、ドキュメンタリーでしたが、自然の真実の姿は子供たちにも迫力があり伝わるものがあったようです。視聴後、さくら組とひまわり組の子ども達は自分たちが使ったいすやござをみんなで片付けました。ござの両端を持ってごっつんこしたり、友達と協力したりしながら片付けていました。
一方、年長児の間ではこんなまるで青春ドラマのようなやりとりがみられました。砂場でくま組の女児達が大きな山を作っていました。片付けの時間になりどうしても壊したくないくま組の子ども達のところに片付けたいぞう組の数人が来てぞう組対くま組のバトルが始まったのです。その様子を教師達は見守ることにしました。くま組の子ども達が「何で一生懸命作ったものをこわすのよ、足が冷たくてそれでも作ったのに。」と言うと、ぞう組のHちゃんが「明日遠足だから壊れるやん」と言いました。お互いに言い分を譲らず、バトルは続きました。しまいには涙をポロポロ流しながら説得するくま組の子ども達。それにひるまず月曜日は早コースでこの砂場を使いたいぞう組の子ども達のあの手この手の主張もなかなかのものでした。それをニヤニヤして見守る参観に来たお父さんの姿もみられました。最後はぞう組のT君の「先生に相談したら」という仲介に両方がつばを飲みこんで、ぞう組のAちゃんの「仕方ない」という言葉で決着がついたのでした。今その砂場にはくま組の子ども達の手で「さわらないで!!」という立札が立てられています。
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