幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年7月7日 土曜日

今日のフリースクールのテーマは「七夕」天の川を挟んで離れ離れの織姫と彦星が7月7日の今日、年に一度だけ会えるお星さまのお祭りの日です。昨日までに園内でも短冊に願ごとを書いて笹につけたり、輪つなぎ、三角・四角つなぎ、ちょうちんなどを作って飾っていました。

今日も親子で200人余りの参加者があり、門の所に飾った笹飾りを見ながら期待を持って3階会議室に集まって下さいました。 実は今朝、昨日準備していた各家庭に1本ずつお渡しする笹の葉が巻いてしまい元気がなくなっていることに気がつきました。水につけておけば少しは葉が広がっていたのかもしれないのですが、生き生きとした笹の葉に飾りをつけてほしいと、今朝もう一度採ってくることにしました。

副園長の挨拶の後、おなじみの劇は私たち1班の「岩城さんち」をモデルにお母さん子ども達、おばあちゃんのキャストでなぜ七夕の日に笹飾りを飾るのか劇を通して子ども達や保護者に伝えていきました。(ちなみに笹飾りには習い事の上達、作物の豊作を祈るという意味があるそうです。)

途中、織姫と彦星のお話も含めて演じると時々笑い声も聞こえてきてなごやかな雰囲気になっていました。 今日はプロジェクターを使って本物の天の川の写真を写してみると天の川は星の集まりだということが分かりました。しかし、この辺りでの場所では周りが明るすぎて実際には星がよく見えないのだということも知りました。

副園長は故郷の宇和町にいた頃、きれいな天の川が見えてそれを眺めながら夜道を歩いていたということを話してくれ、明るすぎたり空気が汚れていたりすると見える物も見えないし、自然は大切にしていかなければ・・・と思いました。 そして歌の歌詞にあるように願い事を書く短冊がなぜ五色なのかそれは「色と物」を表わしていて赤は火、白は金、緑は木黄色は土、黒は水という意味があるのです。 水が黒なのは空が暗くなって雨が降るということで黒で表現しているのではないかと思われます。  七夕のテーマで色々な由来、そこには自然や科学が含まれていろんなところでつながっているということがよく分かりました。

笹飾り作りでは園庭が昨夜からの雨で使えない為、そのまま会議室に机を出してグループを作り自分の作りたい飾りの材料を選んで作っていました。子ども達に人気のミニプラネタリウム作りではナイロン袋を油性マーカーで塗って色をつける部分を三葉っ子ならではのアイディアで浸し染めを使ったり、副園長が考え出した封筒のちょうちん作りをしたりして親子で楽しみました。 そして気がつくとさすが三葉の保護者、ちょうちんをそのまま大きく作って頭にかぶって冠にして織姫になった女の子も出現していました。

お習字の墨と筆で短冊に願い事を書いている人は表情も真剣で本当に心からお願いしているようでした。 親子で一枚ずつ書いていたので見てみるとお父さんが「お母さんがもっと優しくなりますように」とか「サッカーが上手になりますように」「お習字が上手になりますように」などそれぞれ自分の願い事を書いて笹に付けていました。 親子で作っているとだんだん保護者の方が夢中になって予定よりずっと長い時間じっくりと作り込んでいました。そして笹に色とりどりの飾りを付けて嬉しそうに持ち帰っていました。

七夕は古く昔から伝承されてきた行事ですが、前回のフリースクールで里芋の葉残った朝露は宝石のようにキラキラ光ると言っていましたが、それは天の川の雫が落ちてきたものだと言い伝えられているそうです。それを受けて墨をすり短冊に願い事を書くと願いが叶うそう・・そう言った、夢をを持たせてくれる今日の七夕を皆様も家庭で楽しんで下さい。