幼稚園の日記(ブログ)

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  2012年11月3日 土曜日

遠足の前日のことです。砂と水が入ったドロドロのお釜を見つけたOくん。「ごはん、ごはん。ピーする!」と砂場の中央に持ってきました。少し水を捨てて砂を加えてご飯ほどの硬さにしてみ「炊けたよ!」と言うと嬉しそうに覗き込みました。それを見ていたKちゃんがしゃもじを持ってきてお釜の中の砂ごはんを混ぜました。Kちゃんは、家でも作ったことがあるようで服の袖をあげ「おにぎりつくる!」と意気込んでいます。「明日遠足だからいっぱい作ろうね!」と言うと張り切ってしゃもじで砂ごはんをすくい手のひらにのせます。そこで仕切りのある大きな四角のお弁当箱を用意すると、Tくんも加わりおにぎり作りの始まりです。

人参が好きなAちゃんは、丸長のお弁当箱を持ってきて、砂を入れて「にんじん!」と言ってにこにこしながら見せてくれました。また、Oくんは、昨日の続きで松ぼっくりとお箸にする松葉を探しに行きました。「おべんとう持って行かんといけんね!」と保育士が言うと「どうぶつ(えん)いこう!」とAちゃん。作ったお弁当を大事に持ってTくんがスワンに乗り、人参弁当を持ったAちゃんやついてきたHちゃん達が乗り込みました。『バスに乗って揺られてるゴーゴー!』と歌いながら楽しそうに動物園に出発です。

しばらくして降りると、Aちゃんが「きりん首長いね!」「次はぞうさんね!」と言いながら動物を見たように話していました。その時です。大きな四角いお弁当箱を持っていたTくんが、お弁当箱を落としてしまいました。一緒についてきてその様子を見ていたHちゃんは落としてしまった砂おにぎりをお弁当箱にTくんと一緒に入れてあげました。そして、食事タイムです。「先生、お弁当忘れちゃった!」と言うと「あげるけん!」と優しいTくん。Aちゃんは「いる?」と聞いて食べさせてくれました。このように2歳児の子ども達が動物園遠足を自分たちの今までの経験から想像して楽しくごっこ遊びを行っていたのには驚きました。

次の日はお母さんやおじいちゃんと一緒に動物園遠足。今週に入り風邪をひいて熱が出てしまったお友達が2名欠席してしまい残念でしたがとてもいいお天気。少しお母さんに抱っこしてもらいながらも歩いていろいろな動物に興味津々で見ていた子ども達。楽しい思い出がもう1つ増えました。帰りのバスでは全員夢の中でした。