2025年5月16日 金曜日
ゴールデンウィークも終わり、お休みモードもようやく落ち着いてきた今週、プレ年少・年少の担任と古森先生が相談して、朝の早い時間に子ども達が戸外でたっぷり遊べるようにと、登園後のスケジュールを少し変えました。入園、進級直後は、所持品の始末やトイレ等、ある程度落ち着いて時間が経ってから外に出ていたのですが、昨日からは所持品の始末を終えた子から戸外に出て、年中や年長児に混ざって遊べるようにしたのです。ということで今日は、朝一番からたんぽぽ組から年長児まで色とりどりの帽子をかぶった小さい子、大きい子、み~んなが戸外に大集合でした!コロナ禍以前はこういう光景が当たり前だったのですが、なんだか久しぶりに「これぞ三葉!」というような園庭の様子に私も嬉しくなりました。子どもの人数は多くても、あちらこちらの環境にかかわって遊ぶ子が多く、また年長児たちが小さい子と遊んだり、手をつないだり・・・そんな世話も遊びの一つとして楽しんでいたおかげもあり、ぽつんとさみしそうにたたずむ子は見られず、全体的にまとまった様子が見られました。
たんぽぽ組のSくんは、まだカラー帽子もぶかぶかで顔の半分が隠れてしまうほどなのですが、笑顔は満点!元気にバスで登園してきています。そんなSくんが今日は年長、年中のお兄ちゃんお姉ちゃんに混ざって楽しそうに体を揺すって踊っていました。一曲終わると次の曲も見よう見まねで体を動かしたり、楽しそうにジャンプをしたりしていました。周りのお姉ちゃんたちは「Sくん、そっち危ないからこっちおいで。」「Sくん、こうやって踊るんよ」などと至れり尽くせりお世話をしてくれていたのですが、Sくんはきっとそんなことはおかまいなしで自分もその踊りの仲間だと思って堂々とその輪の中心にいました。その姿が面白くてかわいらしくて見ているだけで幸せ空間でした。
また、くま組のAくんは登園するなり、「アスレチックする?」と私に言いに来ました。「いいよ。アスレチックしよう」と答えると「古森先生とする?」とぽつり。“わたし目の前にいるじゃ~ん”と思いつつ「みずほ先生は?」と聞くと「古森先生とする。」と答え、お呼びでないとばかりに断られてしまいました。(笑)そんなAくん、少々アスレチックが怖いのか、たまに涙がこぼれる時があるのですが古森先生となら笑顔を見せ、平均台や丸太、はしごなどどんどんチャレンジすることができるのです。結局Aくんは今日1時間近くアスレチックに挑戦し、先週は恐る恐るわたっていた丸太はお手の物~とばかりにすたすた歩くことができていました。その一時間、他の子の相手や環境の調整等をしながらそばで見守ってくれた古森先生には感謝です。Aくんの様子を見ながら声をかけたり、手を握ったり、指を一本出して握らせて安心させたり…Aくんの細かな動きによって配慮の仕方を変える古森先生。Aくんもはしごが一つ終わると、古森先生をちらり、丸太を降りると古森先生をちらり…その度に拍手をしたりアイコンタクトをとったり他の子を見ながらも要所要所でポイントを押さえている古森先生の教師スキルの高さもすごいなぁと勉強になりました。だからこそAくんの厚い信頼が得られているのでしょう。わたしはまだまだです。(笑)
M先生が、朝、砂場でカップをひっくり返して砂のケーキをたくさん作って遊んでいました。すると、一人で遊ぶM先生を見ていろんな子が「一緒に遊ぼう~!」と来てくれたそうです。優しいですね。砂をケーキに見立てていろんな飾りを持って来てくれたり、ケーキ屋さんのように遊んだりしていると、たんぽぽ組の子がやってきて作った側から壊していきました。「あ~あ、壊されちゃった」と思うM先生にくま組のKちゃんが、ふふふ、と笑いながら「ちびっこ怪獣が来て壊していくね」とほほ笑みながら言ったそうです。Kちゃんの余裕ある大人な反応にM先生は大層驚いたと話していました。
今日は園見学の方が2組来られていたのですが、ご案内をしながら改めて三葉幼稚園って楽しいな、と思いました。新園舎では大きな一つのお部屋に当たり前のように2クラスが生活していて、時にはこっちの先生、時には反対の先生・・・と子どもたちが自分の都合によって先生を選ぶことができること。わたしは今年の年長で一番のお姉さん先生なのですが、だから私に褒められると嬉しい子がたくさんいるようでクラス関係なく“褒めて!!”という時にいろんな物を見せてくれたり、話してくれたりすることが多いです。逆にちょっと困ったことや助けてほしいこと等は優しい若い先生にお願いしたり、こっそり言いに来たり…あまりそういうところではわたしではないようです。
また、園内を回っていると年少さん、たんぽぽさんのクラスでは、こっちではお絵描きをしている子、こっちでは遊びながら壁面飾りを作っている子(飾りを作っているというよりは遊んだものが飾りになる、という感じでした)、はたまたこっちでは廃材遊びを夢中になってしている子…等と一斉的な指導による保育ではなく、小さいながらも自分でしたい遊びを選んで、自分が楽しいことをしている姿がたくさん見られました。その中で「先生見てみて!」「できたよ~!!」という嬉しそうな顔、口をとがらせて真剣な目で集中している顔、気の合う友達と遊んでいる安心した笑顔…等、いろんな表情が見られて見学に来られた方も「かわいい~」「楽しそう!」「いいね、よかったね」と嬉しい感想をたくさん言ってくださいました。
見学に来られた方にこれ以外にも自慢話のようにたくさん三葉を紹介しましたが、三葉幼稚園は子どもたちの小さな社会。みんながお互いを大切にしあっていて、思いやりをもってかかわることができていて、また自分の好きなことを夢中になってできる環境があって、三葉っ子は本当に幸せ♪と改めて感じる金曜日でした。みんなまた来週も楽しいこといっぱいしようね。