2022年6月26日 日曜日
6月も残りわずかとなってきました。梅雨のあい間は30度を超える夏日となり、水遊びを楽しんでいます。また、雨上がりの園庭では湿った土の感触を確かめるかのように、園庭をかけ回ったり雨の日は室内で踊ったり新幹線や車に紐を通して散歩をしたりなど気にすることなく生活しています。
今週は雨の予報が出ていましたが、この日は曇り!!子どもたちは園庭で遊べるのが嬉しくて、自分の靴を探してきて一生懸命履こうとしていました。そして玄関が開くと世界が広がったかのように全力で走って砂遊び・カート・ボールなどの所へ散っていきました。遊んでいる途中、保育教諭がボールを拾って楽しそうに遊んでいると、みかん組のK君がやって来てスプーンにボールをのせてカゴに入れようと運んでいましたが、途中、落としてしまいました。しかし、諦めることなく自分で拾って再度挑戦していました。何度も何度も落としては諦めることなく繰り返しカゴの中に入れることができました。その姿を見たR君はおたまにボールを入れて運び始めました。1つボールが入ると大喜びで保育教諭とハイタッチをしていました。その様子を見ていた子どもたちは次第に集まって来てボール遊びを楽しんでいました。
これまで遊びの環境が大切なことは分かっているものの、子どもの興味や発達の時期など予測ができなくいろいろな物を出していましたが、今1つ遊びに発展性がなく、飽きてきて次々に移っていたり棒立ちしている子が見られていました。身近な物を使うことで子どもたちは興味を示し、目を輝かせながら関わっていくことに気が付きました。子どもたちは物珍しいものに興味を示しますが、本当は水遊び・泥遊びなど様々な遊び方ができる物の中で気づいたり・発見したり・不思議に思ったりして発展させ、学んでいくことに気付きました。保育教諭もそんな子どもたちの姿を観察し「こ・ど・も」を知っていきたいと思います。
保育園では週に1回スポーツダンスがあります。スポーツダンス=踊り?というイメージを持たれている保護者の方が多いと思いますが、踊りではなく講師の先生がサーキットを作り、その中を前向きや後ろ向きで歩いたり・ボールやコーンのお片付けなど楽しく体を動かして心身の発達を促し、生活に必要な習慣も自然に身に付けさせていきます。れもん組の子どもたちはスポーツダンスが好きで講師の先生を見ると「キャー」と声をあげながらマットに座ります。少し時間があると講師の先生とコミュニケーションをとっています。さて時間になると頭をペコッと下げて朝の挨拶をし名前を呼ばれると、元気に手を挙げてお返事をします。恥ずかしくてなかなか手が挙げれない子・自分の名前ではない時に手を挙げる子もいますが、それもいつの間にか理解してできるようになります。点呼が合わると先生と距離を縮めるために絵本からアンパンマン探しをします。月齢が高い子どもたちはアンパンマンが分かっているので、いたずらっぽく違うキャラクターを差してオオカミ先生をからかって喜ぶ姿も見られます。アンパンマン探しが終わると待ちに待ったサーキットです。音楽と共に歩きながら輪っかの所をウサギに変身してジャンプをしていきます。中にはジャンプが難しく、輪っかと輪っかの間をまたいでいる子もいますが、やろうとするその気持ちが大切なのです。自分たちで遊んだものは自分たちでお片付けをしてお・し・ま・い・です。
この活動が幼稚園児になると自然に身に付いて将来はあのたくましい年長児へと育っていくのです。あの根っ子がこの子達であることを成長した幼稚園児を見る度に誇らしくなる保育教諭たちです。
2022年6月24日 金曜日
今朝登園してきた子どもの中には「おはよう」の挨拶と共に「先生ペットボトル持ってきたよ!!」と元気いっぱいの声が多く聞こえました。
荷物を片付けを終えたぞう組のKくんは、固定テントの下に置かれたペットボトルを壊れているものとまだ使って遊べるものとに分け始めました。それを近くで見ていたぱんだ組のOくんと、Yくんも一緒に魚釣りコーナーの魚を分けていました。魚を分けて終わると、テント下の水遊びコーナーや園庭で元気に遊んでいる子ども達が多くいました。
ぱんだ組のRちゃんと、りす組のKちゃんとHちゃんがペットボトルに水を入れると、横一列に並んで「せーの」の掛け声とともに水を出し始めたのですが、Kちゃんのペットボトルから出る水は他の二人と違って遠くまで飛んでいかず手前で落ちてしまいます。「あれー?Kの水だけ飛ばない」「Kちゃんギューってした?」などの会話が聞こえてきました。「どうして飛ばないんだろうね?」と一緒に考えていくと、ペットボトルが硬くないのではとか入れた水が少なかったのではないかなどの問題が出ていました。その後も、ペットボトルのキャップや容器を変えてどうしたら遠くまで飛ぶのか試行錯誤が続いていました。
水遊びコーナーでは、すみれ組のKくんが魚釣りをしていましたがなかなか釣り針が魚についている輪の中に入りません。そこで近くにいた年長児がしていることを真似て、慎重に竿を動かしてみたり両手で持って安定させてみたりして、ようやく釣り上げた魚は袋に引っかかって釣れたのでした。Kくんは釣り上げた魚を見ながら「あれっ?」とした表情をしていました。その後は、容器の割れ目や網にかけてどんどん釣り上げていき、釣った魚を入れていたバケツがいっぱいになろうとしたその時です。ついに魚についている輪の中にうまく針が入って正しく釣れたのです。Kくんはどうだと言わんばかりに釣り上げた魚を見せてくれました。
今三葉幼稚園では、沢山の野菜や生き物が育っています。今日はこの前レインボーファームの方から田んぼの土をもらって来て、年長児がいねを植えていたバケツの中にタニシがいるのをひつじ組の子ども達が見つけて飼い始めました。この夏は、今までにない程様々な命にふれる事が多く子ども達と命の大切さや育てる大切さを一緒に学び経験しています。コロナ禍は、自然から沢山の学びを与えてくれ自然と共に育ち自然から命の大切さを学びました。
保護者の皆様にこの場を借りてお願いします。今年も昨年から大流行しているペットボトル水鉄砲遊びはまだまだ終わりません。昨日も本日も気温は急上昇。水遊びで水びたしになった子ども達は着替えます。着替えの中には、厚手の物もあり熱が体にこもります。申し訳ありませんが、熱がこもらない薄手のTシャツ類と短パンを持たせて頂きたくお願い致します。
2022年6月23日 木曜日
今日は、昨日と比べ朝から日差しが照りつけ汗がにじむ天候でした。登園時から「あついね。」と言いながら三葉の横断歩道を渡る子ども達の姿が見られました。このような暑い日は魚釣りや水遊びコーナーが大人気です。今朝も子ども達は目を輝かせながら魚釣りや水遊びのコーナーを楽しんでいました。しかし、いつもと違います。教師達の動きを見ながら子ども達は何やら察知したようでやがて、子ども達は園庭に出て大きなバケツに水を溜め始めました。一体どんな遊びが始まるのでしょうか?I先生が子ども達を呼ぶと、バケツに溜めた水を子ども達にいたずらな笑顔で少しかけました。それに気付いた子ども達はI先生に負けじと、フタに穴の開いたペットボトル水鉄砲に水を溜めると、I先生を反撃し始めました。そうこうしていると、ペットボトルを持った子ども達が次第に集まってきて、「水鉄砲大会」が始まりました。I先生をきっかけに、きりん組や他のクラスの子ども達も水を汲んだペットボトル片手にぞくぞくと集まってきました。その様子を見て、他の教師達も集まり、水を汲んでは子ども達に水鉄砲を撃ちます。それにお返しをする様に水鉄砲を撃つと、また子ども達が撃ち返して、その繰り返しで、水鉄砲大会はどんどん盛り上がっていきました。教師達も童心に返り子ども以上に大ハシャギで水遊びを楽しんでいました。教師の子ども達に対する働きかけで、子ども達の興味関心は面白いほど変わっていくのです。子ども達の興味や動きを見ながら、遊びや環境を準備していきたいなと思いました。
水遊びのテント下では、年中や年少児がボールすくいのコーナーで遊んでいました。楽しそうにボールをすくって遊ぶ姿がありましたが、今日はいろいろな形の積み木をつないで、とても長い道を作っていました。昨日のボールすくいのコーナーが進化して、ボールが転がる道にもなっていて、ますます子ども達の発想力に驚かされました。一つ一つの遊びでも十分楽しいのですが、それらの遊びを組み合わせて自分達で遊びを創っていく子ども達の姿を見て、子どもの遊びは無限に広がっていくものなんだな、と感じました。
一方でブランコに乗って遊んでいる子ども達を見ていると、ブランコの近くにあるみんなのトマトが大きくなっている事にMちゃんが気付いて、私に教えてくれました。その様子を見ていたひまわり組のSくんとYちゃんは、ままごとコーナーから大きな容器を探してくると、水を入れて水やりをしていました。幼稚園のトマトも少しずつ大きくなっているので、これから赤く色付いていく様子を子ども達と観察しながら、収穫を楽しみにしたいと思います。
2022年6月22日 水曜日
昨日は雨水遊びがとーっても楽しかった子どもたちは、「明日も雨降りますよーに。」と祈りながら降園する姿がありました。
さて、今日も雨かな~と外を見てみると…残念ながら曇り空。
そんな天気を見て、教師たちは「今日は雨水遊びはできないな。」と昨日楽しんだ雨水テントの環境を全く違うものにしようとしていると、古森先生が「その環境は今じゃないんじゃない?」と一言。すると、小さな三葉っこ先生たちが安心したように、昨日集めた雨水をせっせとたらいや泥船にバケツリレーを始めたのです。「もう先生たちじゃなくてみんなにテントの準備を任せたよ!」と古森先生から公認をもらうと、「魚釣りしたいね。」「魚ありませんかー?」「ボールすくいとかどう?」「あそこまでプール運ぼう!」と失敗を恐れない子どもたちは、次々にアイデアをどうだ!と言わんばかりの顔で提案して自分たちの遊び環境を作っていきました。
昨日から溜めていたすべての雨水を分けきると…いくつか空っぽのプールが残りました。そのプールをどうしたものかと子どもたちが頭を悩ませていると、向こうから「給水車でーす!!」と長いホースが緑テント下にやってきました。すぐにAちゃんがそのホースをもらって握ると、近くにいたM先生にバシャッと水が直撃!!かけられた先生はたまったもんじゃありませんが、その場にいた子どもたちや他の教師やはお腹を抱えて大笑い。そんなハプニングもありましたが、子どもたちの力で次々に準備が進んでいきます。給水ホースをもって各コーナーへ「水足りませんか?」と声を掛けて回るSちゃん、魚釣り用の魚を嬉しそうに選別するNくん、ボールプールが密なことに気付き2つに分けるEちゃんグループ、緑テント下に集まる子どもたちの目の輝きはキラキラしていて、みんなが自分の役割を自分自身で見つけていたのです。予測をして、全体を見て、子ども同士で声を掛け合う姿にすごいなと感心するばかりです。教師たちも社会で生き抜く力をどんどん身に付けている子どもたちに負けてはいられません。
たくさんの共同から生まれた雨水コーナーでも教師たちの「三葉っこってすごい!」と親バカが止まりません‼
黒い太めの蛇腹ホースを使った噴水コーナーでは、片方の口から水を入れ、もう片方の口から水が出てくるのを楽しんでいました。それを見たT先生が「私もっと高く持てるよ!」と片方の口をひょいっと持ち上げると…低い方の口からビシャ!!!水がみんなに本当の噴水のように飛び散ってきたのです。すると、子どもたちはキャッキャッと大喜び。そして、何かを思いついたのか子どもたちの顔が、いたずらをするニタリの顔にかわっていきます。高ければ高いほど、水がかからず、反対の低い方の口から水が飛び出ることに気付いたのです!どちら側も水をかかる訳にはいかないと、どんどん出口を競争で持ち上げていき、いつしかテントについてしまうと心配になるほど背比べになっていました。最後に、両方の口を同じ高さにすると、水が同じ量になり飛び出てこないことにも気付くことができました。
またまた、ボールすくいのコーナーでも研究が進んでいました。2つの泥船の間に雨どいを置いて、ボールを渡そうとしていますが、角度もついておらず、水を落としながら少しずつ動かしていましたが、水の力だけでは何とも進みません。すると、年長さんがさっとブロックを用意し、流したい方向に角度をつけたのです。それだけでもすごいのに、子どもたちの知恵はそれだけでは止まりません。水が少なくなっていると泥船を斜めに傾け、友達が最後まで水がくめるようにする子が出てきました。そのおかげで、片方の泥船はスッカラカン。「どうするのかな、これで終わりかな。」と教師が様子を見ていると…いやいやそのままでは終わりません!!反対のボールがたくさん入ったほうから水だけをバケツに入れ運んでくるではありませんか。
今日は緑テントの下で子どもたちに大切なことをいっぱいいっぱい教わりました。そして、そんな三葉っこたちの足を引っ張らないように、私たち教師も成長しないといけないと感じさせられる素晴らしい1日となりました。
毎日毎日、子どもたちが繰り出す、楽しい遊びの中に知恵と工夫と発見があり、教師たちの思いもしなかった学びが出てくるのです。子どもたちの育ちは教師の育ちであり、子どもと共に育っている自分に気付かされます。明日から昨年大流行した子どもたち待望のペットボトル水鉄砲も始まります。教師たちは子どもたちに負けないゾー!!と職員室で気合を入れて明日に臨んでいます。
2022年6月21日 火曜日
昨日カレーパーティーをたっぷり楽しんだ子ども達は今朝もウキウキした足取りで登園してきました。それは、雨の日は雨の日で子ども達が夢中になって遊ぶ「あそび」があるのです。まず、子ども達は登園してくると自然と戸外の固定テント下へと集まってきます。どんなものかというと、、子ども達だけで開かれる雨水遊び「あめあめパーティー」なんでも自分達でやってみせて、教師の手なんて借りません。教師達は子ども達の雨水遊びの邪魔は勿論タブーなのです。(教師達が仲間に入れて〜状態です、、、)子ども達は、まず雨水の音で雨の強さを感じ取り、色んな形や大きさ、質の容器を用意すると屋根から落ちてくる雨水の下に置いて「ポトッ、ポトッ」「カン、カン」と色んな音を奏でる雨水の音を聞きながら次々に容器を持ってきては、音色を楽しんでいました。
少しずつ溜まっていく雨水は容器いっぱいになると大きな桶へと移していきます。小さい容器のまま運ぶ子がいたり、バケツに移し替えて運ぶ子がいたり、方法は様々です。年長児になると樋をどうにか安定させて雨水の流れを変えるための方法を考えていきます。また、一方では雨水が溜まってきた桶から他の入れ物に水を移すいつも通りの水汲み遊びも始まります。
年長児の様子を見ていたさくら組のYくんは、ひしゃくを裏返して斜めにすると取っ手の部分が樋のように流れることに気が付きました。水が流れる下の部分には受け皿を用意し、水が溜まるミニチュア樋を作っていました。
別の樋では「金魚すくい〜!」ときりん組のKくんが廃材を金魚に見立てて流していました。流すのには、落ちてくる雨水だけでは水圧が足りないという事でKくんは水を汲んで上からも流していました。でも新たな問題が出てきたのです。流れが速くてすくえない、、、。と悩んでいるとSちゃんがすかさず水を汲んで代わりに水を流します。
しばらくして見に行くと「金魚、魚、イルカ」の3種類3匹になり、その分水圧が必要になって友達を呼んで手を借りて流していました。
雨が強くなってきて、テントの屋根に溜まる雨水の量が増えてくると、最初は「ここが怪しい〜怪しい〜」と目を光らせて探していた屋根にできた水溜まりがやがて筒で突いても突いても溢れる雨水になり、大盛り上がりです。
そんな中、大変な事件が、、、。テントの屋根の雨水を落とすために使っていた筒は実は硬めの段ボールで出来ていたのですが子ども達は硬くて丈夫なこの筒が壊れるとは夢にも思っていなかったのです。実は、教師達は筒の色が変わってきているのに気が付いていて、もうすぐその筒に水が染みて壊れるだろうとヒソヒソ話していたのです。そして水を含んで色が変わるとともに重たくなって、ついに先が破れてしまいました。「あ〜」と声を上げ、少ししょんぼりする子ども達でしたが、すぐ解決策が浮かんだようです。りす組のRちゃんは、破れている方を下にして筒を逆さまにするとまた勢いよく押し出せると気付き、何度も水溜りを突いていました。3本あった筒がついに3本とも折れてしまいましたが、短くなった筒をそれぞれが工夫しながら使っている様子を見た年中児も加わって来ましたが残念なことに身長が足りません。そこで考えたのは椅子の上に立つことで届く事です。1本の筒を椅子に乗ったり、ジャンプしたり、投げたりしながら1回ずつ仲良く交代して挑戦して楽しんでいました。その姿がとても可愛く、それと同時に自分で何とかやり遂げようと知恵を働かせて目的を達成する強さに感心させられました。
雨の日に雨水でここまで遊べる幼稚園だからこそ何にでも挑戦し、やり遂げることの出来る子どもが育つんだと教師達は自画自賛?していました。全身を使って楽しみ、様々な体験をした雨水遊び。子ども達の発見、発想に今日も驚かされました。「明日も雨がいい〜!」と満足そうに帰っていく子ども達が次はどんなことをしてくれるのか楽しみです。今日、洋服をしっかり濡らして帰った子が沢山いました。お洗濯宜しくお願い致します。話もたくさん聞いてあげてください。
2022年6月20日 月曜日
「今日はカレーパーティー‼︎」朝のバスでも楽しみで大盛り上がりの子ども達。年少児も先週の園長の放送をよく聞いていた子ども達が、「先生‼︎エプロン持ってきたよ‼︎」と教えてくれました。年長児になると自分達で忘れ物のないように紙に書いて持ち帰ります。先週の田植えでも服装や日程変更などを自分たちで手紙に書いたりしっかり言葉で伝えたりしていました。教師からの伝達を覚えて帰って自分で『伝える』ことも大切です。今後も子ども達が教師からの伝達を『伝える』こともたくさんあるかと思います。そんな時は信じてみてください。自分の言葉で一生懸命伝えます。きちんと伝わらなくとも、伝えようとする姿を認めていきたいと思います。
さて、子ども達が登園してくる頃、園庭の真ん中にガスコンロが用意され、キッチンコーナーができていました。「早くおいしいカレーを作ろうよ。」「カレーパーティー始まってるよ!」「もうエプロン付ける?」とワクワク、ソワソワ!!準備が整い、いざカレー作りのスタートです。1番にエプロンを付けてきたのは年長さん、今回、切るのはじゃが芋、人参、玉ねぎです。お手本サイズを真似て上手に切っていきます。続けて年中さんも切っていき、「上手に切れたよ!」と満面の笑顔です。
そして、今回、園長の発案で年少とたんぽぽ組の子ども達はキュウリを切ってサラダ作りにチャレンジです。「どんな大きさになっても大丈夫だから、手伝ってくれるかな。」と園長に言われると「ハーイ!」と眼がキラキラです。手を切らないかと教師の心配をよそに「トントントントン♪」と上手に切って「できたー!」と大満足でした。
年中、年長さんが切った野菜は順番に園長が待ち構える大鍋に移されていきます。子ども達の役割はまだまだ続きます。
油が入った鍋に火がかけられ、肉と野菜を炒めていくと、ジワーっと水分が出てきます。園長の動きに敏感な年長児は何かを入れようとするすぐに「それ何入れよん?」と質問攻めです。塩を入れた時には、「塩を入れると野菜の中の水が出てくるんだよ。人も塩を食べすぎると血がドロドロになってしまうんだよ。」と今日も科学を学びました。
切った順に大鍋4つ火をかけたことで、途中ふたを開けると、1番先に火にかけた鍋は白くシチューのような色に、2番目の鍋はうっすら野菜の色がしみ出て、3番、4番目の鍋はまだまだ水です。それを見たS君は「絶対あの鍋がおいしいはず!」と野菜とお汁の出汁に気付いていました。その後も、煮込み、グツグツなると、「野菜が踊ってる!」と一緒に踊りだす子どもと先生達。園長が味見をするのをジーッと見ている子ども達、首をかしげて調味料を手に取ると「まだみたいやね。」何度か味を付け直してくれる度に園長の表情に大注目!最後にうなづき、おいしい顔の園長を見て思わず「おなかが空いた~。」と声がもれるH君がいました。
その後、年中、年長さんで自分の食べる量の水を1人ずつ入れ、もう1度グツグツ煮て、待ちに待った大仕事!味見の時間です!園長が味見しているのを見ていた子ども達は、味ができると知ると「ヨッシャ―!」と大喜び!!なんで味見ってこんなにおいしいんでしょうね!?今日はカレーのルーを入れる前の野菜スープを子ども用スプーン1杯ずつ小皿に入れてもらって口に入れるとみんながみんな「このシチューおいしー!」「もっと~!」「おなかが空いた~!」まだ9時半だというのにという声に変わります。そして、ルーを入れさらにグツグツ煮てもらっている間に食事の準備をしていると、ピンポンパンポン「いよいよカレーが完成しました。」と放送があり、まだまだ「イェーイ!」と大盛り上がり!園庭にテントを広げカレーパーティーの始まりです。いつもと違い、ライスでなく『ナン』をかけて食べるということも特別感が高まります。
そして、やっぱり自分たちで植えて、収穫したじゃが芋や玉ねぎを自分たちで切って、煮てもらって、味見をしたカレーは最高です。いつも以上に「おいし~!」の声とほっぺが落ちそうな笑顔が沢山のカレーパーティーになりました。食事の途中、年中さん、年長さんに「キュウリおいしかったよ!!」と言ってもらったたんぽぽ組と年少組の子ども達にとってずっと忘れない経験になったと思います。
気づけば朝から丸1日がカレーパーティーとなった今日、「最高の1日だったね。」「今日のカレーおいしかったね!」と1人ひとりそれぞれの思いを表現してくれていました。きっとお家でもいっぱいいっぱい話してくれると思います。ぜひ聞いてあげて楽しんでください。
2022年6月19日 日曜日
梅雨入りが発表されたばかりですが、雨の日もありつつその合間になんとか戸外でも遊ぶことができるお天気で、体力があり余る子どもたちは汗をかきながら元気いっぱい戸外遊びを楽しんでいました。しかし体力的にはまだ暑さに慣れていないこの時期は、熱中症などの心配もあり十分な注意が必要です。子ども達の表情や動きを観察しながら、換気、水分補給などを行いながら時間を考えて遊ばせています。
最近のれもん組の戸外遊びメニューは汽車の遊具から幼児用波型滑り台、そして築山へのフルコース!波型の滑り台は、順番に滑ることも覚え座って待っていたり、保育教諭の合図を聞いてから滑ったり、簡単な約束事も守ることができるようになりました。
滑り降りると築山に向かい、自分で靴を脱いで我先にと登っていきます。今ではすっかり慣れて手をつかずに登ったり、腹這いや後ろ向きなど好きな滑り方をしたり、時には立ったまま歩いて降りようとするなど、ヒヤヒヤさせられることもあります。頂上では、TくんやYちゃんが「せんせー、みてー。」とコロコロと気持ち良さそうに転がっていました。
そして、テレビ撮影があった木曜日は幼稚園児たちがたくさんさんさんらんどに遊びに来ました。Tちゃんは築山の頂上からさんさんらんどを見上げて「おーい!」と手を振っていました。「どんな気持ちで手を振っているのかな~。」と思って眺めていましたが、ひよこ組さんたちも幼稚園に進級してお兄さんお姉さんになったら、展望台から手を振ってくれるのかな~と、その時が楽しみになりました。たくさん遊んで「よーいどん!」で園舎に帰りながら、今月初めに本園舎に帰るという話もありましたが、のびのびと身体を動かして遊ぶ様子を見ていると、もうしばらくこの遊ぎ場での生活を楽しみたいなと改めて思いました。
身体を動かすことが大好きな幼児たちですが、室内ではクレヨン、廃材遊びなどにも興味を持って楽しんでいます。また絵本も大好きでよく見ています。電車・食べ物・虫など様々ですが、「せんせー、これなに?」「これは?」「みてみてー」と同じものでも何度も聞いてきます。「これはね・・・。」と答えると、満足そうに立ち去りそしてまた同じことを聞いてきます。乳幼児期は知りたい!の気持ちもあるのですが、保育教諭との言葉のやりとりを楽しんでいるのです。このような時は面倒くさがらないで何度でも相手をすることが大切です。絵本の中に食べ物が出てくると、指でつまんで口元に運んでくれます。「おいしー。」と言うと、エンドレスで食べることになりお腹いっぱいになるまで終わりません。1~2歳児ならではのそんなやりとりもかわいらしいものです。また、1人が壁にもたれて座り絵本を広げると次々に絵本を持って集まり並んで座って同じように開いて見始めます。それぞれの絵本を見て、何かやりとりがあるわけではあまりありませんが、互いの様子をちらちら見ながら真似したり、一緒にいる安心感を味わったりしています。この日は突然Sちゃんがアンパンマンの手遊びを始めました。「アンアンアンアン・・・」と始めると隣にいたKちゃんもつられるようにやり始めました。最後の「ビーム!」をするとまわりの子たちも一緒になって笑い合っていました。
れもん組では給食前やお昼寝前などに、保育教諭が絵本を読んでいます。単調な言葉の繰り返しにある絵本や乗り物、動物が出てくる絵本が子ども達のお気に入りです。何度も同じ絵本を読みますが、初めて見るかのようにくい入るように見ていたり、反応も毎回違っていたりと読んでいてとても楽しくなります。ご家庭でも、お忙しいとは思いますが、梅雨のおうち時間に子ども達と絵本の世界を楽しんでみませんか?
これからの雨の季節、園でも室内で過ごすことが多くなりますが、1人ひとりの体調や感染症予防に気を付けながら、子ども達の興味や好奇心を満たすことができるような遊びを考えていきたいと思います。