2023年6月16日 金曜日
「今日はさんさんらんどで遊べるね!!」とH君が意気揚々と登園してきました。梅雨の晴れ間の今日は朝から久し振りに水くみ遊びが人気となるカラッと暑い日となりました。
それぞれ好きな遊びを楽しんでいると「キャー!!」「冷たーい!!」と声が聞こえたと思うと、後ろからN先生とRちゃんがニヤニヤと近づいてきます。気付かないふりをしていると、思った通りのペットボトル水鉄砲を『ギュ』っと握られ水が飛んできました。「ひゃー。冷たーい。」とは言いましたが、とっても気持ち良い水遊びとなりました。今日はほんの少しだけの水遊びでしたが、本日プールカードを持ち帰っています。天候によりますが、来週から水遊びが始まります。準備をお願いします。
又、来週はカレーライスパーティーを予定しております。カレーライスパーティーの日にポテト屋さんがあることを知った子ども達はよりその日を楽しみにしています。
そして、今日、カレーパーティーがまたさらに楽しみとなる事がありました。園長発案で年長児が工事現場のお兄さんたちをパーティーに誘ったのです。招待状を作り、現場監督に持っていくと、まさかの作業を一時中断、「みんな集まれ」で職人さんたちを集めてくれたのです。そして、子ども達がカレーパーティーの話をすると「ありがとう!!」と言いながら握手をしてくれる人、ハグをしてくれる人などとても喜んでくれたのです。
今までは自分たちで作ったカレーを自分たちで食べることが楽しみだったのが、1つも2つもステップアップ!!人の為に作ることが楽しみになりました。工事のお兄さん達もおじさんも色々な幼稚園へ行ったけどこんな交流ができるのは初めてと話されていました。その後、工事の様子も見た子ども達は自分たちの幼稚園を工事してくれるお兄さん達の為に頑張りますと約束しました。
仮園舎での生活が始まって3週間がたちました。ひまわり組もすみれ組も一部屋での生活にも慣れてきました。お互いのクラスの良い所に刺激を受け、相乗効果抜群です。ご飯の後の掃除も子ども達のものとなりつつあります。(当然、仕上げは先生ですが【笑】)
今しかできない今の生活を楽しめるよう工夫することを子ども達に見せながら、また、子ども達の工夫や発想を見落とすことなく共に成長していきたいと思います。園長の言葉を借りると、この先、子ども達が生きていくうえでも、どんな時でも楽しむ工夫ができるようになってほしいと願いながら、保育していきます。保護者の皆様にも様々な工夫に気付き共に楽しんでもらえれば嬉しいです。
2023年6月15日 木曜日
今朝は、雨が降っていたこともあり子どもたちはお部屋で好きな遊びを見つけて楽しんでいました。
きりん組さんのお部屋に行ってみると、NちゃんとMちゃんが画板の上に紙を広げて絵を描いていました。「何を描いているのかな?」と覗いてみると、昨日の田植えの絵でした。「おもちのお米を植えたんよ。」「泥がいっぱいでね。」などと、自分たちが経験したことを嬉しそうに話してくれました。お絵描きだけでなく、廃材あそびでも子どもたちは自分が見たこと・経験したことをいろいろな素材を見つけては教師が思いつかないようなアイデアで表現していきます。7月に予定されている作品展では、子どもたちのおもしろくて楽しい作品を見てもらえるといいなと思っています。
りす組では、4月からお部屋でかたつむりを育てています。このかたつむりは、M先生から「りす組さんでお世話をしてくれるかな?」とりす組の子どもたちに世話を任されたものでした。そのかたつむりを毎日見ているYくんは、今日虫かごの中を見ていてあることに気が付きました。虫かごをYくんと一緒に覗いてみると、その中には小さな小さな1ミリにも満たないかたつむりの赤ちゃんがたくさん産まれていました。Yくんは、赤ちゃんが産まれていたことが嬉しくて、すぐにりす組の友達に「かたつむりの赤ちゃんが産まれています!」と報告していました。かたつむりの赤ちゃんたちは、透明のケースの壁面にパラパラとくっついていました。Yくんとりす組の子どもたちは、「ここにもいる!!」と言いながら、小さなかたつむりの赤ちゃん探しをしていました。かたつむりの赤ちゃんをよ〜く見て、「小さな目がある!」「動くのが早いね!」などと、気付いたことを口々に言っていました。これからこの小さなかたつむりの世話をしながら、大きく成長する様子を子どもたちと観察していきたいと思います。
2023年6月14日 水曜日
本日の田植えを前にした昨日、年長児は園内で田植えの練習を行いました。園長から「一粒のお米がたくさんのお米に増えること」や「1本では弱くても4~5本まとめて植えると強くなって倒れなくなること」などを教えてもらい、その話を興味津々で聞いていました。10cm程の苗を植える時には、親指と人差し指、中指。薬指でアヒルの口のようにして苗を持ち、泥土に植えて優しく手を抜く方法を教わり、実際に植えてみました。「植える時には水から緑の葉っぱの部分が出ていないといけないんだけど、どうしてか分かるかな?」という園長の質問に、すかさずぞう組のKくんが「太陽が当たらんといかんけん!」と自信満々に答えました。先週、さつまいもの苗植えでレインボーファームの方から「葉っぱに太陽が当たるように植えましょう」と教えてもらったことを稲の苗と結びつけることができていることに教師達は驚かされたのでした。
そして今日、もち米を植えることを聞いていた年長児達は、「おもちつきでおもちが食べれるように頑張って植える!」と気合いを入れて登園してきました。今年もレインボーファームの方々のお世話で堀内さんの田んぼでおもちつきに使うもち米の苗を準備してくださって、田植えをさせて頂くことになっていたのです。今日は昨日の泥舟に植えた田植えとは訳が違います。広い泥田に入って足をとられながら自分の力で歩いて入って、苗を等間隔で植えなくてはなりません。園長から「白いひもに付いている赤い印のところに苗を植えてね。泥に足を引っ張られないように大きく足をあげて歩こうね」と植え方と歩き方を教えてもらい、「田んぼの泥に負けないぞ!」「おぉー!!」と田植えが始まりました。今日は一人4回ずつ苗を植えます。昨日教えてもらったアヒルの口の手で苗を持ち、土に差し込んで苗が倒れないように慎重に手を抜いていきます。きちんと赤い印を確認しながら植えると、縦横きれいに苗が並んでいきました。「足が抜けん!」「歩きにくい!」と泥団子づくりの土や砂場の砂では感じたことのない感触を全身で感じながら、みんな笑顔で植えていました。中には尻もちをつく子や転んで全身泥んこになった子も笑顔で、さすが三葉っ子です。
子ども達の手植えの田植えが終わると、今度はドッドッド!!とエンジン音を鳴らしながら田植え機が登場しました。子ども達は「もぐらの手みたいなのがある!」と機械に取り付けられた苗田から次々と繰り出して田んぼに植わっていく様子を真剣な表情で見入っていました。子ども達の植えた田んぼの残りの部分にドドドっと機械の音と共に次々と苗が並んで植えられていき、やがて田んぼにはみんなが植えた苗と機械で植えられた苗が見事に並んで風に揺れていました。これからぐんぐん成長し、秋に稲刈りができるのを楽しみにしている子ども達です。
今日の田植えの様子をレインボーファームの方々も見守ってくださっていました。帰り際にレインボーファームの畑を見せてもらうと、なんと子ども達の背丈ほどの大きな大きなねぎ坊主を園長が見つけました。これには子ども達もびっくりです。幼稚園にお土産として頂いて帰りました。
今ではなかなか体験することができなくなった田植えですが、こうして子ども達が楽しんで経験させてもらえるのは、レインボーファームさんや堀内さんなど地域の方々の協力があってこそと感謝しております。これからも子ども達の遊びや体験が生きる力になるような保育を地域の皆様にも助けて頂きながら進めていきたいと思いました。
2023年6月13日 火曜日
昨日のブログにあったように屋外遊ぎ場で暮らしている、年少児、年中児達は、昨日みんなでトマトの苗に肥料をあげました。その時にお米のとぎ汁をトマトにあげると栄養になってとても良いという話を聞いていた年中F君は「先生、トマトにあげるお水持って来た!」と朝1番に見せてくれました。身支度を済ませたF君は「トマトに水(お米のとぎ汁)をあげてくる!」とすぐに部屋を出て、水をあげに行くと「大きくな~れ」と願いながら水をあげていました。また、「先生、花も咲いとる!」と黄色い花が咲いていることにも気付いていました。水をあげたり、雑草を抜いたり、子ども達と、毎日世話をしながら、トマトが成長する様子を観察したいと思いました。
ままごとコーナーでは年中児たちが、上手に包丁を使って料理を作っていましたが、左手の指を切らないように、指の先を丸くして慎重に切っていて感心しました。テーブルには緑の野菜の周りを黄色いコーンで飾りつけをして、おいしそうなごはんが並びました。一方、水くみ遊びコーナーでは、今日は少し暑かったということもあり、たくさんの子ども達が水遊びを楽しんでいました。年中児は2種類のカップを用意すると交互に水を入れ替えていました。「こっちとこっちで、水の多さが変わる!」と容器の大きさによって、入る水の量も変わることにも気付いていました。
さんさんらんどの芝生の中には、たくさんのダンゴムシがいます。ダンゴムシが大好きな子どもたちは、虫かご代わりの廃材片手にダンゴムシ探しをしています。仮園舎での生活が始まって約2週間。毎日、ダンゴムシ探しをしている子ども達は、どこを見たらダンゴムシがたくさんいるのか知っている様子で、「こっちに来たらいっぱいいるよー!」と友達を誘っていました。アスファルトの壁と芝生のすき間を覗いてみると、大、小様々なダンゴムシがたくさんいます。「わ~、いっぱい居る!」と、子ども達の気分も上がっていました。気付くと、壁に横一列になり、一生懸命ダンゴムシを探していました。部屋に入る時間になるまで、ずっとすき間を覗いていた子ども達でした。
さんさんらんどの生活が始まって2週間が経ちました。毎日、元気に体を動かして遊んでいる子ども達。これからも、子ども達と楽しいことをたくさん見つけて、期間限定の遊ぎ場生活を楽しみたいと思います。
2023年6月12日 月曜日
今日は日差しはないものの雨が降ることもなく子ども達は元気に外で遊ぶことができました。
屋外遊ぎ場では先週作ってもらった泥場や水汲み遊び、ままごとコーナーなどで思い思いに好きなことを見つけて遊ぶ姿が見られました。これから天気が不安定で蒸し暑い日が続きます。汗をいっぱいかいて遊んでいる子ども達には熱中症も心配です。汗をかきながら泥んこになって遊んでいる子ども達には水分補給を忘れずするよう指導しています。今日は、築山で裸足になって駆け回る子ども達の姿も多く見られました。
そんな中、教師達が大きなブルーシートを敷き始めました。興味津々で集まる子ども達は「何するの?」と聞きながら動きを見つめている子もいれば、以前幼稚園で生活していた時にやっていたことを思い出し「絵描くんやろ!」と言う子もいました。絵を描くことが正解だとわかるとすぐに自分のクレヨンを持ってくるのかと思いきや、子ども達は画板を運んできて並べ始めました。年少児の小さい手で大きな画板を一生懸命運ぶ姿は、とてもたくましく見えました。画板を並べ終わると自分のクレヨンを取ってきて好きな絵を描き始めました。友達と話しながらどんな絵を描いたのか、お互いに見せ合っていました。絵を描くコーナーは大人気でたくさんの可愛いらしい絵を見ることができました。お絵描きコーナーには先生たちがテントを出してくれたおかげで山から流れてくる心地よい風に吹かれて気持ちよく描くことができました。描けた絵は次々壁に飾ることで一気に明るく楽し気になりました。「これもかざって!」「これはママなの!」と目を輝かさせて持って来る子ども達の顔は得意気です。
お片付けが終わり、部屋に戻って座ろうとしていた時、外を見てみるとちゅうりっぷ組さんが集まって何かをしていました。どうやらクラスで育てている野菜に肥料をあげていたのです。それを見てさくら組の子ども達とひまわり、すみれ組の子ども達に、「大変!ちゅうりっぷ組さんがトマトに何かあげてるみたい!みんなは行かなくていいの?」と声を掛けると、子どもたちは大焼てで帽子をかぶって外に出て行き、話を聞きました。先生が「トマトが大きくなるには何がいる?」と聞くと「水!土!太陽!」とトマトを植えた時に覚えたことを口にする子が多くいました。「全部必要だけど、みんながごはんと食べるのと同じでトマトにもごはんがいるんだよ」と教えてもらうと、「トマトもごはんを食べるの?」「僕たちと一緒だよね」と話していました。「でもこれはトマトやお野菜のごはんなので土に入れてあげるとお水と一緒に飲んで大きくなるんだよ、だからみんなは食べてはいけはいし、触らないようにしてね」と約束をして自分たちが植えたトマトに肥料をあげることにしました。
肥料をあげようとした時、Yくんが草が生えていることに気付きました。「みんなが植えたトマトはこれとこれの2つだったよね?トマトのそばに生えているのは草だから、トマトのご飯を食べられちゃうね〜どうしよう!」と言うと「抜く!」とみんなが口々に言いました。そこでみんなで草を抜いてから肥料をあげることにしました。「ごはんをあげても草が生えていたらトマトの栄養をとられちゃうんだよ。もしまた草が生えてきたら抜こうね」と伝えトマトが大きくなる日を楽しみに育てることにしました。
トマトの花が最近咲き始めています。子ども達と観察しながら世話をして育てていきたいと思います。
2023年6月10日 土曜日
れもん組、みかん組が屋外遊ぎ場の第二園舎へお引越ししてきてから、3週間が経とうとしています。せっかくさんさんらんどが目の前にあるのにあいにくの雨続きでなかなか外に出られず、今週も室内遊びが中心でした。少しでも外に出してあげたいと、小雨のうちはテラスでも遊べるようにしていると、待ってましたと言わんばかりに飛び出してきた子ども達。ジャングルジムの一番上に登って「おーい!」とアピールしたり、滑り台を滑ると小走りではしごヘ戻り、満足するまで何度も滑ったり目まぐるしく活動します。一番人気なのはブランコで、”私も乗りたい”と乗っている子の周りにたくさん集まってきてしまいます。そこで、順番待ち用の椅子を出して「10数えたら交代ね」と伝えるとまだ理解できない子もたくさんいますが、月齢の高い子は保育教諭と一緒に数をかぞえて「かーわって」と言うことができました。それを見て”あそこに座ってたらブランコ乗れるのかな”と感じた月齢の低いみかん組の子ども達も順番待ちを始めました。自分の番が来るととってもいい笑顔で揺られていて、足をバタバタさせて何とか自分で漕ごうとする姿もまた可愛いのです。
ダンスコーナーでは、保育教諭の真似をして楽しそうに踊る子ども達の姿があります。それまで不安そうな顔をしていたAちゃんは、大好きな曲が聞こえてくるとパッと顔を輝かせてみんなが踊っている所へ行き、一緒に踊っていました。月齢の低い子も、マットの上で上半身を揺らしてリズムに乗ったり、両手を振ったり、いない、いない、ばあ!とできる振りを真似したりして思い思いに楽しんでいました。
紐通しのコーナーも用意してみました。太めのストローに紐を通していく遊びで、紐を持つ位置が近くても遠くても通しにくく、通すのにも集中力が必要です。他のコーナーとは一転、子ども達は真剣な表情で指先に神経を集中させていました。少し難しいかな…とも思っていましたが、2歳前後の子ども達は1度コツをつかむとスルスルと紐を通していく子もいて驚きました。いち早くコツをつかんだIちゃんは紐を持ち、穴に通して、持ち替えて下に落とすという手順を1つづつ丁寧にしていき、「できた」と満足そうな顔で見せてくれました。それを輪にしてブレスレットにすると、「もう1回」と2本目もあっという間に通し、「ママの♡」と大事そうに着けていました。Aくんは、紐の上まで通すと、せっかくできた物をまた一つ一つ外してしまいました。「もう1本あげるからそれは取っておこうよ」と提案しましたが、2回目も全て外してしまいました。せっかく作ったのにもったいないな…と思ってしまいましたが、どうやらAくんは崩れていく様子が面白いようで、そういう楽しみ方もあるんだなと気付されました。
外で身体いっぱい動かすダイナミックな遊びが大好きな子ども達のために、早く晴れてほしいな。と思っていましたが、雨のおかげでまた新たな一面を知ることができました。知的にも体力的にも発達期の子ども達に様々な遊びを経験させていきたいと思いました。
2023年6月9日 金曜日
雨上がりの三葉幼稚園の園庭は子どもたちにとってとても魅力的な遊び場。大きな水たまりがあちこちにできていて、子どもたちは戸外に出ようと靴を持ってテラスに出たものの、くるっときびすを返し、靴を靴箱にしまって裸足で出てきます。わたしが小学生の時、水たまりができた日は校庭に柵がされていて遊べなかった記憶があります。大きくなるとともに増える水たまりへの抵抗感。だからこそ三葉っ子には今しかできない、今だから思いっきり楽しめる環境でたくさんの経験をさせてあげたいなと思いながらほほえましく見ています。
そんな中ふと見ると、年中児が丸山先生とトマトのプランターをお日様がより当たるところへお引越しさせてくれていました。きゃっきゃと荷台を押す子どもたちに「ありがとう」と声をかけ見送るとそのお尻には、ぺったんと泥んこのスタンプ。あまりにもかわいい後ろ姿につい「お願い!写真撮らせて!」とお願いしてしまいました。
今日は年長児は松山市移動図書館椿号の絵本の貸し出しがありました。幼稚園の工事に伴って、安全のため団地の横道に入る部分をすべて封鎖しています。団地の方にはご迷惑おかけしております。椿号の絵本貸し出しは団地の中の広場で行うのですが、バリケードがあるので今日はぐるっと回っていつもと違う道を歩いていきました。普段と違うちょっぴり遠回りな道も子どもたちにとっては楽しいお散歩です。行きの道では、信号待ちをしているお仕事中のお姉さんとお兄さんの車が歩道を歩いている子どもたちの横に停まりました。お兄さんが「かわいい」とつぶやくと子どもたちは三葉っ子スマイルでにこにこ「ばいば~い!」と手を振りました。すると運転席のお姉さんが手をぐんと伸ばして手を振ってくれました。又、しばらく歩いて行くと、郵便ポストがありました。ちょうど、作品展に向けて作品作りを進めている子どもたちですが、くま組のSくんはポストを作っているのです!「Sくんほらポストあったよ!」と声をかけると「うわ~!ほんとや!」と手で感触を確かめたり、鍵穴を見つけて「鍵あるんだ!」と発見したりラッキーな出来事もありました。「初めて通る道やねぇ。」「なんかわくわくするねぇ」とらいおん組からかわいいつぶやきも聞かれました。普段の貸し出しの時よりゆっくり到着したので、いつもは借りたらすぐに園に帰るのですが、今日初めてみんなで椿号のお見送りをすることができました。本棚のドアをぱたんぱたんと閉めると、かわいい本のイラストが描かれていました。「うわ~!本がいっぱいや!」と数台在る内の一台をまじまじと見ることができてこれまたラッキー!
帰りの道中、カンカンと踏切の音が遠くから聞こえてきたので歩道で立ち止まって電車が来るのを見ていました。ガタンガタンと通る電車に「お~い!!」とぴょんぴょん飛び跳ねながら手を振っていると「ばいばいしてくれた!」と口々に子どもが言い出しました。後ろの車掌さんが女性だったのですが、にこにこしながら手を振り返してくれたそうです。わたしは動体視力が追い付かず見落としました(笑) いつもと違う道を通るだけでいろんな発見や出会いがあるものだな、不便すら楽しめる子どもたちって素敵だな、と子どもたちと過ごす時間っておもしろいなぁと改めて思ったお散歩・絵本貸し出しでした♪
園舎解体の工事が着々と進んでいます。高いところに上って足場を組むお兄さんを憧れのまなざしで見ている子がたくさんいます。そんな足場の周りに今日は防音シートが張られました。そして子どもたちの安全のために園舎から離れたところに高い防護壁を作ってくれているのですが、その壁を作ると聞いた時の工事の方と園長の会話をご紹介します。
工事の方①「建てるのは真っ白の壁でね、子どもたちのためになんかかわいい物にでもした方がいいんやろか?」
古森先生「あ~大丈夫ですよ。うちの子たちここにお絵描きしますから!」
工事の方①「え!?お絵描き?」
工事の方②「そうそう。そうなんよ。古森先生なんでも教材にして遊ぶからね!わかった!発注しとくよ!」
・・・なんと!壁にお絵描きができるように古森先生がお願いしてくれたのです!工事の方がそのために一日がかりで壁にシートのようなカバーをぴんと張ってつけてくれて準備万端です!そこに一昨日、古森先生が夕方来てかわいい子ブタちゃんを描いていました。気付いた子も気付いていなかった子もいましたが、「お絵描きしていいの?ほんと?」と半分わたしの言うことを???と思っていた子も古森先生の子ブタちゃんを見て「ほんとやったんやねぇ」とぽつり。疑われていたのかと笑ってしまいました。今日は子ども会議ならぬクラス会議をしました。
子ども11人、手を伸ばしても届かないほど広いこのスペースに何を描こうか早速壁の前で相談です。迷路を描いたらいいんじゃないか、くま組だからくまちゃんがいい、いやぼくはぞうが描きたい・・・などなどいろんな意見が出ましたが結論「くまの親子」を描くことに決まりました。
でもくまがどこにいるのか、何をしているところを描くのか、意見が様々すぎてなかなか決まりません。じゃあ、お部屋に帰ってグループにわかれて相談しながら意見を出し合ってデザイン案を考えてみよう!ということになりました。部屋に帰ると早速話し合いスタートです。なんとな~くのイメージのすり合わせで描き始めるグループ、描きながら「あぁでもないこうでもない」と会話の中で成り立っていくグループ、身振り手振りで「こんなポーズのくまちゃんにしたい」と友達に提案するグループ、友達のアイデア一つひとつに「Aちゃんそれいいね!」「Bくんそれっていい考えだね!」と認めて素直に褒めることができるグループ、かと思えばクレヨンを手に取り首をかしげているグループ。どうしたの?と聞くと「くまちゃんの茶色をどの茶色にするかで話し合ってるの」と言いました。「同じ色にしてもいいし、違う色でもいいかもしれないよ?」と声をかけると「そっか!」とまた話し合い、大人のくまはこの色、子どものくまはこの色、と種類わけすることになったようでした。大きな紙に向かう子どもたちから「このくまは魚をとってる」「りんごが好きなくまちゃんなんだよね~」「このくま、友達のくまの足が当たっているなぁ、でも怒らないよ優しいくまだから!」・・・といろんなストーリーが聞こえてきました。この子たちはこんなにいろんなイメージがわいてきてそれを言葉にする力があるんだなと気づきました。集めていくと絵本になりそうな子どもたちのつぶやき、かわいいな、と思っているとどこからか「♪おーやまーににあ~めが降りました~」と鼻歌が聞こえてきました。BGMまであるの!と子どもたちの発想の豊かさに驚きです。
楽しい時間はあっという間!今日の話し合いは来週に持ち越しです!他の学年もいくつかのスペースをもらって活動する予定です。作品展でお披露目できたらいいなと思っています。お楽しみに。