2022年12月9日 金曜日
コロナ感染症の増加の報道の中、本園の園児の家族の感染の報告が増えていることからお楽しみ会を園庭ですることにしました。それなら昨日子ども達がせっかく飾り付けをしてくれていたホールのカーテンを外して園庭に持っていく?とI先生が思いつき、当日の朝つけようということになりました。初めての園庭でのお楽しみ会ということもあり、大忙しです!
朝、子ども達が登園する前に舞台やテントの位置を考えながら動かしました。バスに乗っていたぞう組のAちゃんは、門に入ると「ホールのカーテンがある!」とテンションが上がり、運転手のMさんは「どっかの劇団がくるんか!」とびっくりしていました。幼稚園の外から見ると、サーカス劇場のような特別な空間が出来上がっていました。
教師が日よけを準備して暗幕のかわりにしようとすると、子どもの方から「こっちじゃないほうがいいよ!」とダメ出しされたり、日よけの小さな穴が沢山空いていることに気付いたきりん組のMちゃんは、飾りや輪つなぎを穴にさして飾ったり、ぞう組のYちゃんもビニール紐を自分で切って穴に通してつけたりと、大人顔負けのアイディアと技術で協力して飾っていきました。
その様子を見ていた年中児も、年長児の中に混じって飾りを作ってつけている子もいました。園長から「サンタさんは太陽と友達じゃないんよ。月と友達なんよ。」という話を聞いて、月の絵を描いてパラソルに飾ったり、「部屋が明るすぎる!」と子どもからの指摘をもらったり、「サンタさん来てくれますように」という可愛い願いが微笑ましいなと思いました。
またマイクが3つあることに気付いてらいおん組のYちゃんが忙しい園長に「サンタさんは3人くるの?どうなの!」と問い詰めている姿もあって、とても楽しい準備の時間でした。
お楽しみ会がはじまり、ワクワクの子ども達。
教師達の演奏では、ハプニングもありましたが子どもと一緒に「つばめ」の歌を踊ったり、M先生がカッパのあおになりきりサプライズで出てきたりと大盛り上がりでした。劇の方では、前日に園長から面白いアドバイスをもらい、偽物サンタの登場する面白い部分を作ることができ、子どもの心も掴むことができました。その偽物サンタは鈴ではなく、楽器の「ギロ」を持っていたので、「ギロギロ音がしてた!」「ギロギロサンタだったね!」と終わった後も楽しそうに話をしていました。
劇の中ではニセサンタの問いかけにEちゃんが言ってほしい言葉を全部言ってくれるなど子どもにも助けられながら進行していきました。
本物のサンタさん登場場面では、夜を想定してサンタさんが来てくれるよう後ろを向いて寝る子ども達がとても可愛く教師達は温かい気持ちになりました。
いよいよ本物のサンタさんが出てくると「おっきいね!」「すごい!」とテンションMAXになりました。年長児からのサンタさんの質問コーナーも夢の時間で「フカフカで大きな白いお髭はどうやって生やしてるの?」「トナカイはどうやって空を飛ぶの?」と言う質問に丁寧に答えてくれて、飛ぶためには「マジカルパウダー」が必要ということを知り、「マジカルパウダーやって!すごい!!」と喜んでいました。
サンタさんが帰った後、カラスが大量に飛んでいてサンタさんの後を追ってさんさんらんどの方に行ったかも!と年長児は写真を撮りに出掛けました。園長から聞いた話ですが、うさぎ組の子がずっと後ろをついて行って「サンタさんに会いに行くんでしょ!?」と付きまとったり、ちゅうりっぷ組のMちゃんは年長さんが本物のサンタさんを見たことを知ると「サンタさんに私も会いたかった!」としばらく大泣きしていたそうです。さんさんらんどで本物のサンタを見て帰った年長児は大騒ぎ!年中や年少組に行って「サンタさんおったよ!ほんとに!」と報告して回っていました。そこでは「ウソだぁ〜」と信じない教師に「じゃあ、証拠持ってくる!」と年長組の教師からI Padを奪いとって見せに来てくれて誇らしげな顔をしていました。
実は雲が多くて帰っていくサンタさんが見えなくて「どこだ〜」と探しているといつものカラス達が突然現れて西に飛んで行って教えてくれたのです。サンタさんに2度会えた年長児は「夏にみんなのトマト沢山食べて美味しかったからサンタさんの場所を教えてくれた!」「カラスはお楽しみ会をずっと見ていて、楽しかったからお返しに教えてくれたんよ!」など口々に話をしていて話がつきません。
1日限りの夢のような世界を見ることができた子ども達はとても幸せそうで、そんな子どもの顔を見ることが出来た私達教師も幸せな気持ちになりました。良い子の三葉のみんなにプレゼントが届いて良かったね♪
2022年12月8日 木曜日
昨日年少さんは、生活発表会で披露するオペレッタの内容と踊りを子供たちに紹介しました。オペレッタはペープサートを使ってお話の内容を理解させました。また踊りは教師が踊り始めると子供たちも立ち上がり一緒に嬉しそうに踊っていました。今朝1番に登園してきたHちゃんに「昨日の劇どうだった?」と聞くと、「楽しかった!あのねHちゃんトマト姫になりたいんよ〜」とキラキラした眼で言ってきました。昨日の教師達の導入で子供たちは踊りとオペレッタのイメージができたようでした。そこで今日は、発表会に向けて昨日見たオペレッタに出てくるトマトやキャベツ・ブロッコリーなどを外のテラスで描き手作りのお面を作りました。今回の年少のオペレッタは野菜がテーマです。キャベツ王子やトマト姫、にんじん大臣など様々な野菜が登場しパーティーを行う物語です。何人かの子供たちとお面を作っていると、「私もー!」とクレヨンを持って自分がなりたい役を描いていました。中でも人気なのはトマト姫やマヨネーズさん!マヨネーズさんを描いたMちゃんは、「最後、野菜さん達にマヨネーズかけてたよね」と言い、マヨネーズをかけてあげている絵を描いていたり、Eくんは「マヨネーズさんにも目があったんだ」とニコニコのマヨネーズさんを描いたりと、子ども達は、楽しくお面作りを行っていました。オペレッタのCDをかけると、子ども達はその役の雰囲気を感じ取り、曲がゆっくりで穏やかな所は、友達と両手を繋いでゆらゆら揺れてみたり、明るいテンポになった時には手を叩いてみたりと…まだ振りを付けていないオペレッタの曲ですが、子供なりの表現力で楽しく踊っていました。
生活発表会に向けての意識付けも子ども達と楽しく進めていきたいと思います。しかし生活発表会の前に、まだまだ子ども達には楽しみな事が待っています!まず明日はお待ちかねのお楽しみ会があります。
今日イルミネーションがキラキラ光る年長さんのペットボトルのお城の横にあるサンタさんがいつもと違う事に気付いた子ども達。年長さんが古森先生に作ってプレゼントした帽子とひよこ組さんのサンタさんのプレゼントの袋を背負ったサンタさんが、三葉幼稚園の子ども達の姿を見に来てくれていました。
また3階ホールでは年長・年中さん達がホールの飾り付けを終え、期待しながら帰ったところでしたが…今日も愛媛県の感染者数は1000人を超えています。園でのクラスターは無いものの、家族の感染で濃厚接触者になっている園児もいます。夕方の職員会で感染防止の為、明日のお楽しみ会はホールではなく園庭に変更することになりました。今、教師達は明日に備えて出し物や会場の準備を進めています。明日は元気いっぱいで良い子の三葉幼稚園の子ども達の所にサンタさんが来てくれますように……
2022年12月7日 水曜日
昨日、1学期から沢山遊んだ鯉のぼりとお別れをした際に「こいのぼりさん、小学生になっても頑張るね!」と約束をしました。その時に古森先生から「お空にのぼったこいのぼりに9日にお楽しみ会あるからサンタさんを連れてきてねってお願いしなきゃ!」と言ってもらいみんなでお空に向かって「サンタさんが来てくれますように!」とお願いをしました。
今日は2日後にひかえたお楽しみ会に向けて各クラス帽子作りやホールの飾りづくりなどをすすめていきました。
きりん組では「やっぱりクリスマスにはツリーが必要よね!」と言いはじめ、みんなで手作りのクリスマスツリー作りが始まりました。男の子たちと女の子たちで作りはじめた2つのツリー、段ボールをツリーの形に切り抜いていきます。この時、何も言わなくてもサッと段ボールを支える手がのびてきていつの間にか役割分担ができて進めていく姿に感心させられました。ツリーの形が出来ると男の子たち総出でツリーに色をつける為、緑の包装紙をちぎる係、のりをつける係、それを貼り付ける係に分かれて進めていきます。女の子たちも半分に分かれて飾り作りをする係、ツリーの色付けをする係に分かれて作っていきます。飾りを作った女の子がのりづけと同時に飾っていくのを見た男の子のN君は「あっそうか!じゃあ俺星作ってくるけん、みんなここ宜しく!」と気付いて走ります。ツリーの上に星を飾っているN君達を見た女の子たちも「あっ星がなかった!」「私作ってくる!」とお互いのツリーを見ながらどんどん完成させていきます!男の子たちのツリーは包装紙を大きくちぎり所々貼っていないところが目立ちます。私も”あらら、まだ貼らないといけないなぁー”と思っていると隣で小さくちぎって丁寧に包装紙を貼っていたRちゃんが気づき声をかけます。それがまた、先生が言うような口調で「あのね、茶色が見えないように貼らないと!ほらこことか、ここも!!」と教えてあげる姿に思わず笑ってしまうほど、大人顔負けの会話をしていました。あーだこーだと言いながら私が口を挟むことなく(はさむ間もなく?)ツリーが完成しました。するとお互いのツリーを見て「どっちもかわいいね♡」とお互いがベタ褒めし合っているのです。自分たちで目標を決めて意思の疎通を図り、自然と役割分担したり自主的に動いたり協力しあってできる三葉の年長児は本当に凄いなと普段当たり前と思っていたこの姿を改めて見直す機会となりました。子どもたちはお楽しみ会をとても楽しみにしています。明日は教師たちが楽しいことをプレゼントする番です。子どもたちに最高の楽しい時間を与えられるよう子どもたちが帰った後、知恵を振り絞って只今奮闘中です。明後日のお楽しみ会は教師たちが毎日楽しい保育の機会を与えてくれている子どもたちに最高のお返しが出来ますように…!お空のサンタさ〜ん、お願いします‼︎
2022年12月6日 火曜日
今日は待ちに待った焼き芋2回目がありました。子ども達は教師達が準備をする間、長縄をして体を温めたり、乗り物に乗って元気に遊んだりしていました。そして、焼き芋の準備が終わると、わらで作ったたわしでお芋を洗うのを手伝ってくれました。冷たいお水が手に当たると「冷たいよ〜!」と言いながらも隣の友達と「美味しい焼き芋のために頑張ろ!」とにこにこ笑いながら励まし合っていました。
その側の棚の中でも焼き芋をするための焚き火の準備が始まりました。すると、年長さんはささっと焚き火の所に寄ってきて古森先生や教師達が火をおこすのをじーっと見ていました。M君が手を伸ばして「あったか〜い」と言うと反対側の女の子が「こっちの方が温かいよ〜!」と言い返すなど楽しそうにお芋が火の中に入るのを楽しみにしていました。
お芋を巻くコーナーでは、色んな学年の子が混ざって教師や友達と協力して上手にくるくる〜っと新聞紙とアルミホイルで包むことが出来ていました。その中には今まで焼き芋を経験している年長さんが年中さんや年少さんの手をとり優しく教えてあげる場面も見られました。兄弟のいるたんぽぽさんや自分でお母さんに言ってアルミホイルと新聞紙を持ってきたMちゃんとSちゃんも巻くことをしてみたりと挑戦していました。
さぁ〜いよいよお芋を火の中へ入れます。M先生がぽ〜んぽ〜んとお芋を投げ入れるとその勢いであがる火を見て「うわ〜」と驚いていました。古森先生が「いい匂いするでしょ!」と言うとみんなにこにこ顔で頷いていました。また、今日は焼き芋の残り火を使って野菜のBBQもしました。古森先生が野菜を調理してきてその中にはアスパラガスもありました。普段野菜が苦手で食べるのをためらう子も炭火のいい匂いにつられてアスパラガスも「美味しー」と言って食べることができて驚きました。その後、温かい焼き芋も食べてますます笑顔いっぱいです。
そして、焼き芋が終わると子どもの日から秋の運動会の「鯉のぼり競走」まで大活躍した年長児の鯉のぼりを年長さんが燃やしました。古森先生が年長さん達に「天まで昇った鯉のぼりはみんなが1年生になってもずーっと見守ってくれるからね!」と話をしてくれると空を見上げて手を振りながら何やら話し合っていました。教師には見えないのですが子ども達には四匹の鯉のぼりが仲良く昇っていくのが見えているようでした。空まで昇っていく煙を見て「頑張るからね!」「ありがとう!」と思い思いに感謝の気持ちを言葉にして見送る姿に感動して胸が熱くなりました。
次はお楽しみ会です。今日たんぽぽ青組では壁面飾りを作りました。靴下に好きな模様を描いたり、欲しいものを描いたりと楽しんでいました。
子ども達にはまだまだ楽しいことが待っています。
2022年12月5日 月曜日
いよいよ今日は、今まで年長さんたちが自分たちで材料から集め、商品づくりや店内設置まで一生懸命してきたお店屋さんのみせじまいせーるです。先週、子どもたちが手書きの案内を家に持って帰って招待していました。
朝から園庭では「お店どうする?」と寒さ対策をしっかりとした厚着の教師たちが話し合っていました。そこへ園長が「寒くないのはあなたたちだけよ。子どもたちの服装見てごらん。身体をいっぱいいっぱい動かして遊ぶ服装でしょ?外であの服装で立っていたら凍えるよ。ねぇ、年長さん!」と朝早く登園してきた年長さんたちに声をかけました。するとブルブルしながら年長さんが「寒くなっちゃうから、ホール貸してください!」と本日の会場も決まりました。そこから大慌てで登園している年長を中心に準備が始まりました。
気付けばあっという間に10時前。お店の階段前にはもうお客さんが待っています。しかし…店内は商品や材料でぐっちゃぐちゃ。そこへ、商店街のオーナー園長がやってきました。「お客さんもう来てるよ!誰がやるの?」と聞かれ、「自分たちでやる!!!」と子どもたちに火がつきます。
*10時いよいよみせじまいせーる すたーと*
以前、年中、年少、プレの友達が買い物に来た時は、注文していないものをたくさん渡してしまったり、困っているお客さんを見逃してしまったりとなかなか大変な接客姿でした。
しかし、今日は誰が決めたわけでもなく、「私はこの役割!」という強い思いをもって働き始めたのです!!
お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんが門をくぐってやってくると「こちらですよ〜♪」とササっと上靴で園庭から案内する子(本当はいけません。いけない教師のマネをしています(笑))、階段のところで「いらっしゃいませ。お名前は書きましたか?こちらへどうぞ〜」と手を引く子、お客さんに「何が買いたいですか?この〇〇どうですか?」と声をかける子、教師に駆け寄り「おもちゃの鉄砲売ったらね、お客さんが“ありがとう“って言ってくれるんよ。うれしいね♡」と幸せそうに話す子、「お気をつけてお帰りください。ありがとうございました‼︎」と丁寧にお辞儀をする子、お店屋さんのやりとりの中で、人とかかわることで子どもたちの心は育っていきます。
保護者のみなさま、子どもたちからの招待状を信じてくださったり、メールを子どもたちに読ませてくださったりとたくさん協力していただいてありがとうございました。仕事の都合をつけてくださった方、家からお金を作ってきてくれた方、お店に来られなくてもお家でたくさん話を聞いてくださった方、商品を宣伝をするために可愛く子どもたちを変身させてくださった方、子どもたちのお店屋さんができたのも保護者の協力があってこそです。今日のお店屋さんもバザー・運動会どの行事も園と保護者の皆様が両輪になって子どもたちを支えていける環境であることに感謝です。ありがとうございました。
今日もご家庭で子どもたちの楽しい話をめい一杯聞いてあげてください♪
2022年12月4日 日曜日
園庭の銀杏の黄色い葉や桜の赤色の葉がハラハラと散り冬の到来を感じるきょうこの頃です。
日光浴を兼ねて出来るだけ毎日外で遊んでいるぴよぴよの子ども達は木漏れ日のあたる砂場近くで思い思いの好きな遊びを楽しんでいます。
泥に落ち葉や松ぼっくりを飾ってままごと遊びをしたり、スマイルハウスで子ども同士の可愛いやりとりが交わされたりする姿についつい保育教諭達もそこに加わって遊んでしまいます。
少し離れたうさぎ小屋の前では運転手さんが運んでくれる野菜を心待ちにしていたT君が「あれ、あれ」と箱を指さして野菜を取って欲しいとアピールしてきます。幼い子ども達ですが段ボール箱には新鮮な野菜が入っていることをちゃんと知っているのです
何度もエサやりを経験している子はニンジンはもちろんブロッコリーやサツマイモなどをよく食べてくれる事もわかっているようで「ブロ、ブロ」と言いながら小さくちぎって網の目に上手に差し入れて与えています。
砂場やままごと、うさぎのエサやり、犬の滑り台など一通り遊び終わった頃、園庭で遊んでいた幼稚園児が片づけて部屋に戻って行くとぴよぴよの子ども達が楽しみにしているブランコが空きます。
赤いブランコは背もたれがあるのでまだ体幹がしっかりしていない1歳児でも安全に乗れてゆらゆらとその揺れを楽しんでいます。少し風を受けながら揺られるのがとても心地良いようで暫く乗っているとそのままうとうとし始めることもしばしば・・その姿がなんとも可愛いのです。2歳児のIちゃんとAちゃん達も赤いブランコは好きですがその横にあるブランコも高さが丁度いいようで座って足で地面を蹴って揺れると自分で乗れた気分になって楽しそうです。
Mちゃんはしっかり鎖を持ってバランスを保って乗ることができるので少し押してあげると嬉しそうに揺れていました。
暫くそこで遊んでいる時、赤いブランコに1歳になったばかりのRちゃんを乗せようとしていると、ふと側にいたJ君が赤いブランコの後ろに回り込もうとしているのでJ君も乗りたいのかな?と思い声を掛けようとしたところRちゃんの乗ったブランコを揺らし始めたのです。ぶつかったら危ないのですが側で見守っているとJ君は自分で加減しながら上手に押して揺らしてあげていました。1歳になったばかりのRちゃんと1歳児後半のJ君の2人、少し重なり合った姿があまりに可愛くて止めずにそのまま見守ることにしました。
深まる秋の自然環境の中で楽しく遊ぶ子ども達の姿を見ていると一見同じような遊びを繰り返しているように見えますが、一人ひとりが様々な感覚や身体能力をフルに使っている事を実感できる場面に合いとても感動します。戸外遊びは小さな学びが盛りだくさんなのです。
2022年12月2日 金曜日
昨日、アイススケートに行った赤コースの子ども達から「楽しかったよ!」「上手に滑れたんよ!」と色んな話を聞いていた青コースの子ども達は本日のアイススケートを楽しみにしていました。「僕、準備万端よ!」「中もあったかいの着てきた!」「まだスケート行かんの?」と待ちきれないようでした。
手袋、着替えを持ってバスに乗り込む時には子ども達のワクワクが絶好調になっていました。バスの中でも「去年も上手に滑れたけん今日もできる!」とやる気も満々です。伊予鉄スポーツセンターに着くと「おはようございます!」と元気に挨拶をして中に入りました。中に入ったらスケート靴を履いて、ヘルメットをかぶって準備運動を済ませて、いよいよリンクの中に入ります。大きなリンクの中心くらいまで、ハイハイで進みます。そこで指導員の方から立ち方を教わりました。昨年も経験している年長児はほとんどの子が一回で立つことができていました。転ぶ時もお尻から上手に転んでいました。最初は立つのが難しかった子も2、3回練習すると立てるようになっていました。立てたことが嬉しくて「先生見て!立てたよ!写真撮って!」と近くの教師を呼んでいる子もいました。立てるようになると次は歩く練習です。ペンギンのように小さく足を動かしながら進むと教えてもらった子ども達はヨチヨチと足を動かして進みます。何度も尻もちをつきながらも繰り返し練習していました。また、スケート場には園児だけでなく一般のお客さんもたくさん来ていました。中には氷の上をグルグルと回転している方もいて、それを見て真似をして回ろうとしてみたり、片足を上げて両手を広げ、ポーズをとりながら滑ってみたりとレベルの高い技にチャレンジしている子や氷の上にグルグルと回った跡を見つけて「さっき回りよる人がおったけんその人かな?」と興味津々に眺めている子もいました。年長のK君は片足を軸にしてもう片方の足で氷をけつると滑れることに気づき、スイスイと滑っていました。また、R君は指導員の方が後ろに腕を組みながら滑っているのを見て同じポーズで滑っているなど、子ども一人一人が笑顔で色んなことにチャレンジしながらアイススケートを楽しんでいました。最後は恒例のヨーイドン!です。スタートの合図で全員が滑り出しました。転んでもすぐに立ち上がり、園長目指して前へ前へと進みます。年長のK君は練習の時には中々立つことができず、少し諦めてリンクからあがろうとしていました。しかし、最後のヨーイドン!では何度も転びながら少しずつ進みます。ゴールした友達や教師達から「K君頑張れ!」「もう少し!」とたくさんの声援を受けたK君はただ前を向いて進み続けます。一歩一歩ゆっくり進み、ゴールすることができたK君は「よく頑張ったね!」「すごいよ!」と色んな教師から褒めてもらってとても誇らしげでした。「最後はみんなが応援してくれて嬉しかった」と話したK君は諦めずに頑張った達成感や満足感を味わっているようでした。
最後まで自分の力で頑張る大切さを改めて感じるアイススケートになりました。