2023年5月10日 水曜日
今日の年少児はさんさんらんどの遊具で遊ぶことと、6月から自分達が生活するようになる仮園舎の工事の様子を見ることを目的に屋外遊ぎ場へ行きました。今回でさんさんらんどに遊び行くのは3回目なのですが、今までは年長さんや年中さんのお兄さんお姉さんに手を引っ張ってもらいながら、交通ルールや園外の人とすれ違う時に挨拶をすることなどを教わりながら行っていました。しかし、今回は年少児だけで行くことになり教師達は少々緊張気味で出かけて行きました。ちゅうりっぷ組では園庭に並ぶ前に教室で子ども達に「今日さんさんらんどに行くんだけど行く時にお約束があったの覚えてる?」と聞くと、Hちゃんは手をまっすぐに伸ばして「壁にぺったんこで行く!!」と大きな声で答えました。するとHちゃんに続けとばかりに「おはようって言う」「渡る時手を挙げる」などたくさんの声があがりお兄さんお姉さんに教えてもらったことをしっかりと覚えていることに感心しました。話を終え、子ども達に「頑張って歩いてさんさんらんどでたくさん遊ぶぞー!!」と声を掛けると「おー!!」と大きな声で応えていました。
出発すると園舎の裏山側にある非常階段から年長さん達が「頑張ってねー」と応援をしてくれました。子ども達はその声を聴いて「行ってくるよー」「頑張るよー」など言いながら手を大きく振って応えていました。あとから追いかけてきた古森先生から「お友達から離れないようにしないと」と声を掛けられた子ども達は前にいる友達と間が空いてくると、年長さん達のように手をつないでいた友達の手をしっかりと握って引っ張り合いながら前の友達について行っていました。さんさんらんどに着くと、古森先生や工事をしている方から年少さんやたんぽぽさんが生活するようになる部屋やトイレの場所を教えてもらいました。部屋割りの話を聞いた教師達は「トイレから近いからここがいいな」などと自分のクラスのお部屋をどこにしようかと話し合っていました。その傍で子ども達はというと、「お部屋おっきいね」「まだ入ったらダメなんかな」と楽しみにしている様子でした。
話を聞き終えて「年少さん遊びに行こうか」と声を掛けると我先にと入口の階段に向かい、さんさんらんどのローラー滑り台や汽車の遊具などで遊び始めていました。新入園のちゅうりっぷ組のM君は初めてさんさんらんどで遊んだ翌日から「今日はさんさんらんどに遊びに行かないの?」「今日は雨が降っているから遊びに行けないよね?」など毎日さんさんらんどで遊ぶことを楽しみにしていました。そんなM君は近くの友達に「ローラー滑り台に遊びに行こう!!」と声を掛け一番に滑ろうと階段を駆け上がっていきました。M君達がローラー滑り台から「おーい先生」と滑りながら手を振り滑っていく様子を見たAちゃんは「私も早く滑るー」と小走りで駆け上がっていきました。さんさんらんどの下から子ども達が遊んでいる様子を見上げると、子ども達が遊具の取り合いや順番待ちで揉めることなく伸び伸びと遊んでいる姿を見て改めてさんさんらんどの広さを実感しました。子ども達は時間いっぱいさんさんらんどで遊び満足した表情で帰途につきました。6月からは年少とたんぽぽさんは、さんさんらんどの仮園舎で生活することになるので、古森先生や教師達で話し合い子ども達が安全に生活していけるように気持ちを引き締めて見守っていかなければなと思いました。
幼稚園に帰ってくると、ビワの木の上部になっている実が熟れていてすでにカラスに食べられているものもあることに気が付いてすぐに収穫することになりました。年少児の帰りを待っていた年長さんや年中さんが駐車場に来る待ち時間に先に到着した年少さん達に「この前びわを採った時にはなかったんだけど新聞紙が付けてあるのどうしてか分かる?」と質問すると、Mちゃんが「カラスから守らないといけないから」とすぐに答えていました。前回採れたてのびわを駐車場で食べて部屋に戻ったぱんだ組さんが外を見ると、早速カラスが食べに来ていたことを他の学年に知らせ年長さんと年中さんが袋作りをしてくれていたのです。そんななか今日、古森先生から上部の届かない所は熟れているのですぐに収穫したら良いことを指導してもらい収穫することになったのです。上部の枝を子ども達が収穫できるように教師が切っていると「頑張れー」の子ども達の声援を受けて教師が枝を切り取っていきました。その後、収穫したびわは年長さんがクラス毎に分けて持って来てくれました。降園前に子ども達に切って渡すと、前回びわの皮むきが分からない子どももいたのですが、配り終えると自分の手で皮むきをし、パクっと口を大きく開けて一口で食べたり、一口一口味わいながら食べていったりと各々で味わって食べていました。ちゅうりっぷさんも年長さんや年中さん達みたいに袋を作ってびわをカラスから守ろうと言うと、「まだたくさん食べたいからびわを守ってあげんといかんね」などと言って、袋を作ってカラスから守ってたくさんびわを食べられることを楽しみにしていました。年長さんに分けてもらって食べることだけではなく、年長さんや年中さんがしている姿を見てたくさんのことを学び3歳児なりにできることを見つけてやろうとする姿を認め支援していきたいと思います。
2023年5月9日 火曜日
昨日、全園児でびわを収穫して、その場で食べたことを報告しましたが、採りだちをみんなで食べる味は、自然の恵みが口いっぱいに広がり、みんなとても良い経験となりました。なかには初めてびわを見て知って食べた初体験の子もいました。その後園に帰って、2階の年中ぱんだとりす組の部屋の窓から見ると、丁度駐車場のびわの木がとてもよく見えていました。お昼前、気になって窓からのぞくと丁度カラスが一羽飛んで来たかと思うと、黄色にうれたびわを1個くわえて飛んでいくのが見えました。それを見た年中さん達は「わぁー!食べられた」「大変 大変」と騒いでいるその間に、またまたびわを食べたカラスがもう一回戻って来て、もう一個びわをとって行ってしまいました。それを目撃したぱんだ組の子ども達が「みんなに知らせに行かないと」と言って、数人ずつ分かれて各クラスに教えにきました。それを聞いたひつじ組のKちゃんが「びわを守らないと」と叫びました。「どうしたらいい?」と尋ねると、昨年アルバイトで袋作りをしたMちゃんが「先生 袋を作ったらいいんよ」と教えてくれました。そして「新聞がいる 新聞ある?」と言うので、出すとすぐに作り始めました。初めての子も「どうするの?」と聞いて、「ここを折って とめるんよ」と教えてもらいながら作っていました。
そしてこの後、昼食の配膳が終わって、「いただきます」をしようとするとカラスが配膳台の上に1羽いるではありませんか、驚いて思わず「カラス」と言ってテラスに飛び出すとおかずの魚をくわえて飛んでいきました。それを見たひつじ組さん「早く袋をかけないといけないよね」と言い、明日みんなでつけに行くのを楽しみにしていました。
朝から「先生 袋いつ行くの?」と袋掛けを楽しみにして登園してきたひつじ組さんは、「行くよ」と声をかけるとすぐに大切そうに袋をもって戸外に出ていきました。みんなで駐車場に着くと、他のクラスの子ども達がつけているのを見ながら「ここならできる」と自分で袋をかけられるところを見つけてかけたり、「あそこはとどかないから先生つけて」と袋を教師に渡し、セロハンテープを切って渡してくれました。
みんなが袋を全部つけ終わりましたが、まだ残っているびわに気付くと「先生 ここはどうするの?」と心配そうに言いました。「大丈夫よ 次は年少さんも袋を作ってかけてくれるんだって」「年少さんがかけて、まだ残っていたらまた袋作りをする?」と尋ねると、「うん」とうなづきました。またみんなで味わえるのを楽しみに、みんなでびわを守っていきたいと思います。その帰り、ホールの上にとまっているカラスを見つけ、「からすがいるよ」「また採りに来たのかなぁ」とカラスを睨みつけていました。子ども達は自然から私たちが伝えるよりも多くの事を自分で学び、喜び、戦い、生きる力を身につけていきます。このように様々な出来事に出会い、その機会をのがさず、一緒に考えていければと思います。
今日の給食です。
2023年5月8日 月曜日
連休明けの今日、子どもたちは登園すると互いに「〇〇したんよ」「〇〇に行ってじいちゃんに会ったよ」などと楽しかったことを嬉しそうに報告し合う姿が見られました。
そして話題は本日の全園児が一体となって楽しんだいちごとびわ狩りの活動にうつります。連休に入る前、ぞう組とらいおん組はプランターで実っている大きないちごを収穫しました。そして連休中にカラスに食べられては大変と放送で「お休みの間、お当番の先生、お願いします」と赤くなるいちごを守ってもらうようお願いしていました。そこで今日プランターを覗くと…あれ?赤くなっているはずのいちごがなんだか少ないようです…まさか…当番の先生が食べた⁉︎と子どもたちは大慌てで犯人ではないかと思われるN先生やM先生たちのもとへ「いちご食べたでしょー!!」と確認しに行っていました。すると「いやいや、放送でお願いされたから、本当は食べたかったけど我慢して冷蔵庫に入れておきました!」とキッパリ言われて「ふーん」と納得していました。またまた、そこに通りかかったK先生が、「お当番の先生もだけど、古森先生も休みの間に来て守ってくれてたよ」と教えてもらうと、みんなで「古森先生ー!!ありがとう!!」」と今度は事務所へ一目散に向かいお礼を言いに行って、いちごの無事を確認しました。そして今度は駐車場のびわです。古森先生が「らいおん組さんの色みたいなびわが出来てるよ」と話し、門の横の植木鉢のびわを抱えてきてなにやらゴソゴソ…。子どもたちの目はその瞬間古森先生の手元に集中します。そこにはきれいでおいしそうな小さな小さなびわが色付いていました。その小さなびわをそっととると♪かわむいてかわむいて~と自然に子供たちも歌い始め、おいしそうなびわの実がツルツルっとでてきて最後にパクッと味見をした古森先生の顔を見て「うわ〜おいしいんやー!!」「食べたい!!」と期待がふくらみました。
しかし、「駐車場のびわもたくさんできているんだけど、土曜日にね山からカラスがやってきておいしそうなびわを狙っていたよ」と古森先生から話をきき「えっ!みんなで食べるのに!食べられる前にとりに行こ!」と駐車場に行くことになりました。すると大変です。びわの木の裏側や木のてっぺんのおいしそうにみえていたびわをとってみるとすでにカラスにかじられていたのです。「わー!もう食べられてる!!」と急いでみんなで収穫し、今日は年少さんから年長さんまで1人1コとって食べることができました。
みんながとってもまだまだこれから黄色くなるびわの実がたくさん残っています。「これどうやってカラスから守ろうか…」と子どもたちにきくと去年、年中児に年長さんたちが設立したびわ会社のアルバイトとして働いていた子達から「袋つくって、被せるんよ!!」と案が出てきました。早速クラスに戻り、らいおん組で袋づくりが始まりました。するとまたまた事件が起きたようで、ぱんだ組さんが慌てた様子でやってきて「大変!カラスがびわ食べに来てたよ!窓からみえたの!」と教えてくれました。しかし、らいおん組の子たちは慌てません。「大丈夫!今袋つくってるの」「カラスをだますんよ!」「しかもみて、今ね、お化け描いてるの」と、子どもたちで考えた結果、工夫し、ただかぶせるだけでなく、見て分かるようにと、いちごを守るときのようにカラスが怖がるであろう、おばけや、大きな鳥のわし、そしてまだオレンジになってないよと思わせるために緑の実を描くことになりました。とっても真剣に作り、出来あがると、いてもたってもいられなくなった子どもたちは「今すぐ行こう!早くかぶせなきゃ」と急いで隠し持って行き、友達と協力してかぶせますが、ぞう組、らいおん組だけでは全然足りません。どうしたものかときくと「大丈夫よ!みんなにお願いしよう!」と頼もしい返事が返ってきて袋の作り方や被せ方などを年中さんに教えに行きました。今日のように今しか出来ないことをみんなで考え、工夫して目的を達成する経験を積み重ね、自ら成長していく子どもたちの頼もしい姿を楽しんでいきたいと思った1日でした。
2023年5月2日 火曜日
先週から昨日までかかって各クラスで1匹ずつ大きなこいのぼりを作り、今日テラスからロープを引っ知って 空に向かって泳がせました。年長児達は大きなこいの ぼりを見て、 「めっちゃ大きいね!」「地面についちゃいそ う」と飾る前も大はしゃぎしていました。 その横ではたんぽぽ、年少組の 小さくて可愛いこいのぼりも泳いでいて、自分で描いた思い思いの絵も青空に映えてそれも可愛いくて微笑ましく思えました。
子ども達の作ったこいのぼりは紙袋やカレンダーなど厚めの紙を繋いで出来ているので重いのですが、今日は風が強いため気持ち良く泳いでいて、子ども達は見上げて大喜びしていました。ところが、きりん組のこいのぼりが昼頃その強い風に煽られてお腹が破けてちぎれかけになっていました。それに気付いたきりん組の子ども達 は、「大変大変!」と大急ぎでテラスに駆けつけました 。風になびく大きなこいのぼりをつかまえて、子ども達と 協力をしてなんとかテープで直したのですが、帰る時 にもう1度見てみると、なんとしっぽが切れて落ちてしまっていました。「あっまた切れてる!」「月曜日に直さないと!」 と 約束をして帰りました。自分達が作ったこいのぼりは壊れても自分達で直せ、直しながら更に工夫が生まれ、それがまた楽しいのです。
明日から連休に入り、連休3日目はこどもの日です。そこで、今日の給食はこどもの日特別給食でした。こどもの日ということで 、きゅうりの吹き流しとウインナーのこいのぼりが添えられ、デザートにはかしわもちがついているという嬉しい給食でした。配膳中に年長のS君は、「あ、 ウインナー面白い!」「こいのぼりだ!」と大喜びで1番に箸をつけていました。こいのぼりの由来を子ども達に話すと、「鯉ってそんなに上れるの!手がないのにすごい!」と言っていました。鯉に負けないように強くたくましい子どもになれるよう一緒に頑張っていきたいと思います。
今日も朝から年長児を筆頭に年中、年少児もリレーや かけっこを楽しんでいました。年長児もまだまだ競争意識がなく、ただただバトンを繋ぐことを楽しんでいる子もいて、迫力もありませんが、最後まで力を抜かずに一生懸命頑張る楽しさ、競争することの面白さに気付き、小さい組さんの憧れの年長児になれるようにしていきたいと思っています。
園庭は工事前のようにはいきませんが、その時の状況を見ながら臨機応変に広さを確保し、のびのび元気いっぱい子ども達と遊んでいきたいと思います。
2023年5月1日 月曜日
朝一番の園庭の隅から「気持ちいぃ―。キャキャキャキャ」とかわいい声が聞こえてきました。近づいてみると、年少組のS君とHちゃんが「ここすっごい気持ちいいよー!」と暖かくってプヨプヨしている昨日の雨でぬかるんだ地面に足を入れて楽しんでいました。「子どもは自然に近いのよ。」とよく園長が言っていますが、まさにそんな姿に見えました。
自然といえば、今日から竹の子の皮遊びコーナーを出しました。この竹の子はここ数年、N君のおじいちゃんが子ども達の為に持って来てくれているのです。コーナーができると、年長児のMちゃんが寄ってきて、「私、三つ編みできる。」と言ってカチューシャを作り始めました。昨年、年長さんが作っていたのを見ていたようです。そして、今日、Mちゃんが作っているのを見て、今度は年中さんがやってきて「私もお姉ちゃんみたいなの作りたい!!」と作り始めました。三葉の伝統となっている竹の皮遊び!!伝統でありながら、今年ならではの竹の皮遊びもどう広がっていくのか楽しみです。
また、みんなで踊りを踊った後、年長さんからお知らせがありました。「イチゴが23個赤くなっています。年少さんと年中さんは2個ずつ、たんぽぽさんと年長さんは1個ずつ取ってください。金曜日に取ったイチゴと合わせて40個になるのでクラスで2個ずつ食べれます。分けっこして食べてください。」と言われると顔を見合わせて「やったー!」と喜ぶ子ども達をしり目に突然、「この大きくて真っ赤なイチゴはくま組の!!」「いやいやそのイチゴはぱんだ組の!!」「こっちはらいおん組!!」「すみれ組もこれが良い!!」と大きな声で先生達のイチゴ争奪の喧嘩が始まりました。そこで古森先生が「あらあらどうしましょう。早い者勝ちでいいのかしら?」と子ども達に問いかけると、いろいろな所から「仲良くしないとダメ!!」「ジャンケンしたら?」「分けっこして!」と声があがり、最後は年長のTちゃんが自ら古森先生のマイクを借りて「大人なんだから我慢してください!小さい組さんから順番に取ってください!!」と一喝!!先生達は引っ込んでもらい、子ども達で順番に取ることでおさまりました。先生達より大人の年長さんが頼もしく見えました。
その後、年長さんに見守られイチゴを収穫したすみれ組、みんなが見守る中、代表2人に取ってもらいました。年長さんらしく、隣のとなりに一番大きなイチゴがあることに気付いた年少担任は年長さんから「先生は出ちゃダメ!」と言われていたのでグッとこらえて年少児達が目の前にある小さ目だけど真っ赤に色づいた可愛いイチゴを収穫する姿を見守りました。そんなエピソードの後、年長・年中・年少・プレ年少児はいつもより大きめに切ってもらった真っ赤なイチゴを味わいました。みんなで分けっこしたイチゴは特別に甘く「おいしー!」と大満足でした。
イチゴを食べた後、すみれ組は廃材遊びをしました。廃材遊びがしたくて、家から廃材を持ってくる子もいれば、「廃材?」の子もいる年少児。今日は廃材遊びに欠かせないセロハンテープの使い方を指導しました。セロハンテープをちぎる、ちぎったテープを廃材に貼る、廃材と廃材をくっつける。それぞれイメージしたものを作ろうとする子、廃材の形からイメージして電車や自動車に見立てて満足する子などその子の経験でイメージもまちまちですが、子どもにとってこんな頂点のない魅力的な遊びの材料はありません。大人の目ではこんな物が…?と思うものも子どもの手にかかると魔法のおもちゃになります。これからも刺激し合って廃材遊びもたくさんやっていきます。又廃材集めのご協力をお願いします。
2023年4月29日 土曜日
新年度が始まって1ヶ月がたとうとしています。令和5年度のみかん組は新入園児10名ともも組から進級した6名でスタートしました。最初の頃は新入園児が泣くのはもちろんのこと、もも組からきた子どもが雰囲気が違うことを敏感に感じ取って、元の保育室や保育教諭が恋しくなって泣き始めると、他の子にも広がって一斉に泣き始め大さわぎ!という日もありました。しかし少しずつ保育教諭にも馴染み、回りを見回しては気になる玩具を触ったり、テラスと保育室を出たり入ったりしながら、行動範囲もどんどん広がっていきました。日に日にできることも増えていき、朝登園してくると、保育教諭と一緒にかばんの中から持ち物を出して、決められた場所に片付けようとしたり、自分のマークも少しずつ覚えて手拭きタオル掛けようとしたりするようになりました。手拭きタオルのひもを両手で広げてちょっと背伸びしながらいっしょうけんめいフックにかけようとする姿を見ながら「がんばれ!」「もうちょっと!」とみんなで応援しています。これはちょっと難しいかな?分からないかな?と思うこともすぐにできるようになっていたり、理解し行動しようとしたりと、この時期の子ども達の発達と吸収力の速さには驚かされます。
今、園庭は工事中ということで狭くなっていますが、幼稚園児たちの様子を見つつ、合間を狙ってできるだけ園庭に出るようにしています。砂場の奥のスマイルハウスの回りが今のみかん組のお気に入りの場所です。保育教諭と一緒にスコップやボウル、コップなどを運んでいき、思い思いに遊び始めます。新入園児のFちゃんはまだ泣くことも多く、外遊びにも興味を示さないので、この日も保育教諭に抱かれたまま周りの様子を見ていました。すると急に砂に手を伸ばして触り始めたのです。手のひらについた砂を『なんだこれ?』とちょっぴり不快そうに砂をはらうように手を振ってみたり、ズボンにこすりつけてみたり、初めての砂の感触を確かめているようでした。そのうち自分で地面に座り、珍しそうに側にあったスコップを持ってみて、置くと、今度は大きなお鍋を持ち上げようとしたり、積極的に目につく周りにある物の感触を確かめたり試したりして遊ぶ姿が見られるようになりました。時々思い出しては泣きそうになりますが、側に保育教諭がいることが分かると、安心したようにまた遊び始め、更に小石や木の枝にも気付いてじっと見つめては投げるなど、身近な発見に夢中になっていました。
慣れてくると室内でもいろいろな遊びに興味を持って関わるようになってきました。まだ始まったばかりのみかん組の子ども達がどんな遊びが好きなのか、どんなことに興味を示すのか私たち保育教諭も知りたいと思い、クレヨン、シール、ボール、紙、粘土などいろいろな遊びを同時に出してみました。クレヨンは紙だけでなく、机や床にまで描く子もいました。シールも思いのままにペッタンペッタン貼っていき、服にまでくっついていました。粘土も口に入れる子もいなくて感心しました。いろいろな遊びの中でたくさんの気付きがありました。その中でも紙をちぎって遊ぶのは大人気で、紙に触ると振り回してみたり、左右に思い切り引っ張って破ろうとしたり、切れ目のところに指をかけてビリビリといい音を楽しんだり、思い思いに紙の感触を楽しんでいました。
まだ始まったばかりのみかん組の子ども達の成長が今からとっても楽しみです。毎日笑顔で『おはよう!』をし、笑顔で『バイバイ、また明日!』ができるよう、子どもたちにとってより良い保育をしていこうと思います。
2023年4月28日 金曜日
今日は令和5年度の後援会総会と今年初めての保育参観がありました。コロナ感染症対策の緩和により、3年振りの開催となった後援会総会には3分の2を超える保護者の皆様に参会いただき、令和5年度の三葉幼稚園の子ども達の教育支援について共に考え、意識の統一を図ることができたように思います。令和5年度も子どものことを1番に考え、楽しい保育や行事ができるよう教職員一丸となって頑張りますので、今後とも三葉幼稚園の教育保育活動にご理解ご協力お願いいたします。
さて、今回の保育参観はそれぞれの学年でテーマを決めて行いました。プレ年少、年少組は「おかあさん(おとうさん)といっしょ♪」と題して、プレ年少はこいのぼり作り、年少はシール帳に貼るチューリップの折り紙を保護者と一緒に折りました。年少組では、先日のりの使い方を指導したばかりだったのですが、ひまわり組のNちゃんはお母さんに「こうやってのりをつけるんよ」と教えてあげていました。そしてお母さんも「そうなんだ。教えてくれてありがとう」と言って、嬉しそうに折り紙を貼る微笑ましい姿が見られました。
プレ年少組の保育室からは、子ども達の楽しそうな声が聞こえてきました。覗いてみると、お母さんやお父さんの膝の上に子ども達が乗って、「バスに乗って揺られてる~♪」と曲に合わせてお母さん、お父さんがバスになって体を揺らしてくださっていました。子ども達は満面の笑みでとても楽しそうでした。
年中組のテーマは「なかよし会をしよう!」でした。先週、年長さんになかよし会をしてもらったことが嬉しかった年中児達は、「参観日に何をしたらお父さんやお母さんが喜んでくれるか」をみんなで考えてプログラムを作ってきました。「にらめっこ」では、お父さんやお母さんと顔を向き合わせて「にーらめっこしましょ♪」と勝負です。どの子も負けまいと面白い顔をしていましたが、お父さんやお母さんも負けじと面白い顔をしていました。勝負は行方はというと・・・。お父さん、お母さんを笑顔にさせた子ども達の勝ちでした!ぱんだ組の子ども達がリベンジしたいと強く願っていた玉入れは、今日は1個差で負けてしまったそうです。しかし、2回目はりす組に勝ち、今日は1対1の引き分けで終わりました。「次は絶対に勝つぞー!」と両方の組とも気合を入れていました。
年長組は満面の笑みで踊りを踊った後にクラス対抗リレーをしました。今はまだ昨年の年長さんのようには走れませんが、この後に秋の運動会と卒園前のリレーを見てもらい、成長を感じてもらえるようにと挑戦することにしたのでした。どの子も一生懸命に走っていましたが、抜いたり抜かれたり、2周差がついたりとハラハラしながらも応援に力が入っていました。ゴール前でお父さんを見つけたTくんは、その前でスピードを落としてアピールしているうちに追い抜かれてしまい、お父さんをがっかりさせる場面もありましたが、その姿を他のお父さんやお母さんも温かく見守り、応援してくださっていました。卒園前の3月の年長児達の成長ぶりが今から楽しみです。
本日は園舎建て替え工事に伴い、駐車場においてはご不便をおかけしましたが、保護者の皆様の協力で無事に終えることができました。ご協力ありがとうございました。