2025年11月11日 火曜日
昨日から作品展の準備も本格的になってきました。それと同時進行で、年長・年中さん達の共同作品も進んでいます。
今日はちょっぴり肌寒い日となりましたが、外では、いつも通りの元気な子どもの声が響いていました。運動会を通して、体を存分に動かして遊ぶ楽しさを味わった子ども達にと園庭の中央にできたアスレチック、子ども達の様子に合わせてたいこ橋の下にはしごがついたり、途中に犬の滑り台が入ったり、柵を組み合わせて渡りながら移動できるようにしたり、・・・と考えられ、環境が少しずつ変化してきました。今日も平均台が2つ連なり、長くなっていました。子ども達は環境の変化に敏感で、アスレチックが変化していることにすぐに気付いて、楽しむ姿が見られました。そして経験して慣れてくると平均台をまっすぐに歩いていく子いれば、初心者は蟹さん歩きで渡っていきます。
またアスレチックの周囲には道路ができて、自転車の走る道があり、今日も多くの子ども達が三輪車やスケーターなどに乗って走っていました。一方ではそこを渡って砂場などに行きたい子ども達の為に、横断歩道ができ、横断旗が設置されました。その後、信号機が付き、踏切ができ、遮断機が付きました。そして今日はガソリンスタンドができていて、三輪車に乗っている子ども達が給油しに立ち寄っていました。
緑の大きなテントの下では、ちびっこ大工さん達が大勢で金づちを持って、「トンカチ」 「トンカチ」とリズムよく釘を打つ音が響かせていました。年長さん達が主でしたが、その中に年少児も入れてもらい、見よう見真似で大工仕事を覚えていました。その横で組み立てた柱の間に渡した竿に年中児が藁を束ねて、かけていました。これは稲木ではなく、みんなのお家の屋根になります。こうして役割分担をしながら1つ1つ完成に向かって行っていることに気付くと共に、年少さん達はこうやって年長・年中さん達の後ろ姿から学んでいるのだと思いました。この木工だけでなく、包丁ままごとでもそうで、年長・年中さん達が作っているお料理を横で見ていて真似をして学んでいっていることに気付きます。
それは先程書いたアスレチックや三輪車でも、さらにつりかんやフラフープでも同じことが言えると思います。大人や教師が教えたことを忘れても子ども同士で学び合ったことは、一生の勉強です。遊びが広がり、様々な知恵と知識と経験、社会性を身に付けていく、それが三葉幼稚園の保育だとつくづく感じます。
もうすぐ作品展、ここでもお絵描きコーナーでは絵を描いている年長・年中さん達の刺激を受けて、描くことと、その楽しさを学ぶ年少さん達が・・・。また廃材遊びでも年長・年中さん達が作っている作品を見て、本物そっくりに細かいところまで見て制作して仕上げていく姿に、「こんなものもできるんだ」「こんなふうに組み合わせるとできるんだ」と学び合って作ります。年齢差こそありますが、異年齢児達がいて学ぶからこそできる作品達です。私たち教師は完成した作品とそれができる過程を見て、感動させられます。保護者の皆様には、あの小さな手で、産まれて2年~5年の子ども達の信じられない知恵と育ちをお確かめ頂き、今後の成長の姿を目に焼き付けていただきたく思います。
コメント (「作品展まで後数日」 ひまわり組 谷川幸実 はコメントを受け付けていません)