幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2024年2月24日 土曜日

最近もも組の子ども達は朝、道路沿いのお部屋の窓を開けるとスポンジ積み木を踏み台にして「おぅ~」と声を出しながら手を振るのが日課です。台の上に乗って背伸びをすると顔がやっと届きます。駐車場から歩いて来ると、まず手が見え、頭・目・口そして顔が見え保護者の方や地域の方そして幼稚園児などいろいろな人達に「可愛い」と声をかけて頂き、それがとても嬉しいのです。時々、到着する園バスにも手を振り登園時間が終わるまで何度も繰り返していました。そうしていると出勤してくる古森先生を見つけ、1段と笑顔になって大きく手を振ると古森先生も、もも組さんにタッチで挨拶をしてくれます。子ども達は古森先生のことが大好きでハイタッチをしたり嬉しくて足踏みをしたりしてたくさん自分をアピールしながら触れ合っています。まだお喋りができない子ども達ですが、必死に手を振ったり声を出したりしながら体で表現していて子ども達には古森先生とスキンシップをとっているんだなと思いました。このように通行が適当にある道路に面した道路も様々な人達と触れ合う絶好の環境の1つだなと感じました。

IMG_0425[1]IMG_0426[1]

先週は幼稚園の生活発表会がありましたが、次は保育園の番です。今年は会場が会議室になるため、少しでも場所に慣れるように時間を見つけては遊びに行きます。会議室は3階です。慣れない階段にトコトントコトンと手を繋いでもらったり手すりにつかまったりしながら1段1段上がっていきます。ハイハイは得意で始めからハイハイで自由に1段1段登って行く子もいます。2回目3回目になると階段にも慣れてきてAちゃんが「わっしょい!」と声を出すと周りの子ども達も「わっしょい!」と言いながら楽しそうに上がっていく姿も見られました。小さな体でも最後まで諦めず上がることができ、しっかり足腰が鍛えられているようです。会議室に到着すると目を輝かせて周りを見渡し遊ぶものを物色するとトランポリンや小さなとび箱で遊んだりステージに上がってあっちこっち走り回ったり興味津々でした。そして音楽がかかるとステージの上の子ども達はノリノリで踊ったり足踏みをしたりしながらステージを楽しんでいました。

IMG_0441[1]IMG_0442[1]IMG_9615[1]IMG_9618[1]IMG_9620[1]IMG_9623[1]

本番当日、大好きなお父さん・お母さん・大勢のお客さんを前にどんな表情姿を見せてくれるのか、私たち保育教諭も想像がつきませんが、生まれて初めて経験するこの雰囲気を正直に感じたまま表現してくれることと思います。人は喜び・怒り・悲しみ・楽しみいろいろな表現をします。子どもたちのここでの表現はどのように感じられましたか。親だからこそ感じられる表現かもしれません。お楽しみに!!

2024年2月22日 木曜日

生活発表会が終わり、気づけばもう2月も終わりに差し掛かっています。先日の職員会で年長組の担任が「年長児が幼稚園に来るのも20日を切りました。」と話していましたが、卒園、進級までいよいよ残りがわずかとなってきました。

今朝、登園してきたらいおん組のTちゃんが、笑顔で近づいてきて「先生♪いつもとどこが違うでしょうか?」と質問してきました。今日は年長児の卒園写真の撮影の日だったので「かっこいい制服を着ている!」と答えると「ブッブー!髪の毛が違うんでした♪」と、三つ編みにしてもらった髪を嬉しそうに見せてくれました。2年前の4月。真新しい制服に身を包んで入園してきた子ども達。袖を折っていた大きかったジャケットも今では体の大きさにぴったりになっています。かっこいい制服をもっと素敵にしてくれる卒園式に身に付けるコサージュを担任の先生に付けてもらって、みんなニコニコの笑顔になっていました。なかには「かっこよく写真を撮ってもらわないかん!」と言って、鏡の前で髪をセットしている男の子達もいました。ポロシャツの襟が曲がっていないか、ボタンを掛け忘れていないかなど友達同士で確認し合って、撮影の準備をしていると古森先生が赤色のホルダーを持ってやって来ました。それは卒園式でもらう卒園証書だったのですが「これをもらったら三葉幼稚園のお友達じゃなくなるんだけど、欲しい人?」と声を掛けると、元気よく「はーい!」と手を挙げる子もいれば、控えめに手を挙げる子もいました。控えめに手を挙げていた子達は「小学生になるのは楽しみだけれど、三葉幼稚園を卒園するのは寂しい」と複雑な気持ちだったようですが、みんな三葉幼稚園の年長児らしく立派な姿で素敵な卒園写真を撮ることができました。年長児が幼稚園に来る日も残りわずかですが、就学に向けての期待を高めながら、残りの幼稚園生活を楽しめるように一日一日を大切にしていきたいと思います。

BAF12D2B-0214-4858-B4C1-C9D58D1AC658 09C923B5-C466-440B-B546-2B543B798B2F 88DB7603-1CAE-48A7-B6A5-178873E4C63D 75F300D6-907E-4CCB-A009-874E40B881CB

年中児は来週のじゃがいも植えに向けて、種芋の準備をしました。古森先生が見せてくれたじゃがいもは、子ども達が見たことのないピンクや紫色の長い芽や根っこが出ていて「この芽には毒があるんだけれど、みんなのお母さんがお料理する時には、エイッ!ってのけてくれているんだよ。」と聞いて安心した様子でした。他にも種芋を2つに切ってじゃがいもがたくさん獲れるようにすることや、切り口からばい菌が入らないように灰を付けることも教えてもらって「もうすぐで年長さんになるから、頑張ってね!」と声を掛けてもらうと「幼稚園のみんなのために頑張るぞ!」と張り切って種芋を切っていきました。芽を折らないように気を付けて切ったり、「病気にならないでね。」と言いながら丁寧に灰を付けたりして種芋の準備を終えると、「次はじゃがいも植えを頑張るぞ!」とやる気十分の年中児達でした。

IMG_7766 IMG_7768  IMG_7775 IMG_7771

2024年2月21日 水曜日

ここ数日明け方には雨が降って、子ども達が登園する時間帯にはさっきまでの雨が嘘のように止み三葉っこ達はいつものように外遊びを楽しんでいます。

IMG_9699IMG_9698

 

年少児達も登園して所持品を片付けると「先生お外に行ってくるね!!」と園庭に飛び出して行きます。この日も子ども達の所持品の片付けを見守ったあと園庭に出ると、先に園庭に出ていたRくんが「先生雨の道ができてるよ」と話しかけてきました。何の事だろうと思い「雨の道ってどこにあるの?」と聞いてみると、「先生教えてあげるから見てて」と言うと園庭にできた水溜りの間を走り抜けたり、勢いを付けて飛び越えたりして見せてくれました。すると、一緒に見ていた子ども達も「すごーい」「俺も一緒にしたい」などと言って走っていきました。その姿を見て園庭を見渡すと色々な所で年中、年少児が同じように遊んでいました。ひつじ組のHちゃんも水溜りギリギリまで足を近づけ、膝を曲げて自分が跳ぶ様子をイメージしているようでした。Hちゃんが水溜りに落ちないかとドキドキしながら見ていると、Hちゃんは笑顔でしっかり飛び越えることができました。「Hちゃん凄いやん」と声をかけると、嬉しそうに何度も飛び越えて跳ぶ距離を少しずつ伸ばしていきました。子ども達の自分がどのくらいなら飛び越えられるのか判断したり、小さな水溜りが続くところではリズムよく飛び越えたりしている姿を見ていると、誰から教えられるわけでなく自分達の感覚で判断して自然に距離を伸ばしたり、挑戦してみたりしながら成長していることに気が付き応援したり見守ったりする大切さに気付きました。

IMG_9683IMG_9688IMG_9690IMG_9697

 

長靴で登園してきた、ちゅうりっぷ組のTちゃんとIちゃんは水溜りに入ると「水がいっぱいやね。歩いたら模様が出てくるね」などと土が盛り上がってできる模様に気が付きゆっくり歩いてみたり、すり足で歩いてみたりと歩き方を変えてできる変化を見て楽しんでいました。

IMG_9691

 

先日ちゅうりっぷ組とすみれ組は降園前にじゃんけん列車をしました。前日子ども達には、じゃんけんに負けると勝った友達の後ろに並ぶというルールを話していたのですが、先頭になりたい気持ちが強い子どもが列をぬけて次のじゃんけんに割り込んでいつの間にか先頭に立っていました。そこで今回は子ども達にじゃんけん列車のルールを再度説明してから始めることにしました。じゃんけんのたびに勝っては喜び、列車が長くなることが嬉しく喜び子ども達は大はしゃぎ。「じゃんけん列車じゃないゲームも今度してみようね」と子ども達に伝えると「やったー!!」と喜んでいました。また子ども達と色々な集団ゲームを楽しみたいと思います。

IMG_9703IMG_9705

2024年2月21日 水曜日

朝、仮園舎に登園してくる子どもたちは教師がドライブスルー方式で受け入れてます。仮園舎に引っ越したばかりの5月は、年中•年少児も車のドアを開けてから持ち物などの準備を始める子が多く、満3歳児のたんぽぽぐみの子どもたちは泣いて教師に抱きかかえられて降り、手さげを年長さんのお兄ちゃんやお姉ちゃんに持ってもらう状態でした。しかし、今ではドアを開けるとすぐに大きな声で「おはよう!」と挨拶をして降りてくる子が多くなりました。たんぽぽぐみの子どもたちも、泣かずに来て自分で歩いてお部屋まで行けるようになりました。この1年間で体も大きくなり、成長している姿を見てとても嬉しい気持ちになります。

7AD6CF91-96EA-4075-BC11-754FE455DD47569A0010-03C7-467F-855D-50FD1C052839468CA0DB-86D9-4171-9E1F-E4CD3CF9C03F

今朝、園庭では昨日降った大雨で大きな水たまりができていました。その大きな水たまりを囲むようにして子どもたちがそれぞれ遊んでいました。

CA0A18EF-0A8A-418A-8F7B-C381A31FDEC79E1EA96A-3548-46C1-8EE5-31B1EBDFFBCE

すみれぐみのSくんとYくんは「ペチャペチャ作ってる!」と話してくれました。ペチャペチャは水たまりの中の土を取り、ぺたぺたと叩いていくと、キメの細かい砂が上に上がってきて柔らかい土のかたまりになります。最初はスコップでしか土を触っていなかった子どもたちですが、そ〜っと土を触ってみると「冷たくてきもちい!」と土を揉み込むようにして遊んでいました。その横では、小さな団子を作ったり、水たまりの水をお椀ですくってコーヒー屋さんにしたり、1つの大きな水たまりで様々な学年の子どもたちが集まり様々な遊びを楽しんでいました。

94100599-E388-455C-B523-921CC106EB01

さて、今日は仮園舎に移動図書館つばき号がやってくる日で、年長さん達がカードで本を借りる日です。

08EB4042-974C-421E-9C30-09488EFB0845D38F5718-FE5A-4F2B-80A1-F97ADADAC25B676D6746-A42C-424F-B829-037A63E100DF

そこで、年長さんが本を借りる様子を年少児達にも見せてもらうことになりました。初めて見るつばき号は小さくてとてもかわいい自動車で「かわいい車だ〜!」とみんな大喜び。

 

3E4FA731-EFFB-4191-B090-61325E42D391

たくさんの本が本物の図書館のように並んでいることに私も驚きました。興味津々で「あの本見てみたい」と言って中を開いて見せてもらっている子もいました。

FDD37022-2EE4-4432-A961-57D200E503AA

うさぎぐみのSくんは、「来年、年長さんになったらあの本借りるんだ〜」と今から楽しみにしていました。

E4369073-1E0D-4CF0-87F7-A04197DDC40A

暖かい園庭で力いっぱい遊び、つばき号もみることができとても楽しい1日となりました。

2024年2月19日 月曜日

生活発表会を終え、朝から発表会ごっこで盛り上がる子ども達の姿がありました。年中さんのオペレッタでは、踊りの子や年長児、関係なく「じゃあ〜、〇〇役で!」とオペレッタの輪に入り、楽しんでいました。オペレッタの子達は、ミニ先生となり、どういう物語で次はどう動くのか前もって教えたり、分かるように大きく演出したり、年長さん達に少し誇らしげにでも気恥ずかしそうに教えている年中さんを可愛く思いました。

IMG_0574IMG_0617IMG_0579

次に年長児の劇もみんなでしてみることになりました。年長児達は、お互いの劇をほとんどの子が観ていましたが、中には観たことがない子もいてその子達もさすが年長児。表現力バッチリ!すぐ、それぞれの劇のおもしろポイントをおさえてその劇のクラスの子を中心に進めていました。年長4クラスそれぞれ内容が違う劇が混じり合って劇の流れは次々に変わっていき、またまたオリジナルの劇になっていきました。即興で演じる年長児達は、子ども達で創り上げた発表会を乗り越えてきたからこその表現力、発想力で子ども達の成長をすごく感じるひとときでした。

IMG_0599IMG_0590IMG_0587
今日、ぞう組では、生活発表会の思い出を絵に描きました。頑張ったところ、緊張したところ、家族に褒めて嬉しかったところなど1番心に残った場面を絵にしていきます。ある子はステージは真っ暗でプログラム紹介の自分たちだけライトが当たっていたことや、合奏では色々な楽器を持った友達がいたこと、劇の衣装や大道具の位置が観客席から見て正確でまるで写真を写したように詳しく描かれていて子ども達の心には、はっきり残っているのだと思いました。発表会が終わって家庭でもしっかり褒めてもらったであろう子ども達は、絵を描いている時も笑顔や楽しい思い出話が止まらない楽しい時間となっていました。

IMG_0606IMG_0607IMG_0601IMG_0612IMG_0614

2024年2月17日 土曜日

今週の金曜日は幼稚園児達の生活発表会でした。本番直前ということもあって、毎日頑張って練習していました。ひよこの子ども達にとっては遊ぎ場を広〜く使って遊ぶチャンスです!!お天気にも恵まれ、火曜と水曜は遊ぎ場内をお散歩したり遊具類を存分に使って遊ぶことにしました。

そこで登園後部屋でひとしきり遊んだあと「玩具、お片付けするよ〜。」と声を掛けると、一斉に片付けを始め、あっという間にきれいに片付けると、お茶を飲んでいました。そりて、「帽子かぶるよ〜。」の一声で待っいましたとばかりに我先に走って自分の荷物置き場から帽子を取ると頭に乗せて引っ張っていました。どの子も何とか自分でかぶろうと頑張ります。上手にかぶれる子も増えてきたみかん組ですが、そこはまだ1・2歳児、帽子の向きも位置も気にすることなくチョコンと乗せて得意気にしている子もいて毎回笑ってしまいます。言葉も上達し、かぶれなかった子達は帽子を持って来て「し〜て〜ね。」と保育教諭の顔の前へ差し出していました。かぶった子はいつもの場所に自然に並んで待ちます。「靴履きますよ〜!」とふすまを開けると、早く靴を取りたくて押し問答が始まります。「押さないで!」「順番よ!」の声は毎回子ども達には届きません。なんとか自分の靴を取ると玄関に向かい自分で履こうとする姿に成長を感じます。靴が履けると❝今日はどこで遊ぶんだろう♪❞と保育教諭の動きを目で追いそわそわした様子が見られます。

PXL_20240214_003139648 PXL_20240214_003126109 PXL_20240215_003154036 PXL_20240215_003438294 PXL_20240215_003322230 PXL_20240215_003244699

みかん組の子ども達は、遊ぎ場では砂場が大好きでよく遊んでいます。1人、2人と人数が増え、あっという間に砂場は満員になってしまってのですが、それに気付いた子が1人、2人と砂場を抜け、砂場の周りにいいあんばいに広がって遊び始めています。誰が教えたわけでもないのに自然に動ける場所に移動していく姿に、自然に身に付けていく生活の知恵を感じます。スコップや手を使って夢中で砂をすくっていた子ども達ですが、第二園舎玄関前のステージで幼稚園児の発表会の練習が始まると一斉に顔を上げ手を止め、その様子にしばらく目を奪われていました。幼稚園児の中には前年度はまだひよこ組だった子が多いたんぽぽ組の子の姿を見て立派になったなと思う一方で、来年度たんぽぽ組になる子ども達の成長が楽しみになりました。PXL_20240213_011236046 PXL_20240213_011343841 PXL_20240213_010931085 PXL_20240213_010801222

ビックボスに犬のすべり台、ジャングルジム等の固定遊具、泥遊び、ボール遊び等、喧嘩をしたり一緒に遊んだりしながらたくさん身体を動かして元気いっぱい遊べました。戸外遊びの楽しさを知った子ども達はまだまだ遊び足りない様子で、中には座り込み動かなくなる子もいました。しかし、保育教諭の声は届かなくても、子ども同士では通じるものがあるようで、友達の誘いにすぐ乗って手を繋いで嬉しそうに動きます。遊ぶだけでなく、友達との関わりも外へ行く楽しみの1つなのかなと思いました。現在のクラスのメンバーで過ごす時間も残り少しになってきました。元気いっぱいに遊べる環境と時間を確保して、子ども同士の関わりを大切に見守りながら成長を楽しみたいと思いました。
PXL_20240213_013400222 PXL_20240213_012808906 PXL_20240213_013311422 PXL_20240214_013533950 PXL_20240214_013821328PXL_20240209_014131222

 

さて、金曜日は幼稚園の生活発表会当日、この日は幼稚園の保育室も留守ということでれもん組とみかん組も本園で1日過ごしました。3月2日の保育園おゆうぎ会に向けて、古森先生にすすめていただいた会議室になれる目的で遊びに行ってのです。幼稚園児達の発表会の、練習用に作ってあったステージ。少し高いかなの心配をよそに、自分の力であっという間によじ登った子ども達です。嬉しそうに上の段、下の段を行ったりきたり、走ったり跳んだり。曲を流すとノリノリで踊って、1人1人がアイドルのようでした。帰りは少し寄り道をして2階のテラスから工事の様子を見ました。工事の様子よりも下で遊ぶもも組の子ども達が気になるようでしたが、楽しい探検ができました。

PXL_20240216_005608823 PXL_20240216_010150655 PXL_20240216_004727654PXL_20240216_013057914
PXL_20240216_013119864PXL_20240216_013327216

2024年2月16日 金曜日

今日は生活発表会がありました。昨日のブログでもご紹介した通り、発表会に向けての“前日練習”は大成功!特に年長児は今日の本番を楽しみに、「お客さんを楽しませたい」「大好きな楽しい劇を早くしたい!」「昨日の先生との勝負は引き分けだったから今日は勝ちたい!先生たちを泣かせてやる!」・・・それぞれ様々な期待をもって松前文化センターにやってきました。「おはよう」「こんにちは~」「せんせ~い、きたよ~えへへ」と教師や園長に挨拶をします。昨日とはうってかわって朝からすっきり爽やかなお天気で、お日様は眩しいほどでした。風は少し冷たいけれど、三葉っ子は風の子、元気な子!笑顔で登園する子が多くほっとしました。中に、小さい子は涙が出る子もいましたが受け入れの教師に抱かれたり、年長のお兄ちゃんお姉ちゃんと手をつないだりすると、保護者と離れて友達の待つ控室に向かうことができました。

IMG_9896IMG_4331IMG_9923

開始時間のブザーが鳴ると、控室で着替えをする子どもたちも「あ!」というような表情で反応して友達同士、顔を見合わせてうきうきした様子で飛び跳ねていました。まず園長の挨拶です。その中で昨日の練習では90点です。残りの10点、20点・・・は保護者の皆様の拍手で伝えてあげてほしいとありました。その話を子どもたちにすると、「何点くれるかなぁ?」とまたまた楽しい気持ちになっていました。また幼稚園で一番小さなプレ年少児は様々な月齢の子がいることもあり、今日は一体どうなるのか、先日のリハーサルでも舞台の上で楽しそうに遊んでいたことを話してちょっぴり不安もありました。舞台の上は保育室と同じ、子どもたちの遊びの場です。どの学年も幼稚園生活で培ってきたことを発表する場なのです。どうぞ、温かい目で見守り楽しんでくださるようお願いしていました。

IMG_9901

オープニングの年中児、歌「めだかの学校・ドロップスの歌」は、練習の時から「年中さん、歌が上手ね」とたくさん褒められながら歌っていました。髪の毛をきれいにセットしてもらったり、結んでもらったり、期待が大きかったのかすこ~しドキドキしていた子もいたようです。ぱんだ組のYちゃんは登園するなり「先生、ハートがドキドキして飛び出しそう!」と緊張を教師に訴えていました。すると園長が「大丈夫よ、もし飛び出して来たら古森先生がキャッチしてあげるからね。」と優しく受け止めてくれたことで、安心したのか舞台では落ち着いてにこにこ歌うことができていました。年中児の手話は年長児とは少し違う、体をいっぱい使った表現に教師たちは「かわいいよね~!」と話していました。大人の手話の表現はどうしても胸の前でするものが多く、踊りやパフォーマンスのように見えた方もいるかもしれませんが、手話は耳の聞こえない方の大事な表現の一つです。幼児期から手話を知って、親しむことは手話を使う方にとっても嬉しいことだと言っていただいたことがあります。年中さん!みんなが揃って同じ方向を向いて「♪つ~いつい」は本当のメダカに見えましたよ!

IMG_3948IMG_7115IMG_3846

踊り「こども歌舞伎」では間隔の取り方が上手だね、と感心しました。少々寄ってもすぐに元のように戻ることができるので驚きです。歌舞伎という馴染みのないテーマでしたが、この歌舞伎の和風な音楽が大好きで手を大きくいっぱい動かして踊ることができました。

IMG_3872IMG_3868IMG_3949

オペレッタ「にゃんきち一家の大冒険」はオペレッタとはいえ、表現の仕方が上手でそれぞれの役になりきって演じながら踊っていることが伝わってきました。特に、にゃんきちが海でおぼれる場面は最初、床に寝そべっている振り付けだったのですが、「だめだ。おぼれて沈んでいるわ。」と言われて教師も子どもも大笑い!それからは水面であっぷあっぷする振りにしたのですが、それぞれお風呂で練習したのか、口をぱくぱく、ほっぺをぷくぷく、中には本当に息を止めて演じている子もいました!実は2部の方では海賊さんたちの船が行き過ぎてしまっていたようです。それに気づいたSちゃんたちは「あ!行き過ぎた!」とはっとしていました。それでも一生懸命踊りを続けて最後まで元気に頑張っていました。演技終了後「上手だったよ~!」と声をかけると「でもね、先生、ちょっと間違えちゃったんよね~」と友達同士で話していたそうです。また海賊さんたちは、実は船が舞台袖に下がって客席からは見えないところでも一生懸命踊っていたのです。真面目な海賊なのです。

IMG_7190IMG_3962IMG_3916IMG_3920IMG_3913

年少児 踊り「日本昔話ヒーローズ」ここ数日、欠席者が多く、なかなかそろわなかったので、練習も難しかったのですが、教師たちに一人ぼっちにならないようにみんなで頑張ろうと声をかけられたことを意識してみんなで元気に踊ることができました。この曲はテンポも速く、練習を見た時には「本当にこんな速い曲で踊れるのかなぁ?」と心配していましたが、三葉っ子のリズム感の良さには脱帽です。体をいっぱい動かして遊んできた成果が見られました!

E4969B68-D4C7-43E3-8593-A01789E8E9B4IMG_3852IMG_5585

オペレッタ「お菓子の星のくいしんぼう」カラフルな衣装と大道具と背景が、本当のお菓子の妖精のようで、ミュージカルを見ているようでした。「いどう♪いどう♪」と言いながらルンルンで入れ代わり立ち代わり踊っていました。子どもが活きる衣装、振り付けでかわいい年少さんにぴったりでしたね。

2E58F6AF-987C-48AA-BC8E-CD30C03C7EBCF592DB56-D359-4BA5-A94C-2A1E68AF279DIMG_3873IMG_3878

プレ年少「オペレッタ・もりへいこう 歌せっけんさん・いとまき」人数が多いこともあり、2回にわけて踊りました。園長の話にもあったように、リハーサルの時は舞台の上で泣いたり、追いかけっこをしたりかくれんぼをしたり…と自由気ままに遊んでいたたんぽぽさん達でしたが今日は優しい年長のお姉ちゃんたちに途中助けられながら最後まで舞台の上で頑張ることができました。実は・・・!始まる前に園長のぽっけからきらっと光る「こんぺいとう」をもらって頑張ることができた子もいたそうです。K先生が同じ子に「ほら~先生も持ってるんだぞ~」とこんぺいとうを渡そうとすると泣いて暴れて拒否したそうです。それを聞いて笑いました。その術も人によりけりなのです。今年のたんぽぽさんの衣装も園長や担任のこだわりたっぷりです。家庭から持ってきたふわふわのセーターや、お母さんに借りたハンカチがとてもかわいかったです。年長児のさりげない優しさ、導きには驚きです。教師の負け!どうしてお姉さんのいう事は聞くの~?1部で助っ人に出たYちゃんは数回ヘルプに行った後、舞台袖でずっと手をたたきながら「うんうん」と頷きながら見守り続けてくれました。ころんと横になっていた子の隣に座り、ずっと背中をさすりながら声をかけてくれたIちゃん。何を話していたのか、先生たちにその“コツ”教えてね。優しくされた子は、きっと大きくなったときに、また人に優しくすることができるのです。これからの成長が楽しみなプレ年少児です。

IMG_3859FACE2016-0FE2-4EE9-AA2E-D770830ABB79C28C0351-CDCA-420F-968C-36A30B01F44F589248F7-352C-448D-85BD-3FBEF6188001

 

年長はクラスそれぞれ何度も相談しながら劇を仕上げてきました。ぞう組「おむすびころりん」はなんと昨日、新しい演出が増えていたのです!それも不安ではなく糧にして今までの練習の中で一番元気に演じることができました。残念ながらお休みの子が一人いたのですが、その子の分も頑張らなくちゃ、とみんなでセリフをわけて最後まで言葉をつないでいきました。ねずみの穴の中を一段目いっぱいに設定したことで、人間にとっては小さなおにぎりが、ねずみにとっては大きなおにぎりに変身したり、意地悪をしてねずみに穴の中に閉じ込められたおばあさんがもぐらになった場面では“もぐらになったら誰が誰だかわからなくなった”と自分たちで思いつき「あんた誰よ?」と新しい演技を考えたそうです。

IMG_3884IMG_3890

らいおん組「地獄のそうべえ」は練習では22分も劇にかかっていました。目標の15分には程遠い、担任も「どうしよう」と頭を抱えていましたが、本番に強い三葉っ子なので昨日、今日とで、15分に縮めることができて驚きました。人食い鬼に食べられたお腹の中を表現した場面では臓器をくすぐられたり、引っ張られたり、蹴り飛ばされたりして鬼が笑ったり、ぷぅ~っとしたり…子どもたちは演技ではなく本当に楽しんで遊んでいました。

IMG_3903IMG_3900IMG_3908

きりん組「一寸法師」もぞう組と同じように昨日まで、演出方法を子どもたちと相談したり、教わったりしていました。「劇は本当のようにしないといけない」という古森先生のアドバイスを意識して小さな一寸法師を小さいように表現したり、鬼は強いんだと動き方を工夫したりしていました。練習ではなかなかセリフが続かず、間が空いてしまっていたのですが今日はみんなが会話のキャッチボールを意識してぽんぽんと進めることができました。お姫様の衣装のリボンはみんなの先生がきりん組さんのために作ってくれました。みんなが自分たちのためにしてくれたこと、覚えておいてね。IMG_3953IMG_3883IMG_3959IMG_3956

 

くま組「いたずらぎつね」は練習を見た教師が必ずと言っていいほど「な~んかくま組さん楽しそうにしてるねぇ。」と声をかけてくれました。「劇なら普段しないようないたずらをしたり、大暴れしたり、いっぱい怒ったり、わんわん泣いたりできる!それが楽しい!!」と、子どもたちが自分で考えたセリフを友達とまわしながら表現力豊かに演じていました。いたずらっ子の子ぎつねに振り回される大人の動物たちも「ごめんねぇ」「いいよ、いいよ。」「子どもなんだから!」とまるで本当の大人社会のようなやりとりを見せてくれました。くま組は、誰がどのセリフを言うか、毎日変わります。言いたい子が前に出る、言いたいことを言えなかったら他のセリフを考えて言う…子どもたちが本当に劇を楽しんで、みんなで同じ目標に向かって遊んでいるのが目に見えてわかり、またどの子も楽しそうに笑顔で元気いっぱい舞台で動くのがかわいくて、嬉しくて、ステージの前で自分自身が笑顔になっているのがわかりました。子どもたちの頑張りに私も元気づけられました。本当にありがとう。くま組さん。楽しかったよ~!!

IMG_7186

IMG_5677IMG_5678

最後は年長児の合奏「ドレミの歌」うた「この木なんの木」です。今年の年長児は「ドレミの歌」が大好きで、秋にお呼ばれしたPTA総会のコンサートでも大きな声で歌っていました。なので、子どもたちに親しみがあり、全体での練習回数は少なくても自主練習が楽しくて、今日の素敵な演奏につながりました。「この木なんの木」は聞きなじみのある曲ですが、意外と難しいのです。音域が高くなるところに向けて「ハワイにあるこの木なんの木のように高く大きく伸びるイメージで、音が高くなること」を意識して歌いました。皆さんも有名な一節はコマーシャル等で聞き覚えがあると思いますが、一曲丸々聞いたのは初めてな方もいらっしゃったのではないでしょうか。「この木の下で会いましょう」というフレーズともうすぐ卒園する子どもたちと「また会おうね」という気持ちがなんだかぴったりあう歌で大好きなのです。

アンコール「見上げてごらん夜の星を」は幕が開いた瞬間の顔をあげて夜空を見上げているかの年長児にきっと見ているお客さんたちもぐっとこみ上げるものがあったと思います。昨年に引き続き、この歌を選びましたが、子どもたちの心にいつまでも残ってほしい「どんなことがあっても、ひとりぼっちじゃないよ」という曲です。習った手話を丁寧に、坂本九さんのようにきれいな声で表現しようと頑張りました。照明や背景に、子どもたちの目がキラキラと輝いて、こんなに立派なお兄さん、お姉さんになったのかと感動的でした。

IMG_3935IMG_3925IMG_3940IMG_3936

今日は保育園や事務所、調理、預かり…とたくさんの職員が融通を付けて三葉っ子の今年の集大成の発表会を見に来てくれました。年長児が「ねぇねぇ、発表会見に来てくれる?」とそこそこでお誘いしていたようです。(知りませんでした。)全職員が全員の子どもを大切にするのが三葉幼稚園です。来てくれた職員に「見た?」「何点だった?」とにこにこの笑顔で聞いていたそうです。1歳、2歳のまだまだ赤ちゃんに近かった頃のお世話をしてきたひよこ組の教師たちは目に涙を浮かべてその頴娃町の喜びを話していました。幼保連携型認定こども園として1歳児からの保育、教育を受けてきた子、プレ年少、3年保育…と三葉で学んできた子たちの力に、感動させられました。年長児は、この発表会でさらに一回りも二回りも成長したように思います。なんでも自分たちでできること、友達と協力すること、力を合わせると、どんなことでもやってみようとすること、明るく朗らかに元気いっぱい表現することが周りの人を感動させること、素晴らしい三葉っ子達です。自信をもって次の一歩へ踏み出してほしいと思います。年長さんとの、「先生を感動で泣かせてやる~!」の勝負はどうだったでしょう?「泣かないも~ん、でも一応…」とポケットに忍ばせたハンカチがちょっぴり、ちょっぴり濡れてしまいました。内緒、内緒。

IMG_5665