2025年11月4日 火曜日
朝、松山の上空は一面、うろこ雲(巻積雲)が広がり秋を感じる一日の始まりでした。園庭では、登園して来た子ども達が手作りアスレチックや砂遊び、木工遊び等様々な遊びを楽しんでいました。ぶらんこの順番待ちをしていたちゅうりっぷ組のKちゃんが「きれい!!」と言って見つけたのは赤く色付いた落ち葉でした。すると、その声を聞いた周りの子ども達が「こっちにもあったよ。」「もっと探してみよう!!」と話しながら落ち葉探しが始まりました。銀杏の葉はまだ、黄緑色ですが少し黄色がかったものもあり、そのグラデーションが綺麗で色々な色の落ち葉を手にみんな喜んでいました。しばらくして、砂や土でままごと遊びをしている中からお誕生日の話が出てきました。「もうすぐMちゃんお誕生日!!」の声に隣にいたYちゃんやTちゃんが「じゃあケーキを作ろう!!」と言って土のケーキにさっき拾った落ち葉で飾り付けをしていました。Mちゃんはまだなんだけどなぁという表情を見せながらもちょっぴり嬉しそうでした。今年も急に寒くなり、秋を感じる期間が短くなりそうですが、どんな小さな秋も見逃さないよう、外に出て元気いっぱいの子ども達と楽しく過ごしたいなと思います。
ちゅうりっぷ組の子ども達は椅子取りゲームが大好きでクラスで時々楽しんでいるのですが、先週、昼食後に遊んでいる時数人で椅子取りゲームらしき事をして遊んでいました。すると、今日はその人数が増え自分達で椅子を丸く置くと、ピアノの椅子をピアノ代わりにして口ずさみながら弾き、「ストップ!!」「はい立ちましょう」「3個のけるよ」等と言って椅子取りゲームを楽しんでいました。ちょっとした役割分担もして自分達だけで仲良く集団ゲームを楽しんでいる事に感心しました。入園、進級してちょうど半年。作品展に向けてのお絵描きや廃材遊びもそうですが色々な場面で子ども達の成長を感じます。大切な幼児期、一人からみんなというように人との関わりの中で一人ひとりが成長できるよう見守り、援助していかなければいけないと改めて感じました。
2025年11月1日 土曜日
先週の土曜日に保育園の運動会が行われたのですが、子ども達とまだまだ余韻を楽しんでいます。
当日、競技の途中で登場した「かいじゅう」をホールに出し、タンバリンをセットすると、すぐに何をするのか理解した子どもたちは上手に座って待っていて、名前を呼ばれるとスタートします。
かいじゅうが持っているタンバリンを「ぽん!」と叩き、かいじゅうをくるっと回って保育教諭の所まで戻ってくる遊びです。当日は大好きなお父さんお母さんの姿を見て、涙が出てしまった幼児が数名いたのですが、今日はニコニコ満面の笑みです!!(この笑顔をみてほしかったです・・・)
Yちゃんは「かいじゅうをくるっと回ってかえる」の言葉を聞いて、保育教諭のところに戻るまでに、走りながら自分がくるりと一回転し、さらに両手を胸の前でくるくると回しながら戻っていました。Yちゃんの色々な自分なりの「くるっとまわる」の行動にほっこり私たちも笑顔がこぼれました。
遊び終わってかいじゅうを片づけても子どもたちの「走る」は終わらず、そのまま保育教諭のところまで「よーいドン!」を何度も楽しみました。
実は、もう一つの目標の「ひよこ」にもちょっとしたしかけがあったのです!運動会では帽子をかぶったままだったひよこは、ピンクの耳付き帽子を脱ぐと、中は空洞になっていたのです。帽子を脱がせると大きな穴になっていて、子どもたちはますます興味津々です。ちょうど子ども一人がすっぽりと入れるほどのサイズで、何より箱があるとすぐ中に入りたいとアピールする子ども達なので順番に入ってみることにしました。中に入ると、体を小さくしてかくれんぼをして、「ばあ!!」と顔を出し、友だちと笑いあい楽しんでいました。
最初の自由遊びで楽しんだ「ボールぽっとん」や段ボールでのボール運びも友だちと一緒にしたりまだまだ「運動会ごっこ」を楽しんでいます。
みかん組では、集まって座ったときに「立ちましょう!ピッ。」「すわりましょう!ピッ。」と保育教諭の言葉で立ったり座ったりなど行動することをしています。この様子はとても可愛いのです。「ピッ!」と自分で言いなら立ち上がり、気を付けの姿勢をして得意顔です。
そして「おやますわり」にもチャレンジしました。少し前からやっているのですが、両足を抱えて座れるようになった幼児もいて「見て見て!!」と今の姿を見てもらおうとアピールをし、「じょうずね~~」と褒めてもらうととても嬉しそうな表情になります。
小さなことでも認められ、褒められると、また次への意欲につながり「次はどんなことにチャレンジしようかな??」という気持ちが芽生えてきます。これからも一人一人の「育つ力」を丁寧に見守っていきたいと思います。
2025年10月31日 金曜日
今日は昨晩からの雨が降り続いて少し肌寒い朝でした。
たたんぽぽ組の子どもたちと部屋でシール帳やカバンを片付け、ふと一階に降りると遠くから「トン!トン!」と軽やかで力のこっもた音がしていました。なんだろうと思い音のする方に行ってみると、プールの空いたスペースのブルーシートの上でし木工遊びが始まっていました。子どもたちの釘を打つ音が部屋の中で反響しまるで木材製作所のようでした。子どもたちに近づくと、「先生これなんだと思う?」「上手に机作ったけん見てみて!」と次々に声を掛けてきました。年長児と会話をしていると、そばにいた教師から「今年中児が作っているのは何でしょう?」と聞かれ、様子を見に行ってみました。
そこでは、年中児が協力して作っていて、木の板に角材が4つついていたので「椅子を作っている!」と答えると「 ブーッ。椅子じゃありません!」「机やったんやね」「それも違うー」との返答でした。「正解は昨日お見送りに行ったアンパンマン列車でしたー」と教えてくれました。
年中児が作っている様子を見ていたのですが、慣れた手つきで釘をどんどん打ち込み組み立てていきます。板の長さが足りていないところに別の板をあてがっていると、「その板は違うんよ!今板を切ってもらいよるけんちょっとまってや!!」と怒られてしましました。棒を貼り付け、丸い木を付けて完成が近づいていくと、なる程!昨日子どもたちと見送りに行ったアンパンマン列車に見えてきました。一通り形になると、子どもたちは撮っている写真を見ながら絵の具を塗ったり、板にキャラクターをクレヨンで描いたりしていました。昼食の時間まで楽しそうに作り「また幼稚園に来るときに続きしようや」「あとなにしたらいいかな?」と次に作る時間を楽しみにしていました。
その横の机では、年長児たちが作品づくりをしていました。子どもたちの作品作りは見ているだけでも楽しくなります。自分でこれを作るんだと決めたものを作ろうと材料とにらめっこをし、周りの子どもたちからのアドバイスや手助けを受けながら完成させていました。ある遊具を作っていたAくんは段差をなくそうと色々な暑さの板を持って来ては重ねることを何度も繰り返し高さを調整していました。また、Bちゃんは前日にじっくりと時間をかけて自分の思う形に合う材料を集めていて、それを組み合わせる動物を作っていました。年長児ともなると、ダイナミックでしかもしっかりイメージしたプレ年少児と違った作品作りを見る事ができます。作品展まであと少しです。子どもたちの知恵と気持ちのこもった作品を楽しみにしていてください。
2025年10月30日 木曜日
今日はまさに秋晴れ。
まるで空の神様のプレゼントのようなお天気に恵まれた一日となりました。
朝早くJR松山駅に次々と集まってくる子ども達は皆、にこにこワクワクの顔です。
アンパンマン遠足出発時には、古森先生はじめ乗務員さん達が駅のホームでアンパンマンの旗を振ってお見送りしてくれました。「古森先生にお見送りしてもらって感激!!」と言っているうちに、ポンタ農園では、幼稚園の子ども達と先生達が手作りの「いってらしゃ~い!!」の横断幕を持って盛大なお見送りをしてくれていました。
何と嬉しい事でしょう!アンパンマン列車に乗っている子ども達も保護者も窓にかじりつくようにしてお見送りの子ども達に大きく手を振っていました。
〇〇先生がおったね~。〇〇ちゃんもいたよ~と列車の中では皆大はしゃぎでした。幼稚園の先生達と子ども達のお見送りのおかげでこれから出発する子ども達と保護者の方の楽しさがもう一つ大きく膨らみました。
列車の中でも参加される皆さんが席を気持ちよく譲り合って座ってくださったおかげで、混雑もなく仲よく列車の旅が始まりました。
列車の中では自由に車内探検を親子で楽しみ、中には特別大サービスで車掌さんに乗務員室(機械が置いてある場所)に入り、説明もしてもらっていました。また、先頭列車運転席の横の窓からずっと走る景色を見ていたA君はなんと、車掌さんの帽子をかぶせてもらって、車掌気分を味わって大喜び♬
すごい特別感ですね。
プレイルームのコーナーでは、今回グループで時間を決めて遊びました。自分達で楽しく遊ぶので保護者の方は撮影タイム♪楽しいひと時でした。車内探検や景色を楽しんだり、プレイルームで遊んだりしているうちにあっという間に波方駅に到着しました。
アンパンマン列車の旅の『醍醐味』♬田んぼのあぜ道をみんなで歩くことです。これぞまさに遠足です。
今回3回目の参加というWさん家族。
楽しいから次又行きたくなるんです。歩くのはしんどいけどまた行きたいと思うんです!!と言いながらご家族で楽しそうに歩いていました。
また、長いあぜ道を歩きながら猫じゃらしやくっつき虫、テントウムシを見つけてすわりこむ子ども達。これもまたこの遠足の楽しい所です。
大人も子どもものんびり、ゆったりした気持ちになるから不思議です。仲間と歩くことと自然のおかげでしょうか?
波方公園に到着する頃、ちゅうりっぷ組のO君のお父さんが「Oがこんなに歩けるなんて知らんかった。」すごい!!とつぶやいていました。
いっぱい遊んだ後は広い公園でゆっくり、お弁当とおやつの時間です。青い空心地よい風の中、それぞれ美しいひと時を過ごしました。
遊具はお父さん、お母さんたちも一緒になってとても楽しそうにみんなで大はしゃぎしながら遊んでいました。
そして、帰り道でのこと
「歩くのしんどい」と座り込んだたんぽぽ組のAちゃんに年長のUちゃんが一緒に歩こうと言って手を差し出してくれたのです。おかげでAちゃんはUちゃんと頑張って歩く事ができたのです。今回、たんぽぽ組さんも良く歩いていてびっくりしました。黄組さん同士で声を掛け合って手をつないで歩くかわいい姿も見かけました。
帰りの列車ではまた、嬉しい出来事が…!!
行きと同じ場所で今年はお迎えの子ども達と先生が立ってくれていたのです。まさかのお迎えにみんな大感激でした。
今回のアンパンマン列車の旅は、色々な方の温かい心に支えられて素敵な遠足となりました。子供の笑顔のために動いてくれたJR四国のスタッフの皆様、見送ってくれた先生やお友達、協力的な保護者の皆様、笑顔が素敵な三葉っ子!!みんな温かい心で素敵な旅にしてくださりありがとうございました。
【幼稚園では♬】
恒例となっているアンパンマン列車遠足の「お見送り」はというと、幼稚園に残っている子ども達が「楽しんできてねってお手紙書きたい!」「みんなにバイバイしたい!」と張り切っていました。年長児は、大きな紙に「いってらっしゃい!」「たのしんできてね!」の文字を書いて、横断幕を作っていました。年中児と年少児は、広告と裏紙でお見送りの旗を作り、先生の中にはアンパンマンのお面を作っている先生もいました。プレ年少児は運動会のサクランボの衣装を着けて、いよいよお見送りに出発です。
踏切の所でしばらく待っていると、カン♪カン♪カン♪と遮断機の音が鳴り始めました。「アンパンマン列車来るよー!」とワクワクして待っていると、列車の警笛がパーン!と鳴って、ゆっくりとした速度でアンパンマン列車がやって来ました。お見送りがあることを知っている運転手さんの粋な計らいです。子ども達は「〇〇ちゃんがおる!」「〇〇先生もおった!」「楽しんできてねー!」と思い思いに声を出したり、大きく手を振ったりしてお見送りを楽しんでいました。
そして、夕方。お見送りがあればお迎えもあるのが三葉幼稚園です。帰ってくる少し前に古森先生が「もう少ししたらアンパンマン列車が帰ってきますよ~。」と放送で教えてくれました。預かり保育の子ども達は、今度は「おかえりなさい!」「楽しかった?」の横断幕を準備してお迎えに行きました。遠足から帰ってきた子ども達や保護者がニコニコの笑顔で手を振ってくれ、お見送りもお迎えも大成功になりました。「明日、遠足楽しかったか聞いてみる!」「〇〇くんに僕のこと見えたか聞いてみよう!」みつばっ子の素敵なところは友達の気持ちや思いを共感することができるところです。明日の子ども達のやり取りがとても楽しみになりました。
2025年10月29日 水曜日
秋晴れの清々しい空の下、今日も子どもたちの元気な声が園庭から聞こえてきました。
朝、たんぽぽ組は1階テラスに遊ぶコーナーを出しているのですが、ポカポカと気持ちの良い日差しを浴びながらままごと遊びやブロック遊びなどをして楽しく過ごしています。またそのテラスからは年長・年中・年少組が遊んでいる様子もよく見え、年長さん達が手を振ったり話しをしてくれたりと微笑ましい姿も見られます。
今日は、お世話好きな年長組のR君がたんぽぽ組の子たちと何やら会話⁉をしていたようなのですが・・・そのうち
「バーン!」(たんぽぽ組、鉄砲で撃つ真似)
「あ~~」(R君撃たれて倒れる真似)
「バーン!」
「あ~~」
を繰り返し、たんぽぽ組の子たちとR君の楽しそうなやり取りを始めました。R君の姿は、まるで大人が子どもをあやしているかのように自然で、そして動きも面白く、見ている私も思わず笑顔になっていました。R君には、たんぽぽ組の子を惹きつける魅力があり、こんな年長さんが居ることをうれしく思いました。
そして今日は、11月の遠足の予行練習ということでたんぽぽ組だけで『さんさんらんど』へ歩いて行くことにしました。運動会の行進で手を繋いで歩く練習はしていたのですが、園外となるとまた危険も伴い、教師にとっても緊張感たっぷりのお散歩となりました。手を繋ぐこと、順番抜きをしないで前の子について行くこと等、色々な約束をしていたのですが、予想以上に上手に歩くことができ、無事『さんさんらんど』に着くことができました。『さんさんらんど』では築山や汽車で遊んだり、ローラー滑り台にも挑戦したりして楽しく過ごし、また園までの道のりを上手に歩いて帰ることができました。これで来週の遠足も頑張って歩いて行くことができると教師達も一安心です。
園に帰り年中・年少組の部屋へ行って作品展に飾る絵や作品を少しだけ見せてもらいました。「凄いねー!」「上手だねー!」とキラキラした目で見ていた子どもたち。たんぽぽ組へ戻ると早速作り始めました。
年長・年中・年少組さんにしっかり影響を受け毎日成長しているたんぽぽ組です。さあ、明日は何を見て何を学ぶのでしょうか。
2025年10月28日 火曜日
とっても気持ちの良い朝でした。暑くもなく寒くもなく遊ぶにはとってもいい気候です!子どもたちはアスレチックにジャングルジム、ままごとと好きな遊びを楽しんでいます。
トントントン♪とリズムよく聞こえる金槌の音!年中児達はこの1週間でとーっても木工が上手になりました。
そしてそして、、今日はなんと!アスレチックに犬のすべり台が追加されました。滑ってゴールではなく、その後もま道が続いているので、どんどん進みます。年少さん達もバランスをとりながら上手に平均台を渡り、柵の橋がユラユラするけれど、グっと力を入れて楽しそうに笑っていました。外で遊ぶにはぴったりの気候だなぁ、みんなの笑顔かわいいなあと思う朝でした。
そんな中、年長さん達は昨日さつまいもほりだったので、さつまいものつるでの遊び方を教えてもらっていました。集中して、「次はこっち、次は・・こっちか!」と言いながら交互に上手につるのネックレスや髪かざり、ブローチを作っていました。みんなとってもお似合いです♪
そこへ、古森生生がやってきて、昨日の乾かしているお芋の所に行き「みんなは食べるのが好きだよね」と、一つ芋をとって「今日食べようか!」と言ってくれました。そこからは先生クッキングの時間♪です。さつまいもを切っていると、待ちきれない♥と言わんばかりに子どもたちが集まってきました。お芋を洗ったり、あの先生の切ったお芋は大きい!などとおもしろおかしく話したりしながら準備しました。
年中、年少、プレ年少達は今日が三葉農園でのさつまいもほりです。「あ〜はやく食べたい♥」と言いながらも、年長さん達に今日はよろしくね」と言ってもらったので「よし!がんばるぞ!」と気合い十分です。バスの中で今日掘るさつまいもは年長さんが年中さんの時に植えた物であることを話すと、「じゃあ今度は私達が植える番ね!」とよく分かっていました。そして古森先生にお願いをされました。「今日は年長さんはいないから、年中さんが小さい子のお世話もしてあげてね!そして最後の最後までお片付けもよろしくお願いします」と言われ、「がんばるぞ〜!」とワクワクしていました。
芋のでき方や栄養のもらい方、さつまいもは何を植えたらできるのかなど、しっかり話しを聞いたあと、さあ!力を合わせて掘っていきます。「私達の手は今日はモグラの手だ~!」と言いながら、一生懸命掘っていました。あちらこちらで「ごめん!こっちもお願い!」などと気付けば協力し合っていて逞しい子どもたちでした。土が柔らかく掘りやすいというのもありましたが、みんな目がキラキラ⭐︎一生懸命な姿でした。
自分達が掘ったあとは、年少さん、プレ年少さん達のお手伝いです!小さい子が掘りやすいようにギリギリまで掘って「いいよ!ひっぱってごらん!」と言う優しい女の子もいました。どの学年の子もニコニコでいい顔のさつまいも掘りでした。
年長さんの代わりは今日は私達!!と年中の子どもたち♪みんなが帰ったあとも最後まで片付けをしました。キャリーに入れて運ぶと持つとき重いけれど、みんなで分けて持って帰ったら、重さは分散!掘れた喜びは倍増!!とっても楽しい1日でした!
年長さんが掘ってきてくれたお芋、とっても甘くて美味しかったよ!やき芋、ふかし芋、大学いも、いもアイス♪これからもいっぱい楽しみですね♪
2025年10月27日 月曜日
先週末は稲刈りに行った年長児ですが、週明けの今日はさつま芋掘りです。らいおん組のIちゃんはお家でお母さんと制服に着替えた後に「今日は何曜日だっけ?」という会話をして「そうだ!今日はさつま芋掘りだった!」と思い出して長ズボンに履き替えたそうです。他の子も長靴を履いて来たり“暑くなったら脱げるように”と半袖を中に着こんでいたり…さすが年長児!
行きのバスの出来事です。金曜日に引き続き園外保育に出かけることが嬉しくてちょっぴり騒がしくなってしまったくま組のバス。一度目の注意では「ちょっと声が大きいよ、おしゃべりしてもいいし、歌をうたってもいいけど声の大きさは考えよう」と伝えました。それでもしばらくするとまた同じように声が大きくなってきたので二度目ではなぜ大きな声がいけないのか話をしました。運転手さんは周りの音を聞きながら安全運転をしてくれていること。救急車や消防車、パトカーのサイレンの音が聞こえたら車は避けて通してあげないといけないこと。なぜ先に通してあげるか、それは命を助けるためだったり、困っている人のところにいち早く駆けつけてあげたりしないといけないから。そのサイレンを聞き逃してしまったら命がなくなったり、家や建物が燃えてしまったりするかもしれない。だから幼稚園のバスやお家の車の中では大騒ぎはしてはいけないと話しました。子ども達は話を真剣に聞き、声が大きくなりそうな友達には「し~っ」と注意し合う姿が見られました。年長児にもなるとなぜそうしなければならないのか意味を理解して行動することができるようになります。園外に出ると普段園内では見えないことにも気づくことができます。
さつまいも畑に到着するとレインボーファームのおじちゃんたちが出迎えてくれました。一畝(うね)だけお芋のつるや葉っぱを残していたのでそこで古森先生の話を聞きました。もじゃもじゃの中から一本つるを引っ張り出しました。一本のつるから枝分かれするように茎が伸びて葉っぱがついて、そこそこに根っこが生えていました。暑い夏の間、栄養が欲しくてあちこちに伸びていく中で根を生やしお芋に栄養を送っていたのだと教わり子どもたちは興味津々で観察していました。「みんなで協力してお芋を掘ろう」と古森先生が言うとぞう組のRくんは「チームプレイだね!」と嬉しそうに言いました。その言葉の通り子どもたちは一株に3人も4人も頭を寄せ合って一生懸命掘り始めました。
掘れたお芋を宝物のように大喜びで見せてくれるその笑顔のかわいいこと!今日は少し暑い中でのお芋掘りでしたが「暑い!」と上着を脱ぎ中にはノースリーブで畑仕事をする子まで出てきました!
教師が芋を掘る手本を見せた時にシャベルで周りの土を掘り起こしました。その時に古森先生が「あんまりお芋の近くにシャベルを入れないでね。お芋が切れちゃうから。」と何気なくつぶやきました。その教師のシャベルの入れ方と古森先生の話を聞いて理解していた子が、持って行っていた砂場の子ども用シャベルを使って上手に芋の周りの土を掘り起こしていました。また、シャベルでお芋に傷をつけまいとお芋に向かって掘り進めるのではなくお芋から外に向かって掘る子もいて教師たちは感心しました。
去年までは畑の虫が怖くてお芋掘りや植える時には涙が出ていたSちゃんやEちゃんが今日はとても楽しそうな顔でお芋を掘って見せてくれました。随分たくましく強くなったなぁと嬉しく思いました。「なんで泣かなくなったの?」と聞くと「だってみんなでやると楽しいんだもん」と答えてくれました。運動会を経てより仲間意識が高まった子どもたちになんだかじーんとしました。
さて、そんなお芋掘り祭り!!の中、Tくんは畑の隅で何やら楽しそうにつるで遊んでいました。「あれ?参加できていないかな?」と「Tくん」と声をかけようとすると古森先生が「先生、違うのよ。Tくんは最初にお芋を掘ってからこのつるを見つけてそれから夢中なのよ」と教えてくれました。恐竜や生き物が大好きなTくんは一本の太いつるからたくさん細いつるが伸びているこの形が面白くていろんな物に見えていたそうです。最初はドラゴン、恐竜、そして畑の横の乗馬センターでぱっかぱっかと走る馬!特に馬に見えてからが楽しくてつるにまたがりぱっかぱっかと走っては「お馬さーん!こっち向いてー!一緒だよー!!」と一生懸命話しかけていたそうです。そのうちA先生を後ろに乗せ(律儀に末端のつるをしっかり持ってぱっかぱっか走るA先生に笑いました)楽しそうに走っていました。「あれ?参加できていないかも」とお芋掘りに誘っていたらTくんのこの楽しい遊びは生まれなかったでしょう。子どもの興味関心によりそうことも大事だと改めて思いました。
幼稚園に帰ってからはお芋を乾かしたり、明日もつるで遊べるように片付けたりしました。うさぎさんはお芋のつるが好きなんだよと古森先生に教わり、1本うさぎ小屋に持っていきました。おいしそうに食べるうさぎに大喜びの子ども達。Iちゃんが「お腹すいてたんかなぁ?」とつぶやくときりん組のMちゃんは「違うよ、このお芋のつるがおいしいから食べてるんよ」と言いました。自分たちが植えて収穫したものが特別だと思っているのでしょう。その言葉がかわいくて、今日のお芋掘りがとても楽しかったんだろうなと思えて私はとても嬉しかったです。