2010年10月29日 金曜日
「おはようございます」と大きな声で挨拶をして門をくぐってくると、門のところで青コースの子どもたちが座って待っていました。「何がはじまるの?」とうさぎ組のAちゃん。みんなわくわくしながら待っていると、副園長から、今日の乗馬についての大切なお話でした。「お馬さんは、とっても優しい目をしていて、うれしくなったらながいしっぽをプルーンプルーンとふるんだよ!!」と言うと、年少児のRちゃんが「でも、お馬さん大きいからこわいよ」と、隣りの友達に言いました。すると、「大丈夫!お馬さん優しいけんぜんぜんこわくないよ」と友達が教えてあげていました。
いよいよバスに乗って出発!!6号車に乗ったうさぎ組の子どもたちは、いつもと違った景色を見ながらバスの中でわくわくしていました。そして、乗馬センターにつくとお馬さんをびっくりさせないように、年長児は年少児と手をつないで忍者のように歩いて行きました。昨日と同じように、馬に乗るクラス・馬小屋を見学するクラス・写真を撮るクラスに分かれました。馬を目の前にした、たんぽぽ組とうさぎ組の子どもたちは、「うわー大きい!!!」と、友達同士で話していました。そして、足をパッと広げて乗るんよ」と言うと、「1・2・3」の合図で足を広げて乗り、こわがっていた子も乗ってみると、顔がやわらいで楽しそうでした。降りる時も「1・2・3で足を広げて降りるんよ」と言うと、どの子も上手に降りることができました。
その後歩いて河原へ行くと、たくさんの草花や石があり、「これは何の草?」と珍しい草花に興味を示したり、「こんな大きい石や小さい石があるよ」と様々な石を発見して、形をイメージしたりして、楽しんでいました。そして、「今日はポケットに入るぐらいの小さい石を1個だけ持って帰っていいよ」と言うと、うさぎ組のRくんが「これ車みたい」すると横からHちゃんが「これピースしとる石に見えるよ」と言って大はしゃぎしながら、大切そうにポケットにしまいました。又、たんぽぽ組のHくんのお腹を見るとなぜか大きく膨らんでいました。教師が「あれ?何入れてるの?」と聞くと、赤ずきんちゃんのおおかみのお腹のように服の中からいくつもの石がたくさん出てきて、中には、すごく大きな石もありました。「1つだけ持って帰るって言ったよ?」と言うと「だって持って帰りたかったもん・・・」と少ししょげて、とてもかわいらしい姿がありました。河原には、くっつき虫もたくさんあって、子どもたちの洋服はくっつき虫だらけで大笑いしました。帰りに馬小屋へ寄るために歩いていると、いちじくや柿などの秋の果物がたくさん実っていました。子どもたちは「よだれがでるよ」と言いながら、歩いていきました。馬小屋に着くと、お馬さんがお昼ご飯を食べている時でした。大きなバケツの中に顔をつっこんでバクバクと食べる姿に、とてもびっくりしていました。青コースの子どもたちも、昨日の赤コースの子どもたちに負けず、楽しい1日を過ごすことができました。
2010年10月4日 月曜日
運動会が近ずくにつれ、子供一人ひとりの表情が少しずつ変わってきています。土曜日に預かり保育に来ていた子供達と入場門と退場門を作りました。青い絵の具で裏紙に色を塗っていきました。そんな中でさくら組みのK君は半分色を塗ると、筆を置きました。「何するんだろう?」と教師達が見ていると、色を塗った部分の紙を半分に折り押さえて色がついていないところに色を写し始めたんです。ひよこ組みの時にした写し絵を応用して何度もそれを繰り返す姿に教師達は、感動し思わず拍手していました。ちょっとの隙間でも、色がついていない所に色をつけていました。それを見ていた年中のAちゃんも真似て何枚も作っていました。たんぽぽ組みのK君も、「Kちゃんも、これすると言って、白い紙を自分でとって、筆で色を塗り始めました。1枚を綺麗に塗ると「もう1枚塗る」と言ってまた紙を自分でとって色を塗り、何枚も何枚も塗ることができました。みんなが塗った青色の紙は入場門になりみんなとっても嬉しそうでした。目にも鮮やかな秋色の入場門は「ニコニコ門」、なんとなく懐かしい夕焼け空の退場門は「さよなら門」という名前をつけました。
今日のパン給食には手作りの具沢山味噌汁で、朝早くから具を煮る匂いが漂っていました。青コースは全体練習だったので入場門のところに並んでいた子ども達は、「おいしそうな匂いがする」と話し合っていました。うさぎ組のY君は「ごぼうの匂いがする」と言って「今日はなにかな?お腹空いた」と言っていました。時計を見ると、まだ10時。「お昼ご飯まで頑張ろうね!!」と声をかけ練習を始めました。練習が終わると急いで「さぁご飯だ!!」と走って部屋に帰るうさぎ組とひつじ組の子ども達。待ちかねていたように素早く準備をすると「いただきます」とみんな一斉に具沢山のお味噌汁から食べ始め、おかわりの競争でした。そしてうさぎ組の子ども達に「何が入っているのか分かる?」と聞くと、里芋、人参、ごぼう、玉葱、肉(豚)、こんにゃく、豆腐、しめじ、ねぎ、あげが入っていることに気づき、「こんなにたくさんあるん?10個もはいとったよ!!」と言っておいしそうに食べていました。年長組のT君はそれだけではなくて、お味噌といりこも入っているから12種類も入っていると言っていて感心しました。又、今日は年長組の保護者の方から栗を沢山頂いてゆでてみんなで頂きました。栗は半分に切ってスプーンで食べましたが、年少さんもひよこ組さんも上手に食べることができました。何でも経験、やらせてみるものですね。このようにその季節の旬のものを食べられるのも手作りができるからこそと嬉しく思います。
2010年9月6日 月曜日
今朝は台風の影響か、風が吹いて時々お日さまもかくれんぼしてくれて、いつもよりは涼しく感じた1日でした。登園してくると、そんな気候を感じとった子ども達がすぐに戸外にやってきました。年中の子どもたちは朝1番にかっけこをしたいと5人組になり、順番に座っていきました。教師と「かっけこは涼しい時に」と約束がしてあったのです。「ヨーイ、ピー」の笛の合図で力いっぱい走る友達を「頑張れ!!」と口々に応援する子どもの声に、まわりで遊んでいた年少児や年長児も遊ぶのを中断して教師と一緒に応援していました。ゴールまで力いっぱい走ると「1、2、3」と教師の順位を知らせる声を聞きながら番号を書いた札の前にさっと並んで座って、次の友達を応援する子ども達のお行儀のよさに驚きました。回数を重ねていくうちによーいどんの時のポーズもだんだん形になってきています。かっけこが終わると「いっとうしょう体操」は「自分達だけで踊れるから」と教師の指導を断って踊りはじめました。運動会が延びたのでたっぷり時間があります。今、一人ひとりの子ども達の意識が運動会に向けて少しずつ高くなってきているので、ゆとりのなかで楽しみながらしていきたいと思います。
その後、4クラスは、戸外から帰って、わくわくさんの作ってあそぼうのDVDを見ました。まず、見るときのお約束は静かに、座ってみること、幼稚園でのテレビ視聴は家庭での視聴とは違います。集団で視聴することで色々な感じ方があること、相手の受け止め方と自分の受け止め方の違いを認め合いながら学ぶことがあります。今日は、折り紙をちぎり、ちっぎた折り紙を貼って、目や足を描くとにわとりやひよこ、金魚やライオンなど形からイメージして完成させていきます。それを見て口々に「あれ作りたい」「先生やっていい?」と興味を持って見ていました。テレビ視聴をすることで、子ども達一人ひとりのイメージや経験が間接体験として頭に貯えられ、あと後の遊びや生活に生かされてくるのです。
今日のお昼は、副園長が玄米スープを作ってくれました。「中に入っていたたまねぎは幼稚園で採れたたまねぎなんよ!!」と言うと、「オレたちが掘った玉ねぎなん?」と言って嬉しそうに食べる姿があり、誰も残すことなく食べました。明日もおいしい手作り給食が待っています。
2010年7月8日 木曜日
園内はお祭りムードで、子ども達の気分は夕涼み会に向けて高まってきています。そんな中で事件がありました。みんなが昼食を済ませてひと息ついた頃、副園長の放送が流れたのです。「三葉幼稚園のみなさん、お話していたトマトの泥棒がみつかりました。今、トマトのところにきています。」それを聞いた子ども達は「大変僕達のトマト…」と飛び出していきました。そして近寄ってみると、赤く熟れたトマトが、コロコロと転がっているではありませんか、穴があいているもの、半分ちぎれたようになっているもの、皮だけが丸く残っているもの、それをそーっと手のひらに載せて、子供たちは眺めていました。そして、上を見上げた子ども達がうさぎ小屋の横に高くそびえている、杉の木のてっぺんにからすの巣があることを見つけたのです。
「お母さんからすがあかちゃんからすにトマトを運んでいたのかな?」「でもダメー!!」と子供たちは大騒ぎ。「ここからはみ出している赤いトマトがカラスに食べられないようにするには、どうしたらいいかな?」の副園長のつぶやきに、サッカーゴールで囲んだり、網をかぶせたり、そしていつもおとなしいぞう組のAちゃんは「びわのときみたいに、新聞紙の袋をかぶせたら?」と提案しました。それを聞いたぞう組の子供たちは「新聞紙取りにいくぞー!!」と走っていきました。そして新聞紙とセロハンテープ持ってきて、袋を作り始めたのです。そして、自分で作った袋をトマトにかぶせて、うれしそうにいいました。「こうしてかぶせておくと、からすにも食べられんのよね?」しかし、もう一つの心配があります。それは、Tくんが「青いトマトに新聞紙かけても、トマトは赤くなるのかな?」とつぶやいたのです。それを聞いた中田先生は、副園長に伝えました。すると副園長は「わからないけど、やってみようよ」と答えました。こうしてトマトには、新聞紙の袋をかぶせることになりました。カラスと子ども達の知恵比べは、まだまだ続きそうです。
今日は夕涼み会に向けて、園庭や各コーナーを子供たちと一緒に準備しました。子供たちはもう、わくわくしていて、「早く浴衣きたいな」「私の浴衣はピンクのかわいい浴衣なんよ」と教えてくれました。夕涼み会の経験がある年長・年中児たちは、おばけやしきやくじびき、魚つり、盆踊りと、どれも楽しみで準備に力が入っています。年少児たちはなんだか分からないけれども、わくわくいそいそ、先生たちのお手伝いを、積極的にしてくれます。雨が降らないで、楽しい夕涼み会になりますように・・・
2010年6月14日 月曜日
今日は、初めて年少児と年中児が一緒に手をつないで屋外遊戯場に歩いて行きました。うさぎ組はちゅうりっぷ組、ひつじ組はたんぽぽ組のペアになりました。先頭はひつじとたんぽぽ組。「ひつじ組のお兄さんお姉さん、年少さんの手をしっかり握って連れて行ってあげてね」と声をかけると「任して!!先生!!」と元気のよい返事が返ってきました。次はうさぎとちゅうりっぷ組。門を出る時は、左右車が来てないか確認してからでるなど、屋外遊戯場までの道のりは、年中児たちのお兄さんお姉さんぶりが発揮されていたようです。
遊戯場に到着すると、「早く遊びたい」と勢いよく走り出す子ども達。シートの上に自分の水筒を並べて置いて、裸足になると、みんな1番に山に駆け登りました。登るとすぐにうさぎ組のMくんとRくんは「先生寝転がってみて!!めっちゃ気持ちいよ」と言うので、寝転がってみると、とっても気持ちよくてそのまま眠ってしまいそうでした。その次は、「山の上から転がってみるけん」とKちゃんが言うと、コロコロコロコロと体を横にして転がりました。それを見たたんぽぽ組のAちゃんも「私もする」と言って真似していました。しばらくすると、ぱんだ・りす・さくら・ひまわり・すみれ・ひよこ組の子どもたちも到着。最初に遊んだクラスの子どもたちは、水線でラインを引きかけっこをしました。すぐに4人グループを作ってならぶことができ、「よーい、ピーッ!!」と笛の合図でスタートすると、回りで見ていた子ども達も応援していました。「1,2,3,4」と順位を言うと、パッとすぐに並んで座り、私も「さすが年中さんやね!!」と嬉しくなっりました。帰りも年中児と年少児で手をつなぎ、「今日は、古森先生がおいしいスープ作ってくれてるからね」と言うと、「あお腹すいた」と言いながら一生懸命歩いて帰りました。屋外遊戯場はみんなのお気に入りの場所です。これかもたくさん歩いて楽しみたいと思います。
今日のスープの中に入っているのは、園の農園で採れたじゃがいもが入っていました。そしてアレルギーの子もみんなが食べられるようにマカロニの代わりにビーフンが入りました。年中児クラスでは、どの子ども達もおかわりの競争で鍋の中が空っぽになりました。うさぎ組でもどの子も「おいしい!!」と言いながら、たくさんいただきました。
年長児は生石農園と秀野邸の農園に行きました。生石農園では、玉ねぎの収穫です。2本抜いて、その内の大きい方を自分の家に持って帰ると言うルールを副園長から言われると、大喜びで大きい玉ねぎを抜いていました。次は秀野邸の農園でのじゃがいもほりです。秀野の農園のじゃがいもは小粒だったので、中・中・小・小の4つの大きさに分け、4キャリーに入れました。ここでも、「遠慮しないで大きいのをとりなさい」と言う、」副園長の言葉に、子供たちはそのキャリーの中から、1番大きいじゃがいもを選びました。そして、「カレーの中にいれてもらう」と言いながら、持ち帰りました。
2010年5月20日 木曜日
けさ、登園してきた年中の子どもたちがテラスから顔をのぞかせて「雨がやんだかなぁ」と空を見上げていました。また、たんぽぽ組の前のテラスでは、子ども達が座って楽しそうに何かをしていました。近寄ってみると、たまねぎの皮をむいていました。「そのたまねぎどうするの?」と聞くと「明日ね、手作り給食で使うたまねぎやけん皮むきよんよ」と一生懸命に手を動かしていました。そして、ひまわり組の前水道のところでは、みんなが手分けしてさつまいもをきれいに洗っていました。ヘチマのたわしでしっかりこすってきれいに泥を落としたり、ひげがあると上手に切ったり、教師が何も言わなくても、しっかり出来ていることに感動し、毎日の経験がとても大切だと言うことを改めて感じました。明日の手作り給食ではたまねぎやさつまいもがどんな風に変身するのか、楽しみにしている子ども達でした。
今日、うさぎ組はプールの部屋に置いている、去年の年長児が作った恐竜のオブジェを見に行きました。行ってみると、その恐竜達は待ち構えていたように見え、子どもたちは「うわっっ・・・こわいよ」と言いながら、おそるおそる近づいて行きました。人差し指っで少し触ってみようとするものの、なかなか触れない子もいましたが、少し経つと、恐竜のしっぽの上に乗ったり、口の中に手を入れてみて「噛まれた」と言って楽しそうに遊び始めました。そして、恐竜の足と足の間があいていることに気付き「先生見てみて!!恐竜のトンネルだよ!!」と言ってくぐっていました。その中で待つ方向や順番の流れがいつの間にか出来ていることに、感心しました。
戸外ではひつじ組の子どもたちが、水がたまった泥でおだんごを作って並べていまいた。そこでは内気でなかなか心を開かないAちゃんが、気がつくと117個ものおだんごを作って並べていました。うれしくなった教師が「次で117個だね」と声をかけて一緒に並べようとしたその時、5人の年長児が足で壊してしまったのです。「せっかくつくったのに」とひつじ組のこども達は、ほっぺたをふくらませ、教師に助けを求めました。どうしてしたらいけないか、今までに自分が一生懸命作ったものを大切にした経験がないから壊された相手の気持ちが分からないのかな・・・と感じました。遊び中心の保育で育つもの、それは夢中になって遊びこむ充実感、やり遂げた喜びのなかでなにを大切にしなければならないのか、人の痛みや苦しみ・喜びを共感しあう心が育つのだと副園長から教わりました。
明日もしっかりと子どもたちが夢中になって遊びこめる環境を1つでも多く準備し、自分の遊びや場所を見つけられないこどもひとりひとりとも、しっかりかかわって一日も早く自分を出して伸び伸びと園生活が過ごせるようにしていきたいと思います。
コメント (「明日の作品展の事前紹介★」 うさぎ組 河野ゆい はコメントを受け付けていません)