幼稚園の日記(ブログ)

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2010年4月22日 木曜日

「先生今日ね雨ふるの100%っていよったよ」と朝、バスの中でAちゃんが話しかけてきました。それを聞いた子供たちは、バスの中から空を見上げました。雨はやっぱりザーザーと音をたてて降っていました。そして幼稚園に到着。今日はみんなの大好きなままごとと色水は、さくら組の前のテラスのところに出ていて、にぎわっていました。昨日、副園長が出してくれたケールがとてもきれいなみどり色の色水が出来たことから、今日はケールが大人気でした。そこで私も、いつも戸外で走り回っているうさぎ組のHくんやIくん、Mくんを誘ってのぞきに行ってみました。そこには、いろいろな色の色水もありましたが、Hくんはケールの色に感動して自分もやりたいと言って作っていました。しばらくするとだんだん青汁のような色になってきました。嬉しくなったHくんは、そこに紫キャベツもこすって入れました。すると、きれいな色の色水は真っ黒に・・・「うわっっ・・・先生見て・・・」と苦笑いしながらも、「明日もこれする!!これお母さんにプレゼントする!!」といってうれしそうに使った物を片付けました。お部屋に入ってから、自分で作った大事な色水を友達にさわられないようにブロックの後ろに隠しておき、給食のときは、手から離さず、横に置いて食べました。自分で作った色水がよっぽどうれしかったのでしょう。明日はどんな素敵な色水ができるかな?

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年中では、春の運動会で踊る、かえるの体操・小さなヒーロー・くっつきむしくっつけーをやってみました。子供たちは顔を真っ赤にして踊り、正に小さなヒーローに見えました。くっつきむしくっつけーでは、子供のうでや足の力でお父さんやお母さんにくっついて走る競技です。初めてやってみたひつじ組の子供たちは教師にくっついてみましたが、スルスルスルとすべり落ちてしまいました。指や腕の力がないのです。「小さな頃にいっぱいハイハイして、いっぱい抱っこしたのかな?」とちょっぴり気になりました。鉄棒も運悌も、上り棒もぶらんこも、腕の力は必要です。お家でもお父さんやお母さんにしっかりかじりついて、腕や指の力をつけて、春の運動会には、上手にくっつき虫になれるといいなと思います。

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コメント (「素敵な色水のプレゼント」   うさぎ組  河野ゆい はコメントを受け付けていません)

2010年3月8日 月曜日

 今日は、いつもよりもひんやりとした空気に包まれ、外に出るのを一瞬ためらってしまうほどでしたが、登園してきたみつばっ子たちは、そんなことと全く気にせず、次々と園庭に飛び出して行き、園庭ではそこそこで活発な遊びが行われ、活気づいていました。うさぎ組のT君は、「おはよう。」と挨拶するのと同時に、「先生見て見て!飛行機雲!」と言って嬉しそうに空を指差しました。それを聞いて、同じバスの子がみんな空を見上げて、「わー、長いねー。」 「きれいだね。」と言って、しばらく眺めていましたが、横にいたYちゃんが、「なんか眩しいねぇ。」と言って、目をつぶりました。そう言われて空を見ると、太陽の位置も、少し前の時期に比べると、ずいぶん高くなり、ぴかぴかと光を放っていました。「わぁ、本当やね。」と答えると、T君が「季節が変わったんやね。」とつぶやきました。年中児からそんな言葉が出てきたことに、思わず驚きました。自分の身をもって、光であったり、風であったり、その時の雰囲気を感じとって、季節の変化にも気づいていけるんだなぁと思い、感心しました。

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また、園庭では、砂遊びや、リレーをして活発に遊んでいる子どもたちのそばで、ちゅうりっぷの世話をしているぱんだ組のSちゃんの姿が見られました。Sちゃんは、鉢に生えている雑草を1本1本職人のように取っていました。先日、じゃが芋植えに行った時に、副園長が「雑草が生えたらお母さん芋が食べる栄養が食べられてしまうんよね。」と話していたことを思い出して、一生懸命抜いていたのでした。その姿を見て、何人かの友だちも集まり、みんなで抜き始めました。抜きながらよく見ると、赤っぽい草があったり、三葉や四葉のような形のものがあったり、そのことに気づいた子どもたちは、楽しそうに話題にしていました。ちゅうりっぷはもう花が咲いているものもあり、「私のもいつ咲くかなぁ。」とSちゃんは愛おしそうにつぼみを見ていました。「今年は暖かいから、卒園式に咲いてくれたらいいなってお話しよったんよ。」と伝えると、「そっかぁ、早く咲いたらいいね。がんばれ、ちゅうりっぷさん。」と語りかけていました。

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 戸外遊びをいっぱいして、みんなの気分が高まった頃、園庭に『オレたちブラッチャー』の曲が流れました。ままごとをしている子も、泥団子をしている子も、ボール遊びをしている子も、みんなの動きが一瞬止まり、体がウズウズしてきました。軽快なイントロが流れると、大勢の子どもたちがトラックの周りを囲み、ブラッチャーになって自然ときれいな円になって歩きだしました。運動会で年少児が踊ったこのブラッチャーですが、年中児も年長児もみんな大好きになって、今では誰もが楽しめる踊りになりました。今日の遊びの締めくくりとして、最後のポーズが決まった時は、園庭中が、陽だまりのように温かい空気に包まれていました。

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2010年2月13日 土曜日

 連日、雨の日が続いていましたが、今日は雨雲さんもお休みしてくれたようで、1日過ごしやすい日になりました。外で遊べるのが嬉しくて、登園してくるとすぐに戸外に飛び出していく子どもたちの姿が見られました。先日以来、園庭に同じ色の帽子の色がちらほら固まって遊ぶ姿が見られていますが、うさぎ組でも、発表会が終わってから、クラス内の絆が一層深まったように感じます。ふと思えば、今のクラスもあと1ヶ月ちょっとで終わりなんだなと、少し寂しく思い、もっともっとこの子たちと遊んで思い出を作っていきたいなと思いました。包丁ままごとのコーナーに行くと、うさぎ組のH君とT君が野菜を使って色水を作っていました。同じ緑色でも、白菜、レタス、キャベツ、使っている野菜が違うだけで、いろいろな緑色がありました。「これはちょっと濃いんよ。」「これはエメラルドグリーンなんよ。」と、H君が嬉しそうに比べて見せてくれました。すると、隣にいたT君が、ラディッシュを持ってきて、一生懸命皮をむき始めました。どうするのかな…と思って見ていると、そのむいた赤い皮をすり鉢の中に入れて、赤い色水を作りました。「わぁ、すごいねぇ!考えたね。」と、思わず拍手してしまいました。色水一つでも、その遊びをもっと楽しくさせるために、子どもたちはたくさんの知恵を使っているんだなと改めて感じ、これぞ科学だなと思いました。

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 また、今日は年長児が権現のみかん山に、伊予柑狩りに行きました。卒園を間近に控えて、子どもたちも話を聞くとき、相手の目を見て、しっかり聞くことができるようになっています。伊予柑がキズにならないよう大切に扱うように伝えると、伊予柑を持つ時とても優しく持ち運んだり、「お店で売れるように!」と言ってキャリーにそっといれる姿が見られました。チームプレイも発揮されてて、バケツリレーのように、「はい、はい、はい・・・!」と次々パスしていったり、からのキャリーをささっと運んできたりと、パワー全開でした。「早くキャリーをいっぱいにして早く食べよう!」と言って協力して、採った後、一ふさずつみんなで分け合って嬉しそうに食べていました。年中さんと年少さんにもお土産を持ち帰って、怪我なく終えることができました。

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 そして、年中児は、月曜日にじゃが芋植えに行くので、今日種芋作りをしました。「今日のじゃが芋は、食べるためのものじゃなくて、芽がどんどんのびるお母さんお芋なんだよ。」と副園長が話すのを、真剣に聞いていました。芽が上にも下にものびてしまうので、お芋は2つに切って、お母さんお芋は2つにします。包丁ままごとを経験している子どもたちなので、怖がることなく、包丁を扱う姿を見て、頼もしく感じました。そして、切り口が黒くなって、ばい菌が入らないよう、人と同じように、じゃが芋にも灰で消毒をします。焼き芋で作った灰を、切り口につけて、一つ一つ並べていきました。切ったあとに、「早く手当てせんとじゃが芋さんが痛いって言うよ!」と言いながら、優しく灰をつけていました。「こっち向きに植えるんよね。」と、『芽を上、切り口を下にして。』と注意することを思い出しながら、子どもたち同士で復習している姿も見られました。「お母さんお芋から、たくさんの兄弟芋や、赤ちゃん芋が生まれるといいね。」と、話しながら、月曜日のじゃが芋植えに期待を持っていました。

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 今日ひつじ組は、ケアフル竹原交流に行きました。緊張していた子どもたちですが、おじいちゃん・おばあちゃんから手拍子や拍手をいただいて、どんどん笑顔になっていきました。『にゃんきちいっかのだいぼうけん』のオペレッタも、「海賊がきました。」など、おじいちゃんやおばあちゃんには状況を副園長が説明すると、「おぉ。」と言いながら、ストーリーを楽しんで、観て下さっていました。帰りには、前回ぱんだ組さんが行った時にお願いしていた手作りのお手玉を頂きました。おばあちゃんが一つ一つのお手玉の柄を考えながら、縫い合わせ、きれいなお手玉がたくさんできていました。お手玉をすると、小豆の心地よい音と、手触りがとても心地よく、嬉しくなりました。副園長がお手玉を手に取り、おばあちゃん達に、「昔はお手玉で遊びながらいろんな知恵や技術を身につけましたよね。今の子のように、お勉強、お勉強、と言わなくても、遊びながら色々な学習をしたんですよね。」と話すと、うんうんと頷いて嬉しそうにされていました。この頂いたお手玉を使って、園でどんな遊びができるかな、と考えただけで、楽しくなりました。帰りは、一人一人と握手をして、バスの所まで見送って下さった方々に、元気よく「バイバイ!さよならー!」と言ってお別れしました。

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 今日は、子どもたちのたくさんの育ちや発想が見られた楽しい1日でした♪

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コメント (「たくましいみつばっ子の姿がいっぱい!」  うさぎ組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2010年1月21日 木曜日

 今日は、朝からあいにくの雨でしたが、1月とは思えないくらい暖かい風が吹き、過ごしやすい1日になりました。戸外で遊べなかったので、室内中心の活動になりました。折り紙や、廃材遊びなど、好きな遊びをする中、うさぎ・ひつじ組では、数人の男の子たちが集まって、カルタ遊びをしていました。「『あ』…かい…はね…」と、たどたどしく、一生懸命文字を読んでいる読み手、その言葉を聞いて、誰よりも早くカルタを取ろうとしている取り手、誰もが真剣な表情でカルタとにらめっこしていました。カルタ、という遊びのルールを、友だちと教え合いながらも、勝負にもこだわって遊びを進めていました。カルタとりを後ろから覗き込んでいる友だちにも、「K君もやる?」 「Aちゃん、教えてあげよっか?」と、優しく声をかけるT君の姿も見られました。発表会の練習の影響で、友だち関係も広がってきています。遊びの中のちょっとした光景から、子どもたちの成長を感じられ、嬉しく思います。

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 発表会の練習も、ホールや会議室の舞台を使っての練習になりました。年中では、歌も、長い歌詞をほとんど覚え、「ドキドキするね。」と隣の子と顔を見合わせて歌う姿も見られます。オペレッタや踊りでも、「次はこっちに行くんやったよね。」 「手の先はしっかり伸ばして!」などと、声をかけ合って自分たちで練習する姿も見られます。練習の仕方も工夫して、楽しく進めていきたいと思います。

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 また、年長さんからバトンタッチして、今日から年中さんが、ケアフル竹原交流に行きます。トップバッターは、ぱんだ組さんです。初めは緊張していた子どもたちですが、なぜおじいちゃん・おばあちゃんの所に行くのか、しっかり話を聞いて、自分たちが「元気をあげるんだ!!」と、張り切って出発しました。到着すると、初めての年中さんを見て、おじいちゃん・おばあちゃんも「かわいいなぁ。」と、拍手をして迎えてくれました。すると、子どもたちは笑顔になり、緊張しているのを忘れてにこにこになりました。 今日のために、一生懸命覚えた『十二支』を、N君が、「十二支を覚えて、僕のおばあちゃんに聞かせると、とても喜びました。そこで、ケアフル竹原のおばあちゃんたちにも、聞いてもらいたくて、みんなで練習してきました。」と、真っ赤な顔になりながらも、大きな声で言いました。そして、おじいちゃん・おばあちゃんにも何年か聞いてみると、「はいはい!」と手を挙げて答えてくれました。そこで、十二支の動物の絵を描いたプラカードを、そのおじいちゃん・おばあちゃんに持ってもらって聞いてもらい、大きな拍手をもらいました。 また、『ゆき』や『たきび』を歌う時、おじいちゃん・おばあちゃんに、知っているか聞くと、「忘れたかもしれんなぁ…」と言いながらも、一緒に歌って下さいました。 

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 そして、『おひさまパワー』の踊りを踊る前に、背中におひさまのマントをおじいちゃん・おばあちゃんにつけてもらいました。その時に、K君はマントを2枚持っていて、それに気づいたおじいちゃんが、「じゃ、私がつけるよ。」と言って、自分もマントをつけて変身してくれたのです。それを見て、教師も嬉しくなり、他に変身してみたい方がいるか聞くと、「はーい!」と、元気な声で手を挙げてくれるおばあちゃんもいました。子どもたちと一緒に立ち上がって、とても楽しそうに踊ってくれました。年中にとって初めての交流会でしたが、今日のように、子どもたちと、おじいちゃん・おばあちゃんが一つになって、心が温まる『交流』ができたこと、嬉しく思います。これから年長さんになるための準備をどんどん進めていく年中児たちですが、今日の1日は、とてもいい経験になったと思います。

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コメント (「心が一つになる時」  うさぎ組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2009年12月10日 木曜日

 今日は、朝からポツポツ雨が降っていました。らいおん組のKちゃんは、「どんどん寒くなるねぇ。」と肌をこすり合わせながらバスに乗ってきました。「でもお友だちとくっついたら暖かくなるんよね。」と言って、お友だちのNちゃんと抱き合う姿が見られました。気がつけば、早12月も半分過ぎようとしています。季節はもうすっかり冬です。

 さて、年中組は、今、発表会に向けて少しずつ活動を始めています。11月中旬頃から、戸外でいっぱい踊ってきたので、みんな踊りが大好きになっています。年中では、『ロック子ども北海盆唄』 と 『夢でも逢えるかな』 という踊りと、『にゃんきち一家の大冒険』 というオペレッタをします。「どれをするかみんな決めてきてね。」と、先週子どもたちに伝えていました。すると、昨日、子どもたちの方から、「先生!早く役決めようよ!」という声があがりました。そして、「自分のしたい踊りかオペレッタに分かれてみよう。」と言うと、教師側が想定した人数に見事に分かれたのです。みんなおうちで何をしたいかしっかり決めてきていました。「みんなやる気満々やね。」と声をかけると、「だって先生が決めとってね。って言よったやろ。悩んだけどちゃんと考えてきたんよ!」という頼もしい声が返ってきました。そして、今日は各パートに分かれて、並び方や踊りの練習をしてみました。

『夢でも逢えるかな』という踊りは、枕を持って夢の世界に遊びに行く・・・という、ちょっとかわいくて楽しい踊りですが、枕を持って寝ている所から踊りが始まります。きれいな曲ですが、静かな流れるような雰囲気が寂しい感じもします。そこで、副園長が、「その前に少し楽しいことをしてみたらどう?」と案を出してくれました。そこで、踊りの前に、ちょっとした寸劇を取り入れることにしました。夕焼け小焼けの歌で帰ってきた子どもたちが、もうちょっと遊びたくて、わらべ歌で楽しく遊んだあと、「みんなで寝ましょ♪」と言って夢の世界に入っていく、という演出ができました。セリフを言ったり歌ったりするのですが、すぐに覚えて楽しんでいました。少し恥ずかしがり屋の子も、みんな一緒なので、隣の子と顔を見合わせて、セリフを言う姿が見られました。「オペレッタは声がテープに入っとるけど、私たちは自分の声で言わないかんけん大変やね!」と言いながらも、とても嬉しそうです。これからも、その楽しい雰囲気のままで、劇遊びや踊りが進んでいくんだろうなぁと、楽しくなりました。

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 また、『にゃんきち一家の大冒険』のオペレッタでは、あらすじを覚えた子どもたちがいろいろな素材を集めて、海賊船を作り始めました。金の壷や、宝の地図など、小道具もできました。「今日はにゃんきちの人たちはおめんを作ります。」と言ってメンバーを集め、自分たちの力だけで製作活動を進めています。これからどんな風に発展していくか考えると、ワクワクしてきます。

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 年長のらいおん・きりん・くじら組の3クラスでは、こあら組のお楽しみ会に向けて、出し物の練習をしています。昨日までの練習では、子どもたちの表情も固く、何か不安そうな感じでした。それを聞いた副園長が、応援に入ってくれました。いつもの副園長の魔法の言葉で、みるみるうちに楽しい雰囲気に変わっていきました。『ジングルベル』の合奏では、木琴やトライアングル、マラカスや太鼓など、ちょっと楽器を増やし、自分の好きなリズムで叩くだけで、子どもたちの目の色が変わり、笑顔で体も弾んできたのです。どうなることかと、少し不安な教師たちでしたが、それは見事に、今までの1番の笑顔で演奏し始めたのです。カスタネットやタンバリンの子は、手の振りつきで叩き、太鼓もリズムを合わせて、最後のフィナーレも完璧でした。それを見ていたお客さん役のT君は、見ていた教師に、「先生見て見て。楽器が増えて、とっても楽しくなったんよ。きっとこあらさんの雰囲気も盛り上がると思うよ。」とそっと言いました。それを聞いて、「本当やねぇ。」と教師もうなずきました。演奏しているその光景が、まさに楽団のようでした。明日、年少・年中さんの前で、ミニ発表会をしてくれるそうです。今から楽しみです♪

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コメント (「魔法のアドバイスで楽しい演出♪」  うさぎ組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2009年11月12日 木曜日

 昨日の雨とはうって変わって、気持ちいい秋晴れの1日になりました。しかし、朝は肌寒く、うさぎ組のSちゃんは、バスから降りると、「さむーい!」と言って、手を頬に当ててさすっていましたが、赤や黄に染まった桜の葉っぱが風に吹かれてちらちら舞うのを見ながら、「秋の匂いがするね。」と、つぶやいていました。やがて戸外には、寒さに負けない元気なみつばっ子たちでいっぱいになりました。砂場では、大きな山や川が作られ、園庭では、鬼ごっこや警泥をして、汗をかいて走り回っている子もいました。

 そんな中、ひまわり組のAちゃんとKちゃんが2枚のいちょうの葉っぱを見つけて、教師の所まで持ってきました。真っ黄色のいちょうと、薄黄色のいちょうを見比べて、同じいちょうでも、色が違うということに気付いていました。そうすると、もう1枚枯れたいちょうを見つけて、「これは少し茶色だ。」と言って、「どうしてこんなに色が違うんやろねぇ。」と、不思議そうに言っていました。そこで、教師が季節が変わると、どんどん色が変わっていくということを教えると、「そうなんやぁ。」とうなずきながら聞いていました。そして、「先生、緑の葉っぱも落ちとるかなぁ?」と言って、探しに行きました。なんとか風で舞っている緑のいちょうの葉っぱを1枚見つけることができました。色が違うそれらの葉っぱを、左から順に、緑色から黄色に変わっていく様子が分かるように、並べました。3歳児のこの気持ちと行動には驚かされました。

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 また、ひつじ組のS君は、赤や黄色の落ち葉を朝から一生懸命集めて、大切そうに1枚ずつ袋に入れていました。そして、「先生、紙とボンドが欲しいんよ。」と言ってやって来ました。そして、拾った落ち葉をゆっくり紙に貼っていきました。どうするんだろう・・・と思って見ていると、S君は貼りつけたいちょうの葉っぱに、マーカーで字を書き始めました。それには、『 お・す・し・や・さ・ん 』という6文字が書かれていました。年中児は、昨日に引き続き、お店屋さん作りを楽しんでいました。S君は、その中のお寿司屋さんの看板を作っていたのです。周りにいた子どもたちも、「すごーい!!」と言って見入っていました。一緒に拾っていた木の実もくっつけて、ステキな看板になりました。そして、周りではおもちゃ屋さん、ケーキ屋さん、アイスクリーム屋さんなどもできてきていますが、廃材箱や包装紙の中からじっくり欲しい素材を見つけてきて、一つ一つ商品を作っている所です。明日も引き続き商品作りが行われることでしょう。

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 そして、遊んだ後、作品展を3日前に控え、遊具を移動させたり、ネットを張ったりと、子どもたちと一緒に園庭の準備もしました。アーチも、運動会で使ったおひさまパワーの手形のアーチに、年長児がアレンジを加えました。そこにひょっこり現れたひまわり組のKちゃんが、あれこれ工夫をこらしている年長児の姿を見て、「楽しいねぇ。」と、つぶやきました。教師もおもわず微笑んで、「うん。楽しいねぇ。」と答えました。心の底で生まれた素直な感情を、言葉で表現できる子どもの姿を見て、「この子はきっといつも幸せなんだろうな。」と、教師の心もあったかくなりました。そんな子どもたちの気持ちを、一つ一つ受け止めていきたいなぁと、あらためて感じたひとときでした。

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2009年10月18日 日曜日

 今日は、10月のフリースクールの日でした。収穫の秋ということで、今回は秀野邸の畑でお芋掘りを楽しみました。また、建築160年の秀野邸の建物見学も行いました。

 AM9;30、参加者は、屋外遊戯場から幼稚園バスに乗って秀野邸の近くまでやってきました。細い道を通って少し歩くと、土塗りの塀に囲まれた秀野の屋敷が見えてきます。昔ながらの風景に目を輝かせて、保護者の方も、子どもたちも、興味深気に辺りを見回していました。門をくぐると、立派なお屋敷が目の前に現れ、「おぉー。」と、感嘆の声をもらす方もいました。まずは、お庭見学をして、木の実やどんぐり集めをしました。たくさん拾った物をお母さんに見せては、「すごーい!」と、親子で喜びを共感し合っている姿が見られました。せみの抜け殻や、せみの死骸が落ちているのを見つけて、夏の終わりを感じ、もう秋になったんだなぁ・・・と、しみじみ実感しました。 

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 全員到着したところで、『木の実の音あてクイズ』をしました。椿の実を手のひらで覆い、少し振ると、「カラコロカラコロ・・・」と、とても心地よい音が響きます。小さなどんぐりの実は、すごく小さな音でしたが、「カラカラ・・・」と、かわいい音を響かせました。最後の音は、「カチカチカチ」と、なんだかあやしい音をたてていて、みんな何の音だろうと、首をかしげていましたが・・・正解は木の実ではなく、『石』がぶつかり合う音でした。教師のちょっとした遊び心に、子どもたちも「やられた!」という表情を浮かべていました。秀野邸には、昔ながらの古い道具がそのまま保管されており、まさに時代劇で見るお屋敷そのものが残されています。当時使われていた農機具、木の先をさいて作られた筆、木製の冷蔵庫、合わせ鏡や糸車など、テレビや本でしか見たことのない珍しい道具を見て、みんな副園長のお話をうなずきながら興味津々で聞いていました。実際に屋敷の中に入ってみると、家を支えている骨組や柱、天井に備え付けられている大きなはしごなども全て丸見え!!ふすまを開けると、たくさんの部屋が見渡せ、なんだか懐かしい気持ちになります。愛媛県には、御三家といって、重要文化財に指定されるくらいの屋敷が3つあって、豊島家、渡部家、そしてこの秀野家があります。(豊島家・渡部家は重要文化財に指定されています。)3つとも、部屋の作りなどはほぼ同じですが、ここまで骨組や天井の様子が見えたり、道具がそのまま保管されていて、自由に見たり触ったりできる所は、秀野邸だけだそうです。広い部屋の中に嬉しそうに入っていったR君をお母さんが必死に探していたり、逆に、お父さんがかくれんぼをして、Yちゃんがちょこちょこ探しに行くほほえましい光景も見られました。なんだか遊んだり、寝転がったりしたくなる、気持ちのいい時間でした。

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 そして、畑のお芋掘りに移動しました。すると、そこにはいつもは見ることのできないお芋の姿がありました。今日は、お芋掘りの全てを体験してもらいたくて、芋のつるやマルチを残したままにしていたのです。長く長く伸びたつるを見て、「うわぁ。」と、驚きの声をあげる子どもたち。教師全員のパフォーマンスにより、『芋のつる長さ競争』が行われました。途中からは子どもたちも応援に入り、一緒になってひっぱりました。そして、つるの長さで1番になった私のチームは大喜び!・・・ですが何ということでしょう。実際にお芋を掘ってみると、細長いひょろひょろとしたお芋が1個だけしかついていませんでした。隣や、真ん中のチームは、大きなお芋がどんどん掘られていて、見ている人たちからも拍手喝采でした。よく見ると、大きな芋が掘れたつるの根元はとても太いし、つるの数が多いほど、たくさんのお芋ができることが分かりました。また、10本つるがある芋からは、10個のお芋が掘れる、といったように、つるの数と、お芋の数が同じになるという、新たな発見もありました。1本のつるが1個のお芋を作るという、自然の役割があるんですね。私たち教師もまだまだ知らないことが多く、自然から教えられてばかりだなぁ、と思いました。

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 今日は、一家族2株をおみやげに持って帰りました。たくさん持って帰りたくて、つるの数を見定めてから掘る、ちょっと賢いH君家族の姿も見られました。みんな袋いっぱいにお芋をつめて、満足そうに持って帰っていきました。

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 今回のフリースクールと、11月のフリースクールは、シリーズものになっています。今回参加された方は、11月は今回とれたお芋で焼き芋をします。また、ダンボールや木の実を使って、飾り炭作りを行いますので、お楽しみに☆

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