2016年11月10日 木曜日
作品展まで残り1週間。子ども達の作品づくりも大詰めを迎えています。今朝も早くから作品の続きをする子どもの姿が見られました。わらぞうりが完成間近のぞう組のTくんがわらを編み込んでいる様子をひまわり組のRちゃんがじっと見ていました。一緒に作ったり話したりする訳ではないのですが、憧れの年長児が作る姿を見て、「作ってみたい」「やってみたい」というRちゃんの気持ちの高まりが感じられました。年長児の部屋を覗いてみると何日もかけて根気強く制作しているらいおん組のTくんがいました。遠足や習字、英語、手話などたくさんの予定の合間の時間をみつけてこつこつと作品を作っていました。又、明日はこの部分をこうやって作っていこうという計画と期待を持って登園してきています。こうした子ども同士のかかわりや刺激し合い、継続して作り込むことができるのは、場所と空間、そしてたっぷりとした時間がとれる三葉幼稚園だからこそと実感しました。作品づくりを通してイメージを膨らませて表現したり、制作する技術を身につけたりすることはもちろんのこと、「こんな風にしたい。」「次も頑張ろう。」といった心の育ちもみられているように思います。
今日は青コースの子ども達が乗馬に行きました。私は子ども達を馬に乗せる補助の手伝いをさせてもらったのですが、馬に乗る瞬間の子ども達の表情やつぶやきを間近で見聞きすることができました。乗馬の経験がある年長、年中児は「どの馬に乗れるかな?」「馬に乗りながらどんなことを話そうかな?」など期待を持って待っていました。乗馬が初めての年少児は乗る瞬間になると腕や脚にぐっと力が入り、緊張している様子が伝わってきましたが、馬場を一周するころには笑顔も見られて周りで見ている子ども達に手を振る余裕さえもでていました。乗馬を終えた子ども達からは、「目がとても大きかった!」「毛がふさふさしとった!」「お馬さんが温かかった!」という声が聞かれました。今日は、気温も上がらず、風も強く冷たかったのでより一層、馬の体温が温かく感じられたようでした。
乗馬の後は、周りを散策しました。近くの農場のおじさんに頼んで畑を見せてもらうと大きく育ったさつまいもやごろごろ出てくる里芋を見せてもらって、ししとうやオクラのお土産も頂きました。乗馬に行った青コースの年長児が園に帰ると頂いた野菜の所に表示を付けたり放送で報告してくれたりしたことで、赤コースの子ども達も明日の乗馬を楽しみにしていました。
<本日の手作り給食>
中華丼・厚揚げステーキ・さつまいもサラダ・りんご
<健康情報>
気温が低い日が続いています。体調管理に気をつけて、風邪を引かないように気をつけましょう。
2016年10月11日 火曜日
地方祭を含めた連休明け。子どもたちは、提灯行列に参加したことやお神輿を見たことなど会話を弾ませていて、連休中の楽しい様子が伝わってきました。早速、お神輿の絵を描き始める子もいてお祭りの楽しい体験ができたようです。
今朝の園庭にはたくさんの落ち葉がありました。木の下にはもちろんのこと、ひまわり・さくら組のテラスの隅にまで落ち葉があって、風が吹き荒れ、その足跡を残してくれたようです。落ち葉を集めて掃除したいところですが、今日はこの様子を子どもたちに見せたいと教師たちで話し合い、残しておくことにしました。すると、早速さくら組のYくんとTくんが料理を作っているのを見つけました。少し色付いた桜の木の落ち葉を鍋に入れて、野菜のスープを作っているところでした。Y君とT君はまだまだ足りないと落ち葉を探して、園庭の桜の木の傍にある溝にたまっていたたくさんの落ち葉を集めてきました。YくんとTくんは、落ち葉が集まっている場所を知っていたのです。「自然が偶然つくる風や水の流れ、落ち葉の散らばり方などは、人間がまねて作ろうとしてもまったく同じようには作れないから、それを環境として残しておくことが大切。」と園長がいつも口にしている言葉を思い出しました。教師が教えなくとも、子どもたちは自ら自然から学び、知識を貯め込んでいくのです。そのことを気づかせてくれた一場面でした。
ぱんだ組では先週末にみんなで「まちづくり」をしたことで、必要な廃材を家から持ってくる子が何人もいました。ノージーのひらめき工房の「まちづくり」の番組をヒントにして、壁面に家や人を描いて飾ったり、廃材で車や船、電車を作ったりしていた子どもたちでしたが、今日は段ボールに道路や線路を描いて立体的な街づくりを始めました。立体的に作るためには一人の力ではなかなかできません。友達と考えを出し合って協力して作っていました。運動会の踊りの隊形移動や団体競技を経験し、クラスの絆が深まっていることを感じることができました。
きりん組はケアフル土居田、らいおん組は歩風里のお年寄りとの交流訪問をしました。運動会でたくさんの拍手をもらった年長児たちは自信満々の様子で人間ブロックや四国総踊りを披露し、触れ合い遊びや子どもたちが考えて作ったゲームをして、お年寄りも大変喜んで下さいました。今回の訪問でも、しっかりと元気をあげることができたきりん組とらいおん組でした。
2016年9月10日 土曜日
今年の中秋の名月は9月15日です。それに先立って、今回のフリースクールのテーマは「お月見ってなーに?~お月見団子を作って食べよう~」です。今回は80家庭、227名の方が参加して下さいました。
毎回恒例となっている先生たちの劇は、「お月見の由来」についての劇でした。昔、芋が主食だった頃に人々は里芋をお供えして豊作を祈っていたそうです。時代が進むにつれて、主食は米となりお団子をお供えするようになりました。お供え物が芋から団子へと変わり、豊作を祈ったり感謝したりするお月見の由来を子どもたちは真剣に見ていました。お月見の日にはお団子がなくなっていると喜ばれるというシーンでは、子どもたちも劇に参加して、こっそりお団子をもらっていくというおもしろい場面もありました。
劇の後はお月見団子作りのスタートです。まずは、お団子作りの上手な神岡先生の弟子の上田先生が説明に合わせて団子を作っていきました。説明の後、グループの友達やお父さん、お母さんと協力してのお団子作りが始まりました。混ぜる場面ではお父さんが大活躍してくれて、あちらこちらから「頑張れ!頑張れ!」と応援する声が聞かれました。お団子を丸める場面では、泥団子作り名人の三葉っ子たちの出番です。丸々できれいなお団子をグループで80個作りました。お団子が出来上がるまでは、お父さんやお母さんとわくわくランドに探検に行ったり、陽が沈んだ園庭で大きなスクリーンに映された「かぐや姫」の映画を見たりして楽しみました。
そして、いよいよみんなが楽しみにしていたお団子の出来上がりです。しかし、今日はお団子だけではありません。園長の手作りのいもたきまで食べることができました。いもたきの中には、里芋・人参・玉ねぎ・鶏肉・厚揚げ・ごぼう・こんにゃく・大根・ねぎが入った具沢山で、大人も子どもも喜んで何度もおかわりをしていました。
フリースクールに初めて参加されたたんぽぽ組のKくんのお母さんは、「みんなでこうやって外で食事をすることがないので、今日はとても良い体験ができました。」と喜んで下さいました。今日の月は半月でしたが、15日にはきれいなお月様を見ながら、今回覚えたお団子を作って家族でお月見を楽しんでもらいたいなと願う教師たちでした。
【お月見団子の作り方 80個分】
用意する物
・団子粉2袋 ・豆腐1丁 ・小麦粉3/4カップ ・砂糖1カップ ・塩少々
①材料をボウルに入れて混ぜる
②豆腐を手でつぶして混ぜる
③こねてまとまったら、1/4にわける
④1/4のかたまりから20個のだんごを作り、全部で80個作る
2016年7月9日 土曜日
「明日は晴れますように!」と空にお願いをした子ども達の願いが通じたようです。今日は午後から晴れ間も見え、平成28年度の夕涼み会を予定通り開催することができました。自然と共に生きる子ども達のパワーには驚かされるばかりです。
開門と共に、浴衣や甚平でおしゃれをした子ども達が笑顔で登園してきました。
先生のお店では、自分が欲しい品物を自分で選んでお金を払って買うことができていました。保護者の方も子ども達が自分で買い物をすることができるように見守って下さっていました。
カラオケのコーナーでは、幼稚園で歌っている唱歌を元気いっぱいに歌っていました。歌い終わった子ども達は、お客さんや保護者からたくさんの拍手をしてもらって少し照れくさそうにしながらも、とても嬉しそうな表情がたくさん見られました。
魚釣りコーナーは、昨日の様子とは大きく変わっていてプールが南の島に変身していました。いつも遊びの中でしている魚釣りとは違い、流れるプールの魚を釣ることは少し難しいようでしたが、集中して釣っている子ども達でした。
くじ引きのコーナーでは、たくさんの品物の中からどれが当たるか楽しみにしていました。未就園児もくじ引きのチケットを握り締めて、お土産をもらうことができると、とても嬉しそうでした。
おばやけ屋敷では、「きゃー!」「怖い!」と泣いている子や全く平気な子など様々な表情が見られました。今回は園長の発案で「妖怪体操第1」を踊るコーナーが作られ、怖い中にも少し優しいお化け屋敷を楽しんでいました。
2コースに分かれて行われた盆踊りは、子ども達の手作りのパラリコなるこが軽快にリズムを刻み、浸し染めの淡いパステルカラーが盆踊りを更に盛り立ててくれました。たくさんのお客さんを前に、今までで1番元気の良い踊りを披露してくれた子ども達は大満足の表情でした。
そして、最後には消防署の方による花火教室が行われました。子ども達は、「大人と花火をすること」「ちゃんと水を用意しておくこと」「体に近づけ過ぎてはいけないこと」などを約束して、花火を安全に楽しむ方法を学びました。
本日の夕涼み会は、たくさんの方々のお手伝いやご協力のお陰で無事に終えることができました。昨日、今日とお手伝い下さった保護者の方々、本当にありがとうございました。三葉幼稚園の保育は、幼稚園と保護者が力を合わせて一体となっているからこそ、成り立っているのだと感じられる夕涼み会でした。
2016年6月15日 水曜日
昨日は30度近くまで気温が上がり、とても暑い1日でした。今日も午前中から気温が上がり暑くなりましたが、三葉っ子達は砂場の藤棚の下や遊具の陰、桜の木陰で遊んでいました。三葉っ子達は体で暑さを感じるとどこに行けば心地良く遊ぶことができるかを体験しているので、自分達で快適な場所を探して遊ぶことができるのです。こういう暑い日に、砂場の井戸水の気持ちよさや木陰の風の涼しさを感じて、年少児達も生きる知恵を学んでいくのです。
昨年度末にうさぎ組のYちゃんのお父さんに頂いたカブトムシの幼虫に変化があったことを子ども達は気付いていました。少し前までは土の中を移動していた幼虫の動きが止まって、掘った穴の中でじっとしているのです。そして、今日は「幼虫が茶色になっとる!」と年長児達が色の変化に気付いたのでした。図鑑で調べると、今はさなぎになっていて、これから皮を破って白いカブトムシの形をしたさなぎが出てくることがわかりました。偶然にも幼虫が壁際に巣穴を作っていたので、これからどのように変わっていくか見られるのがとても楽しみな子ども達です。
昨日は子ども達が、飛ばしていたしゃぼん玉をうちわで扇いで空高くあがるのを楽しんでいました。今日もうちわで扇いで、自然に吹く風にしゃぼん玉をのせて飛んでいく様子を目で追ってはしゃいでいました。そんな中、静かに優しく息を吹きかけているたんぽぽ組のYくんがいました。Yくんは、小さくてたくさんのしゃぼん玉を作るよりも大きなしゃぼん玉を作ることが楽しかったようで、息の吹く勢いを調節しながら飛ばしているのでした。Yくんがとても上手に膨らますので、周りにいた子ども達もそのしゃぼん玉をじっと見ていました。すると、年長組のRちゃんが「しゃぼん玉の色が変わりよる!」と驚いた様子で言いました。本当に変わっているのかを確かめるために、もう一度Yくんに作ってもらうと、「本当や!」「きれい!」と子ども達から歓声があがりました。しゃぼん玉が赤や黄、緑、青と色を変える不思議に子ども達は気付いたのでした。
三葉幼稚園では、遊びの中で「どうしてかな?」「不思議だな」と感じ、考えることを大切にしています。こうした科学の芽を育てられるような遊びを、これからもしていけるように研究していきたいと思います。
明日はプール開きです。子ども達に水着、帽子、タオルをプールバックに入れて持たせて下さい。カレーライスパーティーもあります。先日、自分達で収穫したじゃがいもと玉ねぎが入ったカレーが食べられることをとても楽しみにしている子ども達です。
2016年5月19日 木曜日
今朝、竹林の中で1番高く伸びた駐車場のタケノコを園長が見上げていました。タケノコの皮はすっかりはがれ落ちていて、そこから枝が出ていました。その枝をよく見てみると、どの節からも2本ずつ枝が出ていて、片側に偏らないように互い違いの方向に伸びて、うまくバランスをとっているのでした。これから笹の葉が出てきて、立派な竹になるまで、子ども達と観察を続けていきたいと思います。又、先日竹の皮を使ってぞうりを作ったように、竹の部分も子ども達の遊びや生活に工夫して取り入れていきたいと思います。どこで使われていくかは、今後のお楽しみにしておいて下さい。私達教師は、このタケノコの生長を通して、自然界の中で生きていく生物や植物の順応性や適応力、命の力強さを教えてもらいました。三葉っ子達も、このタケノコのようにすくすくと伸びやかに、生きていく力を身につけながら育っていってほしいと願うのでした。
ミニ運動会まで残り2日となり、運動会に向けての総まとめが始まりました。練習開始前、砂ぼこりを抑えるために園庭に水をまいて準備をしている年長児を見ながら、本番に向けて意識が高まっていることを感じていると、その姿を真似して小さなジョロを手に水をまくプレ年少児がいました。全学年が混ざって刺激し合い影響を受け合いながら成長していく三葉幼稚園の素敵な一場面をみつけることができました。
競技の中でルールを守ることは、とても大切なことです。今日の玉入れの中で、ルールをめぐってのやり取りがあったので紹介します。年中児の玉入れの時のことです。終わりの笛が鳴っても、玉を投げ続けるひつじ組の男の子達がいたことを園長は見逃しませんでした。初めてうさぎ組に勝ったことが嬉しかったひつじ組の子ども達でしたが、園長は透かさず終わっても投げ続けていたことを指摘して、その分を減点しました。厳しいようにも思われますが、勝った時の本当の喜びや嬉しさは、ルールをしっかりと理解して守った時にこそ生まれるのです。この判断は、本物の体験を大切にするが故の園長の愛情だと感じました。今度ひつじ組が勝った時に子ども達が感じる喜びは、今日の何倍もの価値がある物になるのです。
練習後には、昨日カゴメさんから頂いたトマトの凜々子の苗を植えました。このトマトは、そのまま食べてもおいしいのですが、ケチャップやジュースなどに加工してもとてもおいしく頂ける品種です。園長から、「調理師さんが、ハンバーグのケチャップやチキンライスに使ってくれるよ。楽しみだね。」と声を掛けてもらって栽培、収穫に期待をもった子ども達でした。
今日の手作り給食の献立は、「鶏丼、ニラもやし炒め、ポテトサラダ、生石の農園で採れたびわ」でした。鶏丼はもちろんのこと、大粒で甘いびわを喜んで食べていました。
【本日の健康情報】
熱や体調不良で休んでいる園児が数名いますが、早寝早起きをし、しっかりと食事をとって運動会に向けて体調を万全にしましょう。
2016年4月18日 月曜日
休み明けの今日、登園してきた子ども達は驚いていました。それは、年長児が先週から生長を観察しているタケノコがとても大きくなっているからでした。その高さは、H先生の身長と同じ、160cm程までに生長していました。年長児に交じって付いていった年少児も、なんとなく理解できたようでした。年中児も、年長児と入れ替わりで駐車場に行ってみました。大きく生長したタケノコを初めて目にした年中児もいて、とても驚いた表情でした。タケノコが生えている畑には、苺、梅、ビワ、ブロッコリーやじゃがいもなどの植物もあって、それぞれの生長を見て楽しんでいました。
園長が子ども達に、「幼稚園の中にもタケノコがあるんだけど知ってる?」と声を掛けてくれました。それを聞いた子ども達は、目をキラキラと輝かせて、幼稚園に帰ると早速タケノコ探しを始めました。花壇の中やチューリップの鉢の隅の方までくまなく探していましたが、タケノコが生えていたのは昨年の夕涼み会で大きな鉢に植えていた淡竹(はちく)のタケノコでした。この竹は昨年の七夕飾りに使ったもので、それはとても小さな小さな可愛いタケノコでした。私達教師もその竹に、まさかタケノコができると思っていなかったので、とても驚きました。
子ども達の予想では、自分たちの背の高さまでになるには1週間から10日はかかるだろうというものでしたが、その予想をはるかに越え、とても速いスピードで生長するタケノコを今後も観察していきたいと思います。私達教師も子ども達がタケノコのようにすくすくと伸びていってほしいという意味を今更ながら感じとることができました。
園内では玉入れのコーナーに、園長がひしゃくを出してきました。昨年度、年長さんとひしゃくテニスを楽しんだ経験がある年長児達が、ひしゃくを手にボールを打ち始めました。今日は転がったボールをネットに向けて打って楽しんでいましたが、今後の遊びの展開が楽しみです。
コメント (「お馬さんは温かかったよ!」 ぱんだ組 丸山利夫 はコメントを受け付けていません)