幼稚園の日記(ブログ)

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2010年10月15日 金曜日

 秋晴れの中、年長組は稲刈りとさつま芋掘りに行きました。昨年、稲刈りに時間がかかったという反省点から、昼食を農園で食べたらいいという副園長のアイディアで1日の長い園外保育となりました。

 稲刈りに行く前に昨日の赤コースの子ども達がしたように、青コースの園内稲刈りをしたことで、年長組は稲刈りへ行くことへの期待も膨らんでいるようでした。副園長から植えた時は苗、それから育って稲になり、収穫して稲木にかけて天日に干し、もみを取ると玄米になる。もっと皮をはぐと白米になり、全ての米を取った後はわらになるという過程を教えてもらいました。捨てるところがなく、利用価値のある物であることがわかり、年少、年中組さんも興味津々で聞き入っていました。

 園内の稲木を見て出発した年長組の子ども達は、高木農園に行く道中にも、稲木にかけられた米を見つけ、鳥に食べられないようにネットをかぶせてあることや、ハトが食べにきている様子を見つけ、米が食べられたら大変だと話し合っていました。稲刈りが始まる前にみんなが植えた4本の苗が何本になっているか、副園長と一緒に数えてみると、なんと36本の束になっていました。4本が36本になることは9倍に頑張って成長したんだということに気付いて、自然の恵みのすばらしさにも気付くことができました。

 刈り方は昨日から習っているので、やり始めると自分で束をつかみ、要領よく鎌を引いて刈って行く姿が見られました。1人3株を刈り取り、2人分(6株)を1本のひもでくくり、稲木ににかけて行きました。機械で刈ることにも挑戦させてもらい、おいしいお米になることが待ち遠しいと話す姿が見られました。

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 稲刈りの後は、今日のお楽しみの「ランチタイム」です。朝から副園長の手作りニラみそのおいしい香りに「早くお昼ご飯が食べたい」と言っていた子ども達。さつま芋畑に広げられたブルーシートの上で麦ごはんのおにぎり(のりつき)ときゅうりのニラみそ、そして今日のビッグメニューはししゃもです。こんがり焼いたししゃものおいしいこと。おかわりはないかと猫のように残ったししゃもの前で見つめるくま組の子ども達の様子にみんな大笑いでした。

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そしてもう1つ、昨日掘ったお芋のスティック揚げ。ここで副園長からすごいお話が・・・昨日のお芋をおいしくいただこうと揚げたけれども、先月まで食べていたお芋に比べると甘さがありませんでした。その理由は、掘った芋は数日天日に干してから保管します。それは単に乾かしているのではなく、土の中で育ったさつま芋には水分が多く含まれているので、甘みが少ないのです。それをお陽様に当てて乾かすことで、水分が少なくなり、甘さを凝縮しているのだそうです。だから焼き芋をする時のお芋はとても甘くておいしいのです。更に上手に保管すると、日が経つごとに甘さは強くなっていくのです。このことに気付いて欲しいと副園長は、私達教師に話してくれ、子ども達にも伝えていくよう指導を受けました。

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 お腹がいっぱいになった後は、いよいよさつま芋掘りです。副園長の手伝いをクラスから2人ずつ募るとどのクラスも我よ我よと名乗り出してダッシュする姿が見られました。年長組は最後まで自分達の手で掘ってみよう・・・と決めていたのですが、なかなか田んぼの土は固くて時間がかかりました。大きなお芋、中くらいのお芋、小さいお芋の大きさは自分で見て仕分けをしなさいと言われた子ども達は、よく考えて分けていました。今日の副園長の話をしっかり聞いた子達は、食べることを少し先延ばしにして甘くなったお芋を食べるのではないでしょうか?

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 お陽様の力はすごいですね!!   水コースのこあら組さんもお芋掘りを親子で楽しんでいました。どんなお料理に変身するのかな?

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