幼稚園の日記(ブログ)

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2023年10月28日 土曜日

朝・晩は寒さを感じるものの、日中はもうすぐ11月とは思えないほどの暑さを感じる今日、ひよこ組の運動会を行いました。

毎年運動会が近づいてくると「どうする?」「何しようか?」と保育教諭はザワザワし始めました。ここ数年の反省を生かし、特別なことや何かをやらそうとするのではなく、いつもの生活や遊びの中から考えようと話し合いを重ねていきました。

そして迎えた本番当日。昨晩の雨が心配でしたが太陽も出てきて気温も上がっていき運動会日和となりました。いつも通りに受け入れを行い、お部屋でひとしきり遊んだ後、「みんなー!遊びにいくよー!」の声にパッと笑顔になり次々に人工芝に出て行きました。それぞれ好きな遊びをしながら保護者の方に入場して頂きました。気配を感じて泣いてしまう子もいたり圧倒されたようにじーっと保護者の方を見回している子もいました。保護者の方に遊びを見てもらった後はみんなでお片付けです。子どもにとって片付けも遊びです。保育教諭の手伝いをするように重たいものも一緒によいしょよいしょと運んだり、ボールや電車をかごに入れたり上手にお片付けができました。

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そして大好きな踊り『ピカピカブー』が始まりました。実は練習の時には違う曲にしていたのですが前日の練習を見た古森先生からアドバイスを頂き1番ノリの良い『ピカピカブー』に変更したのです。これがオープニングにぴったりで良い表情で踊る子ども達を見ることができました。

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そして次は大好きな磁石遊びです。れもん組は自分で磁石を取って貼りに行きます。たくさん持ってきて1つずつゆっくりと貼る子もいれば、泣きながらも走って貼って戻る子もいました。次は予定ではみかん組だったのですが早く行きたくてたまらない子がいるもも組に変更です。磁石を持っていないのでれもん組ボードからはずして届けてもらうことになりました。もも組より1つ大きいれもん組さんたちは”まかせて!”と言わんばかりの表情で張り切って届けてくれました。磁石をもらったもも組さんたちは、歩ける子は1人で貼りに来たり不安がる子は保育教諭と来たり、這い這いの子も片手にぎゅっと持ちながらいっしょうけんめいボードに向かってきました。そのいっしょうけんめいな姿に胸がキューっとなります。そして最後はみかん組。ここで幼稚園児さんの出番です。磁石を持っていないみかん組にボードからはずして持ってきてくれました。するとそれまで泣いていた子も泣くのをやめて受け取り行く気満々で立ち上がりました。ボードも幼稚園児さんに持ってもらい、そこへ向かって走って行く子ども達はみんな笑顔です。幼稚園児たちが”おいでおいで”と手まねきする姿はとってもかわいくほほえましかったです。そして磁石遊びは終わり・・・と思いきや、古森先生が「れもんさんもう1回やる?」と一声。幼稚園児さんたちがボードを持った方が子ども達の反応が良いと思う!とのことでもう1度れもん組さんのでばんとなりました。すると1回目よりも動きが良く「おねえちゃんいたね」「もってくれてたね」と話す子もいました。

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そしてここで一息、お茶休憩が入ります。「おやつもね。」と古森先生に言って頂き保育教諭たちが用意し始めると自然とみんなが集まり涙も止まり、保育教諭たちにとってもホッと一息つく時間となりました。ここで気分が変わった子もいて、次の『いないいないバーナナ』の踊りをいつものように踊る姿が見られました。

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踊りの後は問題の(?)玉入れです。実は前日の練習では全く反応も動きもなく頭を抱える事態に・・・。それは私たち保育教諭たちがいつも同じ練習を繰り返してしまったせいなのです。どうにかして子ども達の身体が動くようにならないものかと考えながら本番となりましたが、結果オーライ?ボールを拾い始めると好きなかごやたらい、プールなどに入れ始め動くたらいなどを追いかけたりボールそっちのけでかごのひもを引っ張って運ぼうと張り切る子もいました。ボールがなくなるとお片付けです。「おかたづけしよー。」と声をかけると友達と一緒にたらいを持ったり小さな子もプールをよいしょよいしょと引っ張って持って行こうとしたり、ぼくも!わたしも!とみんなやる気満々でした。褒められて拍手されると自分も手をたたいてパチパチ。得意気な表情に笑ってしまいます。

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そして次は古森先生ともも組の子ども達で代々受け継がれる『おつかい』です。毎朝古森先生が大事なファイルを持ってもも組の部屋へ来て「先生の所に持って行ってね。」と渡してくれるのです。それを先生たちに持って行く。そんなかわいいやりとりを保護者の方にも見てもらいたいね、とプログラムに取り入れることになったのです。練習では新聞紙だったのですが、同じことを繰り返してきた練習の反省を元に、ちょっと違うものに変えてみようと、幼稚園の先生たちの大事な大事なファイルをちょっと拝借しました。すると子ども達の表情が練習の時よりもパッと変わったのです。最初はれもん組のおつかいです。それまでお母さんにくっついていた子も「おつかいいく!」と離れて古森先生からファイルを受け取るとなんとも言えないかわいい笑顔で走って持ってきてくれました。次のみかん組は、古森先生がファイルを手に近づいてくるとファイルをもらおうと次々に出て来ました。受け取ると離れて待っている保育教諭の所に遠くからファイルを差し出しながら歩いて来るのです。『せんせーまっててねー!いまいくよー。」という声が聞こえてきそうでたまらなくかわいかったです。最後はもも組です。泣く子も多かったので全員はすることはなかったのですが、小さな身体で大きなファイルを持っていっしょうけんめい保育教諭の所に持って行こうとする姿には、がんばれ!がんばれ!の応援にも力が入りました。いつものもも組お部屋でのおつかいは大体決まった子がしていたのですが、運動会ではそれまでやったことのない子も嬉しそうにしていたのです。実は今までもやりたかったのかな?お友達の様子をじーっと観察していて、いつかは自分も・・・と狙っていたのかもしれません。

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そして最後はひよこ組運動会恒例となってきた『親子でアンパンマン』です。今年はアンパンマンに変身してバイキンマンにアンパーンチ!することにしました。それまでお母さん・お父さんと離れてがんばっていた子ども達も抱っこしてもらうとホッと安心したような表情になりました。それぞれピンク・赤・青のマントとスカートを身に着けた小さなアンパンマンたちが自由に空を飛んでいきます。どの子もスタートの時からワクワクした表情で(保護者の方はちょっぴり緊張気味?)空を飛び始めると笑顔が弾けます。バイキンマンにアンパンチした後は観客たちに手を振ったり古森先生にタッチしながら、満足した顔で座席に戻っていく様子が印象的でした。

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アンパンマンが終わり踊りが始まったのですが1度くっついた子ども達はなかなか離れられず保護者の方にも一緒に参加してもらいました。急遽1曲追加し、保護者と手をつないで歩いたりお母さん・お父さんが踊る様子を笑いながら見ている子もいて、来年からは親子で楽しめる踊りをプログラムに入れようと保育教諭たちで話し合いました。

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踊りの後は古森先生のお話では保護者の方にも芝生に座ってもらい子ども達もリラックスした様子でいました。青い空と緑の芝生と保護者にくっついて安心している子ども達を見てなんだかとってもほっこりした気持ちになりました。

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今年は例年よりも盛りだくさんの内容で、プログラムの変更などもあり、時間も少々オーバーしてしまいました。練習での反省や不安を抱えながらの本番でしたが、笑顔で帰る様子を見ることができ嬉しく思います。日程の変更などもありご迷惑をおかけすることもありましたが、たくさんのご協力ありがとうございました。認定こども園らしく、幼稚園児たちにも手伝ってもらいながらの運動会。1歳から5歳までの成長を見ることのできる幸せを感じながらこれからの日々の保育を頑張っていこうと思います。

 

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