2025年6月5日 木曜日
今日、年長はお菓子工場見学の招待をいただいて、株式会社ハートさんへ行きました。数日前から「先生、お菓子工場行くんやろ?」「お菓子工場ってどんなところかな。」とわくわくしていた年長児。そして前日の昨日、降園前に子ども達に話をしました。「明日はお菓子工場に見学に行くから、朝幼稚園に来てからお砂場で遊ぶのも、泥団子作りもしないでね。お洋服を泥んこにしないでほしいの。どうしてかわかる?」と聞くと「お菓子工場はきれいじゃないと入れない!」「汚れた服やったらお菓子が汚くなって食べられなくなる!」といろいろなつぶやきが聞かれました。一同納得の中、くま組のAくんは「先生、じゃあ何したらいいん?」とぽつり。砂遊びや泥団子づくり、水遊びがだ~い好きなAくんは制服を汚さない日はない!と言っても過言ではないほど毎日三葉っ子らしく思いっきり遊んでいるのです。Aくんのきょとんとした表情と言い方がかわいすぎて教師は大笑い。すると周りの友達が「ぶらんことか、滑り台かな?」「アスレチックがいいよ!」と泥んこにならない遊びをAくんに教えてあげてAくんも「そっかそっか!」と頷いていました。そして今朝。2階のテラスから「ど~れ~に~し~よ~う~か~な~?」と園庭の環境を見渡して相談する子どもたちにまたまた笑わせてもらいました。保護者の方々も清潔なスモックを持たせてくれたり、畑の泥のついた靴ではなくきれいな靴を履かせて登園させてくださったり、たくさんのご協力ありがとうございました。
株式会社ハートさんは大可賀にあるので第一班、第二班と2クラスずつバスに乗っていきました。映画の影響なのか「お菓子工場ってチョコレートの海があるかもしれん。でもその海には入ったらいかんよ。」とAくんが話していました。子ども達にとってお菓子工場って何だろう?とバスの中でも夢のような世界が膨らみます。ハートさんに到着するとたくさんの社員さん達が笑顔で出迎えてくださいました。会社の玄関から入れてもらい、最初のお部屋まで歩いていると広いオフィスでお仕事をされている大人がい~っぱい!子どもたちに「かわいい~!」「いらっしゃ~い!!」と手を振りながら立ち上がって挨拶をしていただきました。そんな大人の周りにはカラフルでかわいい商品がいっぱい!いろんなキャラクター、キラキラの袋…子どもたちは「挨拶しなきゃ!でもあっちもこっちも見たい!」と口をぽかんとあけてきょろきょろする子もいました!
魅力的なオフィスを通り抜けると広い広い作業できる部屋を準備してくれていました。各テーブルに、お兄さんやお姉さんが付いてくださっていて、まずはお菓子の製作体験です。今日はハートさんがマイメロちゃんとクロミちゃんの「しゅわりんちゅー」というお菓子を用意してくれました。「まずは帽子をかぶりましょう」とお兄さん。今日はカラー帽子を被る予定だったのですが、数日前、古森先生が「清潔にしていかないといけないから調理師さんが被っている不織布のヘアキャップを子どもたちに被らせようか。」と提案してくれました。お兄さんの声かけでヘアキャップを頭にかぶる子ども達。会社のお姉さんたちはその姿がかわいくて、被っただけで「かわいい~!!」と褒めてくれました。「えへへ。そう?」なんて照れてはにかむ子ども達。お菓子工場の人たちも製作するときは清潔な格好で、同じような帽子を被ったり、手袋をして作業することを教わりました。
そして用意してくれたカゴの中には「もこもこの粉、ゼリードリンクのもと、ストロー、カップ、外装の袋、賞味期限のシール」が入っていました。それを一つずつ手元に置いてカップの中にもこもこの粉とゼリードリンクのもとを入れていきます。カップに入れる前にはしゃかしゃかと振って粉が漏れていないか、封がきちんとされているか確かめます。全部手作業で確認しながら作っているそうです。普段お店で買うお菓子もこうやっていろんな人たちの手によって作られていることに驚いた子ども達。私も先日打ち合わせに行かせていただいてこうして作られていることを知って驚きました。考えてみれば、誰かがしてくれているから実在しているのだけれど、そこまで想像することは正直あまりなくて私自身勉強になりました。改めて、社会は人の手によって作られていること、誰かの仕事のおかげで成り立っていることを感じました。
丁寧に製作体験をさせて頂いて、次の工場へ歩いて移動です。株式会社ハートさんの敷地は広く、子どもたちも「広いんだね~!」と辺りを見渡して話していました。
次は商品の材料などの管理をされている倉庫を見せてもらいました。学校の体育館より大きな工場の一つのお部屋には天井まである大きな棚がいくつか並んでいました。「今から棚が動きま~す!」とお兄さんが言うと自動で棚がす~っと動くのです。まるで魔法の棚のようできりん組のYくんは「すっげ~…なんで?」と口がぽかーん。次にフォークリフトに乗ったお兄さんが左手でくるくるとハンドルを回しながら運転して棚の上の荷物を降ろすところを見せてくれました。フォークリフトのアームは天井まで届くほど伸びるんだよと、実際に動かしてくれました。「(天井に)当たる当たる~!!」とドキドキしていると上手に操作して、ぴたっと止めるお兄さんにくま組のOくんは「おれも乗ってみたい。大きくなったらフォークリフトを運転するお仕事がしたい。」とつぶやいていました。会社のおじちゃんたちもOくんのその言葉に大喜び!「まずは免許とらないかんねぇ」「入社してくれたら後から免許取れるけんね~!!」なんて大人たちが大笑いしました。またフォークリフトを使ってトラックに荷物を積み込むところも見せてくださいました。普段よく目にする後ろがぱかっと開くトラックではなくて横が大きくがば~っと開くトラックでした。荷物が積み込みやすいように横が開くそうです。その理由に子ども達も「確かにね!」と大人のような感想を言っていました。先ほどのフォークリフトのお兄さんが作業を見せてくれたのですが、らいおん組のTくんは「すご~い!!」と感激。手をつないでいた私の腕を何度も引っ張って「先生。かっこいいねぇ、先生すごいねぇ」と憧れのまなざしで見つめていました。Tくんと一緒にフォークリフトのお兄さんに「運転上手だったよ。」と話しかけに行きました。お兄さんが「ありがとう」と言ってくれました。お兄さんが「乗ってみた~い」と言うTくんに気付いて鍵を抜いて「乗ってもいいよ」と運転席に立たせてくれました。Tくんは嬉しくて嬉しくて「やった~!!」と大喜び。ハンドルに触ったり、フォークリフトの運転席から教師に手を振ったりしてTくんの心は大満足!降りてからの足取りも軽く、ルンルンで歩いていました。そして何度も「楽しかったねぇ。」と言っていました。
最後に写真撮影をしてからご挨拶をして園に帰ります。古森先生が「こうやっておじちゃんたちやお姉さんたちがお仕事をしてくれているからみんなもいろんなお菓子が食べれるんだね。」と話してくれました。バスに乗っても会社の方々がたくさん手を振ってくれて子ども達み~んな大満足のお菓子工場見学でした。園までのバスの中でも「このお菓子は食べたことない。お店にもない。絶対売り切れなんよ。」「こんなかわいいのお母さんは買ってくれん。」(笑い)、「サンタさんに頼もうかな」など子ども達がお菓子工場見学が楽しかったとわかるような言葉がいっぱいで、こんな機会をくれた株式会社ハートさんには感謝の気持ちでいっぱいです。園に帰ってからも工場の絵を描いたり、レゴブロックでフォークリフトを作ったり、余韻を楽しみながら遊んでいました。明日は廃材でお菓子工場を作りたいと言う子がたくさんいました。三葉っ子のなんでも喜んで吸収する姿に、見習わないといけないな~と満足そうな子どもたちを見て思いました。今日のお菓子工場見学で、自分たちが楽しく安心して生活できるように周りの人たちが守ってくださったり、働いてくださったりしていることに気付き、感謝の気持ちをもつ良いきっかけになりました。株式会社ハートの皆様、工場へのご招待、ご案内、体験、本当にありがとうございました。
今日の夕方、不織布のヘアキャップを気に入ってお家でもかぶっていたRくんがお散歩がてらそのままお母さんとおばあちゃんと幼稚園に見せにきてくれました。あまりにもかわいい姿に教師一同癒されました♪工場で「これを被ると清潔」と聞いたRくん、お家に帰って卵焼きを作るお手伝いをするそうです。見せにきてくれてありがとうRくん♡
2025年6月4日 水曜日
月曜日にじゃがいも掘りに行った子どもたちは、今日のさつまいもの苗植えを楽しみにしていました。出発前、古森先生に「じゃがいもはお母さん芋に灰をつけて植えたでしょ?」「さつまいもはお母さん芋じゃないんだよ」と話してもらうと、「え〜!!」「なんで!?」と子どもから声が上がりました。「さつまいもは苗って言って、こんなツルを土に刺すと〝私が根っこになりますよ〜!”って言って根っこが生えてきて、その1番元気な根っこからさつまいもができるんだよ」「だから、さつまいもの苗をまっすぐ植えたらどう?」と質問されると、「下だけしか土につかないから根っこが出ないよね。だから、茎を土の中に斜めに植えたらいいんだね」と古森先生から教わりました。植え方をしっかり教えてもらってからレインボーファームへ出発です。
レインボーファームまでの道中、「秀野邸よりも遠いね」とバスの中でもワクワクな子どもたちです。バスは古川の橋を渡って乗馬センターの馬が見えてくると、レインボーファームに到着です。レインボーファームのおじちゃん、おばちゃんにご挨拶をして、畑に案内してもらって、もう一度おじちゃんからさつまいもの苗植えの仕方を教えてもらい苗植えの始まりです。
黒いマルチ赤い印があり、「1人2本植えるから、こことここね!」と、教師が何も思わずに子どもたちを誘導していましたが、古森先生に「右手と左手で赤い印を押さえたらいいよ」と話してもらうと、子どもたちはすぐに理解して赤い印を押さえることができ、1人2本ずつ植える場所が決まりました。子どもたちに全てやってあげるのではなく、出来ることは分かるように説明して、自分で考えさせ、理解できるようにすることが大切だと反省しました。
子どもたちは、よく話を聞いて植えたので、予定していた苗植えはあっという間に終わりました。「じゃあもう1つの畑もやっちゃおう!」となると、レインボーファームのおじちゃんたちも「元気いっぱいですごいな」と褒めてくれました。
そして2回目の苗植えが終わると、レインボーファームの方が蒸かし芋を用意してくださっていました。小さい一口サイズの蒸かし芋をを見て、子どもたちの目はキラキラです。
「いただきまーす!」と食べると、ホカホカ塩が効いていてとっても美味しくて、子どもたちからは「おいし〜!」と声が上がりました。
レインボーファームの周りには普段は見れない植物が沢山あります。それを古森先生が「これは何かな?」と取って子どもたちに見せてくれます。
そしてそれを見たレインボーファームのおじちゃんも「これも持って帰っていいよ」「これもこれも!」と子どもたちの手にいっぱいの野菜のお土産をくださいました。
きりん組のIちゃんは今朝、「ニラみそきゅうりをずっと食べときたい」と話していました。おじちゃんからきゅうりをもらったIちゃんは、「やったー!これでニラみそきゅうりが食べれる!!」と大喜びです。幼稚園に電話をすると、年中さんが駐車場のニラを取ってくれて、調理師さんがニラみそを作ってくれていました。今日は、おみやげでもらっただいこんもニラみそにつけていただきました。
レインボーファームでたくさんの経験ができて、子どもたちも教師もとっても楽しかったです。
2025年6月3日 火曜日
朝から雨がしとしと降っていましたが、2階から園庭を見下ろすとテント下に年中児達の楽しそうな姿が見えました。よく見るとテントの屋根から落ちてくる雨粒を色々な容器を持って受け止めていました。外に出てその理由が判明!!今日は子ども達が集めたこの雨を、泥舟に貯めて水遊びをしていたのです。年中さんを見て、ちゅうりっぷ組の子ども達も容器を見つけて手を伸ばし、一生懸命雨水を集めていました。雨水の集め方も色々あって、開いた傘を反対に向けて雨を受け、そこから一気に流し入れる方法を年中児達は今までの経験から知っていたのです。今は蛇口をひねると簡単に水が出ますが、こうやって自分達が楽しむ為の水をみんなで集め、それ自体が遊びにもなっていて、”三葉っ子頼もしいなあ”と感心しました。また、この水遊びや包丁ままごとをしている場所からテントの通路を通って「こども館」下の泥場へも行き来でき、泥団子作りをしていました。園舎出入り口付近では、年中のJ君が廃材で作った傘をさしていて、至る所で雨を楽しんでいて微笑ましかったです。雨天でも、いえ、雨天だからこそ、教師も子どもも知恵を出して普段できない遊びを楽しむ事ができます。これから、梅雨に入りますが、この自然環境を子ども達と存分に楽しんでいきたいです。
ちゅうりっぷ組ではIちゃんが持って来てくれたカブト虫の幼虫を飼っています。2週間程前から、よく動いていた幼虫が動かなくなり、その周りに空洞ができました。そして色も白色から赤茶色に変化しています。有難い事に、ケース越しにその様子を観察する事ができます。年中さんや年長さんが、ポンタ農園で見つけてきたモンシロチョウの青虫にも興味を持ち毎日観察しては、数を数えたり、「大きくなっとる!」と成長を楽しんだりしています。昆虫に親しみを持っているちゅうりっぷ組に今日、T君が持って来てくれたカタツムリが仲間入りしました。そのカタツムリを見て粘土でカタツムリを作り始めました。そして沢山できた粘土のカタツムリは、本物のカタツムリの横に並べていました。身近に生き物がいる事で命の大切さを知る事ができます。これからも子ども達とその成長を楽しみに大切に育てていきたいです。
2025年6月2日 月曜日
今日は先週雨で延期になっていたじゃがいも掘りに行きました。
朝登園してきたたんぽぽ組のIちゃんに「今日はじゃがいも掘りに行くよ」と伝えると「じゃがいもさん行く」と嬉しそうでした。出発前にバスの乗り方、集まること等々子どもたちにお約束ごとを話すと「うんうん」と頷きながら聞いていました。その他にも「年長さんのお兄いちゃん、お姉ちゃんが掘るのを手伝ってくれるけど、自分たちで頑張って掘っていってね」と言うと「Iちゃんは自分でできるー!!」「先生Aも自分でできるよ」と子どもたちは口々に自分たちだけでできるとやる気満々です。
秀野邸に着くと先に行った年長児たちがじゃがいもを掘っているところでした。たんぽぽ組が自分たちのじゃがいも掘りを見ていることに気付いた年長児たちはますます力が入り、大きなじゃがいもが掘れると「じゃがいも掘れたー」と言ってたんぽぽ組の子どもたちに見せてくれました。その後もあちこちで「出てきたー」「おっきいの掘れたー」と年長児たちの声にたんぽぽの子どもたちも喜んでいました。
年長児たちが掘り終え次は、いよいよたんぽぽ組の出番です。一人一人年長児が対面や横について一緒に掘っていきます。ぞう組のBちゃんは掘り進めてじゃがいもが見えるとたんぽぽさんに「ここにじゃがいもあるよ」と指差して教えたり、じゃがいもを運ぶ際には「こっちが大きいよ」と声をかけて自分が持っていた大きいじゃがいもをたんぽぽの子どもに持たせるなど年長児たちの優しさにとても感動しました。たんぽぽ組の子どもたちも年長さんの助けもあって自分たちで掘ることができました。青組のHくんはじゃがいもが掘れると「じゃあも(じゃがいも)。じゃあも」と両手でじゃがいもを持って嬉しそうに教師に見せていました。
年長児たちはたんぽぽ組のじゃがいも掘りの手伝いを終えると、その側にある玉ねぎを抜きました。大きく育った玉ねぎはなかなか抜くことができず悪戦苦闘の子どもたちです。しかしそこは年長児、一人で抜けないと分かると近くの子に「手伝って!!」と声をかけ一緒に抜いている姿や、声をかけなくても抜けずにいる子を見つけると自然と足を運び手伝いに行く年長児たちは流石です。
じゃがいもや玉ねぎ抜きが終わり、帰る準備をしていると「おっきなのが取れたんよ!先生見て!!」と声をかけられたので振り返ると、さくら組のAちゃんが大きな玉ねぎを両手に持って立っていました。「一人で抜いたの?」と聞くと「Aが自分でできたんよ。おっきかったんよ」と嬉しそうに話をしてくれました。
バスを待っている間年長児たちは、じゃがいもの葉っぱや茎を集めたり、収穫した玉ねぎやじゃがいもをキャリーに入れて運んだりしていました。幼稚園に持ち帰り子ども館の下にシートをひいて広げていくと、玉ねぎの匂いでいっぱいになり「いっぱい玉ねぎの匂いがするね」などと話していました。
収穫した小さいじゃがいもは蒸して給食と一緒にいただきました。「今日収穫したじゃがいもだよ」と言って配っていくと、青組の子どもたちはじゃがいもの匂いを嗅いだり、一口一口少しずつ口にして味わったりしていました。降園前には玉ねぎを甘酢であえてもらっていただきました。玉ねぎを口にした子どもたちは、「甘い!!」「おいしいー!」と言っていました。Dくんは口に入れると、何度も頷きながら味わって食べていました。
自分たちで草抜きや水やりなどをして育てる過程を学び、収穫した野菜をその後すぐに調理して食べることが出来る環境があることに改めてありがたいことだなと感じました。これからも環境を大切にし、子どもたちには様々な体験をさせていきたいと思います。
2025年5月31日 土曜日
最近のみかん組では、赤ちゃん人形での遊びが人気です。トラブルにならないように、他の部屋の赤ちゃん人形やぬいぐるみも借りながら遊んでいます。ままごと遊びのコーナーでは、自分で思い思いに食材を集めて、お料理したり持ち歩いたり、、それぞれが楽しんでいます。まだ、一緒にままごとをして遊んだりとはいかない年齢ですが、同じ空間で同じような遊びを楽しんでいます。
その中で、それぞれが赤ちゃんを連れて遊ぶ姿がとても可愛いのです。椅子に座らせたり、布団をかぶせてトントンしたり、抱っこして揺れてみたり、なんとなくお世話をしています。マットの上に赤ちゃん人形と一緒に寝転んで、人形のおなかをトントンしてあげたり。中には食材を口に持って行ってあげ、「まんまんまん」と食べさせてあげる姿も!!自分がしてもらっていたことを再現するように、そしてお母さんにでもなっているかのように、しぐさや表情までも優しくなっているような気がします。こんなに幼いのに、自分がしてもらったことを、真似して遊ぶほほえましいと同時に乳幼児期から愛情を持って育てる大切さを実感します。
時には赤ちゃん人形の扱いも雑になり、あんなにヨシヨシしていたのに、移動の時は髪の毛をわしづかみにして引きずったり、足だけ持って振り回したり、、、「あー、赤ちゃんが痛いって!」というと、ちゃんと抱き方を変えたりします。人形ではありますが大切に扱うことを伝える事も必要だなと思う一面もありますし、日々過ごす毎日の中で、色々と学んでいる事や、気持ちを理解することができるようになっている事に驚かされます。
乳幼児の遊びはそう長く続かず、すぐに興味をなくした子ども達は次々遊びを変えていきます。
そして真似っこ遊びも上手です。誰かがブロックをお立ち台にして立つと、ぼくもわたしも!とブロックの上に立ち、流れている音楽に合わせて手足を動かして楽しんでいました。そんなに大きくないブロックですが上手にバランスをとって、立ち上がれると保育教諭をちらっと見て、得意顔!!褒められると嬉しそうにしていました。
トランポリンを出すと、次々と子ども達が集まります。みんなでするのは危ないから、順番にするように声かけると、トランポリンの周りに座って待ちます。10まで数えると、交代する決まりにすると、10まで数を保育教諭が数えるのを聞いていて、真似して「いーち、にー、さーん・・・・」と言葉も真似っこします。動きだけでなく言葉の獲得もしているみかん組の子ども達です。順番にすること、待つこと、友だちがしている姿を見る事等、遊びの中で仲間、友だちと生活していく知恵を学んでいます。保育園は同年齢の幼児同士、年齢の違う幼児との関りなど、色々な事にぶつかったり、我慢したり、知恵を出し合って学んだり、人として大切な事を学ぶ小さな社会でもあることを実感しています。
天気の良い日は、テラスに出てしっかり身体を動かすこともしています。人工芝の上でのよーいどん!も恒例になってきて、保育教諭が待ち構えるところまでトコトコ歩いたり、早歩きをしたり、勢いよく走れる幼児は一生懸命走ったりと、個々の成長によって様々なよーいどん!を楽しんでいます。
ある日、テラスで遊んでいると幼稚園のお兄さん、ぱんだくみのGくんが近くまで来て自分で作ったシャボン液でシャボン玉を作ってくれたのです。そして得意そうに、みかん組の子ども達に、シャボン液の作り方を教えてくれました。「石鹸を削って容器に入れて、お湯を入れて、メッチャぐるぐる混ぜるんよー!!そしたらできるよ!」と、とても詳しく教えてくれたのです。みかん組の子どもには難しく分からないだろうけど、Gくんの誇らしげな顔がとても可愛かったです。そしてすぐに興味を示した子ども達が集まってきて、大人気!シャボン玉が膨らむと、嬉しそうに指さしたり、空に飛んでいく様子を眺めたり、うちわでパタパタしてみたりと、楽しい時間を過ごすことができました。自分たちだけでは経験できないことも、園児が関わって教えてくれたりすることで、ひよこ組の子どもたちの良い経験になること、とても嬉しく思います。今のひよこ組さんも、いずれ数年後には教える立場になっているんだろうな~と想像すると嬉しくてそして楽しみな気持ちになりました。
2025年5月30日 金曜日
よし!今日はじゃがいも掘りだ!!と子どもも教師もやる気一杯で登園してきていたのですが、8時頃から雨がパラパラ…それでもまだ雨が止めば大丈夫!行けるはず!!と思っていると次第に雨が強くなってきて9時前にはじゃがいも掘りの延期が決定しました。天候にもよりますが、6月2日月曜日に延期となりましたのでよろしくお願いします。
子ども達はじゃがいも掘りに行けなくなって残念がっているのではと思いきや、園庭がいやに賑やかなので…。ん?雨が降っているはずなのに園庭?と思って行ってみると幼稚園新園舎から子ども館まで繋がるテント道ができているではありませんか。そして、その下を嬉しそうに話をしながら通っていく子ども達、ワザとのように何度も行ったり来たりする子どももいました。渡った先は子ども館の下で泥団子に夢中の子ども達、園舎側ではままごとや色水遊びをする子ども達。思う存分雨の中でも遊ぶことができました。ちなみに初めは傘をさして行き来していたようですが、雨脚が強くなった時、古森先生が「テントで道を作ったらいいのに。」と教えてくれテント道ができたようです。
そして、テント道ができると今度は先生がさりげなくコップを一つ雨だれが落ちる下に置きました。すると、それに気付いた子どもの誰かがボールを持って来てその横に置きました。そこから、雨水遊びの始まりです。いつもと違う何かにすぐに気づく三葉っ子は 楽しいことを見つける天才です。いろんな容器が雨だれの落ちるところに並べられていて音の違いを楽しんだり、沢山溜まる場所を探したりして楽しんでいました。そして、ためた水を少しずつたらいにためて水汲み遊びも始まりました。しかし、今日の雨でためるのには時間がかかります。今日は水道水は使いません。あくまでも雨水遊びにこだわった教師達!子ども達はそれはそれで少しの水をすくいながら遊んでいて、それも楽しいのです。普段はホースですぐに容器いっぱいの水をためていますが、今日は水の大切さを身に染みて感じているようです。
そして、いつも子どもと同じ目線の古森先生が傘を持ってくると大きなテントに傘を逆さに引っ掛けました。すかさず古森先生の所に集まる年長児たち。古森先生が傘の中に雨水が集まり始めると傘の側面をツンツンとついて傘に溜った雨水をビシャーと落として遊んでいたのです。それを見たN君兄弟。傘をツンツンするお兄ちゃんのY君を真剣に見つめる弟のK君、素敵な光景だと思って見守っているとハプニング発生!!ツンツン…バシャー!!弟のK君の頭に水がかかってしまいました。一瞬、空気が固まりましたが、すぐにみんな大爆笑!!K君もびっくりしたのは最初だけ!濡れてもへっちゃらでした。今年の雨水遊びの始まりです。これから傘のつつき方も上手になっていくことでしょう!!今日はまだ水を集めて流してを楽しむで終わりましたが、梅雨の時期になるともっと盛り上がる雨水遊び!今年はどんな仕掛けや装置ができるか楽しみです
雨水遊びを楽しんでいた子ども達が今度は何やら不満顔!「先生、雨がやんできてしまった。」と嘆いていました。そこで今日は古森先生が新園舎建築の際に作ってくれた雨水タンクから水をいただいて遊びました。生きるための大人の工夫の雨水タンク!子ども達の遊びの工夫の雨水遊び!今の三葉っ子たちが大人になった時、どんなことが起こっても生きるための工夫をしていってくれるというのが古森先生の願いなのです。これからも教師達は何があっても子ども達の味方であり、応援団であり、小人の国のガリバーになって小人たちを守るのです。
2025年5月29日 木曜日
今朝の空はどんよりと曇っていて少し肌寒く感じたのですが、園庭からはいつもと変わらない元気な声が響き渡っていました。今日も子どもたちは、色々なコーナーで全学年が関わりながら楽しそうに遊ぶ姿が見られました。
たんぽぽ組の最近のお気に入り水遊びコーナーでは樋やひしゃく、ペットボトル、廃材等色々な物を使って遊んでいます。遊びの中には学ぶことが沢山あり、気付くと自然に身に付いている知識もあります。環境作りの大切さを日々感じてこれからも保育を行っていきたいと思います。
昼食前園庭に放送が流れました。
ピンポンパンポ~ン♪「みなさんにお知らせがあります。古森先生と本山さん(事務員)がお仕事で東京へ行ったので三葉幼稚園の皆にお土産を買ってきてくれました。事務所まで取りに来て下さい」
年長児が放送をしてくれたのですが、放送するやいなや次々とクラスの代表の子どもたちが事務所へやって来ました。年長のSくんは「俺、東京のお土産食べたことない!!」とワクワクしながら取りに行く姿も見られました。年長児が古森先生と本山さんからお土産を受け取り代わりに渡すと「古森先生、本山さんお帰りなさい。お土産ありがとう!!」とお礼を言って各クラスへ持ち帰りました。
たんぽぽ組では、お帰りの前に食べる事にしたのですが、袋を開けると小さな可愛いかりんとうがたくさん入っていました。一人ひとり手に乗せるとじーっと見たり、においを嗅いだりして皆に配り終えるまで待っていました。全員で「いただきます!!」をすると一口、また一口食べる度に「おいしいね~」と言って笑顔になっていきました。甘くてやさしい味、ニコニコかりんとう。ご馳走様でした。