2024年2月9日 金曜日
今日、幼稚園に登園すると、2階から楽しそうな楽器の音が聴こえてきました。運動会の鼓笛隊の練習をしている時から朝練が習慣になっていた年長児。登園してきた友達を誘って、自分で音楽をかけて楽器を持ちよって練習していたのです。教師誰1人練習しなさいとは言っていないのに子ども同士で話をして集まっているのがすごいなと思いました。楽器を鳴らすタイミングが分からない子がいると、教師の教え方を見ていた子達が手を振りながら教えてあげていました。私達が思っている以上に子ども達は成長していて自分達で何でもできるようになっているんだなと思いました。
その後、きりん組は園長に劇の指導をしてもらいました。昨日の部屋での練習で話の流れはつかめたものの自信を持ってセリフを言うことができていませんでした。部屋よりも会議室の方が広い為、自分では声を出せたと思っていてもお客さんには届いていないことに気が付きました。園長から「誰に1番見てほしいの?」と聞かれると、子ども達はすぐさま「お母さん!」「お父さん!」と声が上がります。「そうだよね。それなのに小さい声でボソボソって言っていたら遠くのお客さんにも聞こえないし、みんなの劇がつまらないって思われちゃうかもしれない。小さい拍手でも嬉しい?」と話をしてくれました。みんなからは「大きい拍手がいい!」「楽しく見てほしい!」と気持ちを伝え、練習を再開しました。しかし、まだ1回目は元気がなく、子ども達の表情も暗く楽しそうではありませんでした。そんな子ども達の様子を見て園長が、上手な子を褒めたり、一寸法師が川を渡る時に少しずつ進んでいく様子を表現したり、鬼との戦い方を見てる人も演じている方も楽しくなるように教えてくれたりと子どもの「楽しい!」の顔を引き出してくれました。平面的に進んでいたストーリーに分かりやすさと面白さもプラスされて楽しい劇練習となりました。劇が終わり部屋に帰ると、きりん組のA君が、「劇の時にしゃべらないように先生の口にテープ貼っといてよ!」と話しかけてきました。私自身が心配でいつも口出ししてしまっていた為、「自分達で考えてできるよ!」と言ってくれているのでした。本当に子ども達の自信に満ちた表情と頑張りはとても子どもとは思えない程大きく見えました。
明日は土曜日ですが、年長児の有志達が練習に午前中来ることになりました。きりん組のY君は「明日もできるんよね。やる気満々だから!」と言って、明日の練習も楽しみにしていました。保護者の皆様も急なお願いだったにも関わらず快く送り出して下さってありがとうございます。コロナやインフルエンザでお休みが多かったとはいえ、教師達の練習計画の甘さが子ども達に迷惑をかけることとなり、大いに反省しているところです。明日の練習、子ども達と元気いっぱい頑張ります。
2024年2月8日 木曜日
年中児は昨年末、1人1球ずつちゅうりっぷの球根を植えました。「は〜やく芽を出せ〜」と言いながら、水やりをして世話をしてきました。そんなちゅうりっぷが最近芽を出し始めました。毎日欠かさず水やりをしている子ども達は「先生、ちゅうりっぷの芽が出てる!!見て!」と、とっても笑顔で教えてくれました。見るとちょこっと小さな芽が頭を出していました。J君は「○○君のちゅうりっぷも出とるよ!」と、友達のちゅうりっぷも見て教えてあげていました。そして、自分のちゅうりっぷに水をやった後、ほかの友達のものにも水やりをしてあげていました。そして「ちゅうりっぷ早く咲かないかなー」と花が咲くのをとっても楽しみにしていました。みんなが年長さんになって花が咲くまで、世話を頑張ろうねと子どもたちと約束をしたので、毎日水やりをしながら様子を観察したいと思います。
今日も朝から発表会の練習を頑張っていた子ども達。会議室に上がってステージで練習をしました。古森先生も上がって来てくださってオペレッタを見てもらいました。赤コースと青コースで、順番にお客さんになって見せ合いをしました。最初、赤コースから練習をしました。赤コースのオペレッタが終わったあと古森先生が「赤コースさんのどこがかっこよかった?」とうさぎひつじの子どもたちに問いかけてくれました。すると、「踊りの手がしっかり伸びてて、かっこよかった」「ザブンザブンのところが溺れているみたいだった」とうさぎひつじの子たちはたくさん赤コースの良かった所を発表してくれました。それを聞いた、ぱんだりす組の子たちも少しづつニコニコになってきました。そんな子ども達を見て古森先生が「いっぱい褒められると、とっても嬉しいよね」と言ってもらい「うん!」と大きく頷く子ども達でした。
赤コースのオペレッタが終わったら、次は青コースの番です!赤コースのいい所をたくさん探してそれを真似しようと、子ども達は張り切ってステージに上がりました。うさぎ組のH君は「手が伸びててかっこよかったから、僕もいっぱい伸ばす!」と言って、踊っている時もしっかり腕を伸ばして頑張っていました。溺れている場面では「本当に溺れているみたいに」と海から顔を出したり、入れたりして役になりきって演じていました。オペレッタが終わったあと、古森先生からもっと良くするためにはどうしたらいいか教えてもらいました。それは「手を伸ばした時に上を見ること」です。「前や下を向いていると、手も下がってどんどん小さくなってしまうよ。みんなの体は小さいけれど、上を向いて手を伸ばすと、とっても大きく見えて後ろのお客さんにもよく見えるようになるよ」と教えてもらいました。それを真似した子ども達は、今まで以上に手を大きく伸ばし、足を前に大きく広げて曲げていました。
今日の練習でたくさんいいところを教えてもらい、どうすれば良いか理解出来た子ども達。本番まであと少しです。今日教えてもらったことを、明日から練習して本番を楽しみにしたいと思います。
2024年2月7日 水曜日
昨日、生活発表会の練習をしている際、ついつい子ども達に手を出してしまう教師達に園長から「子ども達ができることなのに邪魔をしない」と指導を受けました。どういうことかというと、せっかく子ども達が並ぼうとしているのに、並ぼうとしている子どもの背中を押したり、手を取って並ばせてみたり、踊りを覚えて自分達で踊れるのに教師が前で踊って見せるので、目線を教師の顔から離せなかったり、指示を待っていたりする様子が見られ注意されたのでした。三葉幼稚園は子どもが主役です。危なくないこと以外はできる限り子ども達が友達と力を合わせて進めていきます。普段の生活や活動もそうです。そして、普段の生活や活動の中で何でも自分たちでやろうとする姿、友達と助け合う姿を見てもらうのが生活発表会だと思っています。
今日改めて子どもの様子を見ると、感動させられることがいっぱいありました。4月の時には並ぶということ自体が難しかった年少児達が、歌の並び順、踊りの並び順の2パターンで並べるのです。中には友達の場所まで覚えている子もいます。迷っている子に「ここだよ」って教えてくれる子もいます。「よし!踊りの練習をしよう!」と声を掛けると、自分達でお面やぞうり、道具の入った箱を棚から取り出し、準備を始めるではありませんか。名前を形で覚えだした子もいて「このお面、僕ので合ってる?」と聞いてきたり、お面の絵を見て「○○ちゃんのこっちにあったよ。」と手渡ししてあげたりする姿も見られます。踊りの子はぞうりにゴムを付けているためちょっぴり履くのが難しいのですが、助け合って履いているのです。
そんな助け合ったり、自分達で考えたりする姿を存分に認め、自信をもって発表会の舞台を楽しめるように活動しています。朝の時間も色々な色の帽子が入り混じって遊んでいますが、今日泥場ではカップに土を入れてひっくり返してケーキを作って遊んでいました。そして、それがケーキ屋さんになり、ご飯屋さんにもなって遊んでいました。そこに、ちゅうりっぷ組のK君もやってきて、一人黙々とお皿に土を乗せて形を整えていました。しばらくすると「できた!先生みて!!」と持ってきたのはハートの形のケーキです。よく見ると、どの時点でその方法を思いついたのか、三つ皿の2つの場所に土を盛ると綺麗にハートの形に仕上がっていたのです。堅い大人の頭では思いつかない三つ皿の使い方に驚かされました。頭の柔軟な創造性豊かな子ども達です。今の柔軟な頭を、大人の枠で固めてしまわないよう子どもの発想を楽しみたいと思います。
2024年2月6日 火曜日
今朝も雨あがりの園庭で子どもたちが寒さに負けずままごとやフラフープで遊んでいました。そんな中、くま組のTくんが何かを発見したようでした。そこに行ってみると、大きな泥舟を覗いていました。泥舟の中には、昨日の雨で雨水が溜まり、朝晩の寒さで一部が氷になりかけていました。Tくんは、泥舟の中に溜まった水をそ〜っと触ってみると、「かき氷みたいにしゃりしゃりしてる!!」と言っていました。
また、年長さんたちは短い縄を2本つないで長い縄にして、長縄跳びを楽しんでいました。縄をまわす人、跳ぶ人が交代しながら1人で跳んだり、2人で跳んだりしていました。そこにある物を使って、上手に遊ぶ姿を見て、「さすが三葉っ子だな〜」と思いました。霜や氷など、この時期ならではの自然現象に目を向けたり、子どもの様子にあわせて環境を変えたり教師が周りにより一層目を向けていかなければならないと思いました。
今日も各学年・各クラスが生活発表会に向けての練習をしました。順番を待っているときに年長さんのお部屋を覗くと、劇の小道具を作っていました。昨日の練習のときに年長さんの劇を初めて見せてもらったりす組のTくんは、年長さんたちが各クラスで何かを作っていることに気付き、「何してるんだろう〜?」「何を作ってるんだろう?」と気になっていました。年長さんに聞いてみて、教えてもらったことを話すと、Tくんも興味津々でした。生活発表会の本番までは、あと少しです。どの学年も子どもたちの1年間の成長を見てもらおうと張り切っています。残りの練習も子どもたちと楽しみながら、演じたり表現したりしていきたいと思います。
2024年2月5日 月曜日
今日は先週に引き続き、年長児のDVD撮影がありました。前回に欠席者が、数人いたため全体の撮影を本日に延期したのです。子供達は集中していて9時30分から始まった撮影は11時30分頃には終わり、もうすぐ一年生をアピールしていました。
まずはじめは園歌からです。園長から「みんなの可愛いお顔が見えるように、帽子をちょっと後ろにしてみて」と言ってもらうとさっと自分の顔が見えるように動かし、歌い始めました。一回目の歌はとてもいい顔で歌い終わったのはいいものの、手話で指先がしっかりと伸ばせていなくてNGになりましたが、それでもちょっと「指まで伸ばしてね」と声をかけるとすぐに直せるのが今年の年長児です。思い出のアルバムで言葉を言う時には今まではクラスで心を一つにして言葉をそろえるのが難しいことがありましたが、今日はほとんど止まることなくスムーズに進みました。その途中、らいおん組の言葉尻の「がっそう」の”う”を強調しすぎていて、「この”う”は小さい字でおとうさんの”う”と同じように う って言わないんだよ」と教わると『がっそう、がっそう…』と口々に練習しはじめ何回か練習すると上手に言うことができました。ここまでで約1時間。本当に集中していて「みんなはすごいね。さすが幼稚園で一番かっこいい子たち、我慢できるね。もう小学校だったら国語に算数に音楽と3時限終わってるよ。まだまだできそう?」とたくさん嬉しい言葉を園長からかけてもらい気分も上がり、「まだいけるよ!4時限目までできるー!!」と自信満々です。途中で足のバタバタ体操や顔が優しくなるようマッサージをして、楽しく休憩をはさみながら終わりました。DVDに収録する”みんなともだち”では大好きな友達と手をつなぎ、元気に歌いあげ、手話歌の”切手のないおくりもの”も困っている子がいたら手をさしのべ、泣いている子がいたら声をかけるなど、そんな優しい気持ちを持って歌うことができました。
今日もみんなと気持ちを一つにして、とてもスムーズに撮影は進み、所々で園長にもたくさん声をかけてもらい小学生になる、卒園するんだという自覚を持つことができました。まだ大きな行事、発表会が残っています。仲間と気持ちを一つにして卒園まで全ての時間を楽しんでくれるだろうと思えた1日となりました。
2024年2月3日 土曜日
立春を間近に日中の陽ざしの中にふと、春の訪れを感じます。寒くても暖かくても、お外遊びが大好きなもも組の子ども達は、朝のお茶タイムが終わると誰に言われることもなく、次々に帽子を取り出し、頭に乗せ「早くお外に行こー」のアピールが始まり、おかべぺったんで並んで待っています。
そんな子ども達に保育教諭が「もも組さんー」と呼びかけると、元気いっぱいに「はーい!」と手をあげる可愛いしぐさをします。元気に「はーい!」をすればお外行けるよね…と思っていて、「みかん組さんー」でも「りす組さんー」でも「はーい!」と手をあげるのには…笑いが出てきます。
保育教諭達が笑っていると、よくわからないけれども子ども達も笑い始めなんとも幸せなひと時があります。
園庭に出ると、開放感からまずは自由に走り始め、少しすると各々が好きな遊びの場所に行きます。
季節を問わず人気なのは、ままごと遊びで、バケツや廃材カップの中にスコップで集めた砂を少しずつ入れています。
カメの形のバケツを腕にかけ、あっちこっちと散策をしている子もいます。
ここ最近の人気は縄とびで、ひっぱって歩いたり揺らしたりしています。
K君やT君は、以前縄とびで電車ごっこをしたのを覚えていたのか、お客さんのいない電車をひっぱり、時々後を確認し、かけ声をかけていました。
また半ば強引に(笑)お客さんになってもらおうと友達に縄を渡す姿も見られます。
ボールを転がして遊んでいたY君はキックができるようになり、足に当ったボールが前に進むのを手を叩きながら、喜んで追いかけていました。
この日はお外がポカポカと、とっても気持ち良かったので先日から感染予防対策に始まった温かくって美味しいみそ汁をテラスで食べることにしました。
いつもとは違う環境に「何するの?」と準備中はうろうろする子ども達でしたが、スプーンが配られると、にこにこで待っていました。
そして目の前に出てきたみそ汁を脇目も振らず、すごい集中力で残すことなく、こぼすことなく、食べていました。
外気に触れながら食べる 季節の野菜の入った栄養満点のみそ汁は、子ども達のおなかも心も満していました。
食べ終ると「せーせ」と 呼び空っぽのお椀を見せてくれる子が何人かがでてきました。その顔は自信たっぷりです。そして私達保育教諭は、言葉が出始めたもも組の子ども達が「せーせ」と呼んでくれる事が嬉しくって、鼻を指差し「これ誰?」と何度も聞いてしまいます。
するとM君は自分の鼻を指さし「せーせ」と言っていました。
まだおしゃべりのできないF君も保育教諭の鼻をマスクの上から押してきました。
もも組の子ども達は、お部屋の入口のソファーで古森先生を始め幼稚園の先生や来客者や幼稚園児から声をかけてもらうのを待っています。
いつも「可愛いね。すごいね。」と言って認めてもらい、感性が育ち自信をつけています。
誰からも愛され大切にされる安心できる環境で伸び伸びと過ごせている事を嬉しく思います。
2024年2月2日 金曜日
昨日、年少児達が鬼のお面をかぶっているのを見て「たんぽぽさんも明日作ろうね!!」と約束して帰りました。そこで、今日は子ども達もワクワクした様子で登園していました。バスから帰り部屋に入るとあちこちにちびっ子鬼がウロウロさており、「先生、鬼さん作ったよ!!」と嬉しそうに見せてくれました。中には、仲良し組で同じ色の鬼を作ってピンク鬼姉妹になっていたり、赤鬼3兄弟みたいになっていたりとどの子もとても可愛い鬼さんに変身して豆まきを今か今かとワクワクしていました。
他の学年を見ると紙袋で鬼のお面を作ったり、廃材で作ったりと色んな鬼を見ることができ、うさぎ組のRちゃんは「鬼に変身していやいや鬼を追い出すんだ〜!!」と張り切っていました。Rちゃんは戸外でも「いやいや鬼出てけ〜!!」と元気いっぱい新聞紙の豆を投げて鬼を退治していました。
そして、たんぽぽさんも新聞紙の豆を作るといよいよ豆まきの始まりです。昨日、どんな鬼を退治するかみんなで考えた青組さん!どの子もやる気いっぱいです。「悪い鬼出てけ〜!」「いじわる鬼出てけ〜!」と皆で投げ合いました。数日前に節分の日に本物の鬼が来ると思っていたT君も昨日自分が鬼に変身して豆まきをするということが分かって今日はニコニコ鬼になって「えい、えい」と豆を投げたり、誰もいないところにも投げたりして頑張っていました。最後は皆で「鬼は外!福はうち!」と豆を投げて鬼を追い出して後片付けをして昼食準備をしました。
今日のメニューはスペシャルメニューの恵方巻きです。子ども達もいつもと違うメニューに笑顔いっぱい!!「今日は自分達でご飯を作るんだよ」と伝えると子ども達もやる気十分です。のりの上にご飯をのせて伸ばしその上にごぼう、人参、かんぴょう、しいたけ、あげ、きゅうり、ちくわをのせました。「具材にも意味があってかんぴょうさんはみんながずっと元気に生活できるように!しいたけさんはみんなを悪いものから守ってくれる!桜デンプンはめでたい日だから…」と話しました。たんぽぽさんなりに理解しているところもあり、いつもは苦手な物があると食べない子も興味を示していました。恵方巻きも上手に作ることができ、「ご飯と具材に布団をかけるんだよ!」とのりパタンパタンとかぶせるのを見せると嬉しそうに自分で作ってかぶりついていました。また、年中、年少さんの部屋を覗くと今年の方角東北東を向いて静かに食べたりとどの子も節分を楽しんでいました。
そして、三葉幼稚園では豆を食べる代わりに小さなこんぺいとうを年齢プラス1個ずつ食べています。キラキラ輝くこんぺいとうを食べて心もキラキラ表情もニコニコの子ども達でした。残りのこんぺいとうは家庭に持ち帰っています。節分の話をしながら一緒に味わってください