幼稚園の日記(ブログ)

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  2025年10月1日 水曜日

今日から10月です。運動会まであと17日。お休みの日を除けばあと練習できる日は10日です。気持ちばかりが焦る教師に対して練習も遊びも全力で楽しまないと!!と毎日頭をフル回転!!何事も全力で楽しむ逞しい三葉っ子たちに私たちの方が元気をもらう毎日です。

登園後すぐ園庭に出てくる子ども達ですが、テラスから園庭に行く時にさ~っと園庭中を見渡し、今何の遊びが行われているのか、誰先生が何の仕事をしていてどんなお手伝いがあるのか、大好きなお友達はどこにいるのか・・・等々、状況把握した上で遊び始める姿が見られます。たくさんの友達と先生がいて、いろんな遊びの環境がある三葉の生活で日々培われている“能力”と言っても過言ではないでしょう。これからどんどん成長して、小学校中学校・・・と最終的には大人になっていく子ども達ですが、状況把握力は集団の中で、又はチームの一員として輝くために大切な力となります。実際子ども達と話していてもいろいろなことを「よくわかっているなぁ」と感心させられることばかりです。

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今朝、古森先生が駐車場からプレゼントを持って来てくれました。枯れたひまわりのお花とねこじゃらしです。子ども達は「え!これひまわりなん?」「かさかさになってる」「図鑑で見たことあるよ。種になってるんだよ!」とひまわりを受け取って口々に話し始めました。廃材の空き箱を渡すとその箱の中にぽろぽろと種を取って遊んでいました。最初はぽろぽろ外れる感覚が面白かったようでいろんな手が伸びて触ろう触ろうと頭を寄せ合っていましたが、種と一緒に周りの皮のようなカスのような物が一緒に取れて種が埋もれていくことに気付いた子がいました。ぱんだ組のIちゃんは友達が取った種とカスを職人のような手さばきで空き箱の蓋に分別して入れていました。几帳面なIちゃんに触発されて年長児も「種とカスをわけんといかん」と分け始めていました。

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そうこうしていると、らいおん組のRくんが古森先生の手にあった草を見て「ねこじゃらしだ~!!」と嬉しそうに言いました。古森先生が「ねこじゃらしってふわふわで面白いでしょう?本当に猫がじゃれついてくるんだよ」と話してくれました。でも幼稚園に猫はいません。すると目をキラーンと輝かせてぞう組のTちゃんとMちゃんが「にゃぁにゃぁ!!」と猫に変身して大暴れ!とても聞き分けの良い猫ちゃんたちなので時々人間役と入れ替わりながら猫じゃらしでしばらく(結構長い時間)楽しそうに遊んでいました。その様子が面白くて面白くて大笑いの教師たちでした。

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そんな中登園してきたくま組のSちゃんの手には小さな袋がありました。「これな~んだ!」と嬉しそうに話すSちゃん。袋の中はアサガオの種でした!夏休み前に持って帰ったアサガオを夏の間大切に世話して育ててきたSちゃんのアサガオから種が採れたのでお母さんと袋に入れてみんなに見せようと持って来てくれたそうです。古森先生にも「上手に育てたんだね」と褒めてもらい大喜びのSちゃん。ひまわりの種を取っている友達のところに行くと「比べっ子してみよう」と自分たちで手に乗せたり、指でつまんで空にかざしてみたりしていました。自分たちでそんなことができるなんてすごいなぁと思って見守っていると「な~んかアサガオの種って餃子の形みたい!」と言ってみんなで大笑い!!感性が鋭くて大人っぽい三葉っ子ですが子どもらしい素直な心たっぷりなのでそこがかわいい!そこがおもしろい!!大好きです♡三葉っ子。

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野菜の収穫が大好きな子どもたちに誘われて駐車場に行きました。夏に植えたナスはまだしばらく収穫できそうです。子ども達の身長の4分の1程ありそうな長いナスも取れました。くま組のAくんは教師と一緒にナスを収穫するとナスの実をなでて「あったかいね」と言いました。ちょうど太陽に当たっていた部分だったようです。Aくんの気付きに周りの子どもたちも「触らせて!」と言い「ほんとだ~!!じゃあ他はどうかな?」といろんなナスの温かさを確かめていました。子ども一人ひとりの気付きがみんなの刺激になり、だからこそ面白いよなぁと思いながら微笑ましく見守りました。

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駐車場から園に戻ると大きな声で「ただいま帰りました!」のご挨拶が定番の子ども達です。その声を聞いて古森先生が事務所から出てきてくれました。「古森先生これ見て!いっぱい取れたんよ!!長いよ~!!」と嬉しそうに見せる子どもたちに「あのね、」と古森先生がお話してくれました。「秋のナスは夏のナスに比べてとってもおいしいんだって。『秋ナスは嫁に食わすな』っていう言葉があるのよ。だからお嫁さんとか、女の先生達くらいの年の人は食べたらいけませ~ん!って言われているのよ。秋のナスは灰汁が強いから肌ががさがさになるのよ~あとはおいしいナスを独り占めしたい人の意地悪よね。」とふふふと笑いました。それを聞いた子どもたちに「みずほ先生食べたらいかんよ。ほっぺがさがさになるよ」「他の先生にも言わんといかんね。子ども達は食べていいんよ。まだがさがさにはならんけん。おいしいしね。」といたずらっぽく笑う子どもたち。古森先生の話をにこにこ面白そうに聞いていたくま組のIちゃんは「でもかわいそうやね!」と、にこっと笑って走って他の先生のところに行きました。その後N先生のところに行き「このナスは先生たちは食べさせんけんね。なんでかって言うとほっぺがさがさになるからよ。ほっぺがさがさになったらいやでしょ?だからね、トマト食べとき。」と言ったそうです。トマトを食べると肌がきれいになると夏の収穫時期に古森先生に聞いて教わったことを覚えていたようです。“夏の話をここに繋げて来たか~!”という驚きと「秋ナスは嫁に食わすな」の言葉の面白さや意味を理解してつぶやいたであろうIちゃんの言葉に古森先生と目を見合わせて笑ってしまいました。なんでもよくわかる三葉っ子。毎日みんなのおかげで私はとっても楽しいです。

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