2023年10月26日 木曜日
今日は、昨日の青コースに続いて、赤コースのさつまいもほりがありました。昨日、さつまいもほりに行って帰ってきたらいおん組さんがさつまいものつるを持って「これはなんでしょう?」と言って、幼稚園で留守番をしていたクラスをまわってくれました。年長さんにつるを見せてもらったり、昨日収穫したさつまいもを外で乾かしているのを間近で見た子どもたちは朝、登園したときからわくわくした表情で、出発の時間を今か今かと待っていました。
年中さん・年少さんにとって初めてのレインボーファームでのさつまいもほり。昨日のブログにもありましたが、土が乾燥してコンクリート状態のため、昨日の経験から役員さん方のお手伝いも頂いて、何とか昨日よりは土を砕いて臨んだのですが・・・。やはり、大変で教師たちは頭を抱える状況でした。しかし、子どもたちはそんな場面でも元気いっぱいで昨日同様、年長・年中・年少児5〜6人のチームになり掘っていきました。年長さんがリーダーになって、「ここを掘るのを手伝ってくれる?」と年中さんに声をかけたり、「頑張って掘るけん、掘りやすくなるまで待っててね!」と年少さんに声をかけたりしていました。年中の子どもたちも年長さんの手伝いをしながら、掘ったさつまいもをどこに入れるか分からず困っていた年少さんに「あの中に入れるんよ。」と優しく教えてあげていました。
さつまいもほりが終わると、年長さんが稲かりをした田んぼを探索しました。年長さんたちが干している稲の稲木を見たり、落ち穂を拾ったりして子どもたちものびのびと自然を感じていました。
そんなとき、古森先生が「いいものを見せてあげるよ。」と言って、子どもたちに声をかけてくれました。古森先生がいる田んぼの水路のところに行ってみると、「ここに、学校があるよ。」と言って、何かを捕まえようとしていました。「ここはね、メダカの学校なんだよ。」と教えてもらうと、年少さんから年中さんまでが水路をじっと覗いてメダカを探したり、「あっ、カエルやエビもいた。」と言って他の生き物を見つけたりしていました。
残念ながら水が濁っていて水路の底も見えない状況でしたが、メダカたちは濁った水に目玉を出して集団で本当にメダカの学校のように上流に向かって泳いでいました。そこで古森先生が網でそ〜っと水面を優しく掃くようにしてメダカを捕まえてくれました。先生たちが農園のきれいな水をバケツに入れて持ってくると、メダカたちは嬉しそうにすいすいと泳ぎ始めました。このメダカは幼稚園に持ち帰って、各クラス分け合って大切に育てることになりました。現代では、田んぼで遊んだり水路にいる生き物を見つけて親しんだりできる機会が減ってきています。子どもたちの気付きを大切に、また貴重な自然との関わりを大切にしていきたいと思いました。
2023年10月2日 月曜日
今日からまた仮園舎と本園に分かれての登園になりました。本園に登園してきた年長さんは持ち物の始末をすると、次々テラスに出てきて踊りや鼓笛隊の自主練習を始めていました。その様子をじっと見ていた本園で生活しているりすとぱんだの年中さんは、年長組のお兄ちゃん・お姉ちゃんたちがお部屋に入りテラスにいなくなると、待ってました!とばかり年長さんがしていたのと同じようにテラスで踊りの練習を始めました。そして、年中さんの踊りだけでなく、次々他の学年の踊りも踊り始めました。教わっていないのに他の学年の踊りも覚えている子どもたちには驚きです。覚えていない箇所は、友達と「こうよね〜」「こうしてたよ!」と話しながら、なんとかつないでいきます。手を伸ばしたり、駆け足をしたりして踊りの練習を楽しむ子どもたちの姿を見ていると、教師は自然と笑顔になって手拍子を始めます。
今日りす組では、運動会の踊り「エンジン全開!」で使うヘルメット作りをしました。子どもたちにヘルメット作りをすることを伝えると、嬉しくて大はしゃぎして準備を始めました。「ヘルメットって、こんなのよね。」「自転車に乗るときにかぶってるよ!」と身振り・手振りで表現しながら話していました。ヘルメットを作るための頭の大きさのカップを配ると、それぞれが頭にかぶってみていましたが、自分たちがイメージしていたヘルメットとは何か違います。
工事のおじさんたちがヘルメットをかぶっていることを思い出した子どもたちは、工事現場が見える透明板のところまで行って、工事のおじさんたちを観察していました。すると、RくんとJくんがカップのヘルメットには足りない部分があることに気付いて、「おでこのところに何かついてる!」と言ってきました。
ヘルメットにはつばの部分があることに気付いた子どもたちは、いろいろな廃材を使ってつばを作っていきました。色もつばの形も子どもによってそれぞれで、個性的なヘルメットが次々できあがっていきました。自分で作ったかっこいいヘルメットをかぶって衣装を身につけて、早く練習したいと心が弾みます。
10月に入り、運動会まで登園日は10日となりました。今ひとつ自信のない子も運動会をとても楽しみにしています。今朝はさんさんらんどから吹き下す風が肌寒く感じましたが、日中の日差しはまだまだ汗ばむ暑さです。三葉っ子たちは元気いっぱいですが、インフルエンザも心配です。体調には十分ご注意ください。
2023年9月6日 水曜日
工事期間中、本園で生活している年長児とぱんだ・りす組の子どもたちは、登園してくるとテラス前のテント下でフラフープやバスケットボールなど、自分がやりたい遊びを見つけて元気いっぱい遊んでいます。
一方で、もう1つ子どもたちの中で流行っているのが虫探しです。以前から一部の子どもたちに1年中人気の場所でもある事務所の横の花壇には、バッタやだんご虫など、いろいろな種類の虫たちが住んでいるのです。年長児の帽子に混じって、最近は年中児の帽子も頭を寄せ合って虫探しをする姿が見られます。ぞう組のYちゃんは「赤ちゃんだんご虫を探すの!」と言って、プランターを動かしながら、じっと目を凝らして探していました。とても小さいだんご虫の赤ちゃんを見つけると、友達に嬉しそうに見せていました。そして、保育室からちょうどいい廃材を見つけてくると、捕まえた虫を入れて観察をしていました。誰かが「だんご虫をつかまえた〜」という声が伝わってくると、更に入れ替わり立ち替わりでいろいろなクラスの子どもたちが集まってきて、「あそこにいる!!」「ここにいるかも・・・」と夢中になって探していました。捕まえられない子も友達の手のひらの上をごそごそ動く様子を時間を忘れて見ていました。
園庭やテラスで遊んでいると、幼稚園を建ててくださる建設会社の方が新しい幼稚園の完成図を持ってきてくれました。新しい幼稚園の完成図に子どもたちも「すご〜い!」「楽しみ♪」と言って、目は釘付けです。(もちろん、その図に釘付けなのは子どもたちだけではありません。先生たちもそれ以上に楽しみにしています。)りす組のKくんもその完成図を見ながら、「工事しているのが終わったら、幼稚園が新しくなるね。」「たくさん遊びたいな〜」と言っていました。
7月から始まった園舎解体工事から子どもたちはしっかり園舎がなくなるまでを見届け、これから新しい園舎が出来ていく様子を見守っていきます。このような二度とない経験を大切にしながら、働いてくださっている人達への感謝と働くこと、何かをすること、協力し合うことを学習していきたいと思っています。その先にある自分たちの新しい幼稚園の完成がまた一層楽しみになりました。
2023年6月15日 木曜日
今朝は、雨が降っていたこともあり子どもたちはお部屋で好きな遊びを見つけて楽しんでいました。
きりん組さんのお部屋に行ってみると、NちゃんとMちゃんが画板の上に紙を広げて絵を描いていました。「何を描いているのかな?」と覗いてみると、昨日の田植えの絵でした。「おもちのお米を植えたんよ。」「泥がいっぱいでね。」などと、自分たちが経験したことを嬉しそうに話してくれました。お絵描きだけでなく、廃材あそびでも子どもたちは自分が見たこと・経験したことをいろいろな素材を見つけては教師が思いつかないようなアイデアで表現していきます。7月に予定されている作品展では、子どもたちのおもしろくて楽しい作品を見てもらえるといいなと思っています。
りす組では、4月からお部屋でかたつむりを育てています。このかたつむりは、M先生から「りす組さんでお世話をしてくれるかな?」とりす組の子どもたちに世話を任されたものでした。そのかたつむりを毎日見ているYくんは、今日虫かごの中を見ていてあることに気が付きました。虫かごをYくんと一緒に覗いてみると、その中には小さな小さな1ミリにも満たないかたつむりの赤ちゃんがたくさん産まれていました。Yくんは、赤ちゃんが産まれていたことが嬉しくて、すぐにりす組の友達に「かたつむりの赤ちゃんが産まれています!」と報告していました。かたつむりの赤ちゃんたちは、透明のケースの壁面にパラパラとくっついていました。Yくんとりす組の子どもたちは、「ここにもいる!!」と言いながら、小さなかたつむりの赤ちゃん探しをしていました。かたつむりの赤ちゃんをよ〜く見て、「小さな目がある!」「動くのが早いね!」などと、気付いたことを口々に言っていました。これからこの小さなかたつむりの世話をしながら、大きく成長する様子を子どもたちと観察していきたいと思います。
2023年5月25日 木曜日
朝、戸外のままごとのコーナーでは、様々な学年の子どもたちが入れ代わり立ち代わり遊んでいました。今日は、いろいろな種類の野菜に混じって、昨日駐車場で収穫したびわの中で少し痛んでいるものも入っていました。早速、びわを見つけた子どもたちは、慣れた手つきで皮をむいたり、切ったりして料理の中に入れていました。子どもたちが何を作っているのか見ていると、うさぎ組のAちゃんが「できた〜‼︎」と言って嬉しそうに料理を見せてくれました。「何ができたの?」と聞くと、「くだものスープ」と教えてくれました。そのスープには、びわと小さく切ったりんごがたっぷり入っていて、とてもおいしそうにできていました。
そんな時、年長さんたちが門のところに並び始めました。「どこに行くのかな〜」と手を止めて見ていると、バスに乗りこみ生石農園のびわ狩りに出発です。それに気が付いた年中さん・年少さんも門のところから「いってらっしゃい〜」「おいしいびわをおねがいします!」と見送っていました。
年長さんたちは、大きな木の上の方のびわを採るにはどうすればいいか考えながら友達と協力して収穫してたくさんのびわを持って帰ってくれました。年長さんが収穫してくれたびわは、駐車場のびわより大きくてオレンジ色をしていました。みんなで分けて食べると「おいしい〜♪」「あまーい♪」と友達と嬉しそうに話していました。今日はお家にもおみやげにびわを持って帰っています。幼稚園では、畑や果樹園でたくさんの野菜や果物を育てています。この環境を大切にしながら、たくさんの自然と関わっていけたらと思います。
朝、年長さんが外で絵を描いているのを遊びながら見ていたりす組の子どもたちもお部屋に戻ってからお絵描きをすることにしました。一昨日したもちまきが楽しかったらしく、ブルーシートの上に立っておもちを拾っているところを描いたり、青い服(青色のはっぴ)を着た工事のおじちゃんを描いたりしていました。子どもたちの思い出がたくさんつまった絵を見て、そのとき経験したことを子どもたちなりに表現できるように関わっていきたいと思いました。
2023年4月24日 月曜日
今日、年中の子どもたちは、さんさんらんどに遊びに行きました。行く準備をするために園庭から部屋に入ろうとしていると、みんなで育てているいちごがたくさんできていることに気が付きました。ぱんだ組・りす組の子どもたちで、何個できているか数えてみると、12個できていました。そして、12個のいちごを年中さんで収穫させてもらうことにしました。しかし、一足先にさんさんらんどに行った青コースのひつじ組・うさぎ組さんは、いちごがたくさんできていることを知りません。「これから、さんさんらんどに行ったときに教えてあげよう!」と話すと、子どもたちも「みんなで分けっこすることも伝えないと!!」と言いました。今日、さんさんらんどに遊びに行く年中さんには、もう一つ役目がありました。なかよし会で古森先生に言ってもらったように年中さんは、2番目に大きいお兄ちゃん・お姉ちゃんです。年長さんに代わって年少さんをさんさんらんどまで連れていってあげなければなりません。年少さんと一緒に門の前に並んで、優しく手を繋いだ子どもたちの姿は、かっこいいお兄さん・お姉さんたちでした。
ゆっくりと、車や自転車に気をつけながらさんさんらんどまで歩いていくと、青コースの年中さんや年少さんが園に戻る準備をしていました。「いちごがたくさんできていたこと」、「みんなで分けて食べること」を伝えると、青コースの子どもたちも楽しみにしていました。さんさんらんどでは、年少さんも年中さんも一緒になって身体をたくさん動かして遊びました。
そして、さんさんらんどから戻ると、いよいよ収穫の時間です。年中4クラスが集まって、みんなでもう一度、数を数えて確認したり、分けることを話したりして収穫しました。
年長さんは、前回収穫して味わったので、今回収穫した12個のいちごは、まだ食べていない年中さん・年少さん・たんぽぽさんで分けることになり、年中さんが各クラス分かれて届けに行きました。年中さんからいちごを届けてもらうと、年少さんたちも嬉しそうに「ありがとう!」とお礼を言うことができていました。
年中さんになったばかりのみんなは、まだまだ3月に卒園したかっこよかった憧れの年長さんのようにはいきませんが、小さいお友達の世話をしたり、先生のお手伝いをしたり、自分達も助け合ってかっこいいお兄さん・お姉さんになっていくことを楽しみにしています。
2022年3月8日 火曜日
りす組のMくんは朝部屋に入ると「先生今日ママからブロッコリー2個貰ってきたんよ!!」と嬉しそうに言ってすぐにシール帳にシールを貼ると急いで園庭に出て行きました。
しばらくして、ままごとコーナーに行くとMくんの他に数人の子ども達が遊んでいました。そこにはブロッコリーではなくパセリと大根を使ったスープがありました。あれっブロッコリーはどこにあるのかな?と思ったのですが、Mくんが持ってきたと言っていた野菜は、実はブロッコリーではなくパセリだったのでした。
ままごとを沢山経験している三葉っ子達の包丁さばきには驚かされます。かぼちゃを切ると包丁に手をのせて細かくしていて「ママがオムライスの玉ねぎこうやって切ってたんよ」と家で調理しているお母さんの姿を見て覚えて実践していました。
そこに園長がやって来たので今まであった事を話すと、パセリをコップに差してくれました。しかしまたすぐに思いついた園長は野菜の入ったカゴかの中から大根を持って来ると、切れ目を入れ始めたのです。子ども達と教師は、また園長が何か始めたと興味深々で見ていました。すると切れ目を入れた所に、さっきコップに差したパセリを差し込んで生け花にしたのです。その様子を見ていたりす組のHくんも、カゴの中から大根を見つけさっそく切れ目を入れてパセリを生けようとしたのですが中に入っていかずに大苦戦。
その様子を見た園長が「何か穴を開けられるのないかな」と探していました。それを聞いた教師が調理室から割り箸を持ってくると、それを大根に差し込んでできた穴はなんとパセリの茎の大きさにのピッタリ!!パセリを差すと生け花になりました。Hくんも穴を開けてパセリと菜の花を生けて完成した作品を皿に飾りました。
それを見ていたぞう組のRくんはパセリと花を飾り終え皿に飾ると思いきや、黒い皿を持って来ると裏向けに置き作品をその上に乗せたのです。教師達はその発想に「すごいねー」「面白いねー」と歓声を上げました。次にRくんは薄く切った大根でちょうちょを作りのせました。生け花はそれだけではとどまりません。カブやパプリカなども生け花の器になって、まるで生け花展のように次々並んでいきました。
ままごとコーナーから聞こえる楽しい話し声や完成した作品を見た子ども達はさらに刺激を受けて、宇宙人や動物、鉄棒を作り作品一つ一つ同じものがなく、子ども一人一人の個性や思いつきが沢山入った野菜のアートが出来ました。ままごとや廃材遊びなどの幼稚園での活動で柔軟な発想がうまれて、それを自由に表現ができる子ども達に教師達は驚かされています。これからも、刺激をもらえるこの環境を大切にしていきたいと思いました。
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