2025年5月7日 水曜日
連休明けでしたが、いい顔で登園してきた三葉っ子達!!登園すると休みの間、家族で遊んだことを楽しそうに話してくれる子、すぐに好きな遊びを見つけて遊び込む子など、それぞれが当たり前のように園生活に戻っていました。そんな中、りす組のT君が砂場からはだしで出てきて「くつはきたくなっちゃった!足を洗いたい。」と言ってきました。あら?遊びだしたばっかりなのに『なんでだろう?』と思っていると、園長が「見て見て!!今日は風が冷たいから砂場の陰は寒いわね!!遊び方が違うわ!」とつぶやきました。「なるほど!」T君も連休前の暑い日に砂場で水も使って思いっきり遊んだのでしょう!今日もその続きをしようと砂場にはだしで入ったものの冷たかったようでした。
砂場は藤の木の陰になっていて外は暖かいのに砂場は肌寒く感じられました。三葉幼稚園の保育は環境作りを大切にしています。この自然も環境の一つです。気温や天気、お日様の向きなどで子ども達の遊びも変わります。そして、「子どもは自然に近い」とも園長がよく言います。大人の気づかない自然の変化に子ども達は敏感に反応するのです。今日の朝、砂場で遊ぶ子が少なく、遊び方も型抜きをしたり、ごっこ遊びが始まったり、連休前の砂場の様子と違ったのは、子ども達は太陽の光の届かない場所と日当たりの良い場所の気温の変化を感じていたのです。大人は先入観で予測してしまいがちですが子どもはその瞬間、瞬間を敏感に感じ取ります。その話をしながら園での環境作りは正にプロとしての自分たちの役割であることを思い知らされたのでした。そして、園長はそろそろ「シャボン玉かな?」と今日の天気を見てシャボン玉の環境を少し出してくれました。シャボン玉は少し湿った地面の蒸気と一緒に空高くフワフワと昇っていきました。明日からも子ども達の様子をみながら自然と相談して環境を作っていきたいと思いました。
また、今日は連休明けという事もあり、幼稚園の植物も成長していました。みんなが楽しみにしていたイチゴも今日4個も真っ赤に熟していたので、年少でとらせてもらい100人で分けて味わいました。どうして年少なのかというと、年少児達はまだ分けて食べる経験をしていない子が多く、毎年赤いイチゴや緑のイチゴを取ってしまうという事件が起きていたのです。そこで今年は早いうちに「みんなで分けて食べる。」という事を経験しようという事で年中・年長さんに「取らせてください」とお願いをして取らせてもらうことになりました。とった4つのイチゴを100人で分けるととっても小さくなりますが、その米粒程の小さな小さな赤いイチゴがどんなイチゴよりもおいしいのです。なんでも分けて食べる三葉幼稚園!今日はクラスでトマトも植えました。みんなで育てて、真っ赤に実ったトマトもみんなで分けて食べたいと楽しみにしています。
年長児は秀野邸の畑へ玉ねぎの収穫に行きました。自分たちで植えた玉ねぎの収穫を楽しみにしていた子ども達は、今日収穫することを知ると大喜び!!出発前に園長からも「自分たちが植えた玉ねぎだから責任もって収穫してきてください。」と言われると元気いっぱいやる気いっぱいで「はい!!」と答えていました。
畑に到着すると「わぁ~!王様の玉ねぎがある!!」と人だかり。みんなの顔くらいある玉ねぎにびっくりです。その後、子ども達のいろいろな気づきがありました。『なんでだろう?』がいっぱいです。
マルチを張っている所と張っていない所で成長が違うのは『なんでだろう?』玉ねぎが倒れているところと倒れていない所があるのは『なんでだろう?』ねぎぼうずって『なんだろう?』、となりのジャガイモの花を切らないといけないのは『なんでだろう?』と目をキラキラさせています。そして、『なんでだろう?』の疑問に100人の知恵が働きます。「マルチがあった方が草が生えていない。だから草に栄養を取られていない!」とか「ジャガイモの花を切るのはちゅうりっぷと一緒で実を大きくするため。」とか今までの経験を生かして答えてくれます。
今日も『なんでだろう?』を沢山見つけながら600個の玉ねぎを抜いた子ども達、食べることが大好きな子ども達と教師たちは園に帰って園長に報告!そして、クッキングのおねだりです。取れたての玉ねぎをスライスして、しょうゆとお酢を使って食しました。園長が料理をするとおいしいことがわかっている三葉っ子たちは生の玉ねぎを口に入れてもらうと「おいし~!」と笑顔になっていました。自分たちで育てて、収穫して、食べるとおいしさ倍増です。
三葉幼稚園には食べるものがいっぱいです。次はびわかな?ももかな?じゃがいもかな?みんなで収穫を楽しみに育てていこうとみんなで約束しました。そして、食は命、そのためには自然を大切にしなければと話し合いました。
2025年5月3日 土曜日
令和7年度のみかん組がスタートしてはや1ヵ月が経ちました。子ども達は園庭のプランターの色とりどりの花々や、幼稚園児が見つけてくれただんご虫等を興味津々で見たり、春の心地良い風を感じたりしながら、テラスや人工芝で遊ぶ時間を楽しんでいます。
しかしながら今週は雨空でのスタート。何をして遊ぼうかな?幼児たちの興味は次から次へと移っていくので、室内でも少しずつ遊びの環境を変えていきます。まず、巧技台を用意すると、まだちょっと足元がおぼつかないAくんがスロープを這って上がってきました。歩いて上がるのは怖いようでしたが、おそるおそる台まで上がってくると、よっこいしょと立ち上がり、『手、持って!』と言わんばかりに両手を伸ばしてきました。両手を支えてもらってジャンプ?して降りると、”フフッ”と得意げな顔。新入園児のAくんは、入園当初はハイハイが多かったのですが、今ではヨチヨチながらも、あっちへこっちへ探索行動を楽しんでいます。巧技台も、飽きないのかな?と思うほど何度も繰り返していました。
また、もも組からの進級組にはクレヨンコーナーが人気です。みんな真剣な表情で紙に向かい、思うままにクレヨンを動かします。1人1人、線の太さや動かし方、色の選び方など個性があって、1枚1枚見ているととてもおもしろいです。まだ日中、涙がこぼれることもある、新入園児のRちゃんやTくんも、クレヨンを持たせると泣くのをやめて夢中で描く姿が見られました。
三葉幼稚園では雨の日でもテラスで遊べるような環境が用意されています。そこでみかん組も、それまで遊んでいたれもん組さんと交替でテラスで遊ぶことにしました。「帽子かぶるよ。」と声をかけると外(テラス)に行くことが分かった子ども達は、何も言わなくてもテラス側の窓の所へ集まって座って待っていました。この1ヵ月で覚えて習慣づいているんだなと感心しました。テラスに出ると外の雨が気になる様子。「雨ねぇ。」とつぶやくと、誰からともなく「(あ)めー!」「あめー、あめー。」と子ども達の声が聞こえてきました。Ⅿちゃんは外に向かって、手の平を上にして伸ばしていました。私たちが雨が降っているか確認する時の仕草と同じで、かわいらしくて笑ってしまいました。そのうち数人が集まって来て、その仕草を真似したり、「あめー!あめー!」とピョンピョン跳ねながらみんなで盛り上がっていました。
また一方では廃材遊びもしてみました。三葉幼稚園では廃材は常に用意されていてとっても身近にある遊びの素材です。保育園1.2歳児はまだ何かを作るということはほとんどありませんが、この頃からおもちゃと一緒に幼児でも遊べる、いろいろな素材を置いておくと、興味を持った子ども達が来て1つ1つ触ったり積み重ねたり、ちょっと触ってはポイッと投げたり、グシャッとつぶしたり、ふたを開けてみたり、また筒状の物は顔にあてて(目からはちょっとずれています)のぞきこんだりして遊んでいます。
お天気の良い日には、テラスや人工芝でたくさん遊びます。幼稚園児たちの踊りを見ながら身体を動かしたり、収穫したスナップエンドウを見せてもらったりと、優しいお兄さん、お姉さんたちとも触れ合っています。園庭には幼稚園児たち手作りのこいのぼりが元気いっぱい泳いでいるのですが、古森先生が「ひよこさんのこいのぼりも出してみる?」と言って下さり、みかん組の壁で泳いでいたこいのぼりも、おひさまの下に出すことにしました。みんなでクレヨンでお絵描きしたこいのぼり。風に揺られていい感じ♪子ども達も指差して見たり、触ってみたり、興味津々でした。行事の意味を知るのはちょっと難しいけれど、日本の伝統的な行事に少しでも親しみを持ち、季節感を味わえるようにしたいなと思います。みんな、こいのぼりのようにすくすく大きくなーれ!!
2025年5月3日 土曜日
今日は小雨が降ったり止んだりしていましたが、子どもたちが登園し終える頃には青空が広がっていました。
昨夜雨が降ったので、園庭には水たまりがあり年中児たちが楽しそうに泥んこ遊びを楽しんでいました。その楽しそうな様子を見て、たんぽぽ組の子どもたちも参加させて一緒に遊ばせたいと思い、部屋に戻り子どもたちに片付けて外に行こうと言声をかけました。すると「やったー!」「お外行きたい!」と大喜びで急いで片付けていました。
靴箱から自分の靴を持ち一目散に外に向かう子どもたち。「今日は裸足でお外に行って泥んこ遊びするよ」と伝えると、子どもたちは裸足で遊ぶ?泥んこ遊び?と不思議そうな表情をしていましたが、すぐに自分たちで裾上げや腕まくりをし泥んこ遊びの準備万端できました。靴を履いていると元気に駆け出して行くのですが、今日は裸足なので土の感触を感じながら砂場まで歩いていました。年少さんが水たまりで遊んでいましたが、たんぽぽの子どもたちは水たまりの中に入ろうとはしないで周りでその様子を眺めていました。教師が中に入ろうと誘ってみると、Aくんがそーっと中に入っていくと満面の笑顔で「先生、冷たくて気持ちいいね!」と言うと、周りにいた子どもも次々に水たまりの中に入り、泥団子を作ったり足に泥をのせたりして感触を存分に楽しんでいました。
今日は年長児が駐車場の畑にきゅうりとゴーヤの苗を植えに行きました。水曜日にさやえんどうとニラ味噌を食べたあと、年長児数人から「きゅうりを食べたいです」とリクエストがあったので、「畑に植える準備をしておくので年長さん一緒に植えようね」と約束をしていたのです。子どもたちの手で苗を植える穴を代表の子どもが協力して掘り苗を優しく植えていきます。植え終わるとIちゃんが「美味しいきゅうりになってね」と苗に話しかけると、そばにいたRくんも「大きくなってね」と声をかけていました。植え終えると古森先生がしその葉を手に取り「これなんだったかな?」と子どもたちに質問をしました。「しそ!!」と次々に答え、次に「しそを使ってできるものがあるんだけど何か知ってる?」と聞くとしばらく考えていた年長さん、するとBくんが「梅干!」とその答えを聞いてなるほどといった表情の子どもたち。梅が大きくなりしそでつけると赤い梅干ができることを教えてくださいました。古森先生が朝の涼しい時に水をあげることや、夕方にも水をあげるときゅうりやゴーヤの苗が大きく元気に育つことも教えていただきました。毎日の水やりから苗が成長していく過程を観察していき、草抜きもして子どもたちの手で育てて、収穫して味わえるよう食育につなげていきたいと思います。この次は年中さんからのリクエストのピーマンやナスも植えたいと思います。
2025年5月1日 木曜日
朝の支度を終えた年中児が「来て来て!」と教師達を呼びに来ました。「なんだろ〜?」と行ってみると・・・プランターに大きくなった緑色のいちごが1つ、2つ、3つ、4つ、5つ!!とたくさんできていました。それを見たぱんだ組のH君は「これちょっと赤くなりよる!」と嬉しそう。ひつじぐみのY君は「でも雑草が栄養とりよる」と草抜きをはじめました。MちゃんとA君は「いっぱいできたら、昨日のにらみそきゅうりみたいに、みーんなで分けっこできるかな♪」とワクワクしながら見ていました。いちごが赤くなる頃には、いつも空から、土から、地上から・・・いろんな所からいちご泥棒がやってきます。今年は盗られないように守りながら美味しく食べたいな~と思いました。
園庭を見まわすと、年少さんから年長さんまで、みんなが楽しそうに遊んでいます。
そして、その姿を見守るかのように子ども達の共同制作のこいのぼりが空高く楽しそうに泳いでいました。
最近人気のアスレチックコーナーでは、年長児が、「難しいよ〜」と言っている年中のR君に「大丈夫!大丈夫!そんなときはカニ歩き!」と平均台の歩き方を教えていました。それを見たR君は照れくさそうにしながらも「カニ♪カニ♪」と歩いていました。一歩一歩がとても慎重でしたが、昨日できなかったことが今日は!出来るようになっていて成長を感じました。
みつばっこたちの良い所は、さりげなく困っている子を助けてあげられること。そして教えてもらったら、やってみよう!とどの子もチャレンジすることだと思います。子どもたち同士で支えあい、学び、考える、失敗しても楽しいと思える子ども達がすてきだな♪と改めて今日感じました。
三葉の保育、遊びは学びであり科学でもあります。かざぐるまを作った年長のMちゃんとH君は、ジャングルジムの上に登って風をうけていました。「どうして上にいるの〜?」と聞くと、「下にいるよりも上の方が風が吹いてるよ!だから、上の方が廻るよ!!」と風が強く吹く所を遊びの中で見つけていました。クルクルまわる風車を嬉しそうに見ている子どもたち。それを見て私もやりたい!と思う他の子どもたち!!
今日はたくさんの学び、発見がありました!明日はどんなことがあるかな?と教師もワクワクです。たくさん見て、たくさん感じ、いろんなことを経験して学び合う子ども達。そしてたくましく一日一日生長していく子ども達にたくさんの拍手と支援をしていきたいと思います!
コメント (「三葉幼稚園には子どもも教師も『なんでだろう?』がいっぱい!!」 ひまわり組 河野拓成 はコメントを受け付けていません)