2012年3月24日 土曜日
今日は、平成17年度に三葉幼稚園を卒園した小学6年生を招待しての「卒業おめでとう会」がありました。今年は82名が参加し、久しぶりの再会を喜んでいました。
集合の1時間前にもかかわらずやって来た女の子達は、懐かしいままごとのコーナーを見つけると、早速料理を始めました。「包丁、こんなに小さかった?」「テーブル低くなったよね。」と言いながら幼稚園で遊んでいた時のことを思い出しながら楽しんでいました。そして、全員が揃って集合写真を撮りました。少し照れくさそうにしている子もいましたが、みんな幼稚園の頃に見せていた素敵な笑顔で写真を撮ることができました。
会議室に上がってから副園長から卒業生に向けて話がありました。「中学生になるということは、1つ大人に近づくということ。大人や先生に反抗したくなることがあるかもしれないけれど、しっかりと気持ちを持つことが大切だよ。」その話を副園長の顔を見ながら真剣に聞く姿を見て、とても頼もしく思えました。ゲームでは、幼稚園のことを思い出しながら、○×クイズに答えてもらいました。また、ジャンケン列車では、優勝者・準優勝者に副園長からサプライズの景品が送られ盛り上がりました。会食では、教師手作りのお菓子がありました。「うどんのスナック・豆腐入りみたらし団子・ポテトチップ」の手作りお菓子は、三葉幼稚園の子ども達に人気の特製おやつです。既製品のお菓子よりも食べやすく、とても喜んで食べていました。その時にプロジェクターで当時の発表会の様子を流すと6年前の自分達を見て、懐かしく感じたり照れたりしながら会食を楽しむことができました。
最後に卒業おめでとう会の記念として、集合写真入りのフォトフレームをプレゼントしました。今年からフォトフレームがプレゼントされるようになり、子ども達も大喜びでした。副園長から、「頑張れ、頑張れと言っても、頑張り過ぎは疲れてしまうから、そんな時は幼稚園に帰っておいで。」と話がありました。これは、私達教師も同じ気持ちなのです。もし途中で疲れたり道に迷ったりすることがあれば力になり、子ども達の心の拠り所でありたいと思います。
2012年3月2日 金曜日
昨日、工事の現場監督さんから「明日は珍しい機械が入るから楽しみにしていて。」と声を掛けられたので、そのことを子ども達に伝えていました。すると、登園して来た子ども達が、「何の機械が来た?」「今日は何ができるんかな?」とワクワクしていました。そして、大きな音を立てってやって来たのは「コンクリートミキサー車」でした。ミキサー車をみつけたひよこ組の子ども達は大喜びで、よく見える2階のテラスへと上がっていきました。ベンチに座ってミキサー車の様子を見ているとAくんが、「あっ!ぞうさんの鼻みたい!」と言いました。ミキサー車からコンクリートを流し込むために、ミキサー車に樋をくっつけた形がぞうの長い鼻のイメージとつながったのでした。しばらく見ていると今度は工事のおじさん達が、流し込まれたコンクリートをペタペタと押し始めました。ひよこ組のBくんが、「ペタペタ何しよんかな?」とつぶやくと、一緒に見ていたぱんだ組のCくんが、「あれは真っ直ぐにしよんよ!山作る時もペタペタしたやん!」と自慢げに答えました。私には正しい答えがわからなかったので工事のおじさんに聞いてみることにしました。すると、コンクリートは流し込んだままだと大きな砂の粒が浮き出たままになってしまうのでその粒を沈めて平らにしないといけないそうです。子ども達は、工事の過程を見ながら「なぜ?」「どうして?」と考え、そして自分の体験を頭の中の引き出しから出してきてイメージを重ね合わせて、更にタンスの中身を増やしていくのだと思いました。
卒園式まで2週間を切り、年長さんと過ごせる日にちも少なくなってきました。今まで一緒に遊んでくれたりお世話をしてくれたりした年長さんに、何かプレゼントをしようとりす組の子ども達と話し合いました。そして、卒園式に飾る絵を描くことに決めました。まずは、小さい紙に全体のイメージを下書きしてから大きな紙へと描いていきました。今日はとりあえず動物の絵を描いて絵の具で塗るところで止めて、続きは月曜日にすることにしました。続きの構成をどのようにするかは、月曜日までに考えてくると意気込んでいたりす組の子ども達でした。
今日は子ども達が楽しみにしている手作り給食のです。今日のメニューは、「胚芽米のおにぎり・豆腐ハンバーグ・大根の煮物・ニラもやし炒め・りんご」でした。年長児は、お泊り保育の時に豆腐ハンバーグを作ったことを思い出してとても喜んで食べていました。特に子ども達に人気があったのは、「大根の煮物」でした。大きく切った大根やしいたけ、にんじんに甘い煮汁がしっかりとしみ込んでいて、とてもおいしく頂きました。子ども達はみんなニコニコになって、笑顔の絶えない昼食となりました。
2012年2月9日 木曜日
今日は、生活発表会本番を前に市民会館でリハーサルをしました。新入園児やひよこ組の子ども達にとっては初めての大きな舞台での練習です。目新しい舞台の機材を子ども達は興味津々で見ていました。そして、今日は舞台の照明も演出してくれ本番宛らの環境でリハーサルが始まりました。
ひよこ組のオペレッタは、笑顔で動物になりきって楽しく踊ることができていました。そんななか、オペレッタを見ているぞう組の子ども達が「わぁー!すごい!」と驚く場面がありました。子ども達の演技がさらに良くなるようにと粋な演出ですが、それは本番を楽しみにしておいて下さい。
今年の生活発表会では、背景にプロジェクターを使っているところがあります。その映像を見た子ども達は、とても喜んでいました。子ども達が描いた絵を映し出すところも、みどころの1つです。年長児の劇には熱がこもっていて子ども達の演技や表情もとてもかっこよくなりました。
そんな年長の劇や歌を見たりす組の子ども達は、「すごいね!」「かっこいいな。」と感心していました。幼稚園に帰ってきてから、りす組の子ども達は、今日のリハーサルで感動した年長児の歌を教えてもらいたいと保育室を覗きました。すると、ちょうどらいおん組ときりん組が合同で歌の練習をしているところでした。練習中でしたが静かに保育室に入って練習の様子を見ていると、村田先生が「年中さんにも教えてあげよう!」と年長の子ども達に声を掛けてくれ、教えてもらうことになりました。おまけに「グーチョキパー」の手遊びの手話も教えてもらい、憧れの年長児と楽しい時間を過ごすことができました。
いよいよ明後日は生活発表会当日です。
明日は自分の小道具、全体で使う道具類など自分達でしっかりと準備を整えて帰ります。自分が使う物、演技に必要な物を自分で考えて準備することが明後日の発表会で一人ひとりが意識を持って発表することにつながります。行事は当日も大事ですが、その過程その後の生活が大きな学びの積み重ねになります。成長した子ども達の姿がお父さんお母さんに認められることを願っています。
2012年1月14日 土曜日
今日は、新年を迎えて初めてのフリースクールがありました。題材は、伝承遊びです。凧作りをする過程で、なぜ凧は飛ぶことができるのか考えたり気付いたりできるようにテーマを決めました。副園長から、「お正月のお休みが終わって、幼稚園で何をして遊んだ?」と聞かれると、「たこあげ!」「はねつき!」「こままわし!」と元気よく答えが返ってきました。「小学生のお兄さん達のピカピカ動くゲームも楽しかったかもしれないけれど、お手玉やカルタとりの遊びは、頭をクルクル使ってとても楽しいんだよ。」と教えてもらうと、子ども達の表情が「はやくあそびたい!」という表情に変わりました。
教師達の寸劇では、教師が凧と風に扮して凧が飛ぶ仕組みについて演じました。その劇の中で、中田先生の作った飛ばない凧を飛ばすためには、どうすればいいのか子ども達に聞いてみると、年長組のYちゃんが「ひもの位置を変えたらいい!」と答え、会場のみんなから拍手が起こりました。中田先生の作った凧は重心になる位置の上下の長さが同じだったため、風の抵抗を十分に受けれていなかったのです。Yちゃんが言うように、ひもの位置を変えることで重心が上部に移って、風の抵抗を受けて飛ぶことができるようになります。昨年、副園長は新聞紙を縦に3つ、横に4つ折にして開き、12の四角(お部屋)を作り、その1番外側の四角を1個と2個分それぞれ対角線を切ることで凧の原理に添った形になることを発見しましたが、今年は中田先生の飛ばない凧は上の部分と同じ長さのスカートをはかせる(紙を継ぎ足す)ことで飛ぶようになることに気付きました。それを中田先生の飛ばない凧で試してみると見事飛ぶようになったのでした。また、手作りのやっこ凧でも、左右対称の形のしなければいけないことや凧の足を付けることで凧が立つことと風を受けやすくなることも教わりました。
劇で気付いたことをヒントに、いよいよ凧作りが始まりました。お父さんお母さん方も新聞紙を折って作ったり、ビニール袋に型をとって作ったりして色々な素材を使って試してみたり工夫してみたり、とても楽しんで下さっていました。年長児のNちゃんは、凧が飛ぶようになるための2つの約束(左右対称・1対2の割合)に気を付けて、やっこ凧作りに挑戦していました。出来上がった凧を持って園庭で飛ばしていた年中児のRくんは、どうすれば高く飛ぶようになるかをお父さんと話し合って走るスピードを速くしたり凧の足の位置や長さを変えたりして何度も試している姿が見られました。
戸外では、竹馬・はねつき・こま回しなどの伝承遊びのコーナーがありました。年中児のOちゃんのお父さんは、子どもの頃にこま回しをよくしたそうで、こまを勢いよく回すとそれを手の平にのせたのでした。手の平で回るこまを見て、周りの子ども達も教師も「すごーい!!」と拍手喝采でした。今まで1度もこまを回したことがないお母さんもいて、「こまを回すことができるようになりたい!」と何度も挑戦して、ついに回すことができた時は大喜びでした。三葉名物!凧リレーでは、凧をバトンにして子どもと保護者が半周づつ走りました。子ども達はとても楽しかったようで何周も走り、バトンをうける保護者がフラフラになるほどリレーを楽しみました。
今回のフリースクールは昨年の凧作りの内容をより深めることができたました。保護者の方から「分かり易くてとても楽しめた。」というご意見を頂くことができました。今後もフリースクールを通して子ども達や保護者に遊びの楽しさを体験してもらうと共に私達教師も遊びの楽しさや大切さ、そして小さななぜをより分かりやすく伝えたり体験したりできる方法を探っていきたいと思います。
2011年12月5日 月曜日
先日、りす組が植えたチューリップの置き場所の日当たりが悪いということで、朝日がよく差し込むイチョウの木の下に鉢を移動した時のことです。りす組のAくんは、あることに気付きました。「先生!上見てみて!イチョウの葉っぱが真っ黄色になっとるよ!」先月までは、まだ緑色の葉っぱが目立っていたイチョウの木が、すっかり全体黄色に変わっていたのでした。「イチョウは、もう栄養いらんなったんやね。」とAくん。イチョウの木も冬に向けての支度が整ったことを、Aくんはイチョウの木の色の変化から気付いたのでした。そんなイチョウの木の下は、きれいな落ち葉でいっぱいです。女の子たちは、1枚1枚大切そうに集めると、ひもで縛って花束に見立てて遊んでいます。「お母さんにプレゼントするんよ!」と嬉しそうにイチョウの葉っぱので作った花束を見せてくれました。みつばっ子にかかれば、落ち葉も素敵なプレゼントになりました。
今日は、教師達の失敗から生まれた楽しい出来事を紹介したいと思います。先月の作品展・バザーで、幼稚園の正門を華やかに飾っていた子ども達手作りの「花咲か爺さんの桜の木」を教師達は片付けないで、プールの部屋に閉じ込めていました。そんな教師の後始末をしなければと、副園長はプールの部屋から桜の木を出すと、子ども達の目につくようにテントに飾り始めました。そして、もちつきで使う本物の杵と臼を出してくると桜の木の下に置きました。それを見つけたりす組のAくんとBくんは、花咲か爺さんの人形劇のことを思い出して、廃材で作った杵と臼を持ってきてもちつきごっこを始めたのでした。「はい!はい!はい!」と掛け声も軽やかにリズムよくもちつきごっこを楽しんでいました。もちつきの時には、その桜の木を燃して灰を作ろうと考えている副園長。その灰をまくときれいな桜の花が咲くのでしょうか!?子ども達の反応が、とても楽しみです。教師達の失敗は、こうして楽しい保育へとつながったのでした。
赤コースの子ども達は、降園前に前日の強風で落ち葉が散らかった園庭を掃除することにしました。年長児が中心となり、子ども用の熊手で落ち葉を集めたりゴミ袋を運んで落ち葉を回収したりして、園庭はとてもきれいになりました。子ども達が自分で考え行動する活動は、とても大切な体験になります。今後も、こうした自分達の身の回りのことは自分で考えて始末していくという体験を、たくさんさせていきたいと思います。
2011年11月11日 金曜日
登園してきたぱんだ組のAくんとBくんが、先日植えたチューリップの鉢の前で話していました。「今日は土が濡れとるけん、水やりはせんでいいよね?」とAくん。「でも、土の中は乾いとるよ。」とBくん。AくんとBくんは、チューリップの水やりをするかどうかを話し合っていたのでした。朝に降った雨で、土の表面は濡れていたのですが、2人が話し合った結果、土の中は濡れていないだろうから水やりをしようということになりました。子ども達の興味関心を大切にし、子ども達と一緒にチューリップの生長を観察していきたいと思います。
昨日、年中児のミニ運動会の鼓笛隊を見て、「僕も!私のしてみたい!」と、年少児達は登園してくると、廃材を使って太鼓やポンポン、指揮棒を作って、戸外に飛び出していきました。教師が曲をかけると、リズムをとりながら思い思いに楽しんでいました。そこに年長児が張り切ってやってきて、「ついておいで!」と声を掛けました。ぞう組のAくんの後ろを年少児達が、見事に一列になってついていき、小さな鼓笛隊が出来上がっていました。気持ちは、本物の鼓笛隊です。みんなニコニコ笑顔で、堂々と歩いていたのでした。そして、鼓笛隊が終わると次に、「野球拳がしたい!」と言って、年長児と一緒に踊って、とても楽しそうでした。
さて、今日は年長児の「運動会ごっこ」がありました。年長児達は、今日の本番までに何の種目がしたいか話し合ってプログラムを決めたり、運動会ごっこをするには何が必要なのか、何を準備しなければならないのかを考えてきました。今日の本番では、ライン引きを使ってラインを引いたり、お客さんの座席を用意したりして、さすが年長児だなと感じさせられました。
年長の運動会ごっこは、年少・年中の競技を取り入れた、とても楽しいものになりました。タイヤ引きでは、それぞれのグループでタイヤの上に何を乗せるか考え、年少のタイヤ引きとは違った面白さのある競技になりました。やはり、1番盛り上がったのはリレーです。今回は、4クラスが混合でチームを作り競い合いました。途中で転んでも、最後まで一生懸命に走る年長児の姿に、周りの保護者からは大きな声援が送られました。最後は1周差がついてしまいましたが、教師の「誰か一緒に走ってください!」という声に、3人の保護者の方が走ってくれ、大盛り上がりのリレーとなりました。
今週の参観日は、それぞれの学年がテーマを決め、それに向かって保育を進めてきました。制作したり準備したりする中で、子ども達の主体的に活動するいきいきとした姿を見て頂けたと思います。来週からは作品展・バザーに向けてどんな遊びが始まり、展開されていくのか今からとても楽しみです。
2011年10月18日 火曜日
今日、子ども達を正門で迎えてくれたのは運動会の入場門でした。教師達は、「今日は子ども達とたくさん運動会ごっこをして遊ぼう!」と考えていたので、いつもと同じ位置に入場門を配置したのですが、「せっかく、入場門を通るなら正門の方がいい。」という副園長の思いつきで正門へと移動しました。登園して来た子ども達は上を見上げて「うわぁー!」と歓声をあげていました。また、空は雲1つない秋晴れで、どこまでも澄んだ青空が広がっていました。そして、西の空には青空にポッカリと白い月が浮かんでいました。そんな空の下で子ども達が描いた顔旗が風に揺れていました。子ども達の顔旗を飾るのも副園長の発案です。子ども達に、このさわやかで澄みきった秋の青空に気付かせたいという思いからです。私達教師は、きれいで季節感のある、その時期にしか味わえない様々な自然の感覚を、子ども達に気付かせ、感じさせなければなりません。この日本晴れの青空も気候の良い秋にしか経験できないことの1つなのです。そうしていると年中児のAくんが「先生!葉っぱが浮いとる!」と驚いた様子で駆け寄ってきました。そこに行くと、本当に葉っぱが空中に浮いているのです。しかし、よく見るとそれは糸のようなもので木とつながっていました。それに気付いたBくんが、「これ、ミノムシやろ!」と得意げです。三葉幼稚園の動植物達も秋の訪れを知らせてくれていたのでした。
今日は戸外にたくさんの子ども達が出て、運動会ごっこを盛んにしていました。年少、年中児のかけっこから始まったのですが、気が付けば年長児も加わり、いつの間にかリレーに変わっていました。年齢に関係なく、みんな必死に園庭を走ります。それに交じって教師達も負けじと参加していました。片付けの前に年少児の「1・2・サラダ」の曲がかかると、たくさんの子ども達が集まって踊りが始まりました。そして、年中児の「にわとりのチャボ」、年長児の「野球拳」と次々に曲が流れました。ひよこ組や年少組の子ども達も、年長の踊りに加わり、肩を揺らしてリズムをとったり大きな声で掛け声を掛けたりして、運動会ごっこは大盛り上がりでした。
また、今日から作品展に向けて絵の具のお絵かきコーナーを作りました。「友達と遊んでいる絵」や「運動会の絵」、「家族で旅行に行った絵」など内容は、体験したことがほとんどです。これから、さつまいも掘りや乗馬、遠足など行事がたくさんあります。子ども達の体験が、どのように描かれるのか今から楽しみです。
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