幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

2025年10月27日 月曜日

先週末は稲刈りに行った年長児ですが、週明けの今日はさつま芋掘りです。らいおん組のIちゃんはお家でお母さんと制服に着替えた後に「今日は何曜日だっけ?」という会話をして「そうだ!今日はさつま芋掘りだった!」と思い出して長ズボンに履き替えたそうです。他の子も長靴を履いて来たり“暑くなったら脱げるように”と半袖を中に着こんでいたり…さすが年長児!

 

行きのバスの出来事です。金曜日に引き続き園外保育に出かけることが嬉しくてちょっぴり騒がしくなってしまったくま組のバス。一度目の注意では「ちょっと声が大きいよ、おしゃべりしてもいいし、歌をうたってもいいけど声の大きさは考えよう」と伝えました。それでもしばらくするとまた同じように声が大きくなってきたので二度目ではなぜ大きな声がいけないのか話をしました。運転手さんは周りの音を聞きながら安全運転をしてくれていること。救急車や消防車、パトカーのサイレンの音が聞こえたら車は避けて通してあげないといけないこと。なぜ先に通してあげるか、それは命を助けるためだったり、困っている人のところにいち早く駆けつけてあげたりしないといけないから。そのサイレンを聞き逃してしまったら命がなくなったり、家や建物が燃えてしまったりするかもしれない。だから幼稚園のバスやお家の車の中では大騒ぎはしてはいけないと話しました。子ども達は話を真剣に聞き、声が大きくなりそうな友達には「し~っ」と注意し合う姿が見られました。年長児にもなるとなぜそうしなければならないのか意味を理解して行動することができるようになります。園外に出ると普段園内では見えないことにも気づくことができます。

IMG_0086 IMG_0095

さつまいも畑に到着するとレインボーファームのおじちゃんたちが出迎えてくれました。一畝(うね)だけお芋のつるや葉っぱを残していたのでそこで古森先生の話を聞きました。もじゃもじゃの中から一本つるを引っ張り出しました。一本のつるから枝分かれするように茎が伸びて葉っぱがついて、そこそこに根っこが生えていました。暑い夏の間、栄養が欲しくてあちこちに伸びていく中で根を生やしお芋に栄養を送っていたのだと教わり子どもたちは興味津々で観察していました。「みんなで協力してお芋を掘ろう」と古森先生が言うとぞう組のRくんは「チームプレイだね!」と嬉しそうに言いました。その言葉の通り子どもたちは一株に3人も4人も頭を寄せ合って一生懸命掘り始めました。

IMG_7571

掘れたお芋を宝物のように大喜びで見せてくれるその笑顔のかわいいこと!今日は少し暑い中でのお芋掘りでしたが「暑い!」と上着を脱ぎ中にはノースリーブで畑仕事をする子まで出てきました!

IMG_0101 IMG_0097

教師が芋を掘る手本を見せた時にシャベルで周りの土を掘り起こしました。その時に古森先生が「あんまりお芋の近くにシャベルを入れないでね。お芋が切れちゃうから。」と何気なくつぶやきました。その教師のシャベルの入れ方と古森先生の話を聞いて理解していた子が、持って行っていた砂場の子ども用シャベルを使って上手に芋の周りの土を掘り起こしていました。また、シャベルでお芋に傷をつけまいとお芋に向かって掘り進めるのではなくお芋から外に向かって掘る子もいて教師たちは感心しました。

IMG_0106 IMG_0115 IMG_7516

去年までは畑の虫が怖くてお芋掘りや植える時には涙が出ていたSちゃんやEちゃんが今日はとても楽しそうな顔でお芋を掘って見せてくれました。随分たくましく強くなったなぁと嬉しく思いました。「なんで泣かなくなったの?」と聞くと「だってみんなでやると楽しいんだもん」と答えてくれました。運動会を経てより仲間意識が高まった子どもたちになんだかじーんとしました。

IMG_7644 IMG_7648

さて、そんなお芋掘り祭り!!の中、Tくんは畑の隅で何やら楽しそうにつるで遊んでいました。「あれ?参加できていないかな?」と「Tくん」と声をかけようとすると古森先生が「先生、違うのよ。Tくんは最初にお芋を掘ってからこのつるを見つけてそれから夢中なのよ」と教えてくれました。恐竜や生き物が大好きなTくんは一本の太いつるからたくさん細いつるが伸びているこの形が面白くていろんな物に見えていたそうです。最初はドラゴン、恐竜、そして畑の横の乗馬センターでぱっかぱっかと走る馬!特に馬に見えてからが楽しくてつるにまたがりぱっかぱっかと走っては「お馬さーん!こっち向いてー!一緒だよー!!」と一生懸命話しかけていたそうです。そのうちA先生を後ろに乗せ(律儀に末端のつるをしっかり持ってぱっかぱっか走るA先生に笑いました)楽しそうに走っていました。「あれ?参加できていないかも」とお芋掘りに誘っていたらTくんのこの楽しい遊びは生まれなかったでしょう。子どもの興味関心によりそうことも大事だと改めて思いました。

IMG_7676 IMG_7675 IMG_7673

幼稚園に帰ってからはお芋を乾かしたり、明日もつるで遊べるように片付けたりしました。うさぎさんはお芋のつるが好きなんだよと古森先生に教わり、1本うさぎ小屋に持っていきました。おいしそうに食べるうさぎに大喜びの子ども達。Iちゃんが「お腹すいてたんかなぁ?」とつぶやくときりん組のMちゃんは「違うよ、このお芋のつるがおいしいから食べてるんよ」と言いました。自分たちが植えて収穫したものが特別だと思っているのでしょう。その言葉がかわいくて、今日のお芋掘りがとても楽しかったんだろうなと思えて私はとても嬉しかったです。

トラックバック
コメント (畑大好き♡  くま組 富田瑞穂 はコメントを受け付けていません)