幼稚園の日記(ブログ)

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2011年1月28日 金曜日

 みつばっ子たちは、今日も元気です。思わず「寒い!」とつぶやいてしまった私に、「全然寒くないよ。ほら、先生走ろう!」と、声をかけてくれたのはりす組のYちゃんでした。一緒に走っていると、すぐにポカポカしてきて、とても楽しくなってきました。「サッカーをしようよ。」と言って、じゃんけんで2チームに分かれていると、遠くのテラスから「入れて入れて!」と何人もが集まってきました。自分の目指すゴールを指さして、さぁ、キックオフ!私もついていけなくなるような速さでボールは右や左へ進みます。よく見ていると、ひたすらボールを追いかける子もいれば、ボールの進行方向の延長線上に立ち、パスを待っている子、また、パスを待っている子の前に立ちはだかって、ピタリとくっついてマークをしている子など、それぞれの個性が見られ、感心しました。中には、ゴールを決めて、パフォーマンスをしてアピールする子もいました。大人のような完璧なサッカーではないけれど、1人ひとりが頭をくるくる回転させて考えて、また、夢中になって体を動かしていました。一つの遊びの中で、子どもたちの成長が感じられたのと同時に、もうすぐ年度の終わりなんだということを思い出しました。年少児・年中児は学年が上がり、年長児は小学校に行きます。気がつくと身長もぐーんと伸びていて、しっかりした顔立ちになっている子どもたちを見て、嬉しさと、少しの寂しさを感じました。あと2ヶ月余りの今年度のクラスの子どもたちとの生活を、もっともっと楽しんで、思い出を作っていきたいと感じました。

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 木登りやままごとなど、他の遊びも盛り上げる中、発表会の練習をするために、ちょっと早めに片付けの時間になりました。今日は発表会に向けて、大道具作りや、衣装作りなどをするクラスがたくさんありました。年長のテラスで、何かに茶色の絵の具を塗っていたのは、くま組さんです。よく見ると、夏に牛乳パックで作った『牛』のオブジェの一部を塗っているのでした。どうやら子ぶたのレンガの家になるようです。また、プールの部屋に行くと、くま組の子どもたちが、大きな紙を広げて、背景画を描いていました。こちらは裸足になって、大きな筆を豪快に動かして塗っていました。その横では、年少さんが手形をポンポンと押していました。各学年・各クラスで色んなアイディアや工夫が見られて、発表会本番がますます楽しみになってきました。踊りの子たちも、「土日のお休みで練習してくる!!」などと言っていて、やる気も十分です。

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 年中の赤コースは、降園前に絵本を読みました。年中が演じるオペレッタの『ねんころカメのこもりうた』という絵本を、ぱんだ組のKちゃんとお母さんが探して持ってきてくれたのです。自分が演じている動物はいつ出てくるんだろう、そろそろかなぁ…と、食い入るように見て、より一層意欲が高まりました。演出や細かい所の振り付けなども見直しながら、子どもたちと一緒に楽しい発表会を作っていきたいと思います。昨日は、かわいいぴよちゃんもホールで踊っていました。先生とお手手をつないで、ぴょんぴょん体を動かす姿は、とてもかわいくて、みんなで拍手をしました。

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 お楽しみに!

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2010年12月15日 水曜日

 風がぴゅっと吹き、とても寒くなりましたが、今日の子どもたちは、朝からドキドキワクワク。昨日はこあら組さんのお楽しみ会でしたが、今日は幼稚園内のお楽しみ会で、サンタクロースさんが来てくれるかもしれないのです。「サンタさん、プレゼント持ってきてくれるよ!」と、子どもたちは今日のお楽しみ会に向けて、プレゼントの袋作りをしたり、歌をうたったりして、心待ちにしていました。早めに片付けを済ませ、お部屋で自分の袋を机に準備しながら、ソワソワしていた子どもたち。サンタさんは、本当は夜暗くなってからみんなに見られないように来るという事を伝えて、ブラインドを下ろしてお部屋を暗くして、机の上にそっと袋を並べました。「どうやって来るんかなぁ。」「トナカイさんと一緒に来るんかなぁ。」と、ささやき合う子どもたち。

祈るような気持ちでホールに上がって、いよいよお楽しみ会のスタートです。幕の中から、ハンドベルの音が聞こえると、「何が始まるんだろう・・・。」と、身を乗り出して耳をすませました。幕が開くと同時に、サンタの帽子をかぶった教師たちが登場しました。ハンドベルで『きらきら星』の演奏をすると、「ドードーソーソーラーラーソー♪」と、子どもたちが階名で一緒に歌い出しました。それも、ハンドベルの美しい音色を消さないように、小さな声で口ずさんでいました。ハンドベルの演奏が終わると、それぞれの楽器に持ち替えて、『さんぽ』の曲が始まりました。演奏しながらリズムに合わせて左右に揺れる教師たちを見て、自然と子どもたちの体も左右に揺れていました。鼓笛隊を経験した子どもたちは、「ベルリラや!大太鼓や!」と言って嬉しそうにその楽器を演奏している教師を見ていました。

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 幕が閉まり、次は役員のお母さんたちの出番です。みんなが知っている『お祭り忍者』の曲に合わせて、お母さんたちが踊り出すと、子どもたちも辛抱できなくなって、「ワッショイ!ワッショイ!」と言って、一緒に踊り始めました。

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 次はいよいよ教師たちの劇です。サンタクロースと森の動物たちのお話です。夏の間にケーキやごはんを食べては寝て、食べては寝て…を繰り返していたサンタさんは、太ってしまって煙突がくぐれなくなってしまいました。そこで、動物たちがマラソンや水泳など、運動する事を進めるのですが、そんな時に”マハラージャ”という魔法使いがやって来て、甘いジュースやチョコレートを勧めてきます。誘惑に負けず、みんなで分けっこしたり、半分にして我慢したりしたサンタさんは、とうとう痩せることができ、煙突もくぐれるようになりました。喜んでみんなでクリスマスパーティをしていたのですが、何と「シャンシャンシャンシャン…。」という鈴の音が聞こえてくるではありませんか。「あれ?」と言ってみんなで耳をすませると、本物のサンタクロースさんがホールの後方から登場して来ました。

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 「わぁぁ。」と立ち上がって目を輝かせて見つめる子どもたちでしたが、「あれー?」と言うさっきのサンタさんと、後ろからやって来たサンタさん・・・。どちらが本物か分からないので、ちょっと失礼して髭を引っ張ると、髭はびよーんと伸びて、山田先生の顔が現れました。「ばれたか!みんな、じゃーな!」と言って、山田先生サンタが退場しました。「じゃぁ、こっちのサンタさん?」と言って髭を引っ張ると、「アウチ!」と言って痛そうな表情をしました。そして、「私がサンタクロースだ!」と英語で言いました。本物のサンタさんが来てくれたんだぁと、子どもたちは大喜び。年長児が代表で「どこから来たんですか?」「なんで赤い服を着てるんですか?」などと質問しました。英語の丸山千佳江先生が通訳してくれて、なるほど、とうなずきながら聞いていました。最後にみんなで歌のプレゼントをして、お礼を言うと、「また来るよ!」と約束をしてくれました。鈴の音と共に帰っていったサンタさん。お部屋に帰ると、用意していた袋の中にはプレゼントが・・・!まだお山の向こうにいるかもしれないと言って、「サンタさんありがとうー!」と、テラスから空を見上げてお礼を言う子たちもいました。

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 それから、お昼はお楽しみ会パーティー。ぎんなんの乗ったおにぎり、チキン、ビーフンサラダ、さつま芋の羊羹に、すまし汁。ぎんなんは勿論、幼稚園のイチョウの木に実ってみんなで拾った物、さつま芋もみんなで掘ったお芋、お米も年長児が田植えをして刈り取った物です。クリスマスのBGMを聞きながら、みんな「おいしい!」「ステキなランチだね!」などと言ってとても喜んで、何度もおかわりに行きました。みんなで作った干し柿も、いい具合に甘くなっていたので、みんなで分けっこして食べました。

「サンタさんがね、いっぱい食べて、お掃除もしっかりするんだよって言よったね。」と話しながら、もらったプレゼントの袋をちらっと見て、嬉しそうな笑顔になりました。また来年もサンタさんは来てくれるかな。バスの中でも、みんな大事そうにプレゼントを抱えて帰りました。ドキドキワクワクな1日でした。

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   ぴよぴよちゃんの昼食の様子です♪   101215-9.JPG

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2010年11月24日 水曜日

 「落ち葉のじゅうたんやー!」という、りす組のY君の声に誘われて振り向くと、辺り一面赤や黄色の落ち葉だらけ。一昨日の雨で、桜の木の葉っぱが落ち、園庭がとても鮮やかになっていました。その上を踏むと、『サク、サク、サク』と音をたてるので、嬉しくなって踏んだり、両手いっぱいに落ち葉を集めてふわっと投げて落としたりしながら、みんな興奮ぎみでした。いちょうの葉もまぶしいくらいに黄色に染まっていて、あまりの美しさに、クラスで集合して写真を撮りました。そして、みんなが散らばっていた後も、その場所に残っていた5人組。3人がすのこの椅子に立ち、それを真剣な表情で撮影するマネをするS君とT君。手でカメラの形を作り、「こっちからがいいかな。」「あっちかな。」と、いい角度を探しながら左右に動く姿を見て、くすっと笑ってしまいました。

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 そして今日は、年長・年中・年少児全員で、北斎院町の畑に、さつま芋掘りに行きました。畑に着くと、広い畑を見て、「これ全部お芋?ぜーんぶ掘るん?」と言って目を丸くしていましたが、「大きなお芋は手作り給食に、中くらいのお芋は焼き芋にしようね。」と聞くと、袖をまくって「よっしゃ。」とやる気十分の子どもたちです。 今年2度目のお芋堀りですが、高木農園で収穫してから1ヶ月。こちらの芋や土は、少し違っていました。バナナの形のように曲がった芋がたくさん掘れました。大きくなろうと成長する芋たちですが、真ん中の芋にぶつかって、その横にくっついている芋は少しずつ曲がって形を変えていったのです。教師が芋になって説明しながら曲がってみると、「なるほど。」と、子どもたちもうなずいて納得していました。また、こちらの畑の土は、少し粘土質になっています。手でぎゅっと握っただけで、簡単にお団子が作れます。元はやわらかい土だけど、芋が大きくなって、土がぎゅっぎゅっと詰まっており、芋を掘るのもなかなか大変。「終わった人はこっち手伝ってー!」と、友だち同士声をかけながら、協力して掘っていきました。掘ったお芋を見て、「あ、バナナの形や。」と言って、さっき聞いた話を思い出して見せに来たり、大・中・小の表示を見て、1個ずつ分けたりしました。途中、ナメクジやミミズを見つけて、「ぎゃっ。」とびっくりする場面もありましたが、「虫は枯れ葉を食べてくれたり、フンが栄養になったり、土の中にトンネルを掘って空気を入れたりするんだよ。優しいね。」という副園長の言葉を思い出して、そっと土ごとすくって「おやすみ。」と、逃がしてあげる姿が見られました。また、トカゲのしっぽをつかむと、びっくりしてトカゲがしっぽを切って逃げたので、子どもたちもびっくり。自分の身を守るために、しっぽを切り離して逃げるトカゲの強さに、『生きるための知恵』が感じられました。 掘った芋は、日当たりのよい畑にそのまま1日広げて干して、夕方持ち帰りました。雲一つない青空の下、おひさまパワーをたくさん浴びて、甘い甘い芋になるのが楽しみです。帰りのバスの中、子どもたちの片手には、粘土質の土で作られた泥団子が握られていました。いつも幼稚園の泥場で泥団子を作っている女の子は、「古森先生の言う通り、とってもきれいなお団子ができた!」と、嬉しそうに話していました。様々な自然に触れ、命のつながりを感じたり、たくさんの気付きがあったりと、楽しい1日になりました。

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コメント (「ひろーい畑でお芋掘り!」  りす組 岩城悠 はコメントを受け付けていません)

2010年10月26日 火曜日

 ぴゅっと冷たい風が吹き、三葉幼稚園もすっかり秋模様です。先週土曜日に運動会を終えた三葉っ子たち。「おはよう!」と元気よく門をくぐってくる子どもたちの顔が、ちょっぴり頼もしく見えました。

 風と一緒に、「トントン!」と心地のいい音に誘われて、木工遊びのコーナーに行くと、小さな大工さんたちがいっぱい集まっていました。時には『カナヅチ待ち』で長い列ができるほどの盛り上がりです。木材選びに苦戦している子どもたちを見て、副園長が少し長めの手でにぎれるくらいの細い木片を出してくると、子どもたちはイメージが一気に膨らんだようで、『形』ある作品を作り始めたのです。釘の入らないようなブロック状の木片や、薄い物では、土台としてイメージしにくく、何でも出せばいいというわけではありません。『あんな形にしたい』と、頭の中でイメージできるようになると、今度は子どもたちの方から、『こんな形の木が欲しい』と注文がくるのです。副園長が、「どんな長さに切りましょうか?」と楽しく問いかけると、「ここ切って!」「この木と同じ長さにして。」と、次々持ってきます。らいおん組のT君は、「自分で切りたい!」と言って、サニーマートに出かける寸前まで真剣に切っていました。釘を打っている子どもたちは、もう自分の世界に入り込んで真剣で、とてもいい顔になっていました。テントの中はたくさんのカラー帽子でいっぱいで、どれだけ机を持ってきても足りないくらいのにぎわいでした。

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 また、園庭の隅のいちょうの木の下には、たくさんの『ぎんなん』が落ちていました。上を見上げると、さくらんぼのようにぎんなんが何十個も実っていました。少し高い所に実っているけど、どうにか届きそうなぎんなんを見て、副園長が「採れそうだなぁ。」とつぶやくと、それを聞いていたくま組のTちゃんが、白鳥の遊具の上に乗って採ろうとしましたが、あと少しの所で届きません。すると、なんとTちゃんは掃除用の『くまで』を持ってきたのです。くまでの先を利用して、次々とぎんなんを落としていくその姿を見て、なるほどと感心しました。そばにいた年少さんも楽しくなって、せっせと自分の手の平にたくさん落ちたぎんなんを拾って集めていました。始めは子ども用のくまでで一生懸命採っていましたが、だんだん低い所のぎんなんがなくなってくると、いつしか大人用の物や椅子も持ってきていて、驚きました。気がついたら自分もやってみたくなった教師までもが、くまでを持って一緒に採っていたのには笑ってしまいました。園内でこんな自然と触れ合うチャンスがあるなんて、三葉っ子たちは本当にラッキーだなと思いました。

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 そして、今日は年長・年中児がサニーマートに買い物に行きました。バスに乗る時から、年長児が年中児を抱っこして、自己紹介をしたり、様々な会話をしたりして仲良くなっていました。「ここ曲がったらお店あるんよ。」「楽しみやね。」などと楽しく話をしているとすぐにサニーマートに着き、お店の前で副園長から店内での動きや注意などを聞いて、ドキドキで自動ドアをくぐると、年長児が作った3体の牛さんが牛乳売り場の上から迎えてくれました。年長児たちは、「あ!僕たちが作ったやつ!」「お乳が見えるね。」と嬉しそうに指をさして言っていました。その後副園長から5人で1組のグループに100円ずつおこづかいをもらって、ぎゅっと大事そうに握ると、みんなでお菓子コーナーに行きました。5人で「あれがいい、これがいい。」と意見の食い違いがありながらも、絶対に5人手をはなさないで、101円でもダメ、ガムやチョコはダメ、という副園長との約束を思い出しながら、『100円で買える物』を一生懸命選んでいました。どうしても自分がお金を持つリーダーになりたかった年中児は、それは年長さんに譲ったものの、「レジは番レジって言よった!」と言って、同じグループの友だちをぐいぐいとひっぱっていく姿も見られました。おつりとレシートもなくさず持って帰って副園長に渡すという約束をぶつぶつ唱えながらレジに行き、ドキドキでレシートをもらってお菓子を袋に入れてもらうと、自分たちでお買い物ができたという喜びと満足感で、みんなニコニコでした。

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 園に帰って、くま組・ぱんだ組の1組は、こあら組さんの所に行って、代表として「みんなで楽しく分けて食べて下さい。」「どうぞ召し上がれ。」と言って、自分たちが買い物に行ってきたということをしっかり説明して、お土産を渡すことができ、お母さんたちに大きな拍手をもらいました。同様に、年少児をそれぞれのクラスに招待し、お弁当を食べた後お菓子はグループで話し合い、みんなで分けて楽しく食べることができました。

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 今日の買い物で、年長・年中児は、他学年とのかかわりや、買い物に行って商品を選ぶこと、他のお客さんに迷惑をかけないこと、お金を払うこと、お金のありがたさ、そして副園長との約束を果たすことなど、生きていく上でとっても大切なたくさんのことを学べたと思います。たった1日ですが、すごく成長したなと思う1日でした。

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2010年9月29日 水曜日

 少しずつ木の葉も色づき始めて、幼稚園バスから見える景色も変化してきています。5号車に乗ったぞう組のT君は、「あ!稲刈りしとる田んぼがある!」と、指さしました。「ほんとだ、ほんとだ!」と、みんなが身を乗り出して、秋探しゲームが始まりました。 幼稚園に着くと、今日は入場門にアーチ、そして退場門が用意された園庭で、年長児が鼓笛隊の準備をしていました。「おっとと。早く行かなくちゃ!」と言って、ぎゅっと手をグーにして飛び出して行ったのは、くま組のYちゃんです。運動会を3週間前に控えて、みんなやる気モードです!

 年中組では、前々から『ステップ オン & キャッチ』のゲーム内容について、色々話し合っていました。今までは、2人組になって、1人がシーソーになっている板を踏む人、その板の反対側についているカゴから飛んでくるボールをキャッチする人と、役割を決めてゲームをしていましたが、どうにも単調で、いまひとつ気持ちの高まりに欠け、どうしたものかと悩んでいたのです。それを聞いた副園長が、「1人でやってみたらどうだろう。」と、一つのアイディアを出してくれました。今までは、板の横に立って、キャッチする人の邪魔にならないように踏んでいましたが、板の真正面に立って踏むと、うまい具合に自分の方にボールが飛んできて、キャッチすることができるのです。踏む力が弱いとボールは転がってきます。強すぎると頭の上を飛び越えてしまいます。その力加減は、自分で何度もやってみるうちに分かってきて、みんなすぐに夢中になって何度も何度も挑戦していました。練習しすぎて少し疲れ気味なT君に、「お茶飲んできたら?」と声をかけましたが、「お茶はいらん!!」と、真っ赤な顔で答えて取り組む姿が見られました。力の加減を調節して、上手に取ることができた時の「やったぁ。」という顔がとても嬉しそうでした。練習の時は、100発100中でキャッチできていたひつじ組のMちゃんは、他のクラスと競争した時に焦って失敗してしまいました。それが、悔しくて、「明日朝7時40分に来て練習するけん!!」と言って意気込んでいました。自分で目標を持ってこれから楽しく練習することができそうです。

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 年中児がゲームの練習に夢中になっている側では、色んな場所で子どもたちが遊び込んでいました。砂場では、今日は年少児が中心になって水を流したり、山を作ったりいていたし、年中児は、つりかんやうんていの所で固まって、誰が長くぶら下がっていれるか競争していました。そして、ままごとのコーナーでは、たくさんのかわいいコックさんが自分たちの料理を見せ合っていました。りす組のTちゃんは、豆を房から1粒ずつ取り出して、大根の上にトッピングしようとしますが、転がってうまく乗せることができないので、包丁で半分に切って平らにすることを思いつき、上手に乗せることができました。その隣では、こあら保育(未就園児保育)でお母さんと来ていたMちゃんが、大根を切っていたので声をかけると、お母さんが「手出ししたら怒るんですよ。なので好きにさせてます。」と、くすっと笑いながら教えてくれました。こあら組さんには、9月に入って始めてきている子も多いのに、もう自分の好きな遊びを見つけて、「あっちに行きたい!」 「これしたい!」と、興味津々であちこちまわっています。絵本の読み聞かせやペープサートの時間も、お母さんから離れて上手に座って聞くことができています。運動会のかけっこの練習でも、にこにこ笑顔で走っています。

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 明日から天候の崩れが予想されますが、時間を有効に使って、子どもたちの生活が豊かになるように、一つでも多くの学びがあるように、また、それを見逃さないように楽しんでいきたいと思います。

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2010年9月2日 木曜日

 真夏日はまだまだ続きます。バスから降りると、地面からの熱気がすごくて、一瞬驚いたりす組のTちゃんは、「暑さには負けたくない!」と言って、保育室に走っていきました。シール帳にシールを貼って、すぐに1階テラスに下りてくると、副園長が黒板に何か文字を書いている所でした。” きょうは なにして あそぼうかな。 たのしいこと みつけよう! ” その文字を読んで、「楽しい事?」と、首をかしげるTちゃん。「今日はみんな何して遊びたい?」という副園長の問いかけに、ちょっと考えながら、「ブランコ!」 「つみき!」 「色水、砂遊び、かけっこ…。」 などと、答えていました。年長児のNちゃんは、「私はままごとがしたいな。」と言うと、「よーし!」と、やる気の一言を残して、全速力で走っていきました。その頭の中には、もう何が作りたいか考えがあるようでした。他にも、三輪車やすべり台など、それぞれが自分の楽しい事を見つけて、散らばっていきました。黒板の文字は、子どもたちにとって、 ”今日はどんな事を考えたらいいのかな?”と思った時の、ちょっとしたヒントになっています。この提案を受けて、子どもたちが意識を持って何かに取り組むのと同時に、私たち教師も、 ”どんな風に楽しい事させてあげようかな” と、考えるチャンスを与えられているのです。

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 くじらの噴水の所に行くと、今日も洗面器やバケツで水まきをしている子どもたちがいました。しかし、近くに水をまきすぎて、周りの土がぐしょぐしょになった上に、ただ水をまき続けるだけで、さらなる発展の様子もなくなっていました。そこで、副園長が、数箇所に穴を開けたペットボトルを1個持ってきて、そっと置きました。それを目ざとく見つけたTちゃんが水を入れると、シャワーのように四方、水が飛び出しました。それを見た他の子どもたちが、嬉しくなって、「僕も!」 「私も!」と言って、代わりばんこにシャワーで地面に模様を描いて楽しんでいました。また、かけっこをしている友だちが裸足で走ると暑いだろうと思ったYちゃんとS君は、走路に何度も何度もシャワーで地面を濡らしに行っていました。少しの工夫で、いつもの遊びがこんなに楽しくなるんだと、またまた教師が気づかされた出来事でした。

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 また、今日はくま組さんが幼稚園のプールを洗いました。それはとっても貴重な体験になりました。まず、プール掃除をするにあたって、自分たちでスポンジやたわしを用意する、というルールが課せられると、26人一人ひとりが園舎のあちこちを探して、手に持って来ることができました。そして、今日は特別にプールのどこからでも跨いで入っていいという事で、嬉しくて出たり入ったりしながら、色々な所を膝をついて這いずり回って磨く姿が見られました。そして、プールの底は、つるつるの部分と、滑らないようにギザギザになっている部分があります。つるつるの部分は、たわしで少しこすると、きれいになるのですが、ギザギザの方は、なかなか汚れがおちません。縦にこすってみたり、左右にこすってみたりしてみましたが、なかなかうまくいきません。そこで、副園長が、園を描くようにこする事を教えると、汚れがみるみるうちにおちていきました。副園長の、「なぜかな?」という質問に、「どうしてかなぁ?」と、みんなで考えました。「ギザギザになっとるけん、汚れがたまるんじゃない?」というR君の意見に賛同して、たわしをまわしてみんなで磨きました。5歳のうちから、もう ”おそうじのコツ” を覚えてしまった子どもたちです。最後は水を流してピカピカになり、みんなで1列に並んでぞうきんで水吸い取りリレーもしました。排水口の中にも汚れがたまっており、ホースの水で押し出しました。その水をバケツで受け、次々と子どもたちに渡すと、バケツリレーのように流れ作業になりました。水の気持ちよさを体で感じながら、知恵をいっぱい使った、最高に気持ちのいい時間でした。最後はきちんと自分の使った物を元の場所に戻し、片付けも完璧でした。普段は、おっくうだな…と感じてしまうお掃除も、今日の子どもたちには、きれいになった満足感と心地よさ、清々しさなど、たくさんの喜びを感じた遊びになりました。

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2010年7月1日 木曜日

 雨が降ったり、じめじめしたりと、崩れがちだった昨日までの天気から、今日はからっと晴れて、汗がにじむほど暑い1日になりました。

 前々から、戸外に魚釣りコーナーが出て、たくさんの子どもたちが魚釣りや魚作りを楽しんでいます。そこで、今日は趣向を変えて、テラスに『カニ』や『イカ』や、『少し大きな魚』など、作って吊るしておいてみました。すると早速、「私も作りたい。」と言って、何人かの子ども達が集まってきました。年少さんも、プラスチックのカップやトレイなど、好きな廃材を選んで、魚を作りました。いつも使っている水性マーカーとは違って、油性のマーカーを使うのがなんだか新鮮で、じっくり何の色にしようか悩んでいる姿を見られました。「針金も通していい?この頭の所につけたいんよね。」と言って、自分たちで考えた魚を頭の中でイメージしながら作っているようでした。「とってもかわいいお魚さんができたね。」と言うと、にっこり微笑んでそろーっと釣り掘りに浮かべました。「わ。プカってなった!」と言ったうさぎ組のJ君の目を見ると、嬉しそうで、また少し得意そうに見えました。自分で作って浮かばせた魚を釣るのが楽しくて、けっこう長い時間釣って遊んでいましたが、少し釣りにくかったのか、「今度は針金を上につけないかん。」と言っているJ君の顔が真剣で、遊んで考えて工夫して楽しんでいる姿に、「次がんばれ!」という思いで見守りました。夕涼み会には釣り堀りコーナーにみんなの魚がいっぱい泳ぐことでしょう。

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 園庭の真ん中に、やぐらに見立てて大きな傘が立ちました。今日はそこがカラオケコーナーになりました。デッキを用意すると、年中さんが、すぐに舞台に上がって歌い始めました。友達の歌声を聞いて、知らず知らずのうちに、お客さんの席はいっぱい!!初めて経験する年少さんたちも、「次は僕が歌う!」「私はしゃぼん玉がいい!」などと、次々リクエストし、順番を待ちました。時には順番を待てず間に割り込もうとしてしまう子や、マイクを持ってポンポンと叩いたり、大きな声でしゃべったりしてしまう子もいるので、みんなで楽しく遊べるように、正しくマナーを教えていきたいなと思います。本当はもっと早い時期から、カラオケコーナーを出して、魚作りと共に、夕涼み会を意識して、保育に組み込んでいけてたらよかった、という教師の反省があります。あと1週間になりましたが、毎日の遊びの中でも、『夕涼み会』の雰囲気を感じて、楽しめるように環境の作り方も考えていきたいと思います。

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 また、今日、年長は眼科検診に行きました。「○○組の○○です。お願いします。」と1人1人がしっかり言うことができました。眼科の先生の評価は、例年より弱視の子どもが少ないということでしたが、前髪の長い子が多く、そのことが弱視の原因や瞳のキズになるかも知れないという心配があります。前髪は短く、または上にあげること、プールのある夏場は髪もできるだけ短く清潔にすることをおすすめします。

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